
中国の大使館員が車列襲撃、台湾の副総統が就任前に訪問のチェコで…「卑劣な行為に厳粛に抗議する」
【台北=園田将嗣】台湾で対中政策を担う大陸委員会は27日、 蕭美琴シャオメイチン 副総統が就任前の昨年3月にチェコを訪問した際、中国の現地の大使館員が故意に蕭氏の車列を襲撃したとして、中国側に謝罪を求めた。
大陸委員会によると、チェコの情報当局は最近、中国の現地の大使館がチェコを訪れた蕭氏を監視して情報収集を行ったほか、大使館員が運転する車で意図的に蕭氏と衝突しようとしたと明かしたという。
チェコメディアは昨年4月、首都プラハに向う蕭氏の車列が不審な車に尾行され、事故を起こしそうになった報じていた。不審な車の運転手は警察に対し、外交官用の中国旅券を示していた。
大陸委員会は、蕭氏と随行員の身の安全が脅かされたとして、「中国の卑劣な行為に厳粛に抗議する」と非難した。中国に対し、台湾当局と市民への嫌がらせと脅迫を停止することを約束すべきだ」としている。
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