
「自分が襲われるとは思いもしなかった」。2016年秋、鹿児島市の自宅アパート前。アルバイトを終え、帰路についた午前3時ごろ、
専門学校生だった女性会社員(26)は背後から見知らぬ男に抱きつかれた。とっさに叫ぶと逃走。抵抗した弾みで倒れ、口を切った。
誰になぜ襲われたのか、今も分かっていない。
【写真】性犯罪の被害者には病院や警察への付き添いもする「性暴力被害者サポートネットワークかごしま(通称フラワー)」=
099(239)8787=などが相談に応じている
大通りでタクシーを降りた後、友人と電話をしながら1人で歩いていた。白い作業着姿だったこと以外、男の顔や背丈は思い出せない。
「通話していなければ気付けたかも。ミニスカートの私も悪かったのかな…」。友人に話すと警察に相談するよう勧められた。
その日の朝、交番を訪ねた。「もう少し早く来てくれれば」と言われ、手遅れかと不安になった。本署から駆けつけた女性警察官に
詳細を話すと、強制わいせつ致傷事件として受理され、衣服の提出や現場での立ち会いを求められた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdc2a51a8e017dc12a8cb26b4f07a33577cce91c