
オタクの孤独死、現場に取り残されるペット……
「孤独死のミニチュア」を作り続ける遺品整理人に聞く「終活」
オタクの孤独死
――近年まんだらけの生前見積サービスが話題になるなど、オタクの終活に注目が集まっています。
小島さんから見たオタクならではの現場の話や、気を付けるべきことがあれば教えていただけますか。
本でも紹介しましたが(※1)、遺品を(売却目的で勝手に)持っていく方がいるんですよ。
これは実際にあったことなのですが、社宅で亡くなった方のお部屋に同僚がみんなで来たんです。
亡くなった方の遺品にはフィギュアがとても多かったのですが、その同僚の方が
「これ売ろうぜ」とか、遺族の方もいらっしゃるところで話してるんですよ。
※1……『時が止まった部屋』では、亡くなったオタクの部屋にどこからともなくやってきて故人の友人を名乗り、
売却目的でフィギュアやグッズを持っていく正体不明の人物に遭遇したエピソードが紹介されている。
――うわあ……。
結局どんなに信頼していた人でも、遺品を勝手に持っていってしまうことはあるんですよね。
若い方でも生きている間に、これはどこで売ってほしい、誰にあげてほしい、というのを
リストにして、パソコンや紙に残したり、家族に話しておくのがいいのかなと。
――突然亡くなることもあるわけですもんね。
そうなんですよね。突然死は30代の方が多いです。20~30代の方は自分が亡くなる
なんて思っていないので、遺書がない場合がほとんどですからね……。もう生前に売っておく、
というのも一つの手ですけど、それでは宝物を手放すことになるし……。
「この人だったら譲ってもいい!」という人に「きみにあげるよ」と事前に話しておくのがいいかもしれないですね。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190923-00000006-it_nlab-soci&p=3