
「あの人は倫理観が欠如しています。私は、志望していた新聞社への就職もあきらめて彼に尽くしたのに、嘘を指摘したら、クビにされました」
沈痛な面持ちでそう本誌に告白するのは、乾真規さん(26)だ。「あの人」とは、ジャーナリストの上杉隆氏(52)のこと。
上杉氏は2002年、『週刊文春』誌上で当時外務大臣だった田中眞紀子氏(77)を取材して、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」企画賞を受賞。
その後は記者クラブ制度を批判して、2011年には「自由報道協会」を設立し、一躍脚光を浴びた。
現在は、ネット配信番組『ニューズ・オプエド』の運営をおこなう、「株式会社NOBORDER」の代表取締役や、
「NHKから国民を守る党」(現・NHK受信料を支払わない方法を教える党、以下「N国党」)の幹事長を務め、安倍政権への鋭い批判でも評価されてきた。
ジャーナリストを志望していた乾さんは、2017年2月から、大学に通う傍らNOBORDERに勤め、上杉氏のもとで働き始めた。
「しばらくして私は、会社の事業のひとつである『AIニューズ』を担当するようになりました。
AIニューズは、“NOBORDERが開発した” と謳うサービスで、政府が公表するオープンデータなどをもとに、AIが記事を自動生成できると喧伝していました。
また、『AIが利用者の好みについてディープラーニングを重ねることで、最適なニュースをピックアップできる機能もある』という触れ込みでした。
2018年11月からは、ニューズ・オプエド内にも『AIニューズヘッドライン』というコーナーが設けられ、
AIが “番組好み” にセレクトしたという体で、毎日3〜4本の記事が紹介されるようになりました」
実際、上杉氏は自身が連載を持っている『ZAITEN』2019年1月号で、このAIが「1分間で数千もの記事を生成できる」としている。
だが実際には、まったく使いものにならなかったという。
上杉隆 弟妹&元部下が告発“反権力ジャーナリスト”の正体「AIの中身は人力」「女性3人を妊娠」「80代実母を恫喝」
https://smart-flash.jp/sociopolitics/133929
