八重山毎日新聞 不連続線
石垣市障がい者自立支援協議会(津嘉山航会長、15人)は18日の全体会議で、市が来年度で整備を予定する地域生活支援拠点の方針を確認した
▼障がい者の重度化・高齢化や「親亡き後」を見据え、障がい者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の実情に応じて居住支援のための機能を整備し、サービス提供体制を構築しようというものだ。
ポイントは、障がい者の生活を地域全体で支えること。国が基本指針でも示している
▼ところが、相模原市で起きた知的障がい者殺害事件は、これを否定するかのような悲しいものだった。
入所者19人を殺害した罪などに問われた植松聖被告は16日、死刑を言い渡された。この判決で事件はひと区切りを迎えたが、彼がなぜ事件を起こしたのか、なぜ変貌したのか。
解明すべき点は謎として残った。遺族からも「もやもやしたまま」との声
▼死刑判決については、当然との見方が支配的だったが、識者からはこんな指摘があった
▼「凶悪な人間だから生きる価値がないというのもひとつの選別で、同じ構造に社会がはまってしまっている」、
「『障害者はいらない』と言った被告に対して、『お前こそいらない』と突きつけるようで、この事件の本質的な解決になるのか」
▼死刑制度に”選別“の思想が見えてくる。(比嘉盛友)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/36247/