
愛知県の2019年の交通事故死者数は、12月31日午後2時現在、全国最多の千葉県(26日現在で169人)を下回る156人となり、17年ぶりに「全国ワースト」を脱却する見通しとなった。
愛知県警によると、19年の交通事故死者数は、31日現在で前年比33人減。
愛知県の全国ワーストは03年(428人)から16年間続き、18年の交通事故死者数は189人で68年ぶりに200人を割ったものの、汚名返上はかなわなかった。
県警は「ストップ・ザ・ワースト」をスローガンに掲げ、取り締まりや啓発活動を例年以上に強化。
過去の交通事故状況を分析し、事故多発エリアでの集中取り締まりや、高齢者の集住区域での啓発活動などに力を入れた。
持ち運び可能な速度違反自動取り締まり装置の積極運用や反射材装着の呼びかけなども事故減少の一助となった。
県警幹部は「『ワースト脱却』の見込みとなったのは喜ばしいが、いまだ年間100人以上の方が交通事故で亡くなっている。
今後も事故の犠牲者を減らせるよう取り組みたい」と気を引き締める。【高井瞳】
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