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用水路に転落した高齢男性を発見、速やかに救助・通報したとして、福井県警福井署は5月31日、福井市の高校生井村晃大さん(15)=1年生、藤本琉生さん(16)=1年生=に感謝状を贈った。
小学校からの友達で高校が離れた今も仲がいい2人の連携が、けがを負い命の危険もあった男性を救うお手柄となった。
4月14日午後4時ごろ、福井市立図書館から歩いて帰っていた2人は、同市文京2丁目の用水路付近で「助けて」という声を聞いた。道路につえが落ちており、頭から血を流し、顔の一部が水につかった状態で倒れている男性を用水路内で発見。
井村さんはとっさに用水路に入り、興奮状態だった男性の出血を抑えようと、体を支えた。藤本さんはすぐに119番した。
同署によると、男性は70代で誤って転落したとみられている。外出したまま帰宅しなかったため、心配した家族が行方を捜していた。
意識はあり軽傷だったが、当時は雨が降っており、迅速な対応がなければ命の危険もあったという。
同署で行われた贈呈式で、坂野誠署長が2人に感謝状を手渡した。井村さんは「とっさのことで深く考えず、思ったことをやった。よく冷静でいられたと思う」と当時を振り返り、ほっとした様子。
藤本さんは「普段の自分じゃ考えられない冷静な行動」と笑顔を見せた。2人とも「自分1人では同じように動けたか分からない」と互いをねぎらった。