錠剤サイズの「飲む体温計」、動物実験に成功 レモンと同じ原理で胃酸発電
東北大学は3月13日、口から飲み込める錠剤サイズの体温計を開発し、犬を使った実証実験に成功したと発表した。
胃の通過時に胃酸で発電し、30分に1回のペースで腸内温度を計測。24時間以内に体外へ排出される。
より正確な体内温度を把握することで、病気の早期発見や健康促進が期待できるという。
同大が開発した「飲む体温計」の大きさは、直径約9ミリ、厚さ約7ミリ。中に温度センサー、マイコン、集積回路、
通信回路、積層セラミックコンデンサーが内蔵され、電極以外は樹脂で覆われている。電極に胃酸が触れると、
レモン電池と同様の原理で発電し、コンデンサーを充電。たまった電力で、30分に1回程度の計測とデータの送信ができる。
温度計は便とともにトイレで排出。下水処理場の沈殿工程で回収、破棄されることを想定する。実験では、犬に飲む
温度計を服用させた。市販のループアンテナを犬の体に近づけてデータを受信することに成功し、翌日に体外へ
排出されたという。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/13/news103.html
ITmedia ニュース 山口恵祐 2019年03月13日 15時15分