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小泉進次郎環境相が海外要人と英語で会談を重ねている。
得意の語学力を生かした形だが、気候変動対策をめぐる「セクシー」発言では物議を醸した。自民党内にはパフォーマンスにも映る今のスタイルを続けることへの不安の声もある。
「サンキュー・フォー・カミング」。小泉氏は10月上旬、アイルランドのロビンソン元大統領との会談でこう語り始め、気候変動とラグビーについて議論したいと英語で続けた。
ラグビーのワールドカップで両国代表が熱戦を演じた後でもあり、場の空気は一気に和んだ。
小泉氏は米コロンビア大大学院を修了し、ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)勤務も経験。国際会議では「通訳を通してでは勝負にならない」が持論だ。
閣僚になった後は必要に応じて通訳を使いつつ、海外要人と英語で極力対話している。
ただ、小泉氏が海外メディアのインタビューで気候変動対策について「セクシーでなければならない」と英語で語ったことは、「意味が分からない」(野党幹部)などと批判を浴びた。
政府は「正確な訳出は困難」とする答弁書を閣議決定している。
自民党の閣僚経験者は「英語は危険。ニュアンスが伝わらない」と懸念する。党内では「父親の純一郎元首相をまねようとして空回りしている」(幹部)との声も漏れる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191104-00000011-jij-pol