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「名古屋市長の名が出ると芸術祭できない」愛知県知事、次回トリエンナーレ体制案発表
毎日新聞 2020年2月4日 22時28分(最終更新 2月4日 22時29分)
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「あいちトリエンナーレ2022」の新体制について発表する大村秀章愛知県知事=名古屋市中区の愛知県庁で、2020年2月4日午後0時51分、竹田直人撮影
愛知県の大村秀章知事は4日、2019年に開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展一時中止を受け、22年の次回開催に向けた新組織体制案を発表した。名古屋市の河村たかし市長が県の姿勢を批判し、次回開催の負担金を20年度予算案に計上しない考えを3日示したことに触れ、次回の市の参加は「芸術祭が開けないと困るので慎重に考えている」と述べた。
芸術祭は県や市などでつくる実行委員会の主催だが、河村市長は展示内容や企画展中止・再開などの対応を事前に知らされず「県の独断だ」と批判、19年度の負担金も一部支払いを留保している。大村知事は「河村市長の名が出ると多くの海外作家が参加を見送り、芸術祭ができない可能性がある」と述べた。
新組織案は一時中止の混乱を踏まえた対応で、知事が務めてきた実行委員会会長に民間人を起用するなど、県の第三者機関が19年12月に出した提言を追認する内容。4月に準備協議会、7月に組織委員会を発足させ、10月に芸術監督を選任する方針。【竹田直人】
https://mainichi.jp/articles/20200204/k00/00m/040/276000c
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