
英外相が中国訪問を延期、秦剛外相の謎めいた不在が影響か−関係者
クレバリー英外相は今月に予定されていた中国訪問を延期した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国の秦剛外相の動静が途絶えていることが理由とされ、中国外相の謎めいた不在が地政学を通じて反響している。
関係者の3人によると、秦剛氏がここ1カ月近く公の場に姿を見せていないことが7月下旬に予定されていた訪中延期の一因。内部の決定を理由に関係者は匿名を条件に語った。関係者2人によれば、秦外相の状況がクレバリー氏の訪中延期の主な理由だが、別の関係者は秦外相の問題は複数の要因の一つだと述べた。
関係者によると、英中両国は新たな訪問日時の検討に入ったという。英外務省はコメントを控えた。
秦外相が最後に公の場に姿を現したのは訪中したロシアやスリランカ、ベトナムの当局者らを迎えた6月25日。最近の外交関連の会合では、前外相で外交トップの王毅共産党政治局員が代役を務めている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-23/RY8AH5T1UM0W01