![](http://img.5ch.net/ico/aroeri-na32.gif)
【カイロ時事】相次ぐ事故は「ファラオ(古代エジプト王)の呪い」では―。エジプトでスエズ運河での大型船座礁や
列車衝突などの災難が続いたことを受け、古代文明にまつわる伝説との関係を疑う声がインターネット交流サイト
(SNS)に次々と投稿され、話題になっている。専門家は「関連はない」と平静を呼び掛け、火消しに躍起だ。
エジプトでは23日、正栄汽船(愛媛県今治市)が所有するコンテナ船が海上輸送の要衝スエズ運河で座礁し、
ほぼ1週間がたっても立ち往生したまま航路をふさいでいる。さらに26日には中部ソハグ県で列車衝突事故があり、
当局発表で19人が死亡、180人以上が負傷した。
追い打ちをかけるように、27日には首都カイロで10階建てビルが倒壊。国営メディアによれば、25人が死亡した。
政府の監視が行き届かない違法増築の建物とみられる。
カイロでは4月3日に、エジプト考古学博物館から古代エジプトの王22体のミイラを新たな博物館に移送する
パレードが盛大に行われる予定。政府は観光の起爆剤として大々的に宣伝する方針だ。
だが、ミイラの移動を控え、フェイスブックなどでは一連の事故について、かつて王の墓を荒らした人々に
災禍が相次いだとされる「呪い」の再現だとどよめく投稿が寄せられ、半信半疑の市民の関心を呼んでいる。
地元メディアによると、閣僚も務めたエジプト考古学の権威ザヒ・ハワス博士は「呪いなど存在しないし、
事故と関係もない」と一蹴。ミイラの移送は「世界から尊敬を集め、ファラオ自身も誇りに思うだろう」と主張している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021032900089&g=int