政府は18日の閣議で、定年を半年延長した黒川弘務東京高検検事長(63)について、検察トップの検事総長に任命することは可能だとする答弁書を決定した。国民民主党の奥野総一郎衆院議員による「検事総長任命は検察庁法上、可能か」との質問主意書に答えた。
検察庁法は検察官の定年を検事総長は65歳、それ以外は63歳とし、定年延長は規定していない。政府は「法解釈を変更した」として国家公務員法の規定を適用し、黒川氏の定年延長を1月31日に閣議決定した。野党は恣意的な対応と批判している。
答弁書は過去に検察官の定年を延長した例は「把握していない」とした。
2020/2/18 13:00 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55757650Y0A210C2000000/
安倍晋三首相は13日の衆院本会議で、黒川弘務東京高検検事長の定年を半年間延長した閣議決定に関し、安倍内閣として従来の法解釈を変更したことに言及した。これに対して野党は14日、「立法時の解釈を、時の政権が勝手に変更できるのか。大問題だ」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)などと反発を強めた。
国家公務員法の定年制が検察官に適用されないとした人事院幹部による1981年の国会答弁に関し、立憲民主党の高井崇志氏から認識を問われ、首相は「検察官の勤務(定年)延長に国家公務員法の規定が適用されると解釈することとした」と述べ法解釈変更に言及した。
2020/2/14 12:05 (JST)
https://this.kiji.is/600885917471704161?c=39550187727945729