100日で死に体? 尹錫悦韓国政権の3つのリスク
9/3(土) 11:03
5月に就任したばかりの韓国、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が低支持率に苦しんでいる。身びいき人事に、自身の妻のスキャンダル、さらには与党内の内紛もからみ、支持率は20%台後半から30%台前半を行き来している。任期は5年1期だけの韓国大統領は、就任当初は支持率が高いのが一般的なだけに、「先行きが思いやられる」との声も聞こえる。対日関係にも影を落としそうだ。
▽大統領選で投票した若者が愛想を尽かす
保守系の尹氏は、3月の大統領選での得票率48・56%を獲得した。進歩系の対立候補とは、わずか0・73ポイント差の勝利だった。伝統的な年齢層の高い保守層をまとめたほか、文在寅政権に不満を持つ若い男性にも食い込んだ。
ところが、尹氏に投票した支持層がつぎつぎに、尹政権を批判し、先行きにも否定的な見方をしている。
もっとも象徴的なのは有力紙、韓国日報が8月中旬に実施した世論調査だ。
満18歳以上男女1000人を対象の調査では、回答者のうち尹氏の国政運営を肯定評価した人は29・5%で3割に届かなかった。一方、否定評価は66・0%。この中には「(国政運営が)非常に間違っている」という厳しい回答(47・4%)が含まれる。
さらに大統領選で尹氏に投票したと答えた有権者の39・7%が尹大統領の国政運営を否定的に評価していた。
年齢別に見ると、若い男性の離反が浮かび上がる。
尹氏に投票した20代男性の60・8%、30代男性の63・8%、20代女性の52・6%が支持を撤回して、政権運営を批判していた。わずかに60代以上は、尹氏の支持率が高かった。
今後国政運営の見通しを尋ねる質問にも「うまくいかない」という答えが全体の全体の59・5%で過半数を占めた。「うまくできる」という希望的な回答は37・5%にとどまった。6割の人は、尹政権にサジを投げている。
この調査を担当した世論調査会社、韓国リサーチの担当者は、「支持率の低下にきちんと対応できず、支持者が怒り始めている。今後の国政運営に大きな負担になるだろう」と分析している。
▽身びいき人事で開き直り
就任100日を越えたばかりの尹政権の、どこがそんなに反感を買うのだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa86b554394debd688fd8bb5209d26779f3f148a