“ズワイガニ”豊漁…昨年の半額予測も 漁獲枠増加&輸入モノ“激安”で市場に異変
https://news.yahoo.co.jp/articles/01427ac72bc48b8d7092e18f1d0a34fd85040db8 初競りでは高値が付きましたが、今年、私たちが口にできるズワイガニの価格は、大きく下がる予測が出ています。
京都府が行った資源調査では、ズワイガニのオスは、過去5年間の平均値を上回り今年の漁獲量が4割も増加したというのです。
さらに、国が定めるズワイガニの漁獲枠も3年ぶりに増加しました。
福井県では、235トンと漁獲枠が昨シーズンに比べて5割も増えるなど、軒並み緩和されました。市場への供給量が増えることで値段が下がる可能性があります。
輸入もののカニにも変化が起きていました。
築地蟹商 小澤俊勝営業部長:「こちらがロシア産のタラバガニ。あちらがカナダ産の本ズワイガニ」
都内にあるカニ専門商社が口にしたのは、このような言葉でした。
小澤営業部長:「昨年、一昨年が最高値までいって、そこからズルズルと下がってきて、非常に今年の年末はお求めやすい価格になる」
特大のタラバガニの足が1本税込み5000円から。高級品に変わりないのですが、去年に比べて値下がり。円安にもかかわらず輸入ものは安くなっています。
アメリカが、ロシア産水産物の輸入を禁止したことが大きな要因で、市場にあふれたロシア産のカニが、輸入ものの相場を軒並み押し下げているのだといいます。
小澤営業部長:「海外のものが非常にお求めやすくなっていて、それに対して、国産のものがどういう値付けになっていくかというと、おそらく、そこそこいい値段はついてくるかと思うが、全体的にカニが食べやすい年というのは間違いない」
市場関係者のなかには「正月商戦ではタラバガニもズワイガニも、輸入品は前のシーズンに比べ、5割ほど安くなるのではないか」という驚きの予測を示す人もいます。