
米メディアが考える「外国人観光客が戻っても、日本が儲からない理由」
観光客が増えても儲からない日本
東京や大阪は、外国人駐在員の生活費調査ランキングで上位を占めることが多い。だからこそ物価が高い国と考えられがちだが、そんなことはない。30年にわたるデフレーションで物価は停滞し、レストランやメーカーではコスト削減競争は激しい。それに加えて円安の影響もある。
日本を訪れた多くの旅行者は、食事からホテルまで驚くほど安いものがあると気づく。東京の中心部では、高品質のランチをわずか5ドル(約800円)で当たり前のように食べられる
その問題は、最近、京都の伏見稲荷大社を訪れた際にはっきりした。延々と赤い鳥居が続くトンネルには観光客が押し寄せるが、そこでお金を使う人はほとんどいないようだった。
神社は、観光地というよりも周辺地域の公共財と考えられている。ほとんどの場合、入場料は取られない。その代わり、訪問者は一般的に参拝を通じて金銭を払う。賽銭箱に小銭を入れたり、開運のお守りなどを買ったり、御朱印帳に印章を押してもらったりする。
しかし、裕福そうなアジア人、ヨーロッパ人、北アメリカ人などの観光客は、それらのお金を落とす部分をただ通り過ぎている。彼らには、伝統に関する知識やそれらに対する興味がない。それゆえに彼らはすべての体験をタダで得ていた。
これは、観光客の問題全体にあてはまることかもしれない。彼らはお金を払うように言われれば喜んで払うだろう。しかし、日本は観光客からより多くの金銭を引き出す方法を見つけられていないのだ。
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