青森県大鰐町唐牛の町道交差点で10日、小学生2人が車と衝突し、重軽傷を負う事故があり、児童らが「サルに追いかけられた」などと話していることが分かった。
唐牛地区では野生のサルが出没し、かみつくなどの被害が起きている。町は「野生サル被害対策本部」を設置し、登下校時の見守りなどを強化した。
事故にあったのは、大鰐小の5年生と4年生の男子児童。黒石署によると、軽傷の児童や近くにいた友人らが直前にサルを目撃。
同小に通う児童の保護者によると10日、同小から「サルに追われて逃げる途中に車と接触するという交通事故があった」との連絡があったという。
町によると、唐牛地区では2015年ごろから、野生のサル1〜3頭が出没。子供や女性への威嚇、高齢者にかみつくなどの被害が発生している。
町は昨年、箱わな2基を設置したり、職員がパトロールしたりしてきたが、事故を受けて対策を強化することにした。
12日は同地区のバス停などで、町職員や警察官、保護者らがスクールバスで登校する児童の見守りを実施。
6年生と3年生の女子児童の保護者、山田悠貴さん(37)は「子供たちの安全のためにも早く捕獲してほしい」と不安そうに話した。
町は新たに大型の箱わな1基も設置する予定で、山田年伸町長は取材に「警察や猟友会などと連携して、地域住民が安心して暮らせるように対策を取りたい」と話した。
2児童、車と衝突し重軽傷「サルに追われた」 町が対策本部設置 青森・大鰐
https://mainichi.jp/articles/20190412/k00/00m/040/286000c