
防衛省は2019年8月30日、2020年度予算について概算要求の概要を発表しました。総額は過去最大の5兆3223億
円、宇宙やサイバー領域など新しい分野における防衛能力獲得とその強化などが大きくうたわれています。そうした
なか、海上自衛隊が保有、運用するP-1哨戒機に関し、「能力を向上したP-1を取得」との記載が見られました。「探
知識別能力、飛行性能、情報処理能力等が従来のP-1より向上」とも。
これについて海上幕僚監部広報室は、P-1は初飛行から10年以上が経過しており、この間の技術的蓄積や進捗な
どを反映させた、文字通り能力向上型になると説明します。おもに潜水艦や水上艦艇に対する警戒監視能力が向
上するとのことですが、「P-1A」「P-1B」といったようなシリーズ記号はつかないそうです。
防衛省が公開した資料「我が国の防衛と予算-令和2年度概算要求の概要-」によると、2020年度予算で取得する
能力向上型のP-1は3機、予算は計637億円を計上しています。
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