
黒人女性初…米副大統領候補にカマラ・ハリス氏
2020/08/12 23:30 テレ朝news
11月に迫ったアメリカの大統領選挙で、民主党の副大統領候補に黒人女性として初めてカマラ・ハリス上院議員(55)が選ばれました。
ハリス氏は、予備選の時はバイデン氏(77)に特に厳しい人物でした。バイデン氏は、ハリス氏を選んだことについて「彼女は毎朝起きる
たびに、この国をより良く再建すること、社会をより公平にすることを考えるだろう。彼女以上にふさわしいパートナーはいない」としました。
ハリス氏の父親はジャマイカ出身で、母親はインド出身。マイノリティーであることは、ハリス氏にとって武器です。ハリス氏はある雑誌の
インタビューで「私たちの国は一度も組織的な人種差別に正面から向き合おうとしたことがない。それを正すことが、あらゆるアメリカ人の
義務」と語っています。また、集会では「指導者たちが報道の自由を攻撃し、民主主義を弱体化させる。それは私たちのアメリカではない」
などと訴え、トランプ大統領を落選させるのは、自らの使命としています。
今回の人選についてCNNは「バイデンは自分が中心の大統領選は、極力、避けたい。道理にかなっていて、誰もが安心する選択でもある」
と解説しています。バイデン氏の支持者からは「彼女は雄弁だし切れ者なので、最適」「バイデンが高齢なので、結果としてハリスが大統領
になるかもしれない」など、期待の声が上がっています。ブラック・ライブズ・マターの参加者からも「黒人女性が世の中を変えられることを
アメリカに示すべき時。彼女は地方自治体、州政府、連邦レベルでの選挙戦に勝利してきた。彼女なら就任初日から実力を発揮してくれる
でしょう。マイノリティー社会とも関係が深い」と高く評価されています。
今回の発表に対し、トランプ大統領は「私にとって好都合な候補だ。大学アメフトに例えるならドラフト1位だろう。ただ、私はペンス副大統領
の方がいい。ハリスは嘘つきで、でたらめばかりだ」と、即座にネガティブキャンペーンを始めるなど、対決姿勢をあらわにしています。
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