※前スレ
【男女】あべこべ世界妄想スレ【逆転】
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1333118365/
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※前スレ
【男女】あべこべ世界妄想スレ【逆転】
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1333118365/
早すぎたゆえに一般に寄りすぎた結果微妙になっただけなんや
というか、あっち(普通の人)は"エロい女"ってとこしか見てないんだろうよ
こっちに来るタイプの人は"男と女が逆転している屈辱"、"女性優位社会"、"ギャップ萌え"あたりに興奮している人かな
なお俺は3番目派だ
女性が全く疑わず全く恥ずかしがらず平然と異常で滑稽な行動をするのが好きで色々探した結果やってきた
大奥とか母系社会とか大好き
エロい風習とか常識改変も好き
いいよねそういうの
スレチと言うつもりはないけどこっちのスレも見てみるといいかも
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1390583070/
あべこべの星みたいな体そのまま立場逆転って状況で男の子の生理からかう女の子が見たい
どっちかっていうと、もう一つの男女逆転某スレで使われる設定だなこれ
俺は好きだけど
前スレにそういうSSがチラホラあるよ
本人の行動もおっさんのそれ
前に一度あべこべモノを映像化してるとこだし
それこそおとなしそうな美熟女がおっさんみたいに鼻ほじったり、派手ギャルが童貞中学生みたいな態度だったり
変態洗脳とかも好きだからかな
幼女〜小学生とババアだよね(遠い目)
レイプされたい
-
スカート隠さないと男装趣味の変態女子
外国でよくある、アレ作ってみた
こういうのもっと見たい
GJ
自分は逆方向かなぁ でか女がいい
身長が大きいだけのいわゆるデカ女ジャンルはあんま好きではないな、俺は
次は複数人でメール送った方が良いのかな
ラピュタの誰がその服を縫うんだいとか言ってた人みたいな
ああいう感じの人いいよな
あべこべ世界ではさぞかし逞しくなってそう
着替えやトイレで戸惑ったり
男子からは「男心が分かってる○子君カッコイイ!」
みたいな評価でやたら人気出たり
可愛らしいショーツ越しの股間の膨らみにダイブ
みたいなのがテンプレ
…先月までは…
先月、俺がお風呂に入っていると宇宙の王子を名乗る美男子…
顔はかなり整っていて、青目で金髪で背は高く、とても筋肉質で、アソコが大きかった
名前はアルアルという宇宙人が天井を突き破り風呂に落ちてきた、全裸で
なんでも王子さま暮らしで退屈と言う話で家出をしたようだが、
俺はそれより完全に無防備な身体に目を奪われそれどころではなかった
そしてその次の日にはその王子様が俺のクラスに転入…
同時に彼の付き添いのメイドのトリキも俺のクラスに転入してきた…
トリキはアルアルと対極的で、顔つきはアジア的な美男子だが、どちらかといえばショタに該当する
かなりメイド服が似合っていてかわいいが、戦闘力が無駄に高い
そしてこの2人が転入してきてからトラブル続きだ
俺が昔から恋している幼馴染の京也もすっかり俺がアルアルと付き合っていると誤解している
さらに、お節介な委員長まで俺の不埒な出来事に対してきつく当たってくる
他のクラスからは宇宙人マニアの地味な文系男子がちょくちょく宇宙人について質問をうけ、いつも1時間拘束される
はてには大学から出たばかりの担任の男先生も俺を心配しているのかよく話しかけてくるようになった
家に帰ろうとすると隣の家の男子大生がいつも俺を無理やり彼の家にひきつれ、手作りのお菓子を食べさせてくる
やっと帰宅しても口うるさい弟がいつもブラとパンツだけというほぼ全裸で犯罪的な姿で家をうろついている
アルアルもなし崩しに俺の家に住み込んでいるし、しかも服をろくに着ない
全く、俺の平凡な日常を取り戻してほしい…
「いや恵まれすぎるだろ、この鈍感女郎」
俺の友人の女子高生、谷口陽子は隣で心の中で突っ込んだ
大して変わんねぇのなw
「おい見ろよ由美、あの二人の股間の膨らみ!」
「あの平らなおっぱいを揉みほぐしてぇ…」
「やべぇ、まんこ濡れてきた」
上半身裸で海パン一丁の女子達はスクール水着姿の男子生徒を熱い眼差しで見つめる
女性、特に思春期の女子は性欲が物凄く強く、極めて発情しやすい
性的なことを考えるとすぐにブリーフやトランクスをびしょびしょにしてしまうのだ
「は〜い皆さん!女の子も男の子もそろそろ授業初めますよ〜」
そう言って現れたのは男子の保健体育担当の新人男性教師、大島先生だ
ビキニタイプの水着を身につけており、平らな胸板も股間の膨らみもどの男子生徒より魅力的だ
(す、すっげ〜エロい)
(なんちゅうけしからん格好!)
(学校にこんな水着着てくるって…最高だな!)
多くの女子の鼻の下は伸び、股間からは既に大量の愛液が溢れ出しており、無意識に股間を抑える者もいた
(このバカ共のおつゆが入ったプールなんてサイッテー)
(ゆ、由美くんまで…ズルいよ先生…これじゃ私に勝ち目なんて…)
それに気づいた男子は人知れず不快感や嫉妬心を示す
「すんませーん!遅刻しましたー!」
そう言って猛スピードで走ってくるのは安東佳菜、クラスのお調子者の女子だ
海パン一丁で走っているため、発展途上のおっぱいが縦横無尽に揺れている
「こ〜ら!プールサイドを走っちゃダメよ〜」
大島先生が注意するが時既に遅し、安東は足を滑らせ、盛大に先生の足元に転んでしまった
「テテテ…」
「も〜!だから言ったのに…」
そんなやり取りは女子達の歓声でかき消された
安東が転んだ瞬間、不幸にも大島先生のビキニに手が引っかかり、そのまま脱がしてしまったのだ
水着を着るために丁寧に整えられた陰毛と、皮を被った巨大な陰茎、陰嚢が空気に晒される
「おおおおお!!!でっけぇー!!」
「安東よくやった!!」
「しゃ、しゃぶりつきたい…!」
女子達は全員恥も外聞もなく大島先生の股間に視線が釘付けになり、顔を近づける者まで出る始末だ
「へ?何が…って、いやああああああああ!!!」
ようやく自分に降りかかった事態に気づいた大島先生が股間を隠し、その場に座り込む
しかし、先生は安東が足元に転がっていることを忘れていた
大島先生の股間が、手では隠し切れなかった死角の部分から見える位置に安東の顔があったのだ
先生がそのまま座り込むと同時に、安東は勢い良く鼻血を噴き出し意識を失った
「あ、安東くん!?」
意識を失った安東は幸せそうな顔をしていた
急いでいたのかシャワーを浴びておらず、その海パンは誰が見ても分かるほど大きなシミができていた
その日以来、安東は女子からは伝説の勇者として讃えられ、男子からは最低の変態女郎として忌み嫌われる事となった
「ひっ!?あいつら今こっち見た!ホンット女子ってエッチなんだから!」
「ゆ、由美くん…私のこと見てる……」
海パン姿の女子達のいやらしい視線に対し、スク水姿の男子達は胸を手で隠し嫌悪感を示す者、まんざらでもない者など様々だ
「はぁ、私も泳ぎたかったなぁ…んっ…また酷くなって…」
日陰では生理中の男子生徒達が座り込んで見学している
生理中の男性の体内では古くなった精子が陰茎から時たま快感とともに溢れだし、ナプキンに吸い込まれていくのだ
「よーっしお前らー!そろそろ授業始めるぞー!」
そう言って現れたのは女子の保健体育担当の新人女性教師、河内先生だ
海パン一丁でのっしのっしと歩いており、日焼けした巨大なおっぱいがそれに合わせてぶるんぶるんと揺れている
「おっ!今日は男子と合同だったのか!女子共は男子の体に見とれるなよー!」
「先生こそ見とれんなよー!」
ナチュラルにセクハラ発言をかます河内先生、女子はケラケラと笑っている
(うわっ…むさくるしい)
(ってか今のセクハラじゃないの!?)
(逞しくてカッコイイ…)
強烈な登場に男子の反応は賛否両論だ
「すんませーん!遅刻しましたー!」
そう言って猛スピードで走ってくるのは安東佳菜、クラスのお調子者の女子だ
海パン一丁で走っているため、発展途上のおっぱいが縦横無尽に揺れている
「バカモーン!プールサイドを走るなー!」
河内先生が注意するが時既に遅し安東は足を滑らせ、盛大に先生の足元に転んでしまった
「テテテ…」
「まったく言わんこっちゃない…」
そんなやり取りは男子達の悲鳴でかき消された
安東が転んだ瞬間、不幸にも河内先生の海パンに手が引っかかり、そのまま脱がしてしまったのだ
伸び放題の陰毛と、その分け目からチラッと見える剥き出しの陰核、大きくはみ出た小陰唇が空気に晒される
「キャアアアアア!!!ヘンターイ!!!」
「ヤダ〜!!見ちゃったよ〜!」
「な…なんかはみでてる…」
叫びながら逃げ出す男子、涙目になって顔を覆う男子、真っ赤になって立ち尽くす男子、爆笑する女子、クラスは大混乱に包まれた
「ん?どうした?って、うおおおおお!?」
ようやく自分に降りかかった事態に気づいた河内先生が股間を隠し、水着を拾い上げる
「ここで穿くわけにもいかんな…」
股間を隠しながらいそいそと女子更衣室に向かう河内先生だが、胸同様に巨大なお尻を隠すのを忘れていた
「やだー!気持ち悪い!」
「ったく、女ってサイテー!」
プルプルと揺れる大きなお尻に男子達は再びドン引きし、女子達は爆笑の渦に包まれた
授業の後、安東はこっぴどく叱られ、しばらくの間遅刻癖は鳴りを潜めた
その日以来、安東は女子からは伝説の勇者として讃えられ、男子からは最低の変態女郎として忌み嫌われる事となった
一番いいのは女子がおっぱい露出してることに何も思ってないっておところ
性感や乳を出す機能まで男とあべこべになってしまい、生物学的にもただの栄養保管庫程度の価値
お笑い番組ではおっぱいの部分に目玉を描いて腹踊りする女性芸人が当然のように放送されている
そんな世界に綺麗で大きなおっぱいが自慢だった女の子が迷い込んだら
基本ブラジャーをしなくても垂れない
ただ老化による垂れは普通にあるためおばーちゃんなどは干し柿状態にはなる
男がブラジャーをする理由は、垂れ防止ではなく
擦れによる乳首の感じを防止するため
女はパンツのみのノーブラ状態で男は下と同じ色のスポブラや胸筋サポーター的なのをつけている
男子がセーラー服、女子が学ラン派
原始時代では女が狩りに、男は木の実などの採集に行く事で生活していた
男女の性格があべこべなのも原始時代の生活環境があべこべだったせいで男脳、女脳があべこべに発達したから
男女の性格や境遇があべこべになったので文化もあべこべに発達し、服装なども男女あべこべになり、男は可愛い服装やセクシーな服装で女の気を引くように
彼は立花誾千代の正室であり
前田まつの正室の利家、豊臣ねねの正室の秀吉、織田お市の兄の信長に並んで人気である
ここまで書いて歴史がわけわからなくなる
この辺は深く考えたらいけないなw
巨乳なほど筋力があり、貧乳なほど力を持たない。
ただこれには個人差があり、巨乳でも強くなかったり、貧乳でも力強い女性もいる。
バランスのよいおっぱいを持つことは美女子の象徴であり、モテる女子の条件である。
おっぱいは、全身の筋力が鍛えられると大きくなっていくため、
モテたい女性はおっぱいを磨くため、ジムに通うのだ。
勿論生まれつき巨乳である女子や、鍛えても筋力がつかないために常に貧乳な女子もいる。
また男子の胸筋も、男子力のポイントの一つである。
女子が男子を選ぶときは男性器と同じくらいに、男子の胸筋も重要である。
女子は男子の胸筋はよりふくよかで柔らかいのがよいとされている。
そのため男子はいわゆる『男子力』を磨くため、エステやエクササイズなどで身体を磨いていく。
そうしていくことで、適度な筋肉を身につけ、魅力的な身体へとかわっていく。
男子が女子のような乳房はつかない、これは『無駄な部位がない』と女子より優れる点である。
赤子の搾乳は…どっちかな…
男は嫁の為に戦う訳か
なかなかいいね
女性の筋肉は、同じ量でどれだけ強い力を出すかという質を重視する傾向に有る
これは、一般的に女性が男性より小柄であることとも関係しており、
軽量化した小回りの効く体により大きなパワーとスピードを搭載するという、戦闘的な進化の賜物である
ここまで戦闘的な形質を獲得した理由として、妊娠中も自分の子を守って戦う、もしくは逃げるためというのが挙げられる
その戦闘力を普段の狩りにも活かすため、女性は男性に子育てを任せ、男性は子供を育てるための形質が発達した
妊娠と戦闘というエネルギー消費の激しい二つの役割をこなすために、女性は全身にエネルギーを貯蔵している
そのため女性の体には男性よりも脂肪が多くつく傾向にあり、その最たるものがおっぱいやお尻である
男性のおっぱいが乳児への栄養を与える器官としての役割を果たしているのに対し、
女性のおっぱいはエネルギー消費が激しい女性が栄養を保管するための器官である
しかし垂れ下がってしまっては運動に支障が出るため、おっぱいを支える筋肉が発達した
逆に言えばおっぱいが大きい女性ほどエネルギー消費が激しく、それを支えるための筋肉も強い
そのため、おっぱいは女性の筋力の目安と言える
今考えた適当な理論
なんか盛り上がってきた!妄想も股間もw
つまり男の胸からはおっぱいが出るとーふーむ
『ほかの生物である犬、猫、牛、豚、ヤギはみなメスが乳を出すが、我々人間だけはオスが乳を出す!
他の生物と完全に異なる、つまりこれは人間が神に作られたという証明である。』
とか聖書に書いてありそうだなw
なおもちろん牧師とシスターの格好もあべこべである
袋に入るのも男、袋からチンチンだけ出すスタイルか…
だから男の平らな胸から母乳(父乳?)が出るのが当たり前の世界があってもおかしくない
ちなみに母親は妊娠したら母乳が出るようになるホルモンが分泌されるらしいけど
このホルモンは父親になる男の体内でも分泌されるらしいので妻が妊娠したら夫が母乳出せるようになるって現象も科学的には問題ない
そのため無駄に父乳が出るようになると生活に支障をきたすため、男子は殆ど自慰行為をしない
そしてそのまま男子は性に興味が薄くなり、必然的に女子がだんだんと性への頓着が強くなっていく
ゆえに女子が男子より性欲が高いのである
普通に立っておしっこするのは男子のままか
男子の筋力はもとの世界とくらべ劣っているため
男子のおちんちんからおしっこを飛ばすことができず垂れ落ちるようになってしまう
逆に女子は筋力がアップしたためにおしっこをまっすぐに飛ばせるようになり
女子が立っておしっこするのはあたりまえ…
どっちもいいなあw
こちらの世界の女性同様あべこべ世界の男性も一応頑張れば立ちション出来なくはないが
非常にはしたない事と考えられているため自分からすることは無い
普段から練習してないので筋力不足の男性の体では事実上立ちションは不可能
男子トイレは個室トイレしかない、ついでに音を鳴らすボタンに部屋の隅にゴミ箱もある
女子「本で読んだけどなんで男って、トイレの時音流すの?」
男子「え…あっ……え…///」
男子委員長「ちょっとー!女子ー!セクハラよ!!」
男女の性器だけが逆転 エロパロ2
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1390583070/
まるでこっちの盛り上がりを奪おうとしてないか
このおしっこの問題は、中年男性の最大の悩みが加齢による筋力の衰えからくる尿漏れであり、
多くの男性が、近所の旦那さんたちとの井戸端会議の最中もスカートの中では不意の尿漏れに対応するため、
地味なベージュ系の色のおじさんパンツの下に尿漏れパッドを着用していることからもよく分かる
また、イベントなどでトイレが混雑する場合、特に性差が顕著に現れる
女性は強靭な筋肉のおかげでおしっこを長時間我慢でき、トイレに行く回数が少ないうえ、
小便器でさっと済ませられるため、トイレが混雑することも少ない
野外であれば、そのまま用を足してしまう事もできる
しかし男性の場合、おしっこを長時間我慢できないため、頻繁にトイレに行く必要があり、
済ませた後はトイレットペーパーでおしっこの垂れた陰部を拭き取らなければならないため時間がかかる
さらに、トイレが全て個室であるため、大便やナプキンの交換などのさらに時間のかかる用事と競合してしまう
そのため男子トイレは長蛇の列となりやすいのだ
「あれ、まだ並んでんのかよ?」
「し、仕方ないでしょ、全然動かないんだから!」
「一々座ってションベンしてるからだよ、立ってすりゃ楽ちんだぜ」
「女と一緒にしないで!男が立っておしっこなんて出来るわけ無いでしょ!」
「ま、男にゃマンコ付いてねぇもんな」
「次そんな下品なこと言ったら殺す!それに人前でおしっこするあんたらの方が信じらんないわよ!」
「そんなもんかねぇ」
会話で尿意を紛らわそうとする彼氏だったが、そろそろ限界が近いのだろう、
ミニスカートから伸びる足をすり合わせて必死に尿意をこらえている
「なあ、空いてるし女子トイレ使うか?」
「絶っ対イヤ!」
「んじゃ外でするか?見張っといてやるからさ」
「もっとイヤよ!」
「じゃあ替えのパンツでも買って来といてやるぞ、お前確かCカップだったよな?」
ここでいうCカップとは、男性用パンティのもっこりの大きさ、陰茎と睾丸の合計サイズのことである
「んな、何でアンタがそんなこと知ってんのよ!?それに、縁起でもないこと言わないでよね!」
驚いて語気を荒げた瞬間、彼氏の股間を強烈な尿意の波が襲う
「っー!?」
思わず彼女の腕にしがみつく
「ったく、どうしたんだよ?」
「や…やっぱ女子トイレ行くかも…」
「行ってこいよ、ここで待っててやるから」
「アンタが付き添わないとヘンタイみたいじゃない!」
(こっちの方が変態だと思うけどなぁ)
結局彼女に付き添ってもらい女子トイレの個室を使わせてもらうことした彼氏だが、一つ重要な事を忘れていた
男子トイレには無い、女性用小便器の存在である
尿意のあまり目を逸らすことを忘れていたため、まともに直視してしまう
並んで用を足す女達の後ろ姿を
最悪の事態こそ免れた彼氏だったが、代わりに一生モノのトラウマを植え付けられてしまったのだった
口調もきっかり逆転してるのもまたいい
おしとやかで つつましくて おとなしいのがおとこのこ
でもおとなしいおんなのこも いる
でもげんきなおとこのこも いる
女らしさってなんだろう
男らしさってなんだろう
という風の絵本がでる
「おい、隣のオタクの瀬川ってヤツいるだろ?」
昼の弁当の時間に机をあわせて一緒に食事していたクラスメイトの筒井が話し出した。
瀬川といえば、去年までは同じクラスで進級してクラスが変わるまではよく一緒に遊んでいた女だ。
かなり漫画やゲームが好きでいわゆるオタクというヤツだ。
「あいつ、非処女らしいぞ?」
「マジかよ!?」
俺と筒井とともに弁当を食べていた玖珂が叫んだ。俺だって叫びたくなる、当然だ。
瀬川という女は性格はとっつきやすく、かなり愛嬌がある。
が、あいつの顔はお世辞にも美女とは言えない。それも、かなり不細工なほうである。
またほとんど運動しないうえに偏食家なので容貌もかなり醜い。そんな瀬川だ。
「あほだろ、あの瀬川が…?」
「ははは、冗談もいい加減にしろよ…?」
俺もまだ処女なのに、先に瀬川に卒業されるとは思っていないかった。
うぬぼれるように思われるかもしれないが、これでも俺は野球部のスタメンで、そこそこ男子から人気がある。
その気になれば、すぐに処女は卒業できるのだが、俺の中では一番愛する男子相手に卒業したいと思っている。
それに、男子に俺がまだ処女だと思われたくないからなかなか躊躇しているせいなのかもしれない。多分後者がデカい。
筒井は続けるように言う。
「しかも、相手はあの鈴井…らしいぜ?」
「はあ!?」
玖珂は持っていた箸をぽろりと落とした。俺も落とした。
鈴井といえば、生徒会副会長の男子だ。爽やかな黒髪のショートヘア。
キリっとした目つき、豊満な体つき、噂によれば、サイズもかなり大きいらしい。
ただあの男は相当規律に厳しく、今までに多くの女子が告白したものの、学生たるもの不純な交際はできないと玉砕していった。
だからこそだ。
「どんなマジックを使ったんだ、瀬川のやつ…」
俺は頭をかしげた、そもそも筒井の言っていることは事実なのか?と疑い始めた。
「ねえ、何の話してるの?」
クラスメイトの男子、下井が話に割り込んできた。
頭は軽く天然パーマが入っていて、少しブカブカなカーディガンを着ている、ゲンキな男子だ。
「さっきから、あんたら叫んでたりうるさいのよねー」
下井は笑いながら言った。この際だ、聞いてしまおう。
「瀬川が鈴井と付き合ってるって噂とか、あるのか?」
下井は肯定した。「うん、あたしも最初聞いたときはびっくりしたよー!」
「なんで付き合ってんだ、あいつら?」
「あー、なんかねー、帰り道で不良に囲まれたところを助けたみたいなの
それがきっかけで、鈴井が瀬川に惚れたみたいなのよねー」
まるで少年漫画みたいよねー!と下井は頬に手を当てながらはしゃいだ。
このスレ的なあべこべものはまだそこまで浸透してないけど
あべこべ世界に迷い込んで復讐とばかりに男達をレイプするようになる
今はわけあってある公園のベンチで彼の到着を待っていた。
…と言ってるそばから、公園の入口から彼が走ってきた。
「ごめん、ごめん、身支度で遅れちゃった…!」
薄い黄色のワンピースに若草色のフリルがついたガーディガンを着ている彼の名前はは須藤 永樹(スドウ エイキ)だ。
チアボーイ部の副部長であり、学園でも有名な美男子である。
なぜ俺がそんな彼と一緒にいるかというと…
「ね、昨日の約束通り持ってきたから、あそこのトイレで着替えてね?」
彼は右手に持っていた紙袋を俺のほうに突き出した。
「この時間なら誰も……ってどうしたの?」
「…………本当にやらなくちゃ駄目か?」
「へー?あたしに逆らうっていうの?じゃあアノコトを…」
「はいはい、わかったっつーの、着ればいいんだろ!!」
俺は彼から紙袋をぶん取り、彼とともにトイレへと向かった。
「男子トイレのほうに入りなさいよ!」
言われるまでもなく、と俺は思いながら、戸惑いながら男子トイレの中へ入っていった。
女子トイレと違って個室ばかりのトイレ、その個室の中に入り鍵をかけ、袋を開ける。
中に入っていたのは、ピンク色のキャミソール、フリフリのミニスカート、かわいらしい色の千鳥格子の上着、
そして髪飾り、ブラジャー、男性用ショーツ、メイクセットが入っていた。どれも男が身に着けるものだ。
「うげぇ、マジかよ…」
「文句言わないの!じゃあ脱いで頂戴。パンツもね」
俺はしぶしぶ服を脱ぎだす。シャツを脱ぐと、かわいらしい小さめのおっぱいが露わになった。
「ふーん、小さいけど一応あるわね。一応Cカップのブラジャーを用意したわ。サイズはぴったりのはずよ」
彼はそういうと、薄ピンク色のシンプルなブラジャーを差し出した。俺はしぶしぶと受け取り、身に着ける。
「うへ、変態みたいでいやだなあ…」
ブラジャーの複雑な構造に戸惑いながら、微妙に届かない後ろは須藤に手伝ってもらいなんとか身に着けた。
同じようにパンツも身に着けていく。チンコなどないのだから、AAサイズのショーツだ。
こうして、男子トイレの個室の中でブラジャーとショーツを身に着けた男子高生の姿があった。
「うーん、まるで変態さんねえ」
「お前がさせたんだろバカ!」
須藤はピンク色のキャミソールとフリフリのミニスカートを取り出す。サイズもぴったりだった。
「うへえ、足元がスースーしてて落ち着かねえよ…」
「うん、似合ってるじゃない!じゃあこれ着て座って?」
俺は差し出されたガーディガンを着て座ると、彼はメイクセットを取り出した。
「じっとしてて、他人をメイクするのは初めてなんだから」
マジでメイクすんのか、と思いつつも俺はおとなしくしていた。
「はい、オッケー!どこからどう見ても男の子よ!」
簡単なメイクが終わったようで、彼は満足げだった。
「あー、満足?じゃあ脱いでいい?」
「え?何言ってるの?これからが本番よ?」
「は?」
俺は彼を甘く見ていた。
彼にされるがまま、外に引きずりだされ、今俺は町中を歩いている。
「こんな弟がほしかったのよねー!大丈夫よ、どっからどう見ても男の子なんだから堂々としてなさいよ」
そうと言われてもと思いつつ、不自然な胸の大きさでばれないかと俺は前かがみになって歩いていた。
すれ違う人がみんな俺を見ている、もうバレているんじゃないかと頭の中がいっぱいだった。
「お、お前須藤じゃね?」
聞き覚えのある声だ、俺のクラスメイトの塔野蝶子だった。俺は咄嗟に須藤の後ろに隠れた。
「あら、塔野蝶子くんだっけ?同じクラスの。ここで何してるの?」
塔野は髪の毛をポニーテールで留めいて、Tシャツ1枚とジャージズボンのスタイルでランニングをしているようだった。
「いやー、走るとどうもおっぱいがゆれて邪魔っぽいな、あはは」
塔野はシャツを脱いで汗だくになっているおっぱいをタオルで拭いた。
「ん?後ろに誰かいるな、お前の友達?」
シャツを絞りながら、俺の存在に気づいた。クラスメイトに男装していることがバレたら俺の居場所は消える!
俺はミニスカートから延びる足をきゅっと絞めて俯く。
「あ、この人は私の甥なのよ、かわいいでしょ?」
「あー甥かー」
塔野はわはは、と笑い、またなと言ってランニングを再開した。
彼は笑いながら言ったが、俺の顔は真っ赤だった。
「お願い、もう許してくれよ…もう恥ずかしくてたまらないんだ…」
女がスカートをはいているなんて、ありえない。
バグパイプ奏者は女でもスカートをはいているが文化の違い、話は別だ。
ブラジャーが胸を締め付け、フィットしたショーツの感覚に慣れず、ショーツは我慢汁でもうびちょびちょだ。
「イーヤよ、まだこっから行くところあるんだから」
彼はそっぽを向きながら言う。
「悪かった、更衣室にカメラを仕掛けたのは謝る、だから許してくれって…」
俺は前日、更衣室を盗撮していたカメラを回収しているところを須藤にみつけられたのだ。
須藤は誰にも言わないが、かわりに自分の命令に従えと言ってきたのだ。
「従わないなら、言いふらすわよ?」
逆らえなかった。
しばらく歩いて到着した先は、カフェだった。
「ここでお茶するから、終わったらかえっていいわよ…今日のところはね」
俺はやっと終わる、心の中で大いに安堵していた。
「えーと、この席ね」
店に入り、彼は席を指さす。
そこにはチアボーイの部員たちがいた。
チアボーイ部部長の本保、学園でも特にかわいいと評判の兵頭
チアボーイ部の中で特にかわいいと有名な亀本に西をはじめとして部員が20人ほどそこに座っていた。
「え……おい……須藤…これって……?」
「だ・ん・し・か・い♪アンタも一緒に参加するのよ?」
「え、いや俺は…」
「途中で抜けようとなんかしたらみんなにバラすから」
逆らえず、その男子会に同席した。これが運のつきだった。
その男子会のなかで成り行きでチアボーイ部に入部させられ、今でも女であることを隠してチアボーイをしている。
誰か助けてくれ、そろそろ部長になってしまいそうだ。
逆転世界のヒトコマ
あべこべ世界で女が元の世界の服着たらその時点で変態かぁ
あべこべ世界ならではのプレイとかあるかな
こちらの世界で言う騎乗位があべこべ世界では「正常位」ってよばれるんじゃね?
力も性欲も強い方が上になるのが自然な気がする
SMみたいな扱いですかね
「女のくせに、男に突かれて気持ちいいなんて変態だね」みたいな
男が女をバックで突くよりメジャーなプレイ
マンコにチンコを入れることは、チンコを包み込む、つまり服従したことになる
また、バックという形態は俺の後ろを任せてもいいという意味が込められており
女を気持ちよくさせなさいと、夫としての力を試すものだったが
性交が娯楽化したいまではただ形態のみがつたわり
また、現代の男子は過去より感じ安い体になっているため
バック形態をとるときは長時間セックスを楽しんだり、
正常位の場合抱かれて脱出できなくなり無理やり孕まされる危険を避けるための体位として普及している
正常位、騎乗位に次いで三番目にメジャーな体位である
と妄想した
男性を壁際に追い詰める、もしくは別の女性が胸を揉みながら後ろから固定するなどした上で女性が勢い良く腰を振るというのも多い
男性からすると、四本足の動物におちんちんを食べられているようなイメージが強いためか、犯されているという印象を受けることも多い
また、女性の肛門が丸見えとなるため、潔癖症の男性にとっては絶対にNGな体位でもある
愛しあう事を目的としている男性にとっては、正常位(こちらでいう騎乗位)と違って相手の顔を見ることができないため、不安に感じるという声もある
逆に、快楽を得ることが主目的の女性にとっては、いつもと違う挿入感を得られるため、根強い人気を誇る体位でもある
家では専業主夫の夫に口うるさく言われ、
そのストレスから男装サロンでOBの制服を着て発散したりして
我々からしてみたら普通の格好してるだけなんだけど
もちろん性感もあべこべになってる感じで
これが面白いと思った
普通の妊娠やできちゃった婚、女から男へのレイプによる妊娠などなど
やっぱ生むのは女なんだろうけど…
「アナタ!」「やめてお母さん!」
「必ず幸せにします…どうか息子さんを俺に下さい!」
男は強さは無いけど優しさはあるから子育てを担当する的な
男の子種は貴重な物で女が男を犯す=貴重な子種を奪い取る行為って設定があった
雄種は家の財産のように扱われ、射精管理が親から施されると。
無は有を生んだ
これが全ての真理
体質があべこべってだけじゃなくその辺も男のエッチなことへの拒否感に一役買ってるとか
オナニーは一切禁止が当たり前で生理によってナプキンに射精した分まで確認される家もある
精子の無駄撃ちは厳禁で性行為は本当に好きな女の人とだけするものと厳しく躾けられる
特に母親は自分の息子を悪い女から守ろうと必死
それはなんかやりすぎじゃね
親が娘の排卵管理する家族とかあんのかなあ
一部のおかしな厳しい家ではやってるかもしれないが
ていうかなんか厳しすぎて息子がビッチになりそうですね☆
親バレしないように清楚系ビッチになると
お父さんが張り切って精がつく食べ物、特に精液に似ているとろろを使った料理をどっさり作る
>>108
管理方法は家庭によって違うけど、
親からは精子の貴重さ、性器への接触の注意やオナニーの自制を求められる。
大切にしすぎる結果、自分からも他人にも性器に対して忌避反応を示すようになり、興味がありながらも女子の下ネタに拒否反応が出てくるようになる。
また、学校には精通届けを提出するとともに、毎月生理届けをだして、健康管理と体育の見学など便宜を図ってもらうことになる。
つまり精液は命そのものなので、それを無駄遣いするオナニーはいけない事だと教育される
力の強い女がか弱い男に暴力を振るう行為は女の風上にも置けないとタブー視され、
その中でも特に金的だけは絶対にやってはならないという認識(元の世界で言えば妊婦に腹パンするレベルの非道な行為)
あべこべ世界では妊婦=か弱いというイメージは全く無い
むしろ妊娠中こそ本能的にスイッチが入っているので普段よりも強い
二人分のエネルギーを賄うためにいつもより大食らいになることも相まって
妊婦=逞しいものという認識
ただ育児休暇は男性がとる事が主だろうね
か弱い男には絶対に出来ない
立たない客相手なら薬に頼るしか無い
かなりきつそうだな
男達はナンパしてくる女をあしらいながらお目当ての女を誘惑して体にオイルを塗ってもらう
そのため砂浜ではタオルで乳房に滴る汗を拭く姿もよくみられる
http://www.xvideos.com/video925522/japanese_av_hot_model
男脳になった女は「男相手は気持ち悪い」とレズになるのでは
性欲の対象は男のまま性欲だけ元の世界の男並に強くなる
父親のショーツや経液(月経中の男性が一日中分泌する精液)の染み込んだナプキンをオカズにオナニーする年頃の娘
あべこべ世界の男のおっぱいはこちらの世界の女性の比ではないほど敏感に
妙に女子力の高い男子とか、イケメンで男気があるけどルーズな女子とか、
ツボを突く設定が多くて好きだったな
このスレに流れてきてる人も多いかと
このジャンルも普及するといいね
俺は男が守られたり口説かれたりする対象なってることにグッと来るタイプだけど
おっさんからショタっ子まできっちり下着まで女装して乙女心全開でナヨナヨクネクネしてこそ異世界感があるというもの
ぐうわかる
微妙に趣旨が違うかもしれないなぁ。
おっさん←→幼女や父親←→娘の趣味や社会的立場、服装などが逆転してるのとか凄い好きなんだが
でも考察は難しそうではあると思う
素直な逆転じゃないときつい
だから中途半端な男女逆転も苦手
一人洗脳から逃れた男が幼女の支配する世界に翻弄されるみたいな
その世界では後輩の方が先輩より偉い。
役職を持っている社員よりも、新入社員の方が給料も能力も上。
みんな入社時点ではすごく仕事が出来るのに、
長く勤めて経験を積めば積むほど仕事のやり方を忘れて、
こちらの世界の新人同様の仕事の出来なさになっていく。
ゆえにその世界では勤続年数が長いベテランよりも、職を転々とする人間の方が持て囃される。
課長や部長といった役職は、長く勤めすぎて仕事が出来なくなると付けられてしまう。
自分の娘ほどの年齢の新人OLに怒鳴られ、ぺこぺこする部長。
女尊男卑の風潮が蔓延しているため、仕事のできない男はお茶くみやコピーを言いつけられる。
新人OLが取引先と大口の商談をまとめる中、威厳のある風貌の部長は黙々とお茶くみに勤しんだり。
個人的には服装や言葉遣いはそのままで、扱いが男女と年功序列逆転してると興奮する。
より屈辱的な感じが際立つというか。
あくまでも自分はなのでとりあえず盛り上がるならなんでもいいです
女性はみんな強くて美しいみたいな
朝凪の性別逆転版みたいな世界がいいな
男女装するだけでおk
もう一方の手をスカートの中に入れてもっこりふくらんだ股間をわしづかみにして揉みほぐす女
女が着るならナシ、かな俺は
と書いてヒーローとヒロインも逆転すると考えるとややこしいな
オタク「このアニメは正義のヒロインが世界を救うために戦うものですが、ヒーローがとてもかわいくて素晴らしいものですぞ」
オタク「プリキュアとか素晴らしいですな、正義のヒーローマジカワイイ」
あからさまなブスじゃなくって元の世界ではそこそこオシャレで可愛かったのに
あべこべ世界では何を間違ったのかオタク化してる感じの女の子に熱く語られたい
素体は良いのに元の世界で自慢だったツインテールは適当に結んでボサボサ、ファッションは典型的なオタク風でダサダサ、
深夜アニメ観てるせいで目にクマが出来てておまけに風呂入ってないからちょっと臭うという残念な感じ
あべこべ世界に迷い込んだ主人公に男児アニメについて聞かれてついつい熱く語りまくって周囲の男子にドン引きされるという図
ファッションやサブカルチャーに対する意識も男女あべこべなら吹っ切れてこんな風になってる娘もいるんじゃないかなと
そういうのもありかも!
個人の資質自体は性差の部分以外は元の世界と変わらないけど
育つ環境そのものが男女あべこべになるせいで
全体がまるっと逆転しなくても個人レベルでは性質が変化する事はありうる
「男は家計を支える大黒柱としてしっかり勉強しなければならない」って環境があべこべになれば
真面目な男が全員バカになるという事はないけど少なくとも成績の平均値は男女あべこべになるだろうし
中には勉強しなくなってバカになる優等生男子もいるかもしれない
逆に元の世界ではおバカなギャルだった女子がしっかり勉強してるかもしれない
その結果として優等生男子に宿題見せてもらおうとする劣等生女子って関係性が逆転するペアも出てくる事は十分考えられる
行くことを命じられた男が目を覚ますと自分の家に居たので「変な夢を見た」
と思っていたらエプロン姿にスカートを履き小さくなった自分がいた。
まだ夢が覚めないのかとと思っていたら大きくなった妻が帰ってきて
「旦那様が疲れて帰ってきたというのに食事の支度も出来ていないのか」
とひどく叱られる。
それはともかくいいね
あべこべ世界でみっちりしごかれた後で元の世界に戻されるけど
あべこべ世界での癖が抜けなくなるとか見てみたい
「ああ、朝のニュースでも見たぞ…怖いよな…」
俺は教室で友人と最近発生したウイルスの話をしていた。
そのウイルスはつい最近、4日前に中国で発見されたものだ。
そのウイルスに感染しても死に至ったり、病気を誘発することはないのだが
男女の身体能力や言動、性格が変わってしまうのだ。
しかも奇妙なことに、当の本人は変わり果てた自信の言動を当然のようにふるまうのだ。
「俺にかかったらイヤだよな、アハハハハ!!」
「アッハッハッハッ、女っぽいお前なんて想像したくねぇぜ!」
ガラッ、教室の扉があく音がした。
「おはようございますぅ…」
俺はそのおどけた声を聞いて雑談を止めた。
その声は俺のクラス一の不良のものであり、手の付けられない乱暴者で不登校常習犯だった。
そんな男があんなおどけた声を出すなんて、そもそもなぜ学校に来ているのかと思い、振り向いた。
そこには、かわいらしいゴスロリを着ていた、不良の姿があった。
「あ…う…おはようございますぅ…」
ここは私服の学校だから、ゴスロリを着てくること自体は構わないが、
あの不良がなぜこんなおどおどしていて、こんな格好をしているのかと困惑をしていると
さっきまで話していた友達が立ち上がり言った。
「…まさか、お前…例のウイルスに感染したのか!?」
「あっ…はい、そうなんですぅ…治療が終わって私の中のウイルス自体は消えているので…学校に来たのですが…」
俺は驚いた。俺はてっきり、ウイルスに感染しても女の不良になるものだと思っていたのだ。
>>173と>>174を合わせた結果。ネタが続かない
手当り次第に男性をレイプする事もあり、犯された男性は感染してしまうとかどうでしょう
あべこべの世界へ連れていく。
男の職場のトイレは男女兼用で小便器が2つと個室が2室あった。
このトイレは終業時に女子社員が当番制で掃除して帰る事に成っている。
男がいつもの用にファスナーを開け自分の一物を取り出そうとしたが
開いていない。いやファスナー自体がない。
そこにスーツ姿の女子社員が入ってきて「君。小便器の前で何をしているの
それに制服のスカートのファスナーが開いているよ。」
その時男は自分が濃紺のベストとタイトスカートの制服を着ていることに気づく。
恥ずかしさと尿意のため男は個室に飛び込んだ。
今まで前のファスナーを開いている事を指摘されたが別に平気だったのに
今度はホックも外しスカートを下ろしてかがんだ。
「何でうちの職場のトイレは女男兼用なのよ」と思っていると神様の声がした。
「大丈夫。君がこの世界で男として生きるすべを君の頭と体に植え付けている。
今日のトイレ掃除の当番もうまくやれるさ。」と言う声が。
朝起きるとあべこべ、自覚してるのは自分だけ
(本来の)男の格好をするのが当たり前で困惑する女子高生
そしてプールの授業が来て…
実際その通りって元の世界から来た男には結構屈辱的なんじゃないかな
自分の力じゃ運べないものを小柄な女の子が幾つも持って運んでたり
だから多分喜ぶけど、逆に自己認識がややこしくなりそう
これすっごい好み!!
超良い
イイネ
意外とこの手の写真・イラスト、少ないのよね
5枚くらいしか見たことない
「暑いですね、おっぱい汗でびしょびしょ」と言って上半身裸になって
汗を拭く
・制服は男がセーラー服 女は学ランを着る
・トイレは男が個室 女は小便器でする
・体育の更衣は男が更衣室 女は教室で着替える
・水泳は男がスク水 女は元の男用の水着を着用
・重い荷物とか雑用させられるのは女だけ
・野球などの運動部は女子が多く、男は茶道や書道などの文化部に所属する
考えてみたら色々あるな
ロリがお兄さんにイタズラする感じの
兄「ロッ子ちゃんもそういうのが気になるお年頃かー」
ロ「ひゃッ」
兄「おまんまんひくひくしてるね えっちな事かんがえた?」
ロ「……考えてない……」
兄「ほんと?もう触らなくていい?」
ロ「…………触って……欲しい……」
というおねショタ逆転シチュは意外と普通にありふれている気がする
ロ「お兄ちゃんアタシのマンコ見たでしょ!?」
兄「み、見てないよ あれは事故だから」
ロ「やっぱり見てるんじゃない!お兄ちゃんのも見せてくれないとヤだ!」
兄「わかったから……ちょっとだけ」
ロ「おおお!これが大人のおちんちんなんだ」
兄「あっ……触らないで」
ロ「なんかぴくぴくってしたよ?アタシ知ってる!男の人ってえっちな気持ちになるとこうなるんでしょ」
兄「ちがっ……」
ロ「お兄ちゃん……アタシもなんだかどきどきしてきて……さわって?」
兄(ああ……若いおまんまんが元気に子種を求めてる……)
というショタおね逆転シチュも意外と普通にありふれている気がする
そんな気がするけどでもやっぱ非逆転類似シチュとは微妙に違うか
女の子がエロに積極的っていうことに惹かれてる人と
女尊男卑的というか男性が弱い立場なところに惹かれてる
Mっ気のある人に二分されてるきがする
外で見かけるあべこべモノは大体前者で
いざエッチとなると男がリードしてるようなのが多いよね
自分は後者が好きで
社会システムや常識が、男は受け身で弱い性なんだぞってことを
実感させてくるような感じのに惹かれる
どうせ女の子が性欲旺盛なんだしSであるべき
自分はおねショタが入り口だから尚。
しかしこれって現代が多い?
"男女が逆転している"という状況が好きなんだ
どっちがリードしても構わない
普通のこっちの世界でも男も女もどっちもリードする訳だし
同年代同士の逆転がいいんだよなぁ
「女」とされる生物の肉体的特徴が現在の「男」である。以上。
くらいシンプルな方がわかりやすいのかな。
流石にそれはシンプルというか…
言葉の体系が変わっちゃっただけだからちょっと違うような。
まあ逆転といえば逆転なんだろうけど…。
俺は男が丸みをおびて女が筋肉質なのもアリだ、むしろ好きなジャンル
女は丸くなるけど脂肪じゃない
これはどうだろう
この『男女逆転』というジャンルなんて、ほかで言えば『TS』みたいな幅広いものだし
『TS』で言うように変身・入れ替わり・憑依・皮モノ・転生・部分交換といろいろあるから
『男女逆転』でもいろいろあっても問題はないと思うよ
このスレの趣旨にそうなら、『女子一人だけ"残して"あべこべにして(周囲の扱いは"元の世界で言う"男)観察したい』でいいのかなあ?
カズヤ「どうしたの、チカくん…あたしそろそろ塾なんだけど」
チカ「…ん、これ」
カズヤ「え、チョコレート…!?あたしに!?」
チカ「……うん、昨日…夜…がんばって作ったんだ」
カズヤ「チカくん……!」
チカ「だから、カズヤちゃん…おいしいかわかんねーけどよ………」
カズヤ「チカくぅぅぅぅぅん!!!」ダキッ
チカ「カズ…ヤ!?ちょ、当たってる…!当たってるよ!!」
カズヤ「あは、ごめんなさい!ホワイトデー、楽しみにしてね、チカちゃん!」
ちょっとしたことでマン汁大洪水でシミが出来る
あべこべ世界の女のブラを考えてみたがイメージできなかった
女からか弱いものとして扱われ、下着まで強制女装、周囲の男はオカマ化し、自身も生理に悩まされる
どっちにしろあべこべ世界に行くと苦労しそうだな
迷い込んだもの同士で恋に発展し、徐々に染まっていくとかも面白そう
そんな腐男子が仲間内で見せ合っている妄想ノートをクラスの女子に見つかって笑われ、泣いてしまう
国の人口が女に偏る
男は黒孩子 うわ
貞操観念だけ逆転した世界のエロパロが観たい
男女逆転ジャンルのひとつ
なお俺は『貞操逆転のみ』ってのはあまり好きじゃない
巨根が好まれる一方で男の子らしくかわいらしい見た目の短小包茎にも一定の人気があったりするのかな
「それをネタにするのは流石にちょっと引く」的な
扱いになるんじゃないだろうか
逆にマ○コはネタにされまくり、みたいな
女はショタチンに太マラ、包茎にヤリチンペニスを好むのではないか?
この世界観で結婚はどうなるだろ
男の胸は平たいため、ブラジャーのサイズは胸囲によってのみ決まる
代わりにパンツの股間部分はペニスの大きさに合わせて様々なサイズがあり、
もっこり部分の形を美しく整え、ベストなチンポジを維持している
四六時中エロいことを考えてパンツを濡らしている女と違って外的刺激以外で男が勃起することは滅多に無いため、
男のパンツは勃起状態に対応しておらず、いざ勃起してしまった時は陰茎部分だけがパンツからはみ出てしまう
AVやエロ漫画で、男が胸や股間を揉まれて勃起し、ペニスがパンツからピョコンと出るシチュは根強い人気がある
また、生理中は半勃起状態のまま精液が垂れ流しになるため、いつもよりカップの大きいサニタリーショーツを身に着ける
>>225
女が強い社会だから結婚したら妻の姓を名乗るようになるのかな
だからあべこべ世界だと見知った人も全く別の苗字になってたり
それとも子種は貴重なものであるという価値観の影響で
「その家系の子種を代々受け継ぐ」ということで結局元と変わらず夫の姓を名乗るようになるとか
でも女の方が社会進出してる関係上仕事では旧姓名乗ることも多い
「男の胤、父親がわからなくなることはあっても誰が母親なのかは
明白なのだから、母親を基準に世継ぎを考えるのが当然」
みたいな女系相続が基本になるような
朝起きたら男が女みたいにカザツになってるし
女が男みたいにナヨナヨしてるわ
昨日までズボンしか履かないなんてありえないわ
でもはたから見たら女物の下着で興奮してる男装女子なんだよな
某所のアレが漫画化
まあ俺としては微妙
ただ個人的には一歩踏み込んで服装まで逆転したあべこべの星準拠の奴が見たいんだよなぁ
やっぱ女の格好した男が一般受けしないのかなぁ
まあ結局大体の人はエロい女が見たいってことなんだよね
逆転嗜好、もっとわかってくれる人増えないかなあ…
地味に某あべこべ小説の影響が大きい部分もあると思う
アレって確かこのスレの前スレが初出だったよね
まさかあんなに流行るとはね
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1390583070/
意外と妄想に使える
その際の基準がより目立つ性器を持っているか、すなわちクリトリスやビラビラが大きい程良いとされる
また、ビラビラは立ちションの際チャックをおろして露出し小便の向きを制御するのにも使われるため、大きい方が便利という側面もある
一方で男性の股間の膨らみ、すなわちパンツ越しのもっこりの大きさはこちらの女性のおっぱいの大きさに似た価値観を持っているが、
男性器に関しては完全にタブーな扱いであるため、チンコの大きさを比べるなどというはしたない事は絶対にしない
また、包皮が剥けていると遊んでいると思われるため、普段は皮を被せた状態を保っている
父の日には普段家で家事をしている父親に感謝の気持ちを伝える
服装の逆転を徹底してたらもっとよかったけど
それがあたりまえでエロいものとして扱われているというギャップに興奮する
「やァ、やってるかい」
亥四つ時、雲ひとつない大空にひとつ眩い満月、その目下に広がる大江戸三丁目の大通り
ぽつんと灯られたろうそくの光、お床が営むそばの屋台である。
「ありゃ、お菊の奥さんじゃねえの」
お菊は宿直で生計をたてている武士であり、そば屋の常連でもある。
紺色の着物に黒い帯、腰元には母上から受け継がれた日本刀を携えていた。
背丈は4尺3寸程度と、人並みより背が低いが、戦国時代に名を馳せた武将の
主要な部下であった血がお菊の鋭い目つきに確かに受け継がれていた。
屋台のほのかな灯りをお菊の整った丸髷に刺さった黒い簪がするどくきらりと反射した。
「いやあ、お菊さんってばはつかぶりでしょ、どうしたんだい」
お床は最近見かけなかったことを心配していた。
彼女は独身であり、ボサボサな島田髷、乳房も陰部も見えそうなほどにはだけた橙の着物。
そんななりからは想定できないが、彼女の作るそばは江戸一二を争ううまさであった。
「へえ、うちの姉さんがおめでたでねぇ、ちぃと旦那と実家まで帰ってたわけよ」
「なるほど、そいでお子さんは女かい?男かい?」
「ああ、元気なおなごだった、ありゃあいい跡継ぎになれるでしょうな」
たわいもない会話を交わせつつ、お床はいつもの手つきでそばをゆで始めた。
「そういやお床の奥さん、丈次とはどうなったんでぇ?」
お菊は笑いながら言った。
お床は、動揺を隠しきれず、器に盛りつけようとした汁を自分の胸にこぼしてしまった。
そば汁は乳房の先からぽたぽたと地面へと垂れていく。
「ぼちぼち、ですかなぁ」
「なんでぇ、あれから進展なしかい、つまんねぇ奴だ」
お床は苦笑いを浮かべながら、お菊に出来上がったそばを差し出した。
「お菊の奥さん、この話はやめにしましょう」
お菊は笑いを浮かべながら、できあがったそばを食べ始めた。
「おう、どうしたってんだあ?」
お床は屋台から身を乗り出し、あたりの様子をうかがう。
お菊もあたりをきょろきょろ振り回し、そばを食べる手も止まっていた。
「たいへん、たいへん」
東のほうから、男がこちらのほうへ駆けてきた。
よもぎ色の着物が崩れないように気を付けながら、
ちょんまげを揺らして走ってくるのは、東のほうの宿屋の看板息子であった。
背丈は6尺ほどあり、綺麗な着物を着こなすかわいらしい大和撫子である。
彼がさきほど話していた、お床の気になっている、丈次のことである。
屋台の前へつくと、途中で外れたのか、手に持っていた前掛けを付け直し、こちらを向いた。
どうしたんだあ、と心配しながら声をかけるお床とは対して彼は興奮収まらぬ様子で言った。
「いま、東の町でねずみ小娘が出ているんですってよ」
「なんと」
驚愕の句を漏らしたのはお菊であった。
何を隠そう、お菊はよくある江戸っ子であり、こういった騒ぎ事には目がないのだ。
ねずみ小娘は巷で騒がれている義賊であり、前々から目にかかりたいと思っていたわけである。
それを聞いたお床も興奮してきたようであり、先ほどの憂い顔はなくなっていた。
「そりゃあ見に行かねえとだな、今日は店じまいだ」
「ああ、あっしも見に行くぞ」
お菊はあわてて食べ終えたそばをお床に突き出すと、真っ先に駆けて行った。
「わたくしたちも、すぐ行きましょう」
丈次はお床の着物を軽く引っ張る。
「ああ、わかってる、すぐに屋台を片付ける」
そう言い終えると、屋台を右肩に担ぎ、左手で丈次の手を握り、駆けだす。
「まあ、お床さま、そんなに早く駆けられると着物がはだけてしまいます」
お床は興奮のあまりその声も聞こえず、そのまま駆け続ける。
引っ張られる丈次は崩れて胸が見えそうになるのを腕で必至に抑えながらついていく。
☆江戸時代は詳しくないので変なところがあってもご容赦ください…(汗)
女はすっぴん
足を上げるたびに、カメラ小娘にスカートの中をパシャパシャ連写されて泣き崩れるチアボーイも。
いちばんの対策は「気にしないこと」
そもそもチアリーダーというのは、パンチラを見せて女性選手を奮い立たせるところから始まってるらしいから。
ショートパンツなんてとんでもない。
まあ、アンスコもはかずに生パンでもっこりの形を見せてくるような勇気のある男の子はやりすぎだと思うが。
前のほうから歩いてきていた男のスカートがめくれ上がり、パンツが丸見えになった。
黒いショーツで、左足元の部分にワンポイントの男性誌のマスコットキャラクターのイラストがついている。
そして股間部はペニスと金玉のぶんもっこりとふくれていた。
一瞬だけだが、完全に丸見えとなって思わぬ複眼に俺の顔はだらしなくにやけてしまった。
すると前から歩いてきていた男が、俺の方へと歩いてきた。
「なんだよ?おまえ、俺のパンツ見て楽しいの?」
俺はぎくりとし、後ずさる。
見た目は一見おとなしそうなショートヘアの155cmの男だがその見た目に反して口調はまるで女のようであった。
ポーズもどっしりと腕を組んで構えていて、全然男らしくない。
「そんなに見たいなら、好きなだけ見てればいいぞ、ほれ」
彼はそういうと、自分の手でスカートをめくりあげ、自分のパンツを見せつけてきた。
予想外な彼の態度に俺は完全に固まっていた。
確かに男のパンツは見ていて楽しいのだが、こういう恥じらいのない変態は趣味の外である。
すると、後ろから駆け足の足音が聞こえてきて、俺の横へとやってきた。
そいつは俺の友達のクラスメイトの女であった。
「そいつは1年の痴漢だ!関わらないほうがいい」
彼はそういうと、俺の腕をつかんで逃げるように引っ張られた。
その途中、男が叫ぶ。
「俺は、お前らが上だなんて、認めねえからな!」
やっとあの男から逃げ切り、教室につくと俺は彼女に尋ねる。
「あの男、何を考えているんだ?」
すると友達は、そういえばお前歴史苦手だよなと言い、こう続けた。
「あいつは500年前の男が主権だった時代の意志に賛同している古い人間なんだ
だからあの時代の男の振る舞いを真似しているんだよ」
彼女はそういうと、日本史の教科書を机から取り出し、500年前のところのページを開いた。
『…――年に世界の男女の筋力が逆転し、そこから社会立場・髪型・服装など様々な男女の役割が逆転し――…』
☆逆転も最初からそういう世界派か突然逆転する派かじわじわ逆転する派、いろいろいる気がします。本作は最後のやつ。
強気な男の子が目を付けられてレイプされて力の差を思い知らされるとか見てみたい
見かねた先生の手によって男女の立場が逆転してしまう
って設定をずっと温めてるんだがいざSSにしようとするとどうも上手く書けねぇ…書ける人ハンパネエな…
いいね。
生まれつきの体質だけじゃなく、後天的な病気とか事故のショックが原因のこともある。
医者に異常と診断され治療とリハビリ開始。
どういう処置がされるのか考えると、なかなか楽しそうだ。
よくわからないんだけど立場交換に近い感じ?
朝起きると自分は母親の服装で母親のベッドにいて隣には父親の服装の妹
自分の部屋には自分の服装の母親、妹の部屋には妹の服装の父親
それぞれが服装通りの立場で行動してて周囲の人もそれが当然のように思ってる
自分だけがこの異常な状況を認識してるって感じの
志村、ここは男女逆転スレや
きっかけに交流をもって記念に見合いでも設けようか、
という話になっていざ始めてみると話がちがう!
という風になって大混乱
みたいな話を考えた
スポーツは専ら女がするもので
男はマネージャーやチアガールに徹してる
注意されて慌てて退場させられる
そんなある夏、今年も全国高等学校野球選手権大会が開催された。
阪神甲子園球場では開幕戦が開かれていた。富山県と高知県の試合であった。
かつての女子よりもはるかに大きな胸と尻、そしてくびれのある腹を包んだユニフォームを着た男子たちが
その大きな胸や尻を揺らしながら、真剣な勝負に臨んでいた。
男女の社会地位が逆転してしまったいま、大きな場面で行われる男子スポーツは新体操やシンクロナイズドスイミングのような
芸術性を競うスポーツであり、体力的なスポーツはこの伝統的に残っていた甲子園高校野球のみであった。
しかしそれは逆転前からの文化をあくまで残すだけであって全く形式的なものであった。
それでも“力強い男性”をアピールしたいと志す現代の男子にとっては最高の舞台であった。
だが現代の男子の運動能力は変化前の女子の半分にすら達しすらないほどに弱体化していた。
加えて運動に不向きな豊満なボディーもあるため、それが更に弱体化を招いていた。
現代の高校三年生、つまり18歳男子の50m走平均記録は11秒である。(かつての女子の平均が9秒)
それだけではなく、握力は平均15kg(女子元平均27kg)、上体起こしは平均12回(女子元平均19回)、
反復横とびは平均28回(女子元平均42回)、20m折り返しシャトルランは平均21回(女子元平均43回)
立ち幅跳びが110cm(女子元平均166cm)、ハンドボール投げが8m(女子元平均14m)と散々な有様である。
それに対して18歳女子の平均記録は50m走が6.50秒(かつての男子平均は7:50秒)、握力は50kg(男子元平均43kg)
上体起こしは34回(男子元平均27回)、反復横とびは平均65回(男子元平均52回)、シャトルランは85回(男子元平均48回)
立ち幅跳びが300cm(男子元平均231cm)、ハンドボール投げが35m(男子元平均26m)。
現代の女子はかつての男子をも遥かに超越した身体能力を持っていた。
閑話休題。現代の男子のハンドボール投げの平均が8mである。
甲子園に出場するような球児は平均よりは力があるがそれでもやはりせいぜい12mが精いっぱいである。
しかし甲子園のマウンドからキャッチャー18mあり、届くことはまず不可能である。
男子のそんな筋力低下を見受けて、ピッチャーはワンバウンドまでは許可されるようにルール変更がなされた。
しかしバッターも同じく男子のため、そんな威力のないボールでもうまく打ち上げることはできない。
男子らの豊満な胸が、バットを構える腕の邪魔になるからである。
精一杯バットを振った時に、ベルトで占められて胸元がパツパツになったユニフォームがふるふると震える。
大体は内野ボテ転ヒットであり、たまにフライがでるかどうかである。本塁打は幻の存在である。
変化後に甲子園において本塁打を出したのは今から30年前に変化後最強の選手と言われた清井という男子が出した1本のみである。
現代の男子は驚くほどに握力がないためグラブに入れてもつかみきれず落としてしまうこともザラにある。
しかし筋力低下や大きな胸に感度の高いペニスの関係で走る速さも遅くなっており、
1塁に到達するのに5秒はかかるので大体はいいところに撃たないとアウトになってしまうのである。
結局のところ全員が体力低下しているため、はたから見ているとただ戯れているようにしか見えない。
この甲子園の試合の見物の大体がそんな男子の豊満な胸や尻がたわわと揺れるのを見たがったり
あるいはかなり暑い晴れた日にしか試合を行わないため、その暑さで汗をかいた男子の姿
そしてその汗で透けるブラ紐やパンツが浮かび上がるのを見るがための人々
またはや、その炎天下で悶えながら必死にプレーする儚げな男子たちをサディズムな目で見るという客である。
男子はスタミナもほとんどないので、1試合の攻防は5回までである。
また1試合に両チーム1度だけ、女子マネージャーを代打として出すことができる。
この時代の女子マネージャーは大概は運動が嫌いだが運動部に所属したいと考えるような女子だが、
やはり男女の力の差は歴然であり、男子の投げるワンバウンドのボールは基本的に外野までぶっとぶ。
たまに本塁打まで出る始末である。なので、満塁になったときに点を取るチャンスとして起用するのである。
起用された女子マネージャーは制服姿のまま、ヘルメットも被らずバット1本だけ持ってバッターボックスに立つ。
敬遠する手もあるが、甲子園という状況上弱気な姿を見せると男がすなるという考えが多いため
ほぼすべてのピッチャーはその女子マネージャーと勝負し、そして大きなヒットを打たれてしまうのだ。
そしてその富山の女子マネージャーもまたピッチャーの放った球を簡単に打ち上げ、観覧席まで打ち飛ばした。
ピッチャーはマウントの上でうなだれるようにしりもちをつき、外野をぼうぜんと見ていた。
ピッチャーの着ている白いユニフォームは40度近い暑さでかいた汗で完全に透けていてしまっており
ブラはおろか、その焼けた肌までが浮き上がっていた。絵面のため、男子高校野球のユニフォームは基本生地白と制定されているのだ。
その試合状況は地上波ではなく、BS放送であり
地上波放送は「全国高等学校女子野球選手権大会」が放送されていて
冷房の効いた大阪ドームで女子たちが遥かなレベルの試合を繰り広げていた。
☆男女逆転甲子園妄想
つまり名前そのまま中身はそっくり…
まあ男子は独立リーグじゃないかな。そっち系向けの興行っぽいけど
ブラは有りで
俺はどっちも好き
が世間的に一番人気で多い このスレだとこの3つはそれほど人気はない
多分世間的には「女の人がエロい」って所にしか興味がなくてその手段にすぎないんだろう
それで「社会的地位の逆転(体格以外は服装髪型口調など全て逆転)」、「←の髪型逆転だけ無いもの」、「社会的地位の逆転かつ体格も逆転」
の3つがこのスレで人気
「女が強くふるまうのが好き」、「男が弱弱しくなるのが好き」、「社会的なギャップを見るのが好き」とかとか
どこに萌えるかはわりといろいろあるらしい(ガバガバ分析
住人はどんなのが見たいか聞いてみる
とある一家の一日の日常風景(エロあり)みたいな
夫婦でガッツリセックスしてるのは無かったと思うのでどうなるかが見たい
お母さんがマンコ使ったギャグをその子にこっそり仕込んだりとか
あるいは真面目に男女逆転のみにテーマを絞った、SF要素薄めの
現代ジュブナイル物
まあ自分で書けと言われそうだがw
天原帝国の二次創作だけどエロ控えめ(というかほぼなし)のギャグ
貞操が逆転してる世界の女の子が普通の世界に迷い込むって流れで
新鮮に楽しめた
また性欲溜まったら新作書くぽす
強制的に男女逆転を強いられる
ってのはちょっと違うかな?
じつはその設定にドンピシャなweb小説があるけど
逆転する前に連載が止まってる
頑固おやじならぬ頑固おふくろとかかな
禿同。
そのシチュ考えると、ぴったり当てはまってる古典SM「ヤプーの世界」はやっぱり偉大だと思うなあ
でもあれ服装が入れ替わってないから俺はそんな好きやないのよね
ちな読んだのは漫画版
小説の白人社会では完全に入れ替わってる
変遷の歴史や、なぜスカートが男性にふさわしいのかの会話もある
全体的に硬い文章が多いのがいい感じ
ちなみにタイトルは「家畜人ヤプー」ですなw
ポルノ小説かと思ったら、けっこうテーマSFの高いSFでもあるんだな
知らんかった
オタクな中年女達が主人公でアホなイケメンがヒロインポジションだとか
キチンと完全逆転した作品って
異常に少ないんだ!?
美醜逆転と性欲逆転は多いのに
悲しいなぁ...
まで完全逆転した映像作品って異常に
異常に少ないんだが
もっとそういう映像作品
ふやしてほしいな
そういう映像作品ってドラえもんの
あべこべ惑星と
AVでしか見たことない気がするんだか
まだまだ普及してないってことなんだ
でもそうやって情報をどんどん出すスタイルはいいぞー
こちらの世界で言う中年男性が、際どい露出のビキニを着てて、
それを見た娘が、父親のあられもない姿は嬉しいんだけど、人前でこんな格好の父親と一緒にいるのは恥ずかしい、みたいな心理にならないかなー、とか。
「ちょっと親父、なんて格好してんだよ!」
「うふふ。こないだ試着した時、あなただってこれ『似合ってる』って褒めてくれたでしょ?
あたし、あとから欲しくなって通販で買っちゃったの。可愛いでしょ」
「それとこれとは話が別だ!親父もそろそろ歳を考えて、もっと大人しい格好してくれよ。
一緒にいるオレ達の方が恥ずかしいぜ。なあ、お袋?」
「いやいや。母さんはな、父さんにもまだまだこういう格好、十分イケると思うぞ。
ほら、見てみろ我が娘よ。あのムチムチと弛んだ贅肉、実にセクシーではないか。
熟れた男の魅力そのものだ。お前だって本当はそう思ってるんだろう?」
「ま、まあそれはそうだけどよ……」
「いやだわ、あなた達。本当にお世辞が上手なんだから〜」
「俺の旦那が美しすぎるのがいけないのさ」
「もう、あなたったらぁ……」
「仲のよろしいことで。オレ、先に行っとくぜ」
みたいな、ラブラブな熟年夫婦と、それにうんざり気味な娘とか、そんなやつください。
母親の方も結構な美熟女なのに海パン一丁で仕草もこちらの世界の男っぽい感じ何だろうなぁと妄想
見たいな
田所と遠野が屋上で日焼けをする
着てるのはもちろんスクール水着
田所が完全逆転しても現実世界と同じく
きたない
遠野も完全逆転してもイルカみたいな
あえぎ声で世界のトオノを奏でている
完全逆転しても「ふたりは幸せなキスを
して終了」をしている
もちろん視聴者のホモ達も完全逆転
しているので
野獣先輩に
恋心を抱いている
すっごく汚いのである
私も視聴者なので
こうなりたいと思っている
はっきりわかんだね
オォン
オナシャス!センセンシャル!
完全逆転世界のたるとは女の容姿で
男の格好をしているのか
おかしな世界だ
社会的な立場は入れ替わってないというのはどうかな。
坊主に海パン一丁でマッシブなポーズを決めてる女性アイドルのグラビアを
可愛く着飾った男子高校生が買っていく・・・・・・とか、
有閑マダム風の格好をしたオッサンが、七三分けにスーツを身にまとった人妻デリヘルを頼むとか。
このスレ内的な需要としてはややニッチだけどねw
つまり学ランに坊主の女子高生とセーラー服にポニーテールの男子高生…ていうね?w
男のプロ野球は完全消滅
男がスポーツをしてはいけない
時代がくるか!?
その辺、どこまで逆転させるかって好みはあるね
男らしくなった女は王のように偉くて
女らしくなった男は奴隷の如く人権がまるっきりない、体だけが取り柄の存在
……まあ駄目ではないけど、そこまで好きでもないね、こういうタイプは
男にちんこ、女にまんこがついたままで、男女がセックスすると男の方が妊娠して、乳も男が出す…
みたいなパターンも好きなんだけど、受精や妊娠のメカニズムを考えるのがどうにも面倒でな。
アーノルドシュワルツネッガーの「ジュニア」みたいな感じかね
あと男が妊娠する話は、逆転よりもBLやホモ系のSFに多いと思う
そのへんはファンタジー入るから好きじゃないかな、俺は
ただ性器逆転ならいけどスレ違いだしね
あくまで女性は女性、男性は男性ってのはきっちりしてほしいというのはある
そのシチュは斬新
確かに貧乳女子を考えると男の平らな胸でもおっぱいがでるのはありえなくないか
男の子が無理やり女に犯されるシチュエーションこそが至高
葛城の「男女あべこべ物語」と天原の「貞操逆転世界」のふたつだからなぁ
これどっちも男ビッチの方向性だし
というか、一般層には逆レイプ自体あんまし需要ないしなー
女が男の立場で、男が女の立場で恋愛する話を読みたい
そうこれだよね
ちょっと考えてもわかるくらいに難しいもんw
そんなこんなで、みんなのオススメのは何?
女性の人口比が圧倒的に多い
痴女のニュース、男性専用車両
主人公がビッチ化
その流れで行くとやっぱり「ようこそ女たちの王国へ」が一番好きだなぁ
文章表現も世界観もしっかりしてると思うし
あとやる夫スレってのと、後半から逆転世界から普通の世界に戻るって点で
人を選ぶけど、「青い鳥はオスかメスかわからないようです」は好き
なろうノクタよりはやる夫スレ界隈の方が逆転のバリエーション多い印象だなぁ
と書いて性器が逆転したファンタジー世界は妄想の余地がありそう
それBoys beと関係あるんだっけ?
作者が同じっぽい
殆どの女が下着以外男物の服着てて男言葉
男は多少なよっとしてるけど服装は変化無し
よくある貞操逆転だけのものよりはこのスレのあべこべに近い
こんな早くレスつくとは思ってなかった、ありがとう
それなら買ってみようかな
気づかないってどういうこと?
ちょっと気になる
なんで下着だけ女物なのかね
そこもしっかりやってほしいが
ピンクのブリーフに、紺のパンティー?
むしろ素材を入れ替えちまえ
女物は色合いが茶色や黒、紺なんかをベースにした地味なもので、シンプルなデザインが多く、
男物は明るい色合いや淡い色合いなどカラフルなものが多く、リボンやフリルなんかが多用されてる。
でも、あくまでスカートは女性のもので、ズボンは男性が履くもの。
むしろ女性がズボンを履くと「男装」として特殊な趣味の持ち主だと思われる
逆転せず、だが色彩感覚とか装飾性は逆転するってのは理に適ってると思う
スカートについては割と派閥が分かれるのでノーコメント
現実世界にはメンズスカートって文化もあるし、少数ではあるが
ウィーン少女合唱団
「なあ、いいだろ。」
アズサはトモアキの隣に腰を下ろすと顔を近づけ頬に優しくキスをした。
「でも・・・。」
「でも?」
アズサはトモアキの顔を覗き込む。
「まだ高校生だし、私まだ・・・。」
その瞬間、トモアキの唇はアズサの唇によってふさがれた。
むふぅ、むふぅとアズサは彼氏の口をこじ開け、舌を絡める。
「好きだ。好きなんだ。なあいいだろ。今日、二人一つになろうよ。」
彼女は一旦口を離し、またトモアキの唇を貪った。そして彼の制服の上から乳を揉む。
「いやっ、ねえ、落ち着いて。わかったわ。私もアズサのことが好きだから。」
彼は立ち上がるとアズサのベッドに横たわって目を閉じた。
「いいの?本当にいいの?」
「もういいよ。覚悟決めたから。アズサのことが好きだから・・・。でも、優しくしてね。」
トモアキはアズサとは高校入学時からの仲であった。すぐにお互いに引かれ合い、交際半年になる。
百七十センチ台後半の高身長なアズサと百五十センチ台半ばのトモアキは美女美男のカップルとして羨むものもいた。
彼女たちはデートを重ね、キスもしたがなかなか最後の一線は越えられずにいた。
アズサから何度か身体を求められたが、できれば童貞は結婚するまで取っておきたいとトモアキは思っていたのだ。
自分を本当に大切にしてくれる女性に捧げたいと。
童貞の証であるペニスの皮はちゃんと被っている。来たるべきその日の為に大切に守ってきたのだ。
が、今日なりゆきで彼女の家に来てしまい、求められたときに身体が反応し、半勃起してしまった。
頭では拒もうとしているのに、身体が彼女を求めている。
まだ誰にも触れられていない清らかなペニスが淫らに疼き、彼から冷静さを奪っていた。
「アズサに私をあげる・・・。」
そう言われたアズサはベッドに横たわる彼を見下ろしながら、もどかしそうに自身のワイシャツとズボンを脱いだ。
ハァハァと息を荒くしながら、震える手でトモアキのブラウスのボタンをひとつずつ外してゆく。
男子の乳を守るブラジャーが彼女の目に飛び込んできた。
「はぁっ、はぁっ。」
アズサは思わず胸の真ん中に顔を埋め、彼の匂いを吸い込む。
突然のことにトモアキはアァと呻いた。
アズサはそうしながらもトモアキの背中に手を回し、ブラジャーのホックを探す。
それはすぐに見つかったが、初めての経験になかなか外すことができない。
「アレッ?アレッ?」
戸惑う彼女にトモアキは背中を浮かせて助け舟を出す。
それでもアズサはなかなか外せなかったが、何度か試行ののち、やっとホックを外すことができた。
(綺麗なピンク色だ。男の子の乳首ってこんなに綺麗だったんだ!ウッ!)
年頃の少年の乳首を生まれて初めて生で見て、アズサは興奮した。
毎日弄りまわしてるクリトリスが痛いくらいに勃起してるのがわかる。先走り汁も滲みだしてブリーフを濡らしていた。
片や乳首を晒してしまったトモアキは、恋人の目つきがギラギラしているのに戸惑いを隠せないでいた。
(女子が男子の裸しか興味ないっていっても、こんなにいやらしい目つきで私のおっぱいを見つめるなんて・・・。
もう、アズサのエッチ。私のこと本当に大事に思ってくれているのかな?カラダだけが目当てなんじゃ・・・。)
「ねえ。」
トモアキはアズサに問う。
「何?」
アズサはギラギラした目のまま問い返す。
「キスして。」
トモアキは彼女の気持ちを確かめたかったが止めた。結婚なんて言ったら笑われてしまうかもしれない。
親の同意があれば男は十六歳から結婚できるが、女は十八歳からなのだ。
「うん。」
アズサはニコッと微笑んで口づけを交わす。しかし心の中では気持ちは逸っている。
一刻も早くトモアキの乳首を舐め、彼のパンティを脱がせ、ペニスを見たい。そして口に頬張りたい。
しばし舌を絡み合わせたのち、アズサは再び彼の胸元に顔を埋めた。
「すぅー。はぁー、良い匂いだ。男の子って本当に甘くていい匂いがする。」
幸せそうにつぶやいて、アズサはトモアキの乳首を口に含んだ。
「アッ。」
ついに始まった愛撫に彼は思わず声をあげてしまった。
アズサは舌を伸ばして円を描くように乳首をなぞる。そしてチュッとキスしてから口に含んでチュウチュウと吸った。
「アッアッ。」
トモアキは目を閉じて美しい顔を歪め喘ぎ声を漏らしていた。
「気持ちいいの?」
アズサの問いかけにトモアキは無言でウンウンと頷く。
彼女はそれが演技ではないことにすぐに気が付いた。
自分のお腹に何か固いものが当たっているのだ。そこに目をやると彼のスカートがテントを張っている。
(よし!)
アズサは内心ガッツポーズをした。
女の愛撫で男が興奮し勃起する。もしかしたらまだ見ぬ亀頭から愛液が滲みだしているかもしれない。
彼女はもう一方の乳首にも吸いつきながら、彼のスカートを脱がせた。そして中途半端に残っていたブラも取り去る。
愛しい恋人は彼女の目の前で白いコットンのパンティ一枚の姿になった。
肌触りのよさそうな下着は思ったよりも小さく陰毛が数本はみ出してしまっている。
それよりも目を引いたのはもっこりと膨らんだテントであった。
固く膨張したトモアキのペニスは、くっきりとその形を浮かび上がらせパンティを盛り上げている。
刺激的なその姿を見たアズサのクリトリスもますます固く膨らんで、内側から割れ目をこじ開けてしまっていた。
アズサは鼻息も荒く最後の砦に手を掛けた。
「いや、だめっ、やっぱり恥ずかしい。」
トモアキはたまらずに両手でパンティを押さえてしまった。
もう何年も親にさえ見られてないのだ。しかも勃起して愛液まで染み出してしまっているのである。
すでに初体験をすませた友人から聞いた話が頭の中をよぎる。
「彼女にブラを取られて乳首吸われちゃうの。チュウチュウって・・・。」
「それからパンティ脱がされてアソコ見られちゃうの。ギラギラした目つきでタマタマの皺とかサオの裏側とか・・・。
もちろん皮も剥かれちゃうの。おしっこのでる穴とか本当にいやらしい目つきで見るのよ。」
「それからクンクンってアソコの匂い嗅がれて・・・彼女の舌が・・・わかるでしょ?しゃぶられちゃうのよ。
ねっとりとした彼女の舌でしゃぶられて、私アッと言う間にイっちゃったわ。彼女の口の中に出しちゃったの。
そしたら彼女、怒るどころか嬉しそうに全部飲み干したのよ。本当に女って変態だわ。」
「それからまた勃起させられて・・・彼女がパンツ脱いだらもうクリちゃんバッチシ見えるくらいおっきくなってたw
そしてオマンマンが充血してパックリ開いてるのもわかった。ああ、私のアソコ食べられちゃうんだなっって。
そして彼女が私の腰の上に跨ってゆっくりと腰を下ろしてきたわ。痛かったら言ってね、って・・・。」
人類が誕生してからいったい何億人の男性がこうして女性に辱められて性行為を行ったのかはわからない。
なかには初体験のときから積極的に腰を振る淫らな男性もいるだろう。
しかし圧倒的多数の男性は女性に胸を舐められ、いやらしい目つきで性器を観察され、
すでに勃起して挿入可能な男性器をしゃぶられさんざん肢体を弄ばれてから女性器に捕食されるのだ。
キスして少し弄られれば十分に勃起する。それなのに女たちはわざわざいやらしいことをする・・・。
「それじゃできないよ、トモアキ。ねえ。」
アズサはそう言いながらテントを隠す彼の手の甲に口づけの嵐を降らせる。
チュッチュッと優しくしながらキスをすると、ガードの手が緩んだ。
すかさずパンティに手をかける。顔をあげるとトモアキはギュッと目をつむっていた。
少しパンティをずらすと、勢いよく彼のペニスが飛び出した。
生まれて初めて見る年頃の男性の勃起したペニス。小麦色の幹のてっぺんだけがピンク色に染まっている。
よく見ると、そこだけ皮がむけていて、トモアキが15年以上守り続けてきた男の花園があった。
「これがトモアキのオチンポなんだ・・・。」
「恥ずかしいから余り見ないで。」
「そんなこと言ったって、初めて見るんだからもうちょっと見せてよ。」
アズサは腫れ物に触るかのように優しく触る。
連投規制?
生まれて初めて他人に性器を触られ、トモアキは思わず声をあげた。
一方アズサのほうは最初こそ腰の引けたタッチのしかただったが、次第に慣れて色んなところを触りだした。
根元を握ってみたり、裏スジをなぞってみたり、睾丸の皺を伸ばしてみたりした。
特に包皮の上からカリ首を擦ってみたときのトモアキの反応に彼女は興奮した。
「だめぇ。」
声を荒げて抵抗したのである。やはり男子の最も感じる部分はカリ首と亀頭のようだ。
アズサに限らず、女子は中学生にもなると頭の中が男性器のことでいっぱいになってしまう。
オチンポってどうなってるんだろう?
どんな匂いがするのか?
味はどうなのか?
どんなことをすれば射精させることができるのか?
精液はうまいのか・・・など。
巷の女性誌では常に男性ヌードが掲載されており、男性器に関する特集も頻繁に組まれていた。
アズサも有名な男性モデルが極小ビキニで挑発してるカットで何度も自慰をしたし、
男性器の情報、特にその責め方などの情報は徹底的に頭に叩き込んでいるのだ。
雑誌に書かれていた責め方で最も印象深かったのは、やはりフェラチオだった。
男性は生でフェラチオされるのがとても好きだという。
たっぷりとしゃぶり、その精液を口で受け止めてあげれば、彼の愛はさらに深まるでしょう、と。
アズサはペニスに鼻を寄せて匂いを嗅いだ。
ツンと何かが発酵したような異臭がする。雑誌に書いてあった恥垢の匂いだろう。
包茎の亀頭にはオチンポの垢がたまっていて、その匂いがすると。
「もう、何してるの?」
「ん、トモアキのオチンポの匂い嗅いでる。」
「やだぁ!」
恥ずかしそうに悶絶したトモアキが両手でペニスを塞ごうとした刹那、アズサはそれに口づけをした。
「ウッ!」
トモアキがひるんだすきに彼女は彼の両手を押さえ、ペロリと幹を舐めあげる。
ビクンと彼の肢体が反応した。そしてアズサは歯をたてないように気をつけながら念願のペニスを口の中に入れた。
当初は指で皮を剥いてからフェラチオする予定だったが、思わず口に含んでしまったため、まだ未開封の仮性包茎だ。
アズサは逃がさないように左手で幹を握り、根元から皮を引っ張ろうとした。
「アズサ、痛い。」
トモアキが苦痛に顔をゆがめている。強引に引っ張ろうとしたせいであった。
「もっと優しくして。」
彼に言われてアズサは内心面倒くさいなあと思いながらも、ウンウンと頷き、ゆっくりと優しく引っ張ることにした。
そうしながら口内で舌をくねらせ皮と亀頭の境目を刺激する。
溜まっていた恥垢は温かな唾液で溶かされ、知らず知らずのうちにアズサの喉に飲み込まれていった。
微かな痛みはあるものの、彼女の優しい舌使いはトモアキのペニスを蕩けさせた。
何度も何度も温かい舌でねっとりと舐め回されヒクヒクと痙攣してしまう。
このまま射精してしまうのも納得できる。オナニーは時折するだけだが、その比ではない快感だ。
だが、これもフェラチオとしては序の口なのである。
ちゃんと皮が剥けたら、女たちはより積極的なバキュームフェラをするのだ。
しかも手で幹をストロークしながら亀頭やカリ首に激しく吸いついてくる。
子供をつくるにはそれに耐えぬいて女の膣内に吸い取られなくてはならない。
できるだけ濃厚で大量の精液を送り出す必要があるのだ。
「ぷはぁ。」
何分もペニスの先端を舐めていたアズサがやっと口を離した。
「おっ、剥けたねトモちゃん。」
彼が吐き出した亀頭は綺麗な赤みの濃いピンク色をしていた。
カリ首はモデルのウェストのようにキュッとくびれ、亀頭のスリットは幼女の割れ目のように深く清らかに切れ込んでいる。
裏筋の紐のようなものが亀頭と幹を繋いでいるのは不思議だが、全体的にはこの世で最も淫らなものに見えた。
「可愛いよ。」
アズサはチュッと亀頭にキスをする。
「本当に可愛い。」
もう一度キスをする。
「食べちゃいたいくらいだ。」
そう呟くとアズサはトモアキのペニスにむしゃぶりついた。
敏感すぎる亀頭を守るべき皮を剥かれ、ノーガードのそれを女の舌が容赦なく舐めつくす。
「アッ、すごいアズサ!」
極限まで固くなったペニスをしゃぶられトモアキは悶絶した。
アズサはもう何も言わずに一心不乱にしゃぶり続けている。
「ぺろぺろ、はふはふ、はあはあ、ちゅうちゅう」
逃げようとしてもペニスの根元を掴まれ、もう片方の手で腰を押さえられ動けなかった。
(このままされたらイッちゃう。)
トモアキはそう言いたかった。しかし恥ずかしくて口に出せない。
それを察してフェラチオを止め、挿入してほしいのだがそんなことは言えない。
(早く止めないとイッちゃう。アズサの口の中に愛の種出ちゃう。)
そんな葛藤を知ってか知らずかアズサは唇を窄めてカリ首を重点的に責めていた。
もちろん舌も裏スジと亀頭の縫い目を擦り上げる。
男子の弱点を徹底的に突かれトモアキの快楽は急速に高まっていった。
彼女の口が動くたびに何かが迫ってくる。遠く離れているはずだったそれが、すぐ目の前にまで来てしまっている。
「アッアッ、ダメ、アズサ。」
ちゅぷちゅぷちゅぷ・・・。返事は自分のペニスがしゃぶられる水音だけだ。
「アン、もう駄目アズサ。イッちゃいそう。」
目の前が霞んでくる。もうギブアップだ。もうあと少しされたらもう・・・。
しかしアズサは彼女のペニスをしゃぶり続けた。溢れ出る愛液に辟易しながらも首を振り続ける。
「あ、ねえアズサ、ホントに!」
しかし口撃は止まなかった。生まれて初めて性器をしゃぶられたトモアキには耐えられない快感であった。
「あ駄目ぇイクゥ〜!」
乳首が一気に勃起し、全身が強張る。トモアキは身体を横倒しにしながら、血管の浮き出た腕でアズサの頭を押さえた。
「!」
未体験の快感が全身を貫いてトモアキは恋人の口の中に射精してしまった。尻を振って大量のスペルマを噴出する。
「・・・・!」
もう一度尻がしゃくりあげ、アズサの口内にトモアキの精液が放たれる。
「・・・!・・!・!」
何度腰を振ったのだろうか。トモアキの脈動がようやく止まった。
「あはん」
彼が悩まし気に呻くと、アズサはようやくトモアキのペニスから口を離した。
「がはっ、げほっ、う〜ゴクン。はあはあ、すごい量だ。精子ってこんなに出るんだな。」
アズサは涙目になりながらも笑いながらティッシュで鼻をかんだ。
どうやらそちらにも恋人のザーメンが入ってしまったらしい。
「もう、アズサったら・・・飲んじゃったの?私の。」
「当たり前だろう。トモアキの種だぜ。一滴だって無駄にはできないだろ。って今、鼻から出てきたけど。」
「もう、無理しなくていいよ。だって、苦いんでしょ、それ。」
「他の男のは苦いらしいけど、お前のは甘かった。」
「それじゃ病気でしょ。もう・・・ありがと。好き。」
トモアキは彼女の唇に自分のを重ねた。自分の排せつ物を飲んでくれた恋人へのお礼だった。
アズサは尋ねた。
「え、なに?」
トモアキはキョトンとする。
「い、いや、俺もこっちがガマンできなくて・・・トモアキのが欲しいんだ。」
アズサはマン汁でビショビショに濡れてしまったブリーフを脱いだ。
「え、うそ、私のそんなすぐに回復しない・・・。」
「もっかいしゃぶってあげる。」
「・・・・。」
トモアキは黙って従うことにした。自分だけイッてしまって彼女は置いてけぼりなのだ。
(くすぐったいかもしれないけど、ちょっとくらいガマンしよう。)
心に決めて再びの彼女の愛撫を受ける。
「美味しいなあコレ。可愛くて美味しい。ずっとこうしていたいよ。」
アズサは満足そうにトモアキのペニスをしゃぶる。
射精直後なのでくすぐったいと考えていたトモアキは感じ始めている自分のペニスに驚いた。
それと同時に淫らなカラダになってしまったのかと少し戸惑う。
そうこうしてるうちにペニスが大きくなっていく。かなり固くなったところでアズサは彼に跨った。
とはいえまだ挿入していない。ビチョビチョのオマンコを彼のペニスに擦りつける。いわゆる素股だ。
ぷっくりと充血したラビアがペニスの上をスライドする。そのたびにニチャニチャと淫らな音がする。
時折皮の剥けたクリトリスがペニスに触れると二人はアア、オオと呻いた。
やがて彼女の腰の動きが止まった。
「挿れるよ。」
そう言ってトモアキのペニスを掴み、自分の股を大きく広げる。
(ああ、私のオチンポ、オマンマンに食べられちゃう。ついにアズサのモノになっちゃうのね。)
ぬるり。お互いに粘液を出しまくっていた性器同志はすっぽりと結合した。
「オオ、トモアキのオチンポだ。熱い、熱いよ。すごく気持ちいい。」
「アア、私もよ。アズサの中、温かい。とっても気持ちいいわ。」
アズサはゆっくりと腰を動かし始めた。ニチャニチャと音が響く。
「アッアッアッ。」
トモアキが綺麗な声で鳴き始めた。その声を聴きながらアズサは早くも限界が近づくのを感じた。
初めて見た男性器、初めてのフェラチオで彼女の性感も高まっていたのだ。
「オオオ、イク、イクよ!」
アズサの腰が妖しくくねる。
「いいわよ、イッて!」
愛する彼の後押しを得てアズサは痙攣した。陰門はペニスを咥えこんだまま淫らに収縮を繰り返す。
念願の脱処女を成し遂げたアズサは上になったままトモアキに身体を預けると唇を重ねた。
「なあ、もう一回いい?」
しかしすぐに二回目をねだる。彼のペニスはまだ硬いままだ。
「うん、いいわよ。アズサ大好き。もう一回して!」
そう告げるとアズサはすぐに腰を振り始めた。
よりビショビショになった陰門をキュッとしめてペニスを離さない。
(いいのよアズサ、私のオチンポで気持ちよくなって!)
結局、この日アズサは八回もトモアキのペニスで達した。最後は二人同時に達した。
愛を確かめ合った二人は抱きしめ合いながらお互いの温もりを感じとっていた。
まさに連投規制でした。ありがとう。
この前ヘルスの逆夜這いコースで思い立ったネタです。
男が女にカラダ売れる世界ならいいのになあと。
まあぶっちゃけ他スレ住人の通りすがりですが。
第1部初体験編終わり。
第2部集団痴女輪姦編、第3部夜這いイメクラの堕天使編は暇があったらw
地味に体格体型も入れ替わってるっぽいしいいネ!
乙したー
特に包茎が男の貞操なくだりは、ここか前スレにあったのをほとんどそのまま。
書いてて何度も彼氏と彼女がこんがらがってわからなくなったw
あまりイチャイチャラブラブなものは苦手なはずなのだが、男女逆だと意外と新鮮。
朝ごはんつくってる「幼な夫」に欲情してしまい、後ろから抱きしめてコトを始める年上妻とか。
カッコイイ女の先輩にバレンタインのチョコあげるも、感極まって泣きながら告白する男子一年生とか。
第二部第三部も期待
相手に自分の性器そのものを捧げる=相手のものになるって感じで立場の逆転がよく分かる
まだ見ぬ未来の妻のために純潔を守り抜く男の子ってイイね!
作者だけど、昭和の時代は「女の操」だの山口百恵の「あなたが望むなら私何をされてもいいわ」とか、
そのへんを逆転させていくと、よりあべこべ感が強調されると思う。
さらにいうと、時代設定が戦前とかだともっとすごくなる。例えば、
村一番の器量良しの桜丸は、町の女学生よし子と出会い、お互いに思いを寄せ合っていた。
ところが庄屋の娘お京は、年々美しくなる桜丸に惚れていて何とかものにしたいと思っている。
そんなとき、桜丸の母親が借金をつくってしまい、そのために彼はお京に婿がなくてはならなくなってしまった。
白無垢姿で婿に入る桜丸。育ててくれた両親に涙の別れを告げ結婚式へと向かいます。
「これは綺麗な婿じゃ。」「のう、お京、美人の婿もろうて夜が楽しみじゃなあ。」
庄屋だけあって式は盛大でした。そして新婚初夜・・・。
お京は婦夫の寝室で、布団の上で桜丸の長襦袢を脱がせます。
白い肌をたどっていくと、黒々とした恥毛に守られてまだ勃起していない彼の陰茎が見えます。
その姿は好きな人と引き裂かれてしまった桜丸がまるで抵抗してるかのようでした。
しかし、結局はお京の卑猥な技巧で勃起させられてしまうのです。
勃起してもなお被ってる包皮を見てお京は大変興奮しました。
桜丸はまだ女を知らなかった。儂が彼を独り占めできる。このチンポを征服できる。と
「おい、桜丸よ。お前は今夜から儂の男じゃ。お前のココは儂だけのものじゃ。」
お京はそう言うと桜丸に野獣のように襲い掛かりました。
(よし子さんごめんなさい。桜丸は今宵他の女のものになります。でも、でも来世があったなら・・・。)
お京に抱かれる桜丸の瞳から一筋の涙が流れ落ち、布団を濡らしました。
な、感じで。
これで桜丸が座敷牢に入れられたらホント八つ〇村だw
逆転の描写が映えそう
初体験で皮を剥かれる事を指して花を咲かせるみたいな表現がありそう
あれか、『初めてってたのにもう剥けてるじゃないかこのビッチ!』
って知識の浅い女が怒ったりするんか
「乳首が黒い!」
「このヤリチンが!」
>>359
炉ならまさに幼い蕾だな。おっと発禁だw
どっちの逆転がいいかな
元からパターンかな
俺はどれも好き
男は巨大な乳房に尻ができ、そしてかつての女性らしい服装な言動をしないと全身が性感体となりイってしまう
女も同様であり筋肉質になり慎重は延び、女々しい動きをすると全身性感体となってしまう
こうして男は女らしく、女は男らしく生きていかなくてはならなかった
世界は神の気まぐれで1週間というあっという間の期間で男女逆転してしまったのだった
どっちといいながら3種類あるんですがそれは
要するに「神の力=世界が変化」「薬=個人が変化」「異世界=元から」という事だな
個人的には薬はふたなりの下位互換だから他2つがええな
二者は甲乙つけがたいけどとりあえず
「主人公だけ元の価値観のまま」パターンはもういいや…
いや、「薬で変化」は世界的なものもあるし
俺はそっちパターンで考えてたぞ
面白そう続きみたいです!
戦国時代や江戸時代のような
男女逆転な江戸時代のだとよしながふみの「大奥」があるが
男女逆転戦国時代ってどんななんだろうな。
文化的な勝負事が合戦にとって代わり、一城を賭けて闘茶でやったりするのか。
大奥は俺も持ってるが厳密にはこのスレの逆転パターンとはそぐわないやん?
正室である殿様が城を任される
男を巡ってガンウーマン同士が決闘。
男女逆転カリブの海賊
海賊に憧れた少年が女装して海賊船に乗り込む。しかし出航したとたんに男であることがバレて女海賊たちの慰み者に。
女が極端に少ない歴史上の状態を逆転させるとハーレム。
昔の映画「復活の日」では、南極探検隊と一部の原潜しか人類は生き残らないんだけど、
当然女は圧倒的に少なくって、男がくじ引きしてパートナーを決めるんだよな。
(人類を残すため)
これも男女逆転させるとけっこうイケル。
エロパロ的にはさらに南極2号なんか登場させて、くじ引きで負けた女たちがそっちに殺到して・・・。
男のダッチワイフがどんな構造になってるのか知らんがw
女たくさんに男ひとりだしね
だいぶ状況も変わってきそう
純愛を実らせてやっと幼馴染のパトリシアと結婚できた美少年ヨハン。
しかし、その童貞は横暴なオバハンの領主に捧げなくてはならない運命なのであった。
「よしよし、ヨハン、泣くではないぞ。綺麗な顔が台無しではないか。」
「グヘヘヘ、可愛い顔をしててもココはもう大人と変わらぬ大きさじゃ。
どれ、儂が痛くないようにこの皮を剥いてやろう。」
あー、>>356と変わらん・・・。
ペニスをかわいらしく見せる為の下着が発達したり
男の子向けの雑誌にペニスを清潔にする為の手入れの仕方が書かれたり
男子(……ダサッ キモッ ショタコン?)
このスレだと下着も交換だよ派と素材か柄だけあべこべだよ派の二つが主力な感じ
女性用ブリーフは立ちションの際に女性器を十分露出出来るように下の方まで穴が広がってたり
男性用ショーツは股間のもっこり部分をかわいらしく見せるデザインだったり
男に生理が来るって設定なら男性用生理用品も独自に発達しそう
性器があべこべになってない限りは下着はそのままでいいよ……
俺は下着も普通に逆転派だが
突然変異等であべこべ以前の記憶があるならより羞恥心を刺激する丸々逆転
元からそういう世界なら現実と似ているようでちょっと違うっていう非日常感を感じるためにデザインだけあべこべとか
まぁシチュエーションが逆でもおいしくいただくんですが
下着はともかくブラジャーについてはどうおもうの?
やっぱ男が身に付けるんすかね
俺はそっちののが好きではあるが
女の筋肉は量が少ない割に凄まじく強力でおっぱいを支える靭帯も強力なのでノーブラで激しい運動でも切れることはまず無い
現実的に男から乳が出ることはある?
つまりあべこべ世界で男が乳出してもおかしくはない
胸が平らなままでも出るかね?と思ったがド貧乳でも乳はでるしな…
やっぱ抵抗減らすためにセパレートなのを着用するんすかね
あべこべ世界の男の性欲は弱くちんこの性欲はすぐ収まる
需要は大きいのに供給は少ない状態なので女は常に発情し、オナニーの回数は元の世界の男より遥かに多く、性犯罪も多い
性の乱れに怒った神の力で男子が女子に
女子が男子に変えられて・・・とかただのTSものになってた
いや、服装や言動はそのままになるならええんちゃう
物語で書くとしたら、主人公だけ性転換していることに気づくが
まわりは当たり前のように過ごしているという話かな
洗脳されてる側からするとこちらの方がおかしいので洗脳を解いているという認識
あべこべ女は男以上の身体能力で男を取り押さえる
あべこべ男は身体能力が下がる代わりに女を発情させるフェロモンを振りまく
光線銃を浴びるとあべこべ状態になり、服装も変化する
自分を洗脳した相手には絶対服従
演技してるだけで実際には皮むけて痛いだけだし何も感じない
まんこ擦ってるだけで気持ちいいんだから女はおめでたいよね」
1年後
男「お、一昨日みたいにして欲しいんだけど……ダメ?」
すばらしい。2部、3部楽しみにしています。
修学旅行とかでぴっちり縦筋の女の子が馬鹿にされる
裸だから服装では区別つかないけど何かおかしいぞってなりそう
この瀧くんみたいになりそう
あとは胸の扱いをどうするか
月一で女子の調子がわるくなる
ってのもよさそう
おっぱいが女ではなく男にある世界
「次!よーいスタート!」
体育教師の掛け声でレーンに並んでいた4人の男たちは走り始める。
7月、太陽がさんさんと俺の肌を焼いてく暑さだった。
これで4回目の500メートルダッシュなので、みんなはあはあとバテていた。
暑くて、疲れるだけならまだしも俺は他の人よりおっぱいが大きい。
先月にブラジャーがきつくなってしまったので、新しいブラを買うため計ったらGカップもあった。
平均がB、よくてCなので、このサイズは相当大きいのである。
友達の男どもは、女にもてるだろとか、男らしくてうらやましいぜとか言うが、たまったものではない。
何より肩がこるし、ノートはとりづらいし、奥にあるものを取ろうとすると胸がつっかえてしまう。
このダッシュにおいても例外なく邪魔だ。
ダッシュで体が揺れると俺のおっぱいは大きく縦にぷるんぷるんと震える。これが非常に走りづらいのである。
なまじ俺は運動神経がよかったので、おっぱいがもう少し小さければ陸上部や水泳部でいい記録が出せたかもしれない。
しかしこの大きなおっぱいのせいで、あまり期待するほどの記録はとれないのである。
ヌーブラを付ければいいのは確かだが、丁度いいのを付けても、二つの塊が縦に揺れるし、
小さめのを付けようとすると、胸が締め付けられ、呼吸がしづらく、苦しくてかなったものではない。
「ゴール!!」
やっと4回目の500メートルを走り終え、地面にへたり込む。4人中3番目だった。
新しく買ったブラジャーはもうグチョグチョで、おっぱいの内側が湿っぽく気持ちが悪い。これも巨乳が嫌な理由のひとつだ。
「ふむ、女はいないな」
俺は周りを見渡すと、体操服を脱ぎ、ブラジャーを外しておっぱいについた汗を体操服で拭き始めた。
なぜ周りに女子がいないか注意したかというと、女子の前でおっぱいを露わにすると変態呼ばわりされるからだ。
正確に言えば乳首の露出だけがいけないらしく、胸谷くらいは全然かまわないらしい。
チンコが駄目なのはわかるが、乳首が駄目なのかが俺には解せないのだ。
とはいえ、チンコの露出ほどは変態呼ばわりはされない。やってはいけない、というよりは避けたほうがいいということである。
しっかり汗を拭き取るとブラジャーを付け直し、体操服を着る。
早く教室に戻ろうと疲れ切っていた体をなんとか動かし、教室に向かって走り始める。
「あっ、ちょっと!あんたもう終わったの?」
すると、後ろから呼び止められた。女子の声だ。
俺がふと振り向くと、そこはプールの金網越しに女子がこっちをみていた。
「まだ20分あるわよ?ずるーい」
クラスメイトで比較的仲のいい女子が水着姿で金網にもたれかかる。
その女子は、スパッツのような学校指定の水着を着ていて、頭には水泳帽子とゴーグルをかけていた。
女子の平らな胸にはなにもつけないのである。男子と違って露出しても咎められない。
男子は海パンに、タンクトップのような水着をつけ、乳首があらわにならないようになっている。
こういうところこそが男女差別ではないかと、俺はつぐつぐ思うのだ。
「どうしたの?」
俺の声を聞きつけた女子たちがプールサイドから金網に近づいてくる。
みんな水着は履いているだけで、もちろん胸は露出していて、凹凸は何もない、ぺったんこであり、乳首は丸見えである。
「わっ、胸すごーい」
女子がおれの汗ばんで、うっすらブラジャーも浮き上がっている胸を見始めた。
やっぱり大きいわねとか、あんた興味あるんでしょとか、小声で言っているつもりだろうが俺には聞こえている。
疲れているのに、呼び止められたと思ったら何の用事もなく俺は腹立ち始め、言った。
「お前ら女子は胸だしてもいいのに何で俺らは出しちゃ駄目なんだよ、不平等だろ!」
おれの言葉に女子はヤダー!と悲鳴をあげた。
「だって、女子は女子だもん」「べつに出さないことのなにが嫌なのよ」「ねー」
胸は重いし、ブラジャーで締め付けられるし、汗で湿っぽいし、女子にはわからない苦しみだ。
「もういい!」
俺は怒りをあらわに、思いっきり振り返ろうと体をまわす。
すると、ブチリと、何かがちぎれてしまう音がした。
俺のブラジャーホックが壊れたのだ。1ヶ月の間に大きくなったのだろうか、無理に動いたのがいけなかったのか。
右肩にかかっていたブラジャーの紐がずるりと落ちる。
金網越しにそれを見ていた女子たちは、口をおさえ無言になって、顔を赤らめていた。
厳密にはこのスレの趣旨とも違うかもしれんが
まあ一種の男女逆転ということで
…しかし萌えるわあコレ(個人的に)
逆にお前はどうなると思うの?
そう他人に聞くなら、せめて自分の見解をまず述べてからにしておけよ…
俺はあべこべの世界でも、女の尻穴は男のそれと同義なんじゃないかと思うが
どっちにせよ「穴」部分だから
ぺニスには突起の特徴があるが、女のマ〇コがそれに相当するとなっても、
男女の攻め受けの立場だけが逆になれば、絵面的にも、基本問題もなさそうだし
しかし尻穴については、立場や概念が逆になっても、特に変化なくても
よさそうな気がしてる。敢えて言うなら、現状のそれよりも汚物視されてる
可能性が高いような気がする
ブーメランかな?
俺としては、オールマイティーに
尻の価値も逆転させるべきだろうと思うよ
男のゴツい尻こそ至高……ってことなのかな
個人的には体格も入れ替える派だから考えたことないや
そのため前戯の際に乳首やアナルを刺激して無理矢理勃起させる必要がある
という感じでアナル責めが割と当たり前だと嬉しい
生理以外で勃起する事はほとんど無い
別に質問したわけでも無いのに何がブーメランなんだか
なんで煽るの?
スレの雰囲気壊したいの?自重しろよ
普段は大人しい男子も気が立っていることが多いので女子の皆は気を付けよう
なんか納得いかなかったから
もう黙って寝ろ
生理中に2ch見てんじゃねーよガキ
これだからち〜ん(笑)は
男の子は毎月の生理ですっごく大変なんだよ?
女みたいに四六時中ブリーフ濡らしてるケダモノには生理の辛さなんて分かんないのよ!
いっそ女男があべこべになって女に生理が来ればいいのに!
と、男が言っておりますwwwwwww
マジスレチだから、そういう文とかまじきめぇよ
2ちゃんの書き方でかけよジジィ
男って本当自己中で気持ち悪いよな
だから男性の社会進出とかあかんわ
男は黙って女に棒出せばいいんだよ
処男の包茎チンコを俺のマンコの中で剥いてやりてぇ
女に胸や股間をジロジロ見られるのがどれだけ気持ち悪いと思ってるの
少しは男の子気持ち考えたことがあるの?
多分鬼男だろうな、救えねえな
かわいく書いてるつもりだろうけど中身は40歳の主夫とかなんだろうなw
誤字かな
亭主関白な家庭があべこべ化しちゃうところとか想像すると凄く興奮する
なに?男が2ch使っちゃおかしい?
ま〜ん(笑)が2ちゃんねる居るとか世も末過ぎやろ
こういうのじゃなくてドラえもんのあべこべ惑星的なのがいいんだけど
服装とか口調とか趣味とかが完全逆転してるかんじので
まあ、お前の嗜好はわかるし、俺の嗜好もそっちよりだ
ただ来るもの拒む態度はいかんぞ
>>443
というわけで詳細はよ
大体逆転してね?
特に男の子の方は完璧じゃん
お願いします
いじめっ子がいじめられっ子になってるとか、アホなDQNが
真面目秀才になってるとか
そこまで逆転するかどうかは好みで、俺はそこまでは逆転させたくない
学力とかいじめっ子がいじめられっ子になるとかは好みじゃないな
服装とか口調とか趣味とかが逆転してるだけのがいい
「あべこべ惑星的な話ってどういうの?」という話なんだが……
男女逆転世界系のフェチを一通り網羅してる映像作品ってほぼこれ以外に無いってレベルだし
「あべこべ惑星的な話」って何ってことなら何らかのきっかけでそういった世界に迷い込む話
あるいはあべこべ世界の日常風景の話ってのが最大公約数的な理解じゃないのかなぁ
横から失礼
一人称も逆転させろってこと?
あべこべ惑星はいわば『このスレ向け』ということじゃなくて
『一般向け』という設定だから、あくまでわかりやすい対極軸の一つである「男女の逆転」が目立つわけだしね
なお性別が逆転してるのか、立場だけなのかはわりとぼかされがちだよね、こういう系って
ただ単に普通の逆転物がほしいならわざわざ「あべこべ惑星的な話」
って書く必要もないから>>449でどういう話が読みたいのか気になってな
というか、あべこべ惑星って厳密に言えばTSじゃね?
一人称ももちろん逆転するでしょ
乳房と下も逆転させたらただ呼び名が変わっただけにならね?
一言に「あべこべ惑星」といっても、結構どこまで逆転するかの匙加減は人それぞれになるしね
だから「あべこべ惑星的」なのって言っちゃうと、山の絵描いてくださいでいろんな山が書かれるのと同じになっちゃう
お風呂嫌いのしずかとか無能なドラえもんと出来杉とか
もっと盛り上げようぜ
好みではないだけで、駄目じゃないよ?
描き方が悪かったね
着替え中妙に揉まれてたのを思い出した
大人になると男性は豊胸手術を受けて
女性は胸縮小手術を受けるのが「普通」の世界というのはどうだろう?
男性の胸は片方が自分の頭以上の大きさにするのが「かっこいい」胸で、
乳首の感度がいいほど「男らしい」胸となる。
当然ながら手術にはある程度のお金がかかるから、
巨乳の男は「社会的成功者」の意味合いもあり、女性に対しての性的アピールにもつながる・・・・・・とか。
「ネエネエ、そこの綺麗な長い髪のオニーサン」
日も長くなった6月とはいえ9時に近い時間、街灯もまばらな住宅街で辺りは薄暗い。
その日珍しく残業でいつもより遅くなり、人もまばらになった駅からの帰り道。
淑夫より一回りほど体格の良い女子学生らしき3人組に呼び止められた。
最近街中にたむろしてる不良少女グループの一員のようだ。
「オニーサン可愛い顔してるねえ」
「ちょっとだけ付き合ってよ、何もしないからさあ」
淑夫が無視をして歩いていると、その中の一人が手をつかむ。
「シカトすることねーだろ、優しく言ってやってんのに」
「や、やめて・・・」
抵抗しようとするが中学生とはいえ女の力。強引に抱き寄せられ唇を奪われる。
そのまま力ずくで路地の奥の方に連れて行かれそうになる。
「あ・・・」
日頃、トレーニングを欠かさず、口では強気なことを言っていた淑夫だったが
いざ凶暴な女達を前にすると、恐怖で足ががくがく振るえ、叫ぼうにも恐怖で声も出ない。
『タ、タスケテ、ユウイ、オカアサン・・』心の中で叫ぶがどうしようもない。
15分も早く待ち合わせ場所に着いた淑夫は、ビルのショーウインドーに映る自分の姿を眺めていた。
服とかに無頓着な淑夫は、こういう時に着る服を一着も持ち合わせてなかった。
「全くあきれるネ、オニーチャンは」
「なに、このダサい服の数々」
「少しはお父さんを見習いなさいよ」
「使えもしないダンベルとか買う前に、まともな洋服の一着も買ったらどうなの」
兄の洋服ダンスの前で妹は、『ほんとにあきれた』というように説教をする。
腕相撲の一件依頼、以前以上に妹に従順になった兄は、『面目ない』というようにうなだれていた。
「しょうがない、買いに行くよオニーチャン」
こうして勇依に引っ張り出され、ブティックをつれまわされた。着せ替え人形のように
勇依と店員さんに何着もとっかえひっかえ着替えさせられ、選びに選んで買ったのがこの服だ。
軽い運動が出来る格好でという指定だったので、スポーティーなキュロットに可愛らしい
半袖ブラウスを合わせる。キュロットから出た細く長い脚が可愛らしさを引き立てている。
「かっっわいぃー、モデルみたい!」
「オニーチャンこういうの着れば、ほんとに似合うし可愛いのに、
何でいつも武骨な女の子みたいな服をよりによって選ぶの?」
目の前に、少し不安そうに立っている。淑夫はショーウインドーに映ったその姿が、自分自身だと
納得するのに随分と時間を必要とした。
デートの待ち合わせのメッカのそこは、いく人もの女が、オトコの来るのを待っていた。
そう、普通は女が早めに来てオトコの子が来るのを待ってるものだ。
「やあ、可愛いオニーサン、ちょっとだけ私とお茶しない?」
若い、10代半ばくらいのガタイのいい女がまたナンパしてきた。
そのたび、淑夫は以前のあの一件を思い出し身をすくめる。
「いえ、女性と待ち合わせをしてますので」
震え声で何とかそう言うと賑やかな公道でもあり、女は大概はあきらめて去って行ってくれる。
『もう、オトコの子をこんなに待たせて、凌子のヤツ』
日頃の思いとは裏腹に、淑夫はそんなことを考えた。
直ぐに淑夫の姿を見て取った凌子がにっこり笑い手を振る。
淑夫はわざと気付かないフリをしてそっぽを向いている。
「ゴメン、淑夫さん」
次の瞬間、凌子は淑夫の直ぐ後ろにいた。全力で走って来たのに息も切らさず凌子は
淑夫の両肩に手を置き謝る。振り向かせようとするが淑夫は抵抗して振り向かない。
「もう、ゴメンって言ってるでしょ」
強引に振り向かせ、いきなり淑夫を抱きしめる。
「淑夫さん、ホントに逢いたかったよ、でもどうしてもやらなくちゃならない仕事があったから」
「今日遅れたのも、急にその最終チェックをやらなくてはならなくなったから、本当にゴメンネ」
淑夫は、嬉しさから目に涙をため、自分も逢いたかった事、今までも今日も不安だった事を話す。
「淑夫さん、今日スッゴイ可愛いネ、良く似合うよ」
ストレートに褒められ淑夫ははにかむ。
母以上の長身で均整の取れた身体、日焼けし精悍な美しい顔、タンクトップが良く似合う
広い肩幅、太く逞しい二の腕にバランスの取れた大きな胸は以前見たスーツ姿からは
想像がつかないものだった。
「凌子さんこそ凄くカッコいいです」
「ありがとう」
凌子は嬉しそうににっこり微笑み、太い右腕をグイと曲げ巨大な力瘤を作って見せた。
この時代の女性特有の決めポーズで、そうしたときのカップルの慣わしとして、
普通オトコは『ワア、スゴイ』とか言って二の腕に触ったり、頬擦りして甘えたりするものだ。
ところが淑夫は一瞬、戸惑いの表情を見せた後、
「ウン、スゴイね」
と言っただけだった。しばらくぶりなんで、まだ少し緊張してるのかとも思ったが
凌子はそれに微妙な違和感を感じた。
公園とは言ってもかなり大きくちょっとした動植物園と運動公園を兼ね、中央には大きな池がある。
ここらでは有名なデートスポットで、休日と言うこともありカップルや家族ずれで賑わっていた。
最初は久しぶりと言うこともあり緊張気味だった淑夫だが、凌子の巧みなリードもあり
直ぐに打ち解け、二人の会話は先回以上に弾んだ。凌子は豊富な知識ばかりでなく、
国内外でさまざまな経験をして来た事が今回分かった。
自宅と会社しか知らない淑夫にとって、凌子の話す外国での体験談やそこで出会った人々の話、
スポーツや趣味の話などは驚きの連続であり、そのひとつひとつのエピソードに凌子の深い愛情と、
豊かな人間性が滲み出ており、淑夫は凌子にますます惹かれ尊敬せずにはいられなかった。
淑夫の方も、家族の話や会社での出来事など、いろいろな話をした。凌子は聞き上手でもあり
巧みに話を引き出し、淑夫は普通はしゃべらないことまで凌子には話した。
凌子にとってもオトコとしては頭が良く、反応がストレートな淑夫との会話は楽しいもので、
時のたつのも忘れ二人は話し込んでいた。
ブランクがあったため、今日は軽い肩慣らしのつもりだった。
この公園でも人気アトロクションで、数十分の待ち時間があったため2人は呼ばれるまで
ギャラリーとして観戦することにした。
やはり[SASUKE ZONE]に挑戦するのは、身体能力に覚えのある女ばかりだった。
さすがに皆女だけあってパワーとバランスを兼ね備えており、第1ステージは次々とクリアし
第2、第3ステージもそれぞれ半数近くが進んでいた。さすがに第4ステージは難関で皆苦戦して、
結局ここで全員が脱落。第5ステージに進んだ者は、掲示板を見ると今日はまだゼロだった。
[kunoiti zone]は本来は男性のために設置されたコースだが、オトコの挑戦者はごく稀で
実際に挑戦するのは10才未満の少女ばかりだった。
こちらも子供とはいえ女、皆、身体能力に優れ第1、第2ステージと次々にクリアして行っていた。
SM板の男女逆転スレの流用じゃん
いかんよ、ちゃんと明記しないと
見覚えがあるな〜、前スレとかでやってたかな〜と思ったらそこだったか
あのスレも見てるけどあそこまでいくとちょっとこのスレの趣旨と外れるというか方向性がちょっと違うんだよなぁ
行き過ぎてるか、オールマイティーかの違い
男子組が女子組に最初ボロ負けでハンデもらいまくって反則しまくってプロも呼んでようやく勝ってたアレか
たしかに妄想が捗る
しかもお手本見せる役が女子だったし
ただ髪留めとかはその辺の輪ゴムで適当に縛ってるし手入れもされてない感じ
男は髪短いけど手入れも行き届いててかわいい髪飾り付けたりする
でも男子ソフトボール部は女子に負けないように気合入れて坊主にしてる
どっちも好きだ
美人で上品そうなルックスほどガテン系だったり芸人だったりするとなお理想
花魁、娼婦みたいな格好してる男ばかりの成人式
面白い
ヌルっと
抜く時はたっぷり精液を吸い込んで膨らんでるので結構刺激が強い
生理中の男性器は敏感で常時射精可能なのでタンポンを引き抜く時にイッちゃう男の子も多い
男子トイレの個室からはそんな男の子達の堪えるような喘ぎ声がときたま聞こえて来る
おしっこの度にそんな恥ずかしい思いをしなければいけないタンポンだが、意外にもナプキンとは五分五分の人気
精液をパンツの中に出してしまうナプキンでは、生理中の特別強い精液の匂いを抑え切れない事が多いからだ
男子は一度、尿を放出してしまうと自分の意志で止めることは不可能なのだ。
その理由は男性器の"竿の部分"には筋肉がほとんど存在しないためである。
性的刺激を与えると女性器に挿入するために男性器は固くなる、つまり勃起をするのだが
それでもほとんど固くはならないのである。完全勃起の状態でも簡単にしなるほどである。
そのため、男性器の口に指を突っ込むと穴が広がりやすく、指の付け根まですっぽりと入りやすいのだ。
だからこそふだんおしっこする際もおしっこを飛ばすことはできず、基本的に垂れてしまうため
男子はトイレの際には座ってすることが多く、放尿後はトイレットペーパーでしっかり拭き取るのである。
また男子は月にいちど2〜4ほどかけて、睾丸で作られた古くなった精子を吐き捨て、改めて新しい精子をつくり直す『精理』が来る。
一般的に「男の週」や「月一」と呼ばれ、7歳〜11歳ころから始まることが多い。これが来ると子供が作れるようになるのである。
精理のはじまりである「精通」来ると、お祝いにチラシ寿司を食べることが日本では古来から続いている風習だ。
その時期になると意志と関係なく尿道から精液が盛れてしまうため、ナプキンなどで精液を受け止めることが多い。
またナプキンでは臭いが漏れやすいことが多く、これを気ににする男子はタンポンを利用することもある。
女子もある年齢を迎えると卵子を作り始める時期が来るとおしっこをする際に赤い尿が発生することがある。
月に1度くらいの頻度で発生し、運が悪い時は寝ている際に漏れてしまうケースも存在する。
何故なら女子は男子と違い尿道の筋肉が発達しており前述の通り自分の意志で尿を止めることができるため
同様に古くなった子宮膜が勝手に漏れないように我慢することができるのである。
排卵の時期は子宮膜が崩れるが、それはほとんど一部でありすぐに子宮膜は復活するため
その時期に性行為をしても『やや子供ができにくい程度』である。
男子は精理の時期になるとまず勃起しなくなり、精液も古いものしかないためにまず性行することができないのである。
しかし精理が終わってから2、3日後の時期は新鮮な精子が作られるためこの時期は最も子供ができやすい。
また男子は自慰行為をするとせっかくの作られた精子が放出してしまうため、子供が欲しい男子はオナ禁をすることが多く
あるいはレイプ予防や精理予防にあらかじめオナニーをして精子を吐き捨てる男子も存在する。
☆適当な世界観
☆書いておいてなんだが正直そんな俺の好みじゃあないな!w
ズボンの中ではクリトリスが痛いほどに勃起し、愛液の大洪水
こちらの世界でもクンニは抵抗ある
ヨガって雰囲気盛り上げてくれるからサービスしてるようなもん
射精するときの表情をジッと観察してるような。
女「ゲヘヘ、中々いいチンコしてんじゃねぇか、腹いっぱいだぜ」
男(そんな…わ、私のおちんちん食べられちゃってる…)
みたいな
続ききてないかとほぼ毎日アクセスしてるけどもうないんだろうなぁ
下手すると小学校中学年ぐらいの頃から女子はスケベな事ばかり考えるようになりそう
あと元の世界だと二次性徴が早く来る関係で少しの間女子の方が身体能力も強くなるけど
あべこべ世界だと元々女子の方が強いのが早いうちから一気に差を付けられる事になる
想像が膨らむなぁ
http://www.kaoli.biz/TSroom/parareruwarudo02/akaibu.html
後半はわりと普通な性転換ものに近くなってるけどw
24が売り時。25に成ると安売りが始まる。
>>514の男の子はガチでそんな感じだな
コミックヴァルキリーの貞操逆転世界みたいに明確に性欲が逆転してるわけじゃないんだけど、先生が生徒に欲情しまくってて、生徒は先生に「やらしい目で見てるでしょ?」と言ったりする
他にも教師が生徒を助けたり飲み物を買ってあげたり、風呂上がりの姿に欲情したり、ベットを譲って自分はソファで寝たり、「先生は手を出さない」と言ったり、教師が生徒の出てくる淫夢見たりと普通のラブコメを男女逆転させたような描写が一杯出てくる
生徒のでてくる淫夢
ホモビかな?
うるせぇ
金ドル本の「真逆の世界なんたら」がいい感じ
女は粗野で肌はボロボロ、髪は短髪、体鍛えるからくびれなんて無いと思うんだが
良いのか?
というか3パターンあって
A、男女の立場だけ逆転。見た目はそのまま。服装社会的立場などは入れ替わる。
B、上に加えて男女の体つきも入れ替わる。性器はそのまま。(生理も入れ替わるかは細かい好み)
C、その他。貞操逆転などもここに該当。
このスレはAが主流。Bは半々かな。
と思ったけどそうじゃないと男と言う名の女と女と言う名の男になっちゃうからか
あくまでここは『立場の逆転』のスレだし
妊娠するかを
女が自由に選べたら
男女の立場変わってたと思うんだよなあ。
ま、貞操逆転ものもっとでて欲しい
男女の立場が逆転とはわりと分かり合えない分野だと思うし
TSで言うと『性転換』と『皮モノ』くらい違う感じかな
ちょっと違うなあ、というかもともとそこだった
あっちで『個人の立場交換』と『男女の立場交換』の二つの主流が産まれたから
後者メインの場としてこのスレが立ったわけよ
とにかく>>535よ、立場交換とここは違うかんな!
ほんとスレ汚しスマン
ちょっと妄想してくるわ…
女がスカートをはくと変人扱いされる
変人じゃなくて変態
もっと男らしくしなさいよね
ちーん(笑)
性的な扱いや社会的立場が極端に女尊男卑になった世界とかも好き。
「男に学問は必要ない」
「男は体力こそあるが、脳が女と違って単純に出来ており、複雑な仕事には不向きである」
「日本男児たるもの、結婚まで童貞を守るべし」
「勃起とは即ち性交の同意であり、
女性がいくら性交を強要したとしても強姦には当たらない」
そのため大抵の男は肉体労働者になるか、
あるいは花婿修行としてスポーツで身体を鍛えるかのどちらかである
(もちろん女性向けの性風俗産業に従事する男性も多い)。
まれに大学まで進学する男もいるが、会社に入っても割り振られる仕事は限られており、
受付やお茶汲み、コピーなどがほとんど。
基本的に男は、肉体を鍛えて性的魅力を高め、
種馬として女に養ってもらうのが男の幸せとされている。
ラグビーやプロレスのような男らしいスポーツは、
こちらの世界で女性が習う生花や茶道のような扱いをされており、
花婿修行として人気が高い。
しかし逞しいラガーマンは大抵チアリーダー達に性的に狙われており、
屈強な身体を震わせて輪姦されるラガーマンが後を絶たない。
満員電車でもかなりの頻度で男性が女性からの痴漢被害に遭っているが、
勃起した時点で合意とみなされるので、ほとんど事件化されない。
さらに男性の筋力は法律的に凶器とみなされるため、
女性に対して反撃すると逆に重罪になることが多い。
そのため世の男性たちは、どれだけ屈強な肉体を持っていようとも、
女性からの性行為を拒めず、低い声で喘ぎながら射精させられている。
あべこべ世界で今熱い女芸人か
さっさと新宿クリアして進めないと……
ちょっと半端なところで終わっちゃってますが現状書けたところまでで
拙い文章ですがお付き合いいただければと思います
では次のレスから開始します
タイトルは「名は体を表す」です
「は〜い」
生あくびをしながら下にいるママに答えた。
たぶん何度か起こされたんだろう、下からママの怒号が飛んできた。この後「春休みだからってダラダラしすぎ」と軽く怒られるのだろう。
怒られるのはめんどくさいが、ようやく待ちに待った日が来たことで僕の心は浮かれていた。
今日は中学校の入学式の一週間前、ようやく中学の制服が届くのだ。
僕が進む中学は普通の公立なのだがなぜか制服のデザインを担当したのが御剣とかいう世界でも有名なデザイナーなんだそうだ。
といっても、十数年前にできたばっかの学校でこのデザイナーとは縁もゆかりもない。
この市の出身らしいのだがなぜうちの学校なのかは誰も知らないらしいがそんなことはどうだっていい。
この制服がとにかくかっこいいのだ。しかもこの制服、かなり手間をかけて作るようでかなり早い段階で採寸を行った。
採寸を早めにしたこともあって去年1年はとにかく早く中学生にないたいと悶々としていた。
そしていよいよ来週から中学生として自分のために作られた制服を堂々と着ることができる。昨日はうきうきして中々寝付けなかった。
ピンポーーン
眠気覚ましに顔を洗っていると、待ちに待った制服が来たようで玄関へ向かう。
「太田様ですね、私、御剣デザインの佐藤と申します。この度はご入学おめでとうございます」
「ありがとうございます」
去年中学生になった隣の家の龍くんから聞いてはいたがホントにデザイナーの事務所の人が直接来るとは。
デザイナーのこだわりらしく一般の運送業者は使わず配送専門のスタッフを雇っているらしい。
「それではこちらが太田様の制服ですね。こちらにサインをいただけますか?」
「あっ、はい。これでいいですか?ありがとうございました〜」
さあいよいよ待ちに待った瞬間だ。勢いよく包みを開けて僕は唖然とした。
「え、なんでセーラー服がはいってるの?」
誤配かと思って送り先の名前を確認するが名前は間違っていない。とりあえずママにこのことを伝えると
「あ〜、あんたの名前女の子っぽいもんね〜、まちがっちゃたんかな〜」
あ〜、じゃねぇよ!!!息子の制服がちゃんと届いてないのにそんな反応かよ!!
しかしどこをどう見てもセーラー服だ。どう見てもスカートがひらひらしてる。
そういえばやたらと胸囲を測ってたな。なぜか位置をずらして2か所測られたけどまさか女の子と思われてたのか?
ちなみに僕の名前だが「優子」である。どっからどう見ても女の子につける名前だが僕は正真正銘男である。
そんな名前が付けられた理由だが、これがとてもくだらない。
僕が生まれる数年前からキラキラネームとかいうへんてこな名前が大流行したらしい。その当時の親たちは子どもの名前にやたらと個性を求めたらしい。
どうやったらそういう読み方ができるのかわからない名前や、外国の名前に無理やり漢字を当てはめたりペットにつけるような名前を付けて唯一無二の名前が
素晴らしい、子どもにも喜ばれると本気で思っていたらしい。
その熱が高まりどんどん奇抜な名前が付けられていったがさすがに数年もすればどんな奇抜な名前も他につけている人がいる。それでは個性がない。
そこでその当時教育ママとしてカリスマ的人気を誇ったある有名人が「男の子に女の子の名前、女の子に男の子の名前を付ければ新しい」と思い立ち、
自分の息子に「裕香」と名付けワイドショーを賑わせた。普通に考えればバッシングされてもおかしくないが、子どもの名づけに悩む親が多くその発想が
何故かウケてしまった。「裕香くん」が生まれたのが僕が生まれる3か月前。僕もそのブームに飲まれ「優子」なんて名前を付けられてしまった。
ブームもそう長くは続かなかったがそれでも2年ぐらいは続いたそうで、僕の同級生は名前が男女あべこべの子ばっかだ。
普通の名前を付けてもらった子も少しはいたらしいがあいにく僕が通っていた幼稚園、小学校にはいなかったので僕も途中までこの名前がおかしいと思っていなかった。
そんなわけで一番の親友は「愛梨沙くん」だし、今気になっている女の子は「武志ちゃん」。普通の感覚ならおかしいのだがそれが僕らの名前なんだから仕方がない。
「ママ〜、これどうにかなんないの〜」僕は半べそかきながらママに聞くと
「う〜ん、他の子のとこにも聞いてみたけどみんな逆の制服が届いてるみたい。
学校にも聞いてみたらなんか業者に渡したリストの性別欄が全部逆になってたって言われたって綾奈くんのお母さんが言ってたよ」
「え〜、じゃあデザイナーさんの方にどうにかなんないか聞いてよ〜」こんな制服とてもじゃないけど着られない!
「それも聞いてみた人がいるみたいなんだけど今から作り直すのは無理なんだって。他の仕事も抱えてるし来年の入学生の分も作るからそんな時間はないだって」
「そんなこと言われても、じゃあどうすんの!?これ着て来週から学校に行けっていうの?」
「仕方ないんじゃないの?制服着なきゃ学校に行けないし、他の子の制服着てたら怒られるだろうし。」
制服には一人一人の名前がちゃんと縫い込まれている。僕のもとに届いたセーラー服にもしっかりと「YUKO OTA」の文字が。
「服装に関しての校則がすっごい厳しいんでしょ?指定のもの以外を着たら反省文とか最悪謹慎とかって」
「え〜、でも〜」いくら校則でも男がセーラー服なんて絶対おかしい!
「いつまでもごねてても仕方ないでしょ!どうせみんな同じ格好してんだからそのうち慣れるって」
「そういう問題じゃないとおもうんだけどなぁ〜」
「じゃあなに?学校に行かないつもりなの?今時中卒どころか小卒じゃ将来どうにもなんないよ」
「うっ、それは…」
「もう、それ着て通うしかないんだからとりあえず着てみなって。毎日着てりゃ慣れるよ」
「てか息子がセーラー服着せられようとしてるのにママは何にも思わないの?」
「いや〜ホントは女の子も欲しかったんだよね〜。まぁ叶わなかったけど息子がセーラー服着て通学するのも面白いしいいかなって」
能天気にニカっと笑うママを見て僕はもう何を言っても無駄だと悟った。
「分かればよろしい。そういえばその中学、下着もそのなんとかってデザイナーのとこの着けなきゃいけないらしいよ。箱に一緒に入ってない?」
そう言われ恐る恐る箱を覗くとしっかり入ってた(泣)男には無縁のはずの色とりどりのかわいらしいデザインのブラジャーとパンティーが何着か。
後で聞いた話だがそこまで指定するのはいいものを使ってほしいのと、自分のところの商品を使ってもらうことでファンになってくれればというデザイナーの思いかららしい。
ちなみに下着まで指定してくるのだから当然体操着や水着なんかも指定のものだ。しかも体操着はこの時代には絶滅したかと思われているブルマなのだ。
なんでブルマなのかは理由はわからないが一説ではデザイナーの趣味とかなんとか。
「いやいやいや、男なんだからブラジャーはいらないでしょ!?」
「でも、そこに入ってるってことは制服の一部なんでしょ。だったら着ていかなきゃいけないでしょ」
「そんな〜」
「つべこべ言わずに着る!どうせ3年間着るんだし覚悟決めなさい、男の子でしょ」
「はぁ、じゃあ着替えるから出てってよ」
「あんた1人でブラつけたりできんの?やってあげるから着ける下着えらびなさい」
それもそうだ、というかできてたまるか。うきうきしてるママを横目に10種類ほどある下着の中から青い下着を選ぶ。
青を選んだのはせめてもの抵抗だがどれもパステルカラーなのでかわいらしさはぬぐえない。それでもピンクの下着なんか着けるよりはマシだ。
「あら、青なのね。どうせそのうち着けるんだからピンクとかにしとけばいいのに」よくわかんないことでがっかりしてるよ。
袋からパンティーを出して広げてみると思ったより小さくてこんなんで包めるのかと不安になるが、先に行こう。
というか普通に穿こうとしてるが、これ女の子が穿くものなんだよな...
そう意識すると途端に恥ずかしさが込み上げてきたがどうせまたママに無理やり穿かされるんだ諦めよう。
前にリボンがついててちょっとかわいらしいし少しぴちっとしてる気はするけどこれは普通のパンツだと自分に言い聞かせ、意を決してパンティーに足を通した。
う〜ん、穿いてみると意外と伸びるし少し男物のパンツより肌触りがいい気がするけど、やっぱりオチンチンを包むことを想定していないからか些か具合が悪い。
それにどう意識しても女の子が穿くものを穿いているということを意識してしまい少しいけないことをしている気分になる。
こんなのに慣れなきゃいけないのかと戦々恐々としていると、追い打ちをかけるように魔の声が。
「じゃあ、あんたこれから卒業まで男物の服禁止ね」
「え!?なんで!?」
「なんで?ってあんた毎朝学校に行くのに毎回そんなに戸惑いながら何分もかけて着替えるの?普段から着て慣れなさい。どうせ学校に行ってる間は嫌でも女物なんだから。」
そりゃそうなんだけど、そのにやけ顔で言われてもなぁ...釈然としないが次に移る。
次に手に取ったのは特殊な趣味を持つ人でなければ男には無縁の下着、ブラジャー。まさかブラジャーを着けることになるとは。
とりあえず腕を通してみたが後ろのホックがうまく留まらない。。四苦八苦してるとママから救いの手が。
「も〜不器用ね〜。まぁ初めてだから仕方ないか。慣れないうちはこうやっていったん前に持ってきて見えるところでホックを留めて後ろに持っていくの」
へ〜、と感心しているとブラジャーのカップの部分が前側に回ってきた。ふと姿見をを見るとかわいらしいブラジャーとパンティーを身に着けた僕が映っていて一層恥ずかしさが増した。
うむ、どう見ても変態である。ただ、見た目だけなら僕はまだマシだと思う。
6年生の時同じクラスだった梨咲(りさ)君は1年生の頃から野球をやっていて真っ黒に日焼けしてて、友達の中では一番背も高いし、
筋肉は小学生にしてはムキムキで男らしさの象徴みたいな子だ。その梨咲君が今の僕と同じような格好でいるのを想像すると複雑な気持ちになった。
なんにせよこのままでいるのも恥ずかしいし次に行こう。
これならと思ったが今まで着たことのあるものと比べて肩紐の部分が細い。
それに肩紐の付け根部分には小さなリボンの装飾がついていていかにも女物です感がすごい。
「ママ、これってタンクトップだよね?」
「似てるけど違うものよ。これはキャミソールって言うのよ。あえて見せてファッションの一つにもできるけど基本的には下着を透けるのを防ぐために着るものよ」
「こんなのも着なきゃいけないの?」
「そうよ。下着が透けるのはとっても恥ずかしいことなんだから必ず着るのよ。お腹冷えちゃうから早く着ちゃいなさい」
そう言われ下着姿なのを思い出し慌ててキャミソール?を頭から被る。
着てみるとすべすべした感覚で少し気持ちよかったが、胸のところに布がついていて少し厚めなのが気になった。
「ママ、ここの布は?」
「キャミは部屋着としてノーブラで着ることもあるから乳首を保護するために当て布がついてるのよ」
「でもあんたは慣れるために家でもブラジャー着用だからしばらくはそんなことしちゃダメよ」
「うぅ・・・わかった」
これで過ごせば家ではブラジャーを着けなくていいと思ったが即効で却下になった。
キャミソールの上から白いTシャツを着る。
Tシャツなら安心だと思ったがやっぱりこれもいつもとは違う。
襟口が少し広く生地も柔らかいように感じる。
後からママに聞いたがこのシャツもやはり女物らしい。
次にセーラー服を着ようと手に取ったところでママに止められた。
「スカートを先に履いた方がいいわよ」
と言われスカートを先に取り出す。
紺色のひらひらとした布にきれいな織り目が付きひだのようになっている。
今まで女の子が履いているのを見るだけだったのにまさか自分が履くことになろうとは。
しかしかわいらしいパンティをずっと曝したままなのも恥ずかしいので意を決して足を通す。
腰骨のあたりでホックを止めようとしていたら
「あぁ違うわよ。スカートはねここで止めるの」
そう言いながらおへそのあたりまで引き上げてホックを止めファスナーを上げる。
「ウエストはこのあたりで測るから必ずこの辺で止めるのよ」
下を見てみると腰の下でひらひらとした布が揺れている。その布は膝小僧のあたりまでしかなかった。
すーすーする股間がひどく無防備な感じがして太ももをくっつけていると、
「スカートの時は中見られないように必ず今みたいに足を閉じててね。気を付けてないとすぐに中が見えちゃうから」
涼しい股間に戸惑いながらセーラー服を頭から被って、紺色の太ももの半ばぐらいまであるソックスを履く。
鏡の前に立ってみるとセーラー服に身を包まれた僕がいた。
女顔なのが幸いしてかいびつには見えないが、こんなのでも男なのでやはり自分の中では違和感を覚える。
「あらー!やっぱりかわいいわねあんた。なんで女の子に生まれてこなかったんだろ。
これからゆうちゃんって呼ぼうかしら〜」
「やっぱりこんなのおかしいよ」
「そんなことないわ。とっても似合っているわよ。これで街を歩いてもだーれもゆうちゃんのことを男だなんて思わないわ」
「ねぇもう脱いでいいでしょ?やっぱり恥ずかしいよ」
「今からお買い物に行くから脱いじゃダメよ」
「外に出るならなおさらだよ!」
「なに言ってんの。さっき男物の服禁止って言ったでしょ。学校が始まったら毎日その格好で登校しなきゃいけないんだし」
「それに男物の服着て女物の服を買いに行くつもりなの?」
「そんなもの買いに行かなくても・・・」
「今日この後着替えるものがないでしょ。セーラー服のままだと皺になっちゃうし」
うきうきで準備をするママに取り付く島など存在せず、僕のこれからの人生への不安は積もっていくばかりだった。
現状きっかけがあべこべなだけでただの女装もののような気もしますが
学校生活パートなども一応考えてはいます
他にも何本か並行して書いてるのでいつになるかわかりませんが続きはそのうち持ってきたいと思ってます
ただこのままあべこべにならないなら女装スレでやる内容と思う
ここからいろいろ「あべこべ」になっていくことを期待
ありがとうございます
上手く書けるかはわかりませんがじわじわとあべこべにしていくつもりです
もうちょっとお待ちください
次のレスから再開します
今度もどこまで書き込めるかわかりませんがあべこべになりはじめるとこまでいけばいいなぁと思います
それではお付き合いください
初の女装をしての外出、女物の服屋、帰ってからの着せ替えショーからようやく解放されベッドに体を投げ出す。
初めてのことだらけで身体的な疲れよりも精神的に疲れた。
「それにしてもママはテンション上がりすぎだよ」
買い物中に恥ずかしがってる僕の手をぐんぐん引っ張っていろんな服を選ぶママの顔はとても楽しそうだった。
「こんなものまで着せられたし」
青いベッドシーツに横たわる僕の体は薄いピンク色のネグリジェに包まれていた。
ノースリーブのワンピースみたいな感じで薄くひらひらとした布にレースなどの装飾がされている。
ネグリジェやワンピースなど女の子の服の名前はママにあれこれと着せられたときに教え込まれた。
「とりあえずもう寝ちゃおう」
疲れ果てていた僕はすぐに眠りにつくことができた。
次の日、がさごそという物音で目が覚めた。
眠い目をこすり起きるとクローゼットの前でママが何かをしていた。
「ママ、なにしてるの?」
「あら、おはよう。クローゼットの男物と女物の入れ替えをしてるのよ」
ママの言葉にハッとして飛び起きた。
「なんでそんなことしてるのさ!」
「そんなこと言ったって昨日買った服が入らないし、もう着ない服を置いといてもしかたないでしょう?」
クローゼットの中はほぼ女物の服に変えられていて、黒とか青とか暗めの服が多かったクローゼットが華やかになっていた。
「僕の服はどうしたの?」
「そこの段ボールの中よ。傷んでない服は売っちゃって、下着とかは捨てちゃうわ」
「別に売らなくても…それに卒業したら男物の服も着ていいんでしょ?」
「そのころには体も大きくなってどのみち着れなくなってるわよ」
「でも…」
「でももだってもないの。昨日の服だってお金かかってるんだし」
「それはママがいっぱい買うから」
「服がなきゃ困るのはあなたでしょう。この話はもうおしまい」
最後に詰めていた段ボールを持って部屋から出て行ってしまった。
部屋の中ぐらい自分の服でも…と思っていたが目論見は甘かったようでがっくりときた。
それから学校が始まるまでは女の子のファッションやコーディネート、
ブラジャーの付け方やスカートを履いた時の座り方などの女の子の作法をみっちり指導された。
その甲斐あってかブラジャーのホックを留めるのに苦労しなくはなってた。恥ずかしいのは変わらないけど。
そうして入学式の日を迎えた。
毎日のように着せられていたためスカートへの違和感は小さくなってはいたが、やはり家の中で着るのと外に出るのとでは違う。
人目を気にしながら歩みを進めていると後ろから声をかけられた。
「優子くんおはよー!」
「武志ちゃんおはよう…」
振り返るとそこにいたのは黒の学ランに身を包んだ武志ちゃんだった。
気になっている女の子にこんな姿を見られるなんて…と恥ずかしがっていると
「そんなに恥ずかしがんなくても大丈夫だって。めっちゃ似合ってるよ」
セーラー服が似合ってると言われても男としては複雑なのだが好きな子から褒められるのはやはり嬉しい。
「ありがと…武志ちゃんは恥ずかしくないの?」
「そーだねー、男の子はスカート穿くことなかっただろうけど女の子はパンツも履くからねー」
あっけらかんと答える武志。
「それもそうだね。武志ちゃんも似合ってるよ」
「そーでしょ!せっかく動きやすい恰好なんだしと思って髪型も変えちゃった」
小学校のころは下ろしていたさらさらとした髪を後ろでひとくくりにしてポニーテールにしていた。
見て見てーと後ろを振り向きゆらゆらと揺れる髪を見せながら武志はただね、と続けた。
「ブラジャーを着けられないのがどうしても気になって…」
「それじゃあ」
「そう、今ノーブラなの」
真新しい学ランの胸の部分は男にはない膨らみで押し上げられていた。
セーラー服を着てはいるが思春期の男の子である。見てはいけないと思いつつ柔らかそうな膨らみに目が行ってしまう。
「だからあんまり見ないでね」
優子が見てるのに気付いたのか胸を隠そうとする武志。
「ととと、当然だよ。みみ、見てないよ」
「ふーん、そっか」
前を向き直して再び学校への道を進む二人。
想い人の急なノーブラ宣言に動揺した優子の耳には武志がボソッと言った
「まぁ優子くんなら見られてもいいんだけどなぁ」というつぶやきは届いていなかった。
そしてしばらくの間優子のスカートの前が軽く持ち上がってることには二人とも気づかなかった。
学校が近くなると親友の愛梨沙も合流して三人で学校へ向かう。
「優子おはよう。って、武志も一緒かよ」
「愛梨沙おはよう。セーラー服似合ってんじゃん。かわいいよ」
ププッと笑う武志に
「うるせーな。どうせ似合ってねーよ。恥ずかしいからあんま見んな」
シッシと手を振る愛梨沙。
恰好こそあべこべだがようやくいつもの感じに戻ってきた気がした。
どうやらクラス発表が行われているようだった。
同じ小学校の見知った顔や、隣の小学校の子たちが入り乱れている。
その全員が男子はセーラー服を着て、女子は学ラン。
カオスのような空間がそこにはあった。
その中に同じ小学校だった梨咲君の姿もあった。
一際背が高く日焼けした体もセーラー服に包まれていたのだがそれよりも気になったのは腰のあたりまで伸びた髪の毛だ。
「梨咲君おはよう。その髪どうしたの?」
「あぁ優子か。ただでさえこんなの着せられて恥ずかしいってのに『あんたは体でかくてそれっぽく見えないからこれも被りなさい』ってかーちゃんが」
「学校来たら取っててもいいんじゃねえの?」
「それが良太を見張りにつけられちゃって」
「見張りとはしつれーな。おばさんに頼まれて梨咲のサポートをしてあげてんじゃん」
梨咲の後ろから小柄な女の子がひょこっと出てくる。
彼女は梨咲君の幼馴染の良太ちゃん。家が隣同士で親同士の仲がいいらしい。
「りょうちゃんおはよー」
「たけちゃんおはよー!ゆう君とあり君もおはよー!みんな似合ってんねぇ」
「りょうちゃんもね」
それぞれが同じクラスになることが多く小6の時には5人とも同じクラスだったので一緒に行動することが多かった面子が集まり少しホッとする。
「それよりさ、今年もみんな同じクラスだったよー!1組だって」
「ホントに!?やったね優子くん!」
まぶしい笑顔で優子の方を見る武志に優子はドキッとした。
(一緒のクラスは嬉しいけどこの姿をずっと見られるのか…)
嬉しいような恥ずかしいような複雑な気分になる優子だった。
「それでは1組の人はこちらに集合してくださーい」
「2組はこっちに―」
女性の声で各クラスごとに集合をかけられる。
声のもとに行ってみると女子生徒がプラカードを持って立っていた。
(スカーフの色が青ってことは2年生か)
上級生の女子生徒は当然セーラー服に身を包んでいて、学年を示すスカーフの色は青だった。
ちなみに優子たち新1年生は赤だった。
2年生の指導の下、2列に並んでいく。
式が始まるのを待っていると隣に並んだ女子から声をかけられた。
「私は、甲斐俊介よ。俊介って呼んでね。よろしく」
「僕は太田優子っていいます。こちらこそよろしくお願いします」
「そんなに固くならないでよー。これから1年間同じクラスなんだし」
「ははは、そうだね」
隣に並んだ甲斐さんはきりっとした顔立ちに女子にしては短めな髪で一瞬男の子かと思ったが学ランの胸の部分はしっかり女の子を主張していた。
他愛もない話をしていると式の時間になったのか声をかけられ入場する。
体育館には上級生や新入生の父兄が集まっていて盛大な拍手で迎えられる。
たくさんの知らない人に女装しているのを見られ恥ずかしさが呼び戻される。
それは他の男子生徒も同じようでみんなうつむき気味でもじもじしながら進んでいく。
用意された席の前に着き座る。
スカートの下に手をすべり込ませ太ももの裏に生地を持ってくる。足はぴちっと閉じてスカートの中が見えないように。
女の子の所作は完璧だった。
「新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。
また、こちらの不手際のためにご迷惑をおかけしましたことお詫びさせていただきます。申し訳ございませんでした」
「学校側ではみなさんが生活に不自由しないように精一杯のサポートをさせていただくつもりですので、よろしくお願いします」
最初に謝罪から入った校長のあいさつも残りは普通のあいさつという感じだった。
式は順調に進み担任の発表に順番になった。
「それでは担任、副担任の紹介に移りたいと思いますが、先立ちまして一つ説明をさせていただきます」
「新入生は学校側の手違いで不本意ながら異性の恰好をして生活をしなければいけなくなってしまいました」
「そこで生徒の恥ずかしさをちょっとでも和らげることができればと思い、新入生を担当する学年の先生全員にも異性装をしていただくことになりました」
「それでは紹介に移らせていただきます」
各クラス担任と副担任が紹介されていく。
僕たち1組の担任は男の体育教師で副担任は女の国語教師だった。
体育教師は落ち着いた色の女性物のセレモニースーツで、国語教師はパンツスタイルのスーツだった。
一見女性物のスーツかとも思ったがよく見るとボタンの合わせが男性用のものだった。
紹介が終わり校歌をうたって式は終了となった。
上級生や父兄が退場し新入生と担任や学年担当の先生が残され改めて先生たちが各クラスに分かれて自己紹介をしていく。
「俺は体育担当の高橋だ。さっきも説明があった通り3年間お前たちと一緒に女装をして過ごしていくことになった。
お前らも恥ずかしいと思うが俺も非情に恥ずかしい。何かあったら恥ずかしがらずに俺のところに相談に来い」
体育の先生らしく元気はつらつといった感じだ。
「私は国語を担当しています上原といいます。女子の皆さんも戸惑うことはいろいろあると思いますが、できる限りサポートしていくので気軽に相談に来てくださいね。
教師になって日が浅いので頼りないところもあるかもしれませんが精一杯頑張るのでよろしくお願いします。」
20代半ばぐらいに見える若い先生は恥ずかしがりつつもしっかりとした口調で話していった。
各クラス担任の自己紹介が終わりクラスを持たない先生と養護教諭の紹介がされた。
「養護教諭の神崎伊織です。保健室の先生ってやつね。これから思春期に入っていっていろんな戸惑いがあると思います。
友達や先生、親には言いにくいこともあると思います。そんなときはぜひ私のところに来てね」
白衣の胸元に見える豊満な膨らみやすらっと伸びた足に男子生徒は目を奪われる。
噂によるとあれで50代らしい。いわゆる美魔女というやつだ。
そんな美魔女こと神崎先生が話を続ける。
「それじゃあひとまず最初の処置をするわね」
そういうとステージの方から強烈な光に襲われ反射的に目をつむった。
目を開けると何事もなかったかのように神崎先生が話を続けていた。
「それでは楽しい学校生活にしましょうね」
周りを見ても特に何もなかったように話を聞いていた。
気のせいかと思い直し次の先生の話を聞くことにした。
会が終了しクラスごとに教室へ向かう。
体育館には校長と養護教師の神崎が残っていた。
「神崎先生、大丈夫そうかね?」
「えぇつつがなく進んでいますよ」
「ちなみに今は何をしたんだい?」
「はい、これから生徒たちには男であるのに女として、女であるのに男として生活することを求めていきます」
「それに抵抗なく馴染んでいただくために少し素直に受け入れてくれるようにしました」
「ほう、いっぺんに変えてしまっても良かったのでは?」
「それでは楽しくありませんわ。こういうのはじわじわと長く楽しまなきゃ損ですわ」
「それもそうですね。それでは今後もよろしくお願いしますね」
「えぇ、もちろん」
にやりといやらしい笑みを浮かべる神崎。
彼女の正体は比喩表現ではなく正真正銘の魔女である。
その力をもってこの学校はすでに掌握されていた。
そして今回の制服の騒動も彼女によって仕組まれたものであった。
次こそはあべこめになりはじめるはずなのでご容赦ください
投稿間隔を5分くらい離すといいよ
なるほど
次から投稿間隔をちょっと空けながら投稿してみます
ありがとうございます
学校全体を掌握するのにそう時間はかからなかった。
そしてその年の新入生を私のおもちゃとして3年間遊ばさせてもらった。
非情に愉快な時間だったがそんなかわいい生徒(おもちゃ)達も卒業してしまう。
その気になれば学校どころか市内全域を私のおもちゃにすることだって可能だったが管理が面倒なのでやめた。
それに日常の中にあるからこそ非日常が映えるというものだ。
その非日常が生み出す倒錯感こそが私にとって最高のご馳走である。
次のおもちゃはどうしようかと考えていた時に制服業者に渡す新入生リストが目に入った。
女性名の隣の性別欄は男になっていて、男性名の隣には女の字が。
ひどく歪なものに見えたが、十数年前にそういうブームがあったことを思い出した。
なるほど、これはおもしろい。
そのリストに少し手心を加えておいた。
その時の私の顔は校長曰く愉悦にまみれひどく歪んだ笑顔だったそうな。
この学校の生徒や教師たちはすべて私の支配下にあるが、校長には何もしていない。
というのも私と校長は同好の士であり、今のところ私の計画に賛同してくれているので特に魔法はかけていない。
そんなこんなで入学式の日を迎え、体育館に入場してくる新入生を見て今後訪れる愉快な日々ににやけが止まらなかった。
ちなみにこれまで新たなおもちゃたちには何もしていないが親たちにはこの状況を受け入れられるように魔法をかけてある。
程度はあるだろうが概ね私の思うように動いてくれたのか欠席者もおらず全員が異性装を受け入れていた。
「さぁて、目一杯私を楽しませてね♪かわいいお・も・ちゃ・た・ち♪」
美しい養護教諭がそんな企みを秘めているなど知る由もない新入生たちはそれぞれの教室でこれからの学校生活についての話を聞いていた。
「それではこれからのことについて説明をしていこうと思う」
「これから君たちはこの中学の生徒として……」
中学生としての心構えや学校でのルール、学校行事についてなどテンプレのような話が続いていく。
「最後に君たちの格好についてだが」
高橋先生がこう言ったところで教室の空気が変わった。
「さっき説明した通り我が校は服装についての校則はかなり厳しい。
着崩しはもちろん自分の名前が書かれた学校指定のもの以外の着用は認められていない。
君たちの境遇には同情するが一度校則を歪めてしまうとそこから学校生活が破綻する可能性もあるのでそれもできない。
それに君たちだけ校則を変えてしまうと上級生たちから不満が出るかもしれない。
というわけで、本当に申し訳ないが3年間耐えてくれ」
「入学式でも言っていた通り俺たちも君たちが卒業するまでは女装、男装を続けるしサポートもする。
それで安心しろというのも無理だとは思うが恥ずかしいのは俺たち先生も一緒だ。どうか一緒に頑張ってくれ」
それとこれとは別だろうと思ったがなぜだか心にスッと入ってきてなんだか落ち着いた。
「それから君たちの扱いなんだが……非情に言いにくいのだが名簿にある通りにすることになっている」
「それってどういうことですか?」
優等生っぽい女の子が学ランに包まれた手をピシッとあげ質問する。
「俺らが持っている名簿の性別欄には君たちの本来の性別とは逆の性別が記入されている。
学校生活全体をその記載に従ってもらう。
要は君たちが今着ている制服の性別に合わせて扱うということだ」
「はあああああああああああああああああああ!?」
出会ったばかりのクラスメイトの絶叫が揃って教室内に響き渡る。
「そうよ!学ランだけなら我慢できると思ってたのに男扱いされるなんて」
「まぁ落ち着け落ち着け。急にこんなこと言われて納得しろというのは難しいと思う。
俺らもさすがにかわいそうだと抗議したんだが学校全体の決定事項になってしまってはどうしようもなくてな」
「学校生活全体とおっしゃっていましたが、それはどこまでを指すんですか?」
先ほど手を上げて質問していた女の子がまたしても手を上げて質問をする。
「言葉の通りだ。授業や部活はもちろん学校生活で利用する施設なんかもそうだ」
「施設というと?」
「更衣室やトイレのことだ」
「えええええええええええええええええええ!?」
またしてもクラス中に叫び声が響く。
「仕方ないだろう、そう決まってしまったんだ。それに君らが普通の恰好でトイレにいたとしてそこに異性の恰好をした人が入ってくると驚くだろう。
上級生はそういう状況になってしまうんだ」
「だからすまないが慣れてくれ」
「そうですか、わかりました」
理論が破綻した先生の言葉に抗議していた生徒たちはあっさりと引き下がっていく。
これは先ほど神崎がかけた魔法の効果であったが生徒たちは知るはずもない。
「とは言っても急に異性として扱われることを受け入れろとか、使ったこともないトイレを使えと言われても無理があるだろう。
そこで明日から1週間オリエンテーション合宿を行う」
「合宿ではみんなが仲良くなることや勉強の習慣を付けることが本来の目的だが新たな生活に慣れてもらうためにこの期間を利用する」
キーンコーンカーンコーン
「説明はこんなところだな。戸惑うことは多いと思うがいろんな人に相談しながらともに頑張っていこう」
「授業の間の休み時間は10分な。次の時間で授業についての話をして、給食食べて今日は終わりだ。もう少し頑張ってくれ」
「今日のところは本来の性別に会ったトイレを使っていいぞ。ただしこのフロアだけなー」
そこまで言って先生は教室を後にする。
トイレに行ったのか教室の外に出ていく生徒もいたが大半が教室内に残って、友達同士で喋ったり新しく友達を作ろうとしていたりした。
僕が愛梨沙君の席に行くと、梨咲君、武志ちゃん、良太ちゃんも集まってきた。
「明日から合宿だってー、お泊り楽しそうだねー」
「なにするんだろうねー?」
武志ちゃんと良太ちゃんは合宿が楽しみなのか笑いながら話していた。
「それにしても新しい生活に慣れてもらうってなんなんだろうな?ちょっと不安じゃね?」
大きな体に似合わず意外と心配性な梨咲君。
「まぁ学校がやることだしそんな変なことはしないだろ?」
「それもそうだな」
冷静に答える愛梨沙君に同調する梨咲君。
僕も少し不安だったけどみんなと一緒だし先生も頑張るって言ってたから大丈夫だろうと思うようになっていた。
「すみません、ちょっと相談したいことがあるんですが…」
声の主は学ランに身を包んだ女子生徒、今年の新入生だった。
「どうかしたの?」
早速来たか、と思いながら胸を抱えるようにして腕を組んでもじもじしている女の子に優しい声で近づいていく。
「あの……先生……ちょっと言いづらいんですけど……」
「恥ずかしがらなくても大丈夫よ。秘密にしたいこともちゃんと守るから」
「先生、あのね……ブラジャーを着けてないから……乳首がひりひりして気になっちゃって。それにどうしても見られてる感じがして……」
顔を真っ赤にして伝えてくる女の子のおっぱいは他の同級生と比べてかなり大きい部類に入るだろう。
(ホントにかわいらしい。今すぐにでも変えてしまいちゃいたいぐらい。やらないけど)
「そうね、あなたぐらいの大きさだと動くたびに揺れちゃって男の子は釘付けになっちゃうわね」
「なんでブラジャーを着けちゃダメなんですか?」
「それはあなたが男の子だからよ」
「でも……」
「あなたの言いたいことはよくわかるわ。でもね、校則だから仕方ないの」
「そうですね、校則ですもんね」
「とりあえず処置してあげるからシャツを捲って」
「はい」
学ランを脱いでTシャツに手をかけるが捲り上げてくれない。恥ずかしいのだろう。
「女同士なんだからそこまで恥ずかしがらなくてもいいじゃない?」
「うぅ…でも……」
「捲ってくれなきゃ見れないでしょ。ほら」
「わかりました」
一層顔を真っ赤にしながらTシャツを捲り上げていく。
中学生にしてはかなり大きい部類に入るおっぱいとピンっと立った桜色の乳首がお目見えした。
「やっぱり擦れちゃってるわね。ブラを着けさせてあげたいけど校則でだめだからこれで我慢してね」
と言いながらニップレスを貼り付けていく。
「これでちょっとはマシになると思うわ。次の授業が始まるから急いで戻りなさいね」
「ありがとうございます」
学ランを着て急いで保健室を後にしようとする生徒を呼び止める。
「恥ずかしかっただろうに相談に来てくれてありがとうね。相談してくれたことね…近いうちに気にならなくなると思うから」
「ありがとうございました!」
長い髪を揺らしてぺこりと頭を下げて出ていく生徒を見ながら計画の変更を思いついた。
(本当は明日からの予定だったけどちょっと早めようかしら…まぁ1日だけだしいいか少しぐらい)
神崎は棚からカプセルのようなものが入った瓶を取り出しある場所に向かって行った。
次の時間は教科書を配られたり授業やテストに関する話だったのだが体育の授業の説明をしているときに女子から声が上がった。
「体育の授業の時の着替えについて、水泳の時は男女それぞれ更衣室がプール横にあるが、通常の更衣室は女子用のものしか用意されてない」
「なので男子は教室で着替えてもらうことになる」
ガタっと音を立てて一人の生徒が立ち上がる。
「その男子ってもしかして私たちのことですか?」
「その通りだ」
「それじゃあ着替え見られちゃうじゃないですか!?」
「決まったことなんだ。我慢してくれ」
その一言で抗議していた生徒たちが静かになった。
静かになったまま先生が他のことについての話をしていって特に混乱もなく授業終了のチャイムが鳴った。
「それじゃあ今日は給食食ってホームルームやって終わりだからな。
出席番号1番から6番までは申し訳ないが給食を取りに行ってもらっていいか?ちゃんとした順番は後日決めるから」
「はーい」
「残った人は4人で机くっつけて待っておくように」
返事をして男女3人ずつの6人が出ていく。
数分で戻ってきたときビン牛乳、主菜、お盆など比較的重たいものを男子がそれぞれ一つずつ持ち、
ご飯のコンテナを女子二人で持ち残った一人が副菜の入った小さな容器を持ってきた。
給食はつつがなく配られ食べ始める。
僕のテーブルは知っている人はいなかったが、この時間で仲良くなることができた。
片付けも終わりホームルームでは明日からの合宿についての説明があった。
「プリントは全員に回ったな。明日からのオリエンテーション合宿の詳しい内容や持ち物についてはプリントに書かれている通りだ。
基本的に制服や体操着で活動することになるが長い合宿なので私服で活動してもらうこともあるので忘れないように」
「もちろん合宿中も男女の扱いは変わらないからな」
「それじゃあ今日はこれで終わりだ。明日は時間厳守で頼むぞ」
「あーっ、終わったなー」
「帰ろっか」
いつもの5人揃って他愛もないことを話しながら帰路についた。
「ただいまー」
「おかえりー。明日から合宿なんでしょー?キャリーバッグ部屋に置いといたから早めに準備するのよ」
「はーい」
返事をしつつ2階の自室に入ろうとしたところで目の前の光景に愕然とした。
「ママ!僕の部屋なんなのあれ!?」
「あぁ、せっかくだからお部屋も女の子っぽくしておいたわよ。」
帰って来たら自分の部屋が女の子っぽく変えられていた。
基本的に家具などは変わってなかったがベッドシーツが青いものからピンクに変えられぬいぐるみがいくつか置かれていた。
普通の木目調の箪笥にもピンクのシートが貼られていて少しだけファンシーになっていた。
カーテンもピンクのチェック柄のものになっていて、マンガがいっぱい入っている本棚にも同じようにカーテンが付けられていた。
「なんで勝手に!?」
「入学式の後で武志ちゃんのママに会ってね、ぬいぐるみの処分に困ってるって言っててね、せかっくだからと思って貰ってきちゃった」
「だからってあんなにしなくても」
「まぁいいじゃない。女の子として3年間過ごすんだからちょっとぐらいママの希望聞いてくれても」
女の子が生まれてたらこういう風にしたかったんだろう。だからと言っても……
「戻したいんなら自分で戻してね。男の子っぽいものは見えないようにしてるだけで捨てたりはしてないから」
「あとぬいぐるみと一緒に武志ちゃんが使ってたキャリーバッグとゆうちゃんのキャリーバッグ交換しといたから」
「はぁ……わかったよ」
部屋を元に戻そうかとも思ったけど横になった時に目に入ったクマのぬいぐるみが気になった。
(これ武志ちゃんが持ってたんだよなぁ)
そう思うと急に愛おしく思えてきて抱きしめているうちに寝てしまっていた。
「ゆうちゃんそろそろ起きなさい。ごはんよ」
「んあー寝ちゃってた」
「あら意外と女の子してるじゃない」
にやにやとしたママの目線を辿るとクマのぬいぐるみを抱いたままだったのに気がついた。
「いやっ、これはちがっ」
「いいわよ、その調子よ」
嬉しそうに親指を立てて部屋から出ていくママに反論する気力も失せた。
「ご飯食べよ」
ご飯を食べた後は合宿の準備を済ませ風呂に入って中学生活初日を終えた。
時間を少し巻き戻して夕方の校長室。
「新入生はどうだい?神崎先生」
「みんな術のかかりもよくていい子たちですよ」
「ただ、女の子の中にはブラジャーを着けてないのがどうしても気になる子がいるみたいなので気にならなくなるよう少し早目に動き始めました」
「なにをしたんだい?」
「明日からの合宿での食事の中にちょっとずつ身体的変化を起こすための薬を混ぜるんですが今日の分からに前倒しにしました」
「明日の朝には女の子たちは乳首がこすれる感覚から解放されるはずです。逆に男の子は少し敏感になっちゃってよりブラジャーが手放せなくなっちゃいます」
「それは楽しみだね」
「それから説明のたびに混乱を起こされても困るので明日の朝一でとりあえず授業を進めやすくします」
「わかりました。合宿楽しみですね」
「はい」
邪悪な企みが校長室で行われていることなど誰も知らずに夜は更けていった。
翌朝、起きてすぐに着替えを始める。
ネグリジェを脱いで下着だけを付けた姿になる。
水色のチェック模様のパンティーと黒のスポーツタイプっぽい感じのブラジャー。
このブラジャーはナイトブラというものらしい。
普通のブラジャーを着けたままだとあまりよくないらしくこれを着けるように言われていた。
そのナイトブラを脱ごうとしたときに乳首に手が当たった。
「いたっ」
手が擦れた時にピリッとした感じの痛みが走った。
こんなこと今までなかったのに、と乳首を見てみると
(あれこんなに大きかったっけ?それに周りも少し盛り上がっているような……)
優子の乳首は前日摂取した薬の影響で少しだけではあるが大きく、そして今までより敏感になっていた。
(こうして見ていても仕方ないし着替えを続けよう)
その後はテキパキと制服に着替えていく優子。
毎日のように着せられていたせいか戸惑いはなくなっていた。
朝食を済ませ友達4人と合流しながら学校に向かう。
教室には行かずクラスごとに手配されたバスの中に乗り込む。
他のクラスメイトを待っていると隣に座った愛梨沙君がこそこそと耳打ちをしてきた。
「なぁ優子、朝なんかおかしいことなかったか?」
「おかしいことって?」
「その…乳首とかさ…//」
赤面しながら話す愛梨沙君を見て僕も少し恥ずかしい気持ちになりながら答える。
「うん//愛梨沙君も?」
「朝起きてTシャツ脱ぐときに擦れちゃってなんか痛くってさ」
「僕もそんな感じだった」
「俺たちなんかおかしくなってんのかな?」
「どうなんだろ?昨日いろいろあって疲れてるのかなぁって思ってたけど」
「それならいいんだけど」
そんな話をしているとクラス全員揃っていたようで先生も乗り込んで点呼を取り始めた。
あと2回ぐらいで合宿編を終えられればいいかなぁと思ってます
しばしお待ちを
担任の体育教師も、乳首が敏感になってるのかなと考えると萌える
「はーいみんなちゅーもーく」
一斉に声の主に注目するとフラッシュのような強い光がバス内を包み込んだ。
目を開けると何事もなかったように神崎先生が続ける。
「私も合宿についていきますので合宿中も何かあったら私のところにもぜひ相談に来てね」
と言って神崎先生は降りて行った。
「それじゃあ出発するぞ。トイレに行きたいやつはいないなー?」
「はーい!」
返事を聞いてバスが走り出す。
約1時間、今日の予定を聞いたり、カラオケを楽しんだりしながらバスに揺られ目的地に到着した。
市内の学校や部活動の合宿によく使われる青年の家。
宿泊施設と講義室、会議室などが一緒になった施設が3棟に体育館や広大なグラウンドがある。
お風呂は天然の温泉らしく夏休みから秋にかけてはいろいろな団体で争奪戦になるらしい。
幸い毎年この合宿の時はうちの学校が貸切にしているそうなのでこの恥ずかしい恰好を見られずに済む。
バスから降りて愛梨沙君と一緒に3棟のうちの1棟、“女子”棟として割り振られたの方の部屋に入る。
梨咲君とも一緒の部屋ならなお良かったのだが2人部屋なので仕方がない。
梨咲君は昨日のうちに友達を増やしていたらしくその中の1人と一緒らしい。
コミュニケーション能力が高くて羨ましい限りですよ。
荷物を置いて筆箱と合宿のしおりを持って真ん中の建物に向かう。
両端の建物はそれぞれ“男子”棟、“女子”棟で真ん中は全体で行う講義に使うそうだ。
到着からお昼ごはんまでは学力確認のためのテストが行われた。
テストが終わりこれからお昼ごはんというところで男女それぞれの宿泊棟で食事をとるように言われた。
理由はわからなかったが先生の指示に従って食事会場へ行く。
お昼ごはんはバイキングのような形で好きに取れるようになっていた。
セーラー服を着ていても中身は男ばかりなのでやはり肉系の味の濃いものがどんどん無くなって、野菜や魚が中心のおかずはなかなか減らない。
僕も好きなおかずと味噌汁とご飯を取って愛梨沙君と梨咲君のいる席に着く。
「梨咲君すごい量だね」
「おう!せっかく好きに食べれるんだからしっかり食べとかないとな。これから体もどんどん大きくしていくんだし」
「それにしてもすごい食べっぷりだね」
「梨咲はちょっと食べすぎなんだよ。そんなんだとこの後の授業寝ちゃうぞ」
「これぐらいへーきへーき。これでも腹八分ぐらいだし。むしろお前らその量でよく足りるよな。女子かよ」
「普通はこんなもんで十分なんだよ。なぁ優子」
「そうだね。僕もいつもこれぐらいだし」
「そんなんじゃ大きくならねーぞ」
こんなとりとめもない会話をしながらお昼ごはんを食べて午後の授業の時間になった。
男女それぞれの宿泊棟の講義室に集められた。先生たちも男女で別れる。
全員が集められるとすべてのカーテンを閉めるように指示があって外部から見えることがなくなった。
全員が着席すると高橋先生が教壇に立つ。
「それではこれから『女子力講座』を始める!」
突飛なことを言う高橋先生に生徒全員がハテナマークを浮かべる。
「君らは今まで男子として生活していたがこれから3年間女子生徒として生活することは昨日も言ってあるな。
しかし君らには女としての常識は備わってない。そこでこの合宿を通じて女としての生活に困らないように指導をしていく。わかったな」
「はーい」
「よろしい。ちなみに俺らは君らが入学するにあたってこの指導を受けているのでわからないことがあれば何でも質問するように」
「それじゃあ始めるぞ。初回は女性服の着方についてだ。まずは全員制服を脱いで下着姿になろう」
「はい!」
全員が恥ずかしがりながらも制服を脱ぎ色とりどりな下着姿になる。
「よし、全員脱いだな。パッと見た感じブラの着け方を間違えてるのが多いな。お、太田はいい感じだな。ちょっと前に来い」
突然呼び出され教壇の方に行く。
「太田は誰かに習ったりしたのか?」
「はい。制服が届いた日からママがずっと着けときなさいって」
「なるほど。他にお母さんやお姉さんから習って入学前から着けてた人はいるか?」
ちらほらと手が上がる。手を上げた人を先生たちが確認していく。
「うん、問題なさそうだな。それじゃあ君たちは周りの人たちに教えてあげてな」
「それじゃあ太田はいったん外していつものように着けてもらっていいか?みんなちゃんと覚えておくんだぞ」
一度ブラジャーを外していつものように着けようとするがなかなかホックが留まらない。
いくら着け慣れてきたとはいえこれだけ見られながらだとやはり恥ずかしい。
やっとの思いで着け終ると、
「はい、太田ありがとう。恥ずかしいだろうにすまんな。みんな太田に拍手ー!」
みんなから賞賛の拍手を受け少し誇らしくなる。
「じゃあ説明するからみんなもやりながら聞けよ」
「まずストラップを肩にかけて体を前に倒して。
その状態でバストのアンダーの部分にブラの下側を当ててカップの中にバストを入れて、その姿勢のまま後ろでホックを留めよう」
「ホックを留めたら前かがみのまま左手で左のストラップを浮かせて右手で左側のバスト全体を包んで真ん中に寄せながら右肩の方に引き上げよう。
その時にわき腹や背中の肉も一緒に引き上げるとより大きく見せることができるぞ。左側ができたら右側も同じようにやるんだぞー」
「最後に体を起こしてストラップを調整して完成だ。ちゃんとできたかー?」
「せんせーちょっといいですかー?」
1人の生徒が先生を呼ぶ。
「俺うまいことカップの中に肉が入らないんだけど」
「あー、運動とかしてて余分な脂肪がついてない人は少し厳しいかもな」
「今後少しだけ脂肪が付きやすくなるから。そしたらうまいこと胸を作れるようになるからな」
「それまではスポブラなんかを使うといいかもな。必要なら購買部から一式注文できるからそっちを検討してみてな」
「わかりましたー」
「先生もなこの格好始めた当初は同じような感じだったけどこんな感じでちゃんとおっぱい作れるようになったから劣等感とかは持たなくていいぞ」
と言っている先生のおっぱいは谷間こそないがおっぱいがあるとわかるレベルには膨らんでいた。
「ホントホントなんか変わった気がする」
「フィットした気がします」
思い思いに感想を話している中に一段とにぎやかなエリアがあった。
「加藤お前でけぇな!本物の女みたいじゃんw」
「流石太ってるだけあるなww」
「やめてよ、あんまり見ないでよ」
チャラそうな2人が少し太った子を弄っていた。
(あの子加藤君だっけ?同じクラスにはなったことないけど小学校同じだったよな。いじめられてるって噂もあったけど本当だったのかな?)
見かねた先生が声をかける。
「お前らいい加減にしろ。加藤いい感じにできてるぞ。自信を持て」
「はーい」
「ありがとうございます」
悪びれる様子もなくそっぽを向く二人と恥ずかしがりつつも褒められてうれしそうな加藤。
全体が落ち着くのを見て高橋先生が話を再開する。
「ちゃんと着けてないと肩こりや頭痛の原因になったりするから気を付けるんだぞ」
「それからサイズが合わないものを着けるのも発育上よくないからサイズが変わった場合は必ず保健室で測定をして新しいものを注文すること」
「新しいものはデザイナーさんのご厚意で無料で提供されるから恥ずかしがらずに言うように」
「最終日にはちゃんと着けれてるかチェックするからスムーズに着けられるように練習しておくんだぞ。いいなー?」
「はーい!」
全員が声をそろえて返事をする様子に高橋先生は満足したようだ。
「よし!それじゃあ次は下着の種類について説明するぞ」
その後は様々な種類の下着を写真付きで着方やどういうときに使うのかの説明を受けて夕飯の時間になった。
夕飯もお昼ごはんの時と同じように肉系のおかずばっかりが無くなっていた。
夕飯後は女湯と書かれた赤い暖簾をくぐって風呂に入る。
部屋に置かれていたスポンジで体を洗っていて胸のあたりに触れた時に朝感じたような痛みがあった。
痛みの正体がわからないのでそのあとはできるだけ触らないようにして体を洗い終えた。
せっかくの天然温泉だからということで入浴時間が長めにとられていたので心置きなく温まることができた。
風呂から上がって体を拭いていると気になることがあった。
「ねえ、愛梨沙君、なんか肌がすべすべしてない?」
「あぁ。まぁ温泉から上がったばっかだしこんなもんだろ」
ふーん、と思いながら指定された体操服に着替える。
(初めてブルマ履いたけどなんかこれパンツ穿いてるだけなのと変わらないような……)
恥ずかしかったが少しゆっくりしすぎたせいで集合時間ぎりぎりになってしまったので気にしないようにして体育館に急いだ。
ほぼむき出しになった足を見られているような気がしてとても恥ずかしかった。
視線に耐えつつ列に並ぶと前にいた高橋先生が話を始めた。
前に並んだ先生たちも皆僕たちと同じブルマ姿だった。
「全員揃ったな。それじゃあ今から風呂上がりのストレッチを始めるんだけど、その前に全員後ろを向いてほしい」
「あぁやっぱりな。はい前むいてー。ブルマを履くときの注意点を教えるぞ」
「ブルマは面積が小さいので動いた拍子なんかに食い込んでパンティーがはみ出したりすることがある。だからこまめに確認する必要があるんだ」
「確認してはみ出してたら裾を引っ張って必ず見えないようにすること。パンティーが見えてるのは恥ずかしいしはしたないからな」
自分のを見てみるとブルマの端から水玉模様が見えている。
慌てて戻して前を向く。
「直したなー?そしたら本題に入るぞ」
「君らには女としての柔軟さが備わってないのがほとんどだと思う。たとえばこういうのできるか?」
そう言うと高橋先生がぺたんと地べたに座った。女の子座り、とんび座りと言われる座り方だ。
チャレンジしてみるが股関節が痛くて途中で止まってしまう。
中には元々柔らかいのかできている子もいるがそれも片手で数えられるぐらいだ。
「この座り方は骨格の違いなどから男だとできない者がほとんどだ。もちろん体が柔らかくてできる人もいるが」
「ただ、ストレッチをして股関節周りを柔らかくすることで君らもできるようになる。この合宿中にマスターしてもらうからそのつもりで」
その後股関節周辺を中心にストレッチを入念に行った。
「ストレッチの仕方はわかったか?これから合宿中は毎日入浴後にストレッチをするように」
「それじゃあ今日はこれで終わりだ。体操服はこの後各フロアにある洗濯機のそばの籠に入れておいてくれ。明日の夕方には洗濯して部屋に戻しておく」
「部屋の中での服装は自由だ。各自持ってきたパジャマでもいいし備え付けの浴衣でも構わない」
「明日は朝8時から朝食だから夜更かしして遅れないように。遅れた場合はペナルティがあるから気をつけろよ。それじゃあおやすみ!」
「おやすみなさーい!」
愛梨沙君とともに部屋に戻って着替えを始める。
「優子着替えどうする?」
「うーん、せっかくだから浴衣にしようかな?」
「俺もそうしようかな」
クローゼットから糊がついてパリッとした浴衣を取り出す。女性物を表してるのか赤い浴衣だった。
体操服を脱いでナイトブラとパンティーのみを着た上から浴衣を羽織る。
「いたっ」
悲鳴を上げた愛梨沙君の方を見ると上半身裸に浴衣を着ようとしていて胸のあたりを押さえていた。
「愛梨沙君どうしたの?」
「いや浴衣が乳首に引っかかった時になんか痛くてさ」
「そういえば朝も言ってたね。ブラつけた方がいいんじゃない?」
「でも寝る時までブラジャー着けたくないし」
「それじゃあTシャツ着てその上から浴衣を着たら?」
「そうする。てか優子のそれなに?」
僕の胸元を指して質問してきた。
「これはナイトブラっていうんだって。ママから夜寝る時に着けときなさいって言われて」
「ふーんそんなのもあるんだ。今度調べてみよ」
着替えを済ませ布団に入ると2人ともすぐに眠りについた。
合宿の男子パート1日目でようやくそれっぽくなってきたんじゃないかと思います
次は女子パートですがこの先ほとんどストックがないので書きあがり次第次を持ってきます
思ったより合宿編に時間がかかりそうですが途中で投げ出したりはしないので気長に待ってもらえればと思います
全14レス分の作品ですが、最後までお付き合いください。
すべて投稿したあとは、pixivの方にも投稿したいと思います
【その1】
《5年前》
「あれ? これもまた男の人からだ……。それもおじさんばかり」
最初にこの異変を発見したのは、
女子中高生向けファッション誌『ステラ』の新人女性編集者・水無月あかりだった。
貴重な読者の声であるアンケートはがきの集計をしていたのだが、
数か月前から本来の層とは異なる読者から送られてくるものが
増えているということに気がついたのだ。
しかも、どのはがきも「ただ出している」ものではなく、
しっかりとアンケートに答えている。
なかには、特集したファッションブランドへの熱い情熱やモデルへのあこがれなど、
メッセージ欄に達筆な文字でつづられているものまであった。
「いたずらにしては手が込み過ぎてるけど……ホント、なんなんだろ?」
この段階では、水無月女史は「いたずら」と考え、
男性から送られてきたすべてのアンケートを集計に入れないという判断をした。
この時点ではきわめて常識的な、正しい判断ではあった。
しかし、この『異変』は、のちに日本を大きく変える変革の
最初のステップだったということは、神ならぬ彼女には知るよしもなかった。
《4年半前》
「課長、そのペンケースって『ニコラ・サルバトーレ』のヤツですよね?」
OL・沢口優子がその異変に気づいたのは、
女性編集者がそれを“見落とした”日から半年ほど経過した日だった。
課長のデスクの上に乗っていた、塩化ビニール製のペンケース。
なんの他愛もない普通のペンケースなのだが、そのデザインが特殊だった。
キラキラとメタリックの星が輝くクリアブルーの塩ビ地に、
ハートを意匠化したブランドロゴが大きくあしらわれたそれは、
彼女が愛用しているブランドの――
いや、かつて女子中高生の頃に愛用していたブランドが出しているペンケースだった。
「ああ、これか。実はな、これは娘とおそろいなんだ」
生真面目を絵に描いたような課長は、
その相貌を崩しながら嬉しそうに語り始めた。
なんでも、娘さんが「パパとおそろいのものを使いたいから」と、
誕生日にこのペンケースをはじめとした
ステーショナリーセットをプレゼントしてくれたのだという。
よく見ると、ペンケース以外にも、メモ帳や下敷き、定規なども
同じロゴが入ったブランド製品で統一されていた。
「でも、これって女子中高生が使うようなブランドですよ?」
「いやぁ、最初はそう言って断ったんだけどな。
せっかく娘がくれたんだし……って使ってたら、段々愛着が沸いてきてな。
今では自分で買ってるぐらいだよ」
そう言うと、課長は鞄から黒い撥水加工生地のトラベルポーチを取り出した。
もちろん、これもペンケースと同じ『ニコラ・サルバトーレ』のもので、
中にはカラフルな歯ブラシセットや
折りたたみブラシ、ハンドタオルなどが入っていた。
「……こんなに? すっかりハマってますね」
「いまや、娘より俺の方がこのブランドの製品を買ってるよ」
ハハハ……と笑う課長に飽きれながら、沢口は仕事に戻っていった。
しかし、彼女は見落としていた。
歯ブラシの脇にあった筒状の物体が、
塗ると唇がナチュラルピンクに色づく保湿リップスティックだったということを。
《4年前》
沢口優子が次の異変に気がついたのは、大型連休明け最初の出勤日だった。
男性社員が多いため、むさくるしく男臭いはずのオフィスに足を踏み入れた瞬間、
どこからかふわりと華やかで甘い香りが漂ってきたのだ。
かつてギャルだったという2歳下の後輩・高木が
またキツい香水でもつけてきたのかと思い室内を見渡すと、後輩の姿は見えない。
「おはよ〜ございま〜す」
不思議に思っていた沢口の背後から、なんとも気の抜けた声で高木が入ってきた。
高木の姿はOLに支給されている制服ではなくレディーススーツを着ており、
今出勤してきたばかりだということが見てとれた。
「では、この香りの正体は?」と優子が訝しがっていると、
明け透けなく何でも言葉にする高木が彼女の代わりに疑問を口にしてくれた。
「ねぇ、なに今日のオフィス。
なんかすげーいい匂いするんですけど」
「ああ、これはな。
坂本が買ってきた新しい香水をみんなで試してたんだ」
そういう課長の机の上には、ハートの形をしたピンク色の小瓶が置いてあった。
「うわ、『エンジェルスイート』じゃん! ワタシも高校生のとき使ってた!
ちょっと使わせてもらっていーですか?」
思い出の品を目の前にして、はしゃぐ高木。
どこか甘い、清楚感のあるフローラルブーケの香りがする女子高生に人気の香水を、
OLと男性社員がうれしそうに使っている。
その異常な光景に頭がくらくらしてきた優子は、思わずストレートに疑問を投げかけた。
「これ、高校生の女の子が使う香水ですよね?
課長とかが使うものじゃないと思うんですけど……」
「あー、センパイ知らないんだぁ。
これが『JKオヤジ』ですよ、『JKオヤジ』!」
いつも優子に仕事のことで事細かく注意されている高木が、
最新の流行を知らない先輩に対してここぞとばかりに上から目線で語り始めた。
「今はですね、オジサンが自分の娘とコスメを共有する時代なんですよ?
父と娘が、いっしょにかわいくなっていく。
そんなのも知らないなんて、先輩遅れてますよ?」
流行の最先端を進んでいることを辞任している高木は、
これでもかというドヤ顔で優子を見る。
しかし、優子はいまだ信じられなかった。
「そうそう。
最近はどこのメーカーのファンデがいいとか、
リップの新色がかわいいとか、
そういう話題で娘と会話が弾むようになったんだよな」
「あー、俺にメイクの仕方とか教わるようになって、会話が増えたわ」
「へー。娘さんがいると、そういう利点があるんですかぁ。
俺はまだ結婚してないから、全部独学で覚えないといけないんですよ」
会社の『JKオヤジ』たちは、メイクによって娘との交流が増えたことを喜んでいた。
母と娘ならまだしも、父親と娘がコスメを共有しているという事実に、
優子は表現しようのない恐怖にとらわれた。
娘との話題作りだからといっても、いくらなんでも無理がある。
「なんか……時代は変わったのね」
ファンデーションで肌理を整え、カラーリップで唇を彩り、
ピカピカに磨いてピンク色に輝く爪を誇らしそうに見せる
甘く爽やかな香りのするオジサンたちがはしゃぐ様子を見ながら、
アラサーの域に片足を突っ込み始めた優子は、
自分が「古い世代」になったということを実感した。
《3年前》
「あ、またこれも“親子コーデ”だ……」
読者たちから送られてくるコーディネートスナップをチェックしていた
『ステラ』の女性編集者・水無月あかりは、
最近送られてくる写真に“ある共通点”を持つものが多いということに気がついた。
二重になったフリルがかわいらしいオフショルダーのチュニックに
ショートパンツをあわせた夏らしくかわいらしいコーディネート。
薄いブルーのギンガムチェックがまぶしいオフショルダーのカットソーと、
おそろいの生地で作られたミニスカートのセットアップは
避暑地のバカンスといった爽やかさを感じる。
ブランドロゴが入ったロング丈のTシャツ風チュニックは、
ワンピースとして着こなしていた。
どれもこれもよく考えられた、女子中高生らしいかわいいコーディネートだが、
スナップに写っているのは女の子だけではなかった。
どの写真にも、かわいらしい格好をした女子中高生の横には、
同じ格好をした大人がポーズをつけて写っていた。
一時期流行った“親子コーデ”なのだが、
昔と異なるのは同じ服を着ている2人は母と娘ではないということだった。
そう、娘とまったく同じ格好をして笑顔を見せている大人は、
彼女らの父親だったのだ。
「ここまで流行ってるとなると、うちでも1回ぐらい特集組まないとダメかなぁ」
そうつぶやきながら、水無月は他社が刊行しているファッション誌を手に取って眺めた。
そこには、特集としてその雑誌が推しているギャル系ファッションブランドに身を包み、
2人でポーズをつけている父娘が何人も写っていた。
今、女子中高生の間では、自分の父親とおそろいの格好をする
“親子コーデ”が流行していた。
変なところで切れてしまいましたが、
また明日、続きを投稿したいと思います
このコーディネートにおいて背広やスラックスといった“オヤジ臭い格好”はNGで、
父親に女の子向けの服を着せてかわいらしくできるか……
というのが最大のポイントであった。
一昨年から去年にかけて流行し、もはや“社会の常識”となった
『JKオヤジ』の延長線上にあるものなのだが、
女装趣味がある訳でもない社会的立場もある成人男性が、
娘とおそろいの服を着て、同じメイクをして、
人によってはウィッグを使ってそっくりのヘアスタイルにしてまで、
娘の流行につきあうものだろうか。
もしかしたら、これは社会現象を超えた“なにか”になる可能性もある。
直感でそう思った水無月は、今作っている来月号の台割を慌てて変更し、
“親子コーデ”を中心にした新たなファッションムーブメントの特集を
企画することに決めた。
「まず、何から手をつけるかな……?」
頭を悩ませること約1時間。
彼女はレイアウト用紙に赤ペンで太文字を書き始めた。
親子コーデ! パパとワタシの夏ハデファッション!
自分で考えたキャッチコピーを見て満足そうに微笑むと、
水無月はモデル事務所に今回の企画にぴったりフィットしそうな
男性モデルのピックアップをしてもらうよう、緊急メールを送信した。
《2年前》
「課長たち、いったいなにを見てるんです?」
中堅商社に勤めるOL・沢口優子は、昼休みに男性社員が集まって
一冊の本を中心になにやら話し合っていることを不思議に思い、つい声をかけた。
彼らが見ていた本を覗きこむと、そこには白い清楚なセーラー服や、
裾に縁取りがしてある上品なブレザーとチェックのスカート、
スタンダードなジャンパースカートなど、さまざまな制服が掲載されていた。
「いや、わが社でもいよいよ“制服”を導入しようかっていう話になっててな。
そこでカタログを見ながら候補を何点か選んでいたんだよ」
課長がニコニコしながらカタログを指差した。
どうやら、社員にここに掲載されているような制服を
導入しようと話しあっているようだ。
「はぁ、そうですか……」
優子は「わが社にもとうとうこの流れがやってきたか」と思い、大きなため息をついた。
ここ2年ほど、中学や高校の女子制服は廃止されるか、
あるいは男子と同じシャツとスラックスに統一する動きが活発な一方、
一般的な会社で制服を導入するムーブメントが巻き起こっていた。
制服を着るのはあくまで男性社員のみで、
その制服はかつて女子高や女子中学で実際に導入されていたものを正式に譲渡導入したり、
あるいは似たデザインのものを採用するというのが基本となっていた。
もちろん、資金に余裕がある会社はオリジナルデザインの制服を採用するなど、
今や制服は“企業力”を測る一種のバロメーターと化していた。
「やはり、セーラー服は外せないよなぁ」
「いやいや、今の時代ブレザーの方が絶対かわいいですって」
「こういう古臭いジャンパースカートの方が、逆にかわいらしさを作れるんですよ」
「セーラー服にする場合、紺にするんですか? それとも白にするんですか?」
「……別に流行を追うのは悪くないけど、これはちょっと行きすぎよね」
いい年をした大人の男が、自分が着る制服のデザインに一喜一憂する。
その様子を飽きれた表情で見つめながら、沢口はもう一回大きなため息をついた。
今や、成人男性がスカートを履いたりメイクをするのは流行の域を通り過ぎて、
もはや当たり前の時代になったのだ。
オジサンたちが選ぶファッションは、清楚系やポップ系、
カジュアル、ギャル系などスタイルに差異はあれども、
かつて女子中高生が着ていたような服を身にまとい、
彼女らのようなメイクをし、
そして彼女たちがそうであるように、かわいい小物を好むようになっていた。
「悪いことばかりじゃないとはわかってるんだけど……うーん」
最近、リップを塗ったりスカートを履いたりと
『JKオヤジ』化しつつある自分の婚約者のことを思い出しながら、
優子はこのムーブメントについて考えた。
確かに『JKオヤジ』が流行りだしてから、
夏でも電車やオフィスが汗臭くならず、痴漢も激減したという。
「でも、むさくるしいオッサンよりもカワイイ方が全然よくありません?」
頭を抱える優子に、後輩の高木が声をかけてきた。
彼女の言うとおり、むさくるしいオッサンと顔を突き合わせて過ごすよりも、
かわいらしいオジサンの方が精神衛生上好ましいのは間違いない。
もはや行きつくところまで来た感のある『JKオヤジ』ムーブメントを
受け入れるかのように、優子は自分のために淹れた緑茶を飲み干すのだった。
《1年前》
「今の流行はこういう感じになってきたのかぁ」
読者から山のように送られてくるスナップを流すように眺めながら、
ファッション雑誌『ステラ』の敏腕女性編集者・水無月あかりは
感心するかのように頷いた。
送られてくる写真は数年前のように父と娘が一緒に写っているものが多いのだが、
かつてとは決定的に違う部分があった。
襟元がフリルになった淡いブルーのオフショルダーワンピースに、
サッシュベルトをあわせたお嬢様っぽいスタイル。
デニムのロング丈サロペットスカートにボーダーのシャツを合わせ、
上からカーディガンを羽織ったポップなコーディネート。
ノースリーブのパーカーに、
ブランドロゴが入った巻きスカート風プリーツスカートといった
健康的なファッションなどなどなど……。
かわいらしい服を着て笑顔でポーズをつける人物の横には、
必ずカチッとした髪型に調え、
しわひとつない手入れの行き届いたスーツを着た人が立っていた。
そう、どのスナップも、父親と娘が
それぞれお気に入りのコーディネートで決めたものばかりなのだ。
ありふれた、他愛のない写真。
しかし、2年前とは決定的に違うところがあった。
「……まさか、こんなことになっちゃうとはなぁ。
この展開は予想できなかったわ」
流行の変遷を見抜けなかったことを自嘲的に笑いながら、
将来の編集長候補と謳われるやり手の編集者はコーヒーを口に含んだ。
着ているものだけなら何の変哲もない「普通の父娘」の写真だが、
かわいらしい格好をしている方が父親、そしてスーツを着ているのが娘なのだ。
『JKオヤジ』のコンセプトはさらに発展し、
女の子の間では“自分の父親のかわいらしさをいかにして引きたてるか”が勝負になっていた。
そのため、スカートやメイクなどをするのは、あくまで父親の方だけ。
自分たちは数年前までその父親が着ていたようなスーツを身にまとい、
髪の毛も短く整えるというのが基本スタイルとなっていた。
「読者はほとんどがおじさんになってきたし、そろそろ路線変更か別の雑誌を立ち上げないとなぁ」
今や、かわいらしく装うのは成人男性の特権となり、
女の子はそれを引きたてるため努力を重ねるというのが世の中の主流となってしまった。
以前は女子中高生を中心に支持を集めていた『ステラ』もその流れには逆らえず、
読者アンケートの結果だけでなくPOSシステムの購入者層データまでもが
30代後半から50代前半の男性が中心であることを示し、
女子中高生は公式サイトで展開しているスナップ募集コーナーから写真を投稿しているに過ぎなかった。
「いっそ、完全にオジサン向けにリニューアルしちゃうか」
リニューアルと言っても、キャッチコピーが
“女子中高生No1ファッション誌”から“40代男性No1ファッション誌”に変わったり、
慣例的に起用していた女子中高生モデルを全面的に廃止して、
読者層にあわせた男性モデルにするするだけのこと。
扱うファッションやブランド、特集などの誌面構成に大きな変更はない。
「よし! 善は急げ、だ。
まずはモデルを選ばないと」
『ステラ』の売りは、誌面に掲載されるモデルがすべて読者だということ。
彼女は送られてきたスナップから、
飛び抜けてかわいらしい、誌面映えのするおじさんの選別を始めた。
《現在》
ファッション誌『ステラ』の副編集長・水無月あかりは、
繁華街の道路に面した喫茶店にいた。
考えがうまくまとまらないときや、特集のアイデアが浮かばないときなどは、
こうしてガラスの向こう側を行きかう人々を眺めながらコーヒーを飲んでいると、
急にひらめくことがあるのだ。
胸にワッペンのついた白いセーラー服の裾をひるがえしながら、慌てて走る人影。
誰かを待っているのか、スマホをいじりながら時折通りの人波を見つめる
金色のロゴプリントがされた黒いパーカーに超ミニ丈のショートパンツをあわせた
セクシーな装いをした人物。
なにやら話しあいながら歩いていく真面目そうな背広姿の2人組。
濃紺のバッスルスカートのワンピースを身にまとったクラシックロリィタ趣味の人。
腕時計を確認しながら、駅の方に走っていくスーツ姿……。
彼女の目の前を、さまざまな服を着た人々が通り過ぎていく。
「世の中の常識なんて、5年もあれば変わっちゃうんだなぁ……」
すっかり温くなったコーヒーを口に含みながら、彼女は心の中でつぶやいた。
かつて、背広は男性が着るもの、女子中高生はかわいらしい格好をするものと相場が決まっていた。
が、この5年でその“常識”は大きく崩壊し、
ファッション界にはパラダイムシフトともいうべき大変革が起きていた。
中高年男子と中高生女子の逆転か
ちょっと変化球やな
会社に制服の導入のあたり、もっと読みたいですね。
業種や役職による違いなど。
一点気になったのは娘が父親を飾り立てるのなら、
ステラの読者は引き続き女子中高生なのではないかという点です。
大変革の結果、髪を伸ばし、スカートを履き、メイクをして、
かわいくなるための努力をするのは成人男性の方であり、
セーラー服やブレザーといった制服は会社に勤める男性の基本的な服装となっていた。
一方、女子中高生は髪を短く整え、糊の効いたワイシャツを身にまとい、
スラックスを履き、ジャケットを着るのが主流となり、
どこまでかっちりした服装にできるかというのがファッションの関心事だった。
言うまでもなく、先ほど通り過ぎていたセーラー服やギャルファッション、
クラロリを着ていた人物は全員が成人男性であり、
逆に背広を着ていたのは誰もが女子中高生だったのだ。
今や、女子中高生がスカートを履いたりメイクをしたりするのは“おじさんっぽくてダサい”行為であり、
成人男性がスーツを着るのは“似合わない女装をしている”という扱いになっていた。
その社会意識の変化によって、5年前はかわいいものが大好きな女子中高生向けだった『ステラ』も、
今では完全に中高年男性向けのファッション誌へとリニューアルされていた。
もはや、誌面のどこにも女子中高生の姿はなく、
おじさんたちが自分たちの体型に合わせて縫製された
“かつて女子中高生があこがれたブランドの服”を身にまとって笑顔をふりまいている。
学校生活や恋の悩みが中心だったファッション以外の特集も、
ポップでかわいらしい誌面デザインはそのままに、
「血圧が高いとき、どうしてる?」や
「部署別! 制服着こなしアドバイス!」
「妻と行きたい! 最新スポットベスト10」など、
中高年男性に役立つ内容ばかりとなっていた。
そして、消費の中心である成人男性と流行の発信地である
女子中高生に大きな変革があった結果、ほかの年代にも変化が生じていた。
多感でファッションセンスが培われる中高生という時期を背広で過ごしていた結果、
女子大生やOLになってもかつて“女性らしい”といわれた格好はせず、
従来は男性が着ていた服を身にまとっていた。
だが、スーツは“女子中高生が着る若い女の子向けの服”というのが浸透したため、
女子大生ならかつて男子大学生が着ていたような服といったように、
年代によって選ぶ服に違いが生じていた。
そして、背伸びしたいお年頃の女子小学生も当然のように背広を選ぶようになり、
お姫様に憧れる年ごろだったはずの女児も、
今ではお姫様よりも王子の真似をするようになっていた。
当然、女性が変化すれば、男性ファッションも変化をしていく。
かつておしゃれな女子大生がしていたようなファッションは
男子中高生のスタンダードなスタイルとなりつつあり、
男子大学生から30代にかけての社会人男性は、
パステルカラーをふんだんに使った“かつて女児服と言われていたもの”を着るのが
“女性にモテるファッション”になっていた。
もちろん、どれも男性の体型にあわせて型紙から作り直されたうえでサイズ展開をしているため、
袖が通らないということも発生しない。
もちろん、成人式や結婚式といった式典にも変革の波が訪れていた。
記念ということで振袖で着飾る女性はまだまだいるものの、
ある統計では今年の成人式で振袖を着た新成人の約7割が男性だったという。
来年にはもっとその割合が増えていき、
数年後には振袖を着るのは男性だけということになっているだろう。
結婚式も、若い女性の間に「女性がスカートを履くなんてかっこわるい」という認識が広がった結果、
20代では純白のウェディングドレスで華燭の典を祝うのは
男性の役目とした新婚カップルが増加しているという。
「……今日はあまりいいアイデア思いつかないなぁ」
数年前とはファッションが大きく違ってしまっている現代において、
ファッション誌は単なるカタログではなく、
それぞれの年代が着るべき服装の指針ともいうべき重大な役割を担っていた。
どの服を大きく扱うか、どんなコーディネートを提示するかなど、
伝えることが多すぎて、ここ数カ月の水無月あかりは
編集会議直前になると企画を絞り出すために毎日唸り続けていた。
「お、今日も考えてんな? 結構結構」
ふいに渋い大人の男性の声がして、資料ファイル代わりのタブレットから視線を上げると、
そこには女子中高生向けファッション誌『Dan−DEE』の編集長である高柳がいた。
紺色のブレザーが印象的なプリーツスカートの制服を着ている彼は、
手首にシュシュを巻いたり、スカートの裾をベルト部分で折りたたんで本来の丈よりもミニにしたりなど、
かつての女子高生と同じか、それ以上に制服を着こなしていた。
メイクもきっちりしているもののナチュラルな印象を受けるかわいらしいもので、
その指にはサロンで整えてきたのかラインストーンでデコレーションされた
ジェルネイルがキラキラと輝いていた。
「笑い事じゃないですよ、高柳さん。
それに、もう『ステラ』はおじさん向けの雑誌なんですよ?
いい加減、そっちの部署に移動させてくださいよ」
少し前まで一緒に作業をしていた同僚の女性編集者たちは、
ほとんどが女子中高生向けに生まれ変わった『Dan−DEE』に部署移動しており、
水無月は『ステラ』に残る最後にして唯一の女性編集者となっていた。
「とは言ってもな、水無月。
さすがにまだおじさんだけでは、かつての女子中高生が支持した
“かわいいファッション誌”は作れないんだよ。そこのところ、理解してくれ」
そう、水無月は肩書きこそヒラの編集者だが、誌面構成の現場責任者として
『ステラ』がどうやったらポップでキュートでかわいい雑誌になるか日夜努力をしていた。
「これ以上なにをしたらわからないんですよ。
そりゃ高柳さんはいいですよ。“つけひげ”なんていう大ヒットを当てたんですから」
今、女子中高生を中心に大ヒットしている、何度でも付け外しが可能で、
つけたままでも顔を洗ったりできるつけひげの仕掛け人は、この高柳だった。
街を行くスーツを着た女子中高生の半分以上はつけひげをつけており、
かつてのつけまつげのように“放課後の必須アイテム”となっていた。
「発想を変えてみるんだ。今のおじさんになにが受けるか……より、
“女子中高生がかわいくなるためになにが必要か”と考えるんだ。
そうすりゃ、きっと今の『ステラ』にぴったりな企画が思いつくだろうさ。
なんなら、昔の『ステラ』を見返して、その企画を練り直したっていい」
「そうか! それでいいんだ! ありがとうございます、高柳さん!」
水無月は、体中に電流が走るような衝撃を受けた。
青い鳥の寓話ではないが、企画の鉱脈は身近なところにあったのだ。
まずは、過去のバックナンバーとアンケート結果を読み返し、
人気が高かった企画を現代にマッチしたものに作り変えればいい。
そう考えたら、彼女は急に気分が気分が楽になった。
「それでは、私は編集部に戻りますね!」
失礼しますと頭を下げつつ、水無月はタブレットをひっつかむように駆けだしていった。
「あいつも、いい編集者になったじゃないか」
店を出ていく水無月の姿を見ながら、満足そうに微笑む高柳。
そんな彼女のファッションは、サッカー日本代表のレプリカユニフォームに、
太腿の半ばから下が露出したハーフパンツ。
そしてベリーショートの域を超え、五厘刈りにしたヘアスタイル……。
もちろん、化粧はリップクリームのひとつもしていない。
そう、彼女はファッション誌の編集者らしく、
20代後半から30代前半の女性に流行の兆しを見せている最新スタイル、
いわゆる“DSファッション”を完璧に着こなしていた。
変則的な男女逆転でスレ趣旨に合うかどうか微妙なラインのもので、
長々とスレを占拠しまして申し訳ありませんでした。
近日中に、まとまったものをpixivにも上げたいと思います。
>>593
ちょっと変化球すぎましたが、一度やってみたかったネタでした。
>>594
業種や役職による違いとかもやってみたかったですが、
今回は「導入会議」のみで終わらせてしまいました。
いずれ、別の形でこれも補完したいです。
相変わらず最高にいいです
補完されたものが来るのを楽しみに待ってます
個人でなく集団(概念)がひっくり返るのもいいですね
個人的には女性メインが好きなので、オッサン化する女子高生や男子小学生化する成人女性の様子もじっくり見たかったかも
この書きこみのあと、内容を補完する「追記」を投下いたします。
連番は>>600からの続きとなる【その19】からはじまります。
今後、思いついたら、このような形で「追記」をしていきたいと思います。
>>602
ちょっと別の形になりましたが、追記を書いてみました。
>>603
すべてが逆転するより、なにか1点が大きく入れ替わるのが好みなんです。
いずれ、なにか別の「あべこべ世界」を書いてみたいところです。
>>604
もともとが女装がスタートなので、今回も男性メインになってしまいました。
「追記」になるか、あるいは別のものになるかわかりませんが、
オッサン化する女子高生は、いずれ書いてみたい題材です。
《1年半前:女子高》
「それでは賛成多数につき、校則の変更を決定いたしました!
それにより、我が校における制服は廃止といたします!
また、来月頭からの衣替えから私服通学とし、その際、現行制服の着用は不許可とします!」
檀上に立つ生徒会長が高らかに宣言すると、
講堂にひしめく生徒たちが歓声を上げながら自分たちが勝ち取った権利を讃えあっていた。
都内でも有数の女子高であり、伝統と格式を重んじる純正女子高等学校にも、
近年中学や高校で急速に進んでいる“女子制服の廃止”の波が押し寄せてきた。
生徒のみならず、教師や保護者、理事会、同窓会まで巻き込んだ大論争は、
最終的に緊急生徒総会による生徒の意志にゆだねられることに決定した。
そして、急生徒総会による投票の結果、全校生徒約400人のうち、
反対票わずか3票という圧倒的支持によって制服の廃止が決定したのだ。
制服の廃止。そして着用の禁止。
明治から続く伝統を誇り、何度もデザイン変更がなされながらも、
その時代時代の女子中高生の憧れであった純正女子の制服は、
ついに終焉の刻を迎えることとなった。
隅でその様子を眺める教師たちは、生徒たちの自主性を重んじながらも、
この決定を苦々しく思っていた。
「我が純正女子も、ついに時代の流れに飲み込まれてしまったんですね」
「生徒たちが自ら導き出した結論ですし、尊重しないといけないというのはわかっているんですが……
やはりとても歓迎できることではないですね」
「これで、我が校も、ほかの学校と同じようにスラックス登校が増えるんでしょうか」
「でしょうね。嘆かわしい限りです。
なんで純正乙女が、わざわざおじさんの真似をしなくてはいけないのでしょうか」
教頭をはじめとしたベテラン教師は、失望の色を隠せなかった。
無理もない。彼女らもまた、ほとんどがこの純正女子高の卒業生なのだ。
卒業した時代によって制服のデザインに違いはあるものの、
伝統ともいえる“紺色のセーラー服”が自分たちの前から消え去る。
それは、自らの“純正女子としての誇り”が崩壊するかのような、つらく厳しい現実であった。
「それで、この制服も、よその学校みたいに“権利譲渡”されるのでしょうか?」
「恐らくは。それによって、我が校に相当な寄付金が振り込まれるということですが」
制服の“権利譲渡”。これは“女子制服の廃止”とセットで行われることが多い行為で、
廃止にした制服のデザインや使用などを“譲渡”することにより、
譲渡先から多額の寄付を受けるというものだ。
制服の使用・着用権が譲渡される先は中堅以上の企業が多く、
有名女子高の制服ともなれば大手商社がその権利を得るために入札競争をするのだ。。
もちろん、権利譲渡された制服は、その企業の社員が日々の通勤や仕事中に着用するということになっている。
「なんとおぞましい……。伝統ある純正女子の制服が、サラリーマンの労働服になるなんて……」
伝統と格式ある紺色のセーラー服を、どこの馬の骨とも知れぬ中年の男たちが着て街を闊歩する。
その様子を想像し、教頭は卒倒しかけた。
「凄い世の中になりましたね」
「この狂った状況は、どこまで進むのでしょうか?」
中年男がかわいく装い、女子中高生はスーツを着こなすのが一般的になりつつある世の中を嘆く女性教師たち。
そんな彼女らも、数年後には自分たちの服装が
今のようなレディーススーツではなくなっているとは夢にも思っていなかった。
《1年半前:一般家庭》
「パパ〜。ちょっとスーツ貸して〜」
純正女子高に通う中川七海は、明日からはじまる私服通学に着ていくスーツを借りようと、父親の部屋を訪れた。
大手企業の課長である彼女の父は、その地位に見合うだけの仕立てのよいスーツを何着も持っており、
そのスーツを着ればクラスメイトに差をつけられると考えたからだ。
「おお七海か。スーツならどれを選んでもいいぞ。
明日から、スーツに袖を通すことも少なくなるからな」
そういう彼女の父は、テーラーから送られてきたばかりと思われる箱の中から、
ひとそろいの服を壁にかけているところだった。
それは、襟に白いラインが2本入った紺色のセーラー服で、
胸当て部分には父親が務める会社の社章がプリントされていた。
横には胸に社章のワッペンがついたダブルの金ボタンの白いブレザーがかかっており、
セーラー服の上に羽織ると襟と胸元のリボンが表にでるようデザインされているのが一目でわかった。
このオリジナリティあふれる、それでいて伝統を感じさせる制服は、
七海もよく知る学校のものだった。
「あれ? パパ、これってもしかして純正の制服?」
「これか。うちの会社もな、明日からほかの会社のように制服が導入されるんだ。
どこかで見たことあると思ったら、純正のだったか。
そうかぁ、七海の学校の制服を“権利譲渡”してもらったのかぁ……」
七海の父親である中川恭介は感慨深げにつぶやきながら、制服と娘を交互に見る。
まさか自分が着る制服が、元々は娘が通う学校のものだったとは。
この“偶然”に、彼は運命の存在を信じないわけにはいかなかった。
「あー、リボンは青なんだ? じゃあ七海といっしょだね♪」
制服の襟元を飾るリボンの色が青いことに気がついた七海は、にっこりとほほ笑んだ。
「ああ。次長や課長といった現場の責任者はリボンが青なんだ。 ヒラは赤、上級管理職は緑だったかな?」
「へぇ……。学年でリボンの色が違うみたいなのがあるんだね」
「やっぱり制服を着るんだから、こういうところにもこだわっていきたいっていう社員の要望が強くてな」
純正女子高は学年によって制服のリボンの色が異なるという情報をあらかじめ得ていた恭介の会社は、
導入するにあたってそのシステムも採用したようだ。
「なるほどねぇ……。そうだ! せっかくだから着てみせてよ」
「朝の忙しいときにいろいろ聞くより、今着てチェックしてもらったほうがいいか」
「じゃあ、七海もスーツ着てくるね!」
七海は衣装ダンスに吊るしてあるスーツとクリーニング屋の袋に入ったままのワイシャツを手に、父親の部屋を出ていった。
「さて、俺も着替えるか」
今まで“親子コーデ”につきあって何度も娘と同じデザインの服を身にまとったことがあるが、
今日は自分だけのために仕立てられた“セーラー服”を着ることになる。
どこか変だという意識はあるものの、それ以上にライバル会社のように
自分が勤める会社にも制服が導入されたということの歓びの方が大きい。
脳の片隅に沸き上がった疑問を振り払い、恭介は制服をひとつひとつ着用していく。
まずはランニングシャツとパンツになり、スカートを手に取る。
車ひだになった細かいプリーツが印象的な紺色のスカートに脚を通し、
アジャスターでウェストを調整してからホックを留める。
「そういや、七海のスカートはちょっと短かったな……。あれは改造したものなのか?」
履いてみるとスカートの丈が意外と長いということに気がついた恭介は、
七海が着ていたときのようなミニスカートにはどうやってするのか疑問をおぼえた。
しかし、沸いた疑問はあとで解消すればいいと思い、上着を着ることにした。
純正女子高の――いや、今は山城商事の制服であるセーラー服はいわゆる関東襟で、
あまり一般的ではない前開きとなっていた。
ハンガーにかかったままの状態でジッパーを下ろし、普通のシャツのように羽織る。
昔はひとつひとつ手でボタンを留めていたというセーラー服の前についたジッパーを引き上げ、
裏から押し当てるように胸当てのスナップボタンを留める。
あらかじめ蝶結びの形に成形されたワンタッチ式の青いリボンタイを装着し、
セーラー服の襟やスカートの裾の乱れを手で直す。
「パパ〜? 着替え終わった?」
恭介がようやく一通り着替えられたと一息ついていると、部屋の扉が開いて彼の娘が入ってきた。
白いシャツにドット柄のネクタイを締め、紺色のピンストライプスーツを着こんだ七海は、
左右へ自然に流した七三分け風アップバングにした髪型もあいまって、
どこか若手ビジネスマンを思わせる雰囲気を漂わせていた。
「七海、なかなか似合ってるじゃないか。うちの若手よりデキるビジネスマンっぽいぞ」
「パパはぜーんぜんダメ。こんなんじゃかわいくないよ」
思ったことを素直に口にした恭介だったが、彼の着こなしは娘から全面的にダメ出しされてしまった。
「まず、足許がダメ。靴下を履くなりなんなりしないと。
今の季節なら紺ソクより黒いストッキングの方がいいかな?
あとで七海の予備をあげるね。どうせストッキングなんてもう履かないし」
「それに、スカートの丈がかわいくない! なんで、もっと短くしないの?
制服のスカートってのは、短い方が絶対カワイイの!」
「下着もかわいくない! せっかくセーラー服着るんだから、下着もそれにあわせないと」
「あと、メイクしてないってのが一番信じられない!
人前に出るのに、うっすらでもメイクしてないなんてありえない!
せめてファンデで脂抑えて、リップぐらい塗らないと」
矢継ぎ早に繰り出される七海の指摘にたじろぐ恭介。
これで明日からの制服通勤は大丈夫なのかと不安になってくる。
「でも、はじめてだから仕方ないかな? 今から七海がじーっくり着こなし教えてあげるね?」
まるで着せ替え人形で遊ぶかのように、
七海はスカートの丈や下着の選び方、ストッキングの履き方など、
制服を着こなすうえで重要な事柄を次々に恭介へと伝授していく。
そのひとつひとつにうなずき、ときに質問を返しながら、
娘から父へ伝授されるセーラー服着こなし講座は深夜遅くまで続くのだった。
あとで投稿いたします
「行ってきま〜す」
「それじゃ母さん、行ってくるよ」
「車に気をつけてね」
いつものように、夫と娘が出かけるのを見送る中川家の主婦・あゆみ。
開け放たれた玄関から仕立てのいいスーツを着た背中が駆けていき、
それを追いかけるようにスカートの裾とセミロングの髪の毛を翻しながら走っていくセーラー服の後ろ姿。
なんの変哲もない、毎日のように繰り返される日常風景。
しかし、今日は少しだけ違っていた。
「本当にパパがセーラー服着て出勤するなんてねぇ……」
今でも信じられないといった感じで、遠ざかっていく主人の出勤姿を見つめるあゆみ。
そう、先週までとは異なり、スーツを着て通学するのが娘の七海で、
セーラー服で通勤するのが夫の恭介だった。
父親の恭介は、昨日手に入れた襟に白いラインが2本入ったセーラー服の上から、
白いブレザーを羽織っていた。
昨日、さんざん「かわいくない」と指摘されたスカート丈は、
七海から譲り受けた裾上げベルトを使って長さが調整され、
膝上10cmほどのミニスカートへと変貌を遂げている。
もちろん特徴的な細かい車ひだのプリーツは乱れておらず、
娘の指導がしっかり活かされた形となっていた。
そして、サポート効果で美脚に見えるという60デニールの黒いストッキングを履いて、
すらりと引きしまった、それでいてどこか艶めかしい脚を作りだしていた。
靴も当然制服にあわせたもので、茶色い合皮のローファーを選択していた。
もちろん、メイクもナチュラルながらしっかりしており、より自然に見えるよう、
以前“親子コーデ”をしたときに使ったセミロングのウィッグもかぶっていた。
通勤用の鞄も、今まで使っていた重厚で機能性重視のものから、
娘が先日まで使っていたシンプルながらかわいらしいデザインの茶色い合皮製スクールバッグに変え、
リアリティを増すために腕時計も外した。
遠目からはまさしく女子高生そのもので、
きっと制服初出勤となる社内でも恭介が話題の中心となること間違いなしという出来栄えだった。
一方、娘の七海は父親から譲り受けた紺色のピンストライプスーツの三つ揃いを着ており、
ドット柄があしらわれた細めのネクタイをワンディンプルのダブルノットに結んでいた。
もちろん、体のラインがでやすい下着も、新品ながら父親のものを貰い受けており、
ランニングにトランクスを身に着けている。
髪型は七三分け風アップバングで、崩れないようスタイリング剤でしっかりセット。
よく手入れが行き届いた本革製の黒に近い茶色をした靴を履き、
腕には父親から借り受けた腕時計が鈍い銀色輝きを放っていた。
そして、通学に使う鞄もスーツにあわせて父親が愛用していたダレスバッグに変更し、
細かいところまでもこだわったスタイルは、
同級生の羨望のまなざしと賞賛の声を一身に集める完璧なものに仕上がっていた。
セーラー服とスクールバッグ、そしてナチュラルメイク。
スーツとダレスバッグ、そして腕時計、。
もはや格好や持ち物だけでは、どちらが父親で娘かわからない状態になっていたが、
これこそが文字通り“最新”のビジネスマンスタイルであり、女子高生ファッションなのだ。
「私も、もうちょっと最新のファッションを研究してみようかしら?」
見送りも終わり居間に戻ったあゆみは、どんどんおしゃれになっていく夫や娘に負けないよう、
最近買っていなかったファッション誌で最新のスタイルを学んでみようとスマホで検索をしてみた。
「あ、きたきた」
検索はすぐに終わり、1冊の電子書籍がスマホの画面に表示された。
ちょっと前まであゆみが購読していた30代から40代の主婦向けファッション誌『ビジュー』の表紙は
変わらず女優の朝倉佑香が務めていたが、着ている服は大きく変化していた。
以前は清潔感漂うブラウスやロングスカートを組み合わせたセレブなマダム風のスタイルがメインだったが、
今月号の表紙はグレーのフロントジップパーカーの上にフライトジャケットを羽織ったトップスに、
黒いスキニージーンズのボトムスをあわせた、
ラフななかにも爽やかさを感じられるボーイッシュなコーディネートで
朝倉優香が微笑んでいるというものだった。
少しページをめくると、あゆみと同年代のモデルたちがロングTシャツにジャケットをあわせたり、
スウェットトレーナーをゆったりと着こなしたりと、
まるでおしゃれに目覚めたばかりの男子中高生のようなコーディネートを披露していた。
「ふーん……今はこういうのが流行ってるんだ……」
しばらく電子書籍で購入した『ビジュー』のページをめくりながら、
最新のファッションがどういうものか眺めていたあゆみは、
誌面とリンクしている通販サイトを開いた。
そして、雑誌に掲載されていた服を何点かカートに放り込んで、注文確定ボタンを押した。
「ふふっ。なんか久しぶりにおしゃれしてる気がするわ。早く届かないかしら」
あゆみはまるで明日遠足に行く子供のようにわくわくした笑顔で、
注文したばかりの服を身にまとった自分の姿を想像した。
<おわり>
この一家が「ふつうに」レジャーにでも出かけるだけでも想像がはかどりますね
あー、確かにレジャー・・・・・・・というか、海水浴とか面白そう
まったく思いつかなかった発想。メモしておこう
《8か月前:居酒屋》
金曜日の夕方。
街を歩く人々は、週末の休みに向けてかどこか浮ついた空気を醸し出している。
やがて空は鮮やかな茜色に染まり、東からゆっくりと夜のとばりが降りてきた。
飲み屋が多く集まる繁華街では、夜間営業の店がその看板に電気をつけ、
街をカラフルなイルミネーションで彩っていく。
路地にはどこからともなく香ばしいにおいが漂い、1日の疲れを溜めた胃袋を刺激する。
「焼き鳥屋かぁ……いいにおいするなぁ」
「じゃあ、今日はここにしようか」
「いいねぇ〜」
ひげをたくわえたスーツ姿の3人組が、縄のれんをくぐっていく。
店員に案内されるままテーブル席に座り、
そのまま“中ジョッキ”3つと焼き鳥の盛り合わせを注文する。
「くはぁ……気持ちいい!」
「さっぱりする〜」
「生き返る〜」
熱々のおしぼりで汗がにじんだひげ面の顔をごしごしと拭い、
リフレッシュした笑顔をみせる3人。
しばらく談笑していると、目の前に黄金の液体と真っ白い泡をたたえた大きなジョッキが
どん! どん!! どん!!!と立て続けに置かれる。
そのジョッキを、それぞれ手に握ると、グラスをぶつけ合った。
「「「かんぱ〜い!」」
ガラス同士がぶつかる涼しげな音が響き、3人はそのままジョッキを口元に運ぶ。
喉がごくごくと鳴り、みるみるうちに黄金の液体はかさを減らしていく。
そしてほぼ3人同時にからっぽになったところで、
どん! とジョッキをテーブルに戻した。
「ぷはぁ……サイコー!」
「やっぱ夏はコレだね!」
「おいしいわぁ」
口髭に白い泡をまとわせながら、最高の笑顔を見せる3人。
それぞれまた“中ジョッキ”を頼み、しばらくすると焼き鳥の盛り合わせとともに
黄金の液体がなみなみと注がれたガラスの器が3人の前に置かれていく。
「きたきた! 焼き鳥ちゃん!」
「なんで、こんなにおいしいんだろ?」
「最高だわ〜」
焼き鳥をつまみながら、ジョッキを傾けるスーツ姿の3人。
店内には、同じように週末の宴を楽しむグループが何組もいる。
しかし、このなかにサラリーマンであるものはいない。
それどころか、男性すらひとりもいない。
そう、“彼女”らは全員女子高校生なのだ。
「しかし、『ベアマス』ってホントにスゴイよね」
「おしぼりで顔を拭いても、全然はがれないし」
「1週間貼りっぱなしでもかゆくならないし、もう手放せないよね」
彼女らの顔に生えている髭は、中高年男性向けのライフスタイルクリエイト誌
――今は女子中高生のファッション誌として多くの支持を集めている
『Dan−DEE』編集部が開発した『ガールズ ベアード&マスタッシュ』、
通称『ベアマス』と呼ばれるつけひげなのだ。
女子中高生の服装がスーツ中心になったことを受け、
スーツにあう新世代ファッションアクセサリーとして開発されたそれは、
女子中高生のほぼ100%が1度は使ったことがあり、
約8割が継続して使用している大ヒット商品『ベアマス』は彼女たちにとって手放せない、
かつてのコスメグッズのポジションにあたるマストアイテムとなっていた。
シールタイプで簡単に貼れる『ベアマス』は、
ばんそうこうの技術を応用した特殊な接着剤を使用しているため密着性が高く、
水濡れしても簡単にはがれず、それでいてかぶれにくいという特徴があり、
つけたまま風呂に入ったり顔を洗ったり、
先ほどの彼女たちのようにおしぼりで顔を拭いても簡単にははがれないのだ。
これだけ接着力が強くても、蒸らしたタオルで数分間温めればするりとはがせるというのも、
後追い商品がたくさん出ても不動のトップシェアを誇る『ベアマス』人気の秘密だろう。
そして『ベアマス』最大の特徴は特殊な植毛技術を採用しているため、
かみそりとシェービングクリームを使って自分の好きなように剃ることができるということ。
その結果、つけひげなのにひげを自分の好きな形にデザインしてトリミングしたり、
シェービングして形を整えたりすることができるようになった。
これにより、永久脱毛してひげそりから解放された中高年に変わり、
女子高生が洗面でひげを剃るというのが日常風景と化したのだ。
肌に優しい女子中高生向け洗顔フォームのCMは
彼女たちが『ベアマス』で使うためのシェービングジェルのCMにとってかわり、
T字ひげそりや電気シェーバーは大人の男性の必須アイテムから
女子中高生のおしゃれグッズになったのだ。
「店員さーん! 中ジョッキおかわり〜」
「あ、わたしも〜」
「中ジョッキ、みっつでお願いしま〜す!」
そして、彼女たちが頼んでいる“中ジョッキ”もまた、ビールではなかった。
ビールメーカー子会社のソフトドリンクメーカーが開発した、
ビールに似た苦味を持つ白い泡と黄金色の液色が特徴の大麦を使用したソフトドリンクなのだ。
今までもビールと似た見た目と味わいを持つ飲料は多数あったが、
「ノンアルコール飲料は未成年に提供できない」という制限を採用する製品や店舗が主流だった。
しかし、この商品は商品区分を“清涼飲料水”にすることで未成年にも提供できるようにし、
CMでも“ノンアルコール飲料”という単語を一切使わずに
“大麦を使った新世代ドリンク”として女子中高生を対象に売り出したのだ。
その結果、かつての中高年男性のライフスタイルを真似することに熱中している女子中高生から絶大な支持を得て、
いまや通称“中ジョッキ”として彼女たちの放課後には欠かせないアイテムとなった。
居酒屋も同様に変化を遂げていた。
中高年男性を真似する女子中高生が居酒屋に出入りするようになったが、
未成年なので烏龍茶をはじめとしたソフトドリンクで乾杯するしかなかった。
しかし、この“中ジョッキ”のヒットを受け、
ある居酒屋チェーンがこれをドリンクメニューに導入した結果、売り上げが急上昇。
今では個人経営の店を含め、ほぼすべての店で“中ジョッキ”を取り扱うようになった。
そして“中ジョッキ”を求めて女子中高生が居酒屋に通うようになった結果、
押しだされるように制服を着たオジサンたちは別の店に行くようになったという。
《8か月前:コンセプトカフェ》
「うわぁ、超カワイイじゃん!」
「写真撮っとこ?」
セーラー服を着た2人組が、入り口にかかっていた看板を背に自撮りをし、
すぐに顔加工アプリでうさぎ顔のスタンプ加工をほどこしてSNSにアップする。
それを確認してから満足そうに笑い、店員の案内に従ってテーブル席に座る。
店内はセーラー服やブレザー、ジャンパースカートを着た客であふれかえり、
この店の人気ぶりがうかがえた。
「ホントに『ニコラ・サルバトーレ』ばっか」
「なんかキラキラしててテンションあがる」
席に座った2人は、まるで大型テーマパークに初めて連れて行ってもらえた子供のように
きらきらした瞳で店内を見渡していた。
水色やピンクを多用したカラフルでポップな壁面に、
キラキラしたホログラムプリントで星やハートが描かれた内装。
ビビッドカラーを採用した制服のスカートを翻しながら、
お客が座った各テーブルの間を店員が踊るように動き回っている。
椅子やテーブルなどの調度類はシックな作りながら
背もたれや脚などにハートや星などの彫刻が施されており、
その上にかかったテーブルクロスや調味料類が入ったポット、水が入ったグラスに至るまで、
テーブル回りはどれも同じロゴが入ったかわいらしいデザインのもので統一されていた。
ここは、かわいい小物やステーショナリーグッズ、アパレルまで展開する人気ブランド
『ニコラ・サルバトーレ』が経営する飲食店だ。
ブランドイメージそのままのかわいらしい内装と料理が話題となり、
連日行列の大賑わいを見せていた。
ひたすらに可愛さを追い求めるおっさんと、かっこよさダンディーさを身につけていく女子高生の対比が倒錯感を増していて非常に好きです
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「じゃあ……この「くまさんのわくわくミックスプレート」と「太陽の果実いっぱい サンライズドリンク」をお願いします」
「こっちは「きらきら星かがやくシーフードディッシュ」と「夢見る乙女のさかずき」で」
「ご注文承りました♪ それではしばらくお待ちください」
店員に注文を告げ、水を飲みながらしばし注文の品が来るのを待つ2人。
しばらくすると、じゅうじゅうと湯気をあげる鉄板と大きな黒い皿、
そして2杯のドリンクが運ばれてきた。
鉄板の真ん中には大きな丸いハンバーグがあり、
一回り小さい半円状のハンバーグが2個、大きなハンバーグのそばに置かれていた。
丸いハンバーグにはケチャップでくまの顔が描かれており、
これが料理名になっている「くまさん」を表しているのだろう。
足跡の形にくりぬかれたにんじんやフライドポテト、
チーズや揚げパスタで造られた顔がついた“くまさんソーセージ”、
小さなポットに入ったハニーマスタードなど、
鉄板はくまを連想させる料理にあふれていた。
大きな黒い皿のほうにはカラフルなソースで天の川が描かれており、
その川には一口サイズの海老や刺身、星の形をしたフライドポテトが雑然と、
それでいてかわいらしく並んでいる。
各具材の上にはパステルカラーで彩られた星のようなあられが振りかけられており、
満天の星空のような美しさが皿の上に表現されていた。
どちらもSNS映えのする、とてもかわいらしい料理だ。
もちろん、飲み物もかわいらしいものだった。
ひとつはフルーツやイミテーションの植物で飾られた球体のグラスで提供され、
底の方は透明で上にいくにしたがって鮮やかなオレンジのグラデーションになっている液体が満たされていた。
もうひとつは大型のワイングラスのようなコップのなかに透明な青い炭酸飲料が入っており、
底の方には不透明な白い液体が溜まっていた。
二層になった液体の境目には球状や星形にくりぬかれたフルーツが見え隠れしており、
炭酸によってカラフルなラメが浮き沈みしながら光を反射していた。
どちらにも形状でブランドロゴを表現したストローがささっており、
やはりSNSでの話題性を重視した、見た目からしてかわいらしい飲み物だった。
「それじゃ、いただきま〜す」
セーラー服の2人組は、注文した品が届いてから何度も何度も料理をスマホで撮影し、SNSにアップロードする。
そして、2人はうっすらピンク色に染まった唇でストローを咥え、勢いよく液体を飲み込む。
こくん、こくんと喉が鳴り、カラフルな液体を少しずつ飲み込んでいく。
しばらくしてぷはぁと息をつき、目を丸くしてグラスを見る。
「こんな見た目なのに、しっかりアルコール入ってるんだ」
「甘いのにお酒の味がしてホントおいしいね、これ」
セーラー服姿のおじさん2人はきゃいきゃいとはしゃぎながら、あらためてグラスを眺めていた。
そう、提供されたかわいらしい飲み物は、どちらもアルコール度数高めのカクテルドリンクだったのだ。
ここは『ニコラ・サルバトーレ』のブランドコンセプトを反映させたコンセプトバーで、
かわいらしいものが大好きな中高年男性が仕事終わりに一杯ひっかけるために立ち寄っていたのだ。
事実、店内にいるブレザー姿の2人組も、ジャンパースカートの3人組も、
全員が全員中高年男性で、仕事の疲れを癒すためこの店を訪れていたのだ。
料理を酒にあう濃い味付けに変更し、オリジナルドリンクにはアルコールを使用するなど、
おしゃれでかわいらしいコンセプトはそのままに、
提供するものを中高年男性向けに改良したコンセプトカフェは、
いまや居酒屋を女子中高生に奪われたおじさんたちの憩いの場として機能していた。
このようなコンセプトカフェが満員で入れないおじさんたちは、
アルコールを提供するようになったファーストフードやカフェで一杯ひっかけるようになり、
会社の就業時間が終わるとそのような店は制服のスカートであふれていた。
そこに集う人々の服装こそ同じだが、訪れる人自体はそっくり入れ替わっている。
このような現象は、女子中高生が髪を短くしてスーツを身に着け、
セーラー服などの制服を中高年男性が着ることが普通となった今の時代において
常識となりつつあり、それぞれを対象にした飲食店や製品、サービスなども需要を大きく伸ばしていた。
もはや“ダンディ”や“渋い”は女子中高生に対する褒め言葉と化し、
“カワイイ”や“キュート”はおじさんのものとなったのだ。
執筆済みのストックを含め、いろいろ思いついたネタがまだあるため、
また今度登校したいと思います。
スレを占領する形になってしまい、申し訳ありません。
>>625
前に投稿した「現在」と少し齟齬がでてしまいましたが
少しずつ格好にひっぱられるように口調にも変化がでている感じがいいかなぁ……と思い、
ちょっと変えてみました。
>>626
服装にあわせて、いろいろ嗜好も変わっていくのもいいなぁ……と。
この一連の話では、主におっさんと女子中高生を中心にやってますが、
ほかの年齢層もいずれ書いてみたいところです。
《3年半前:ある家庭》
「うーん、なんかインパクト弱いなぁ……」
神奈川県にある希望台高校に通う女子高生・三浦結衣は頭を悩ませていた。
最近、流行に敏感な女子にブームを巻き起こしている
写真投稿型ソーシャルメディア『プレゼングラム』、
通称『プレグラ』に投稿するための、いい写真を撮るためのアイデアがいまいち沸いてこないのだ。
綺麗な風景も、見た目が派手な料理も、かわいらしい服装も、
今の彼女にはありきたりすぎてピンとこなかった。
「普通の写真をアップしても、みんなに楽しんでもらえないしね。
期待されている以上、それに答えられる写真をアップしないと」
自分が撮った写真がみんなに「いいね!」とほめたたえてもらえる。
その承認欲求にずっぽりとハマってしまった結衣は、
『プレグラ』に投稿するための写真を撮影することが生活の中心となり、
またすべてとなっていた。
「結衣、ちょっとコスメ貸してくれないか?」
部屋のドアが開き、父親の信一郎が顔を出した。
駅前にでも買い物に行くのだろうか、
信一郎はポロシャツにチノパンといったラフな格好をしており、
それにあわせたメイクをするため娘の部屋を訪れたのだ。
最近の父親の御多分に漏れず、彼もまた『JKオヤジ』であり、
娘とファンデーションや香水などのコスメを共有していた。
そして、一般的な『JKオヤジ』同様、ノーメイクで外出することはなくなっていた。
「んもう……。いい加減、自分で買ってよね。コスメだってタダじゃないんだし」
ぶつくさ言いながらコスメが入ったポーチを渡そうとした結衣だったが、
父親と部屋の隅にあった通販の段ボール箱が視界に入った瞬間、
彼女の脳裡にあるアイデアが天啓のようにひらめいた。
「貸してあげるからさ、ワタシのお願いも聞いてもらえるかな?」
「おこずかい欲しいってのはなしだぞ?」
「大丈夫、そんなんじゃないからさ。ええと、お願いってのはね……」
「うーん……。いくら結衣のお願いだって言ってもなぁ……」
最高の思いつきを実行するため、猫なで声で父親にお願いする結衣。
最初はあまりに突拍子もない話だったためなんとかして断ろうとした信一郎だったが、
結衣の熱意に押し切られる形で承諾してしまった。
「パパ、着替え終わった?」
「うん、なんとか……」
先ほどとは逆に信一郎の部屋を訪れた結衣は、ドアを開けて部屋の中を覗きこんだ。
そこには、着替えを済ませた父親が恥ずかしそうに立っていた。
その服装は、ゆるく大きなタートルネックが印象的なオフホワイトのミドル丈リブ編みニットワンピースに
厚めの黒いタイツをあわせたもので、
どう都合よく解釈してもレディース、それも若い女の子が着るような服だった。
「なぁ結衣。本当にこれでいいのか?」
「いいのいいの。これが狙いなんだから。じゃあ、これからメイクしていくね?」
そう言って結衣は父親を椅子に座らせ、ファンデーションにアイラインとアイシャドウ、
つけまつげ、マスカラ、チークにリップと、
普段自分がやっているようなメイクを父親の顔にあわせてメイクを施していった。
最後にウィッグをかぶせて髪の毛を整えると、結衣はメイクの完成を宣言した。
「やっぱ、親子なんだね〜。なんかワタシがいるみたい」
メイクが終わった顔をあらためて見つめ、結衣が感慨深そうにつぶやいた。
手渡された手鏡を覗きこんだ信一郎は、そこに結衣が
――いや、大人になった結衣が映っていた。
それが自分の顔だということに気がつくには、10秒以上の時間を要した。
それだけ、本格的なメイクが施された信一郎の顔は、娘の結衣にそっくりだったのだ。
そして、結衣が着ている服もタートルネックのニットワンピにカラータイツと
信一郎が着ているものとまったく同じため、
まるで“女子高生の結衣”と“大人になった結衣”が2人で並んでいるかのようにみえた。
「これなら、思っていた通りのことができそう♪ じゃあパパ、ここに立って?」
言われるがまま、結衣の横に立つ信一郎。
そして、言うとおりポーズを決めると、彼の娘は自撮り棒を使って親子の姿を撮影しようとした。
「じゃあ、教えた通りに笑ってね。はい、いちたすいちは〜?」
「「にー」」
娘の合図にあわせてにっこり笑うと、数10cm先にあるスマホがシャッター音を鳴らした。
さらにポーズを変えて数枚撮影すると、結衣は今しがた写したばかりの写真を確認しはじめた。
「うーん、やっぱりこれかな?」
結衣にとっては一番かわいいと思う写真に、“親子コーデ!”という一言と父親と一緒に写したものということ、
そして今日の服のコーディネートをキャプションを書きこみ、
『プレゼングラム』にアップロードをした。
「パパ、ありがとうね♪」
ようやく思い描いた通りの写真が『プレスタ』にアップできたことを喜ぶ結衣。
しかし、信一郎は自分の女装姿が世間に晒されるのかと思うと、気が気ではなかった。
いくらおじさんが女子高生のようなナチュラルメイクをするのが普通の世の中になったとはいえ、
さすがに女装をするのはいささか抵抗があった。
やはりやめておけばよかったと後悔するものの、覆水盆に返らず。
いまさらながら、会社の誰かに見られたら……と心配をする信一郎だった。
しかし、結衣のアップロードした写真は、彼女の期待通り――そして信一郎の思いとは裏腹に――
彼女をフォローする約2000人ほどいる『プレスタ』ユーザーの間にたちまち話題になり、
大量のいいね! とともにどんどん拡散されていった。
《3年半前:人気モデルの家》
「あれ? なんだろ、この写真……」
『プレスタの女王』としても知られる女子中高生に人気のファッションモデル・結城茜は、
いつものように『プレスタ』を巡回していろいろな写真を眺めていた。
綺麗な風景、変わった見た目をしている料理、かわいらしい服装など……。
アップされるフォロワーの写真を機械的に確認し、
どんな写真が人気かをチェックするのが茜の日課だが、
今日もとくにピンとくる写真はほとんどなかった。
「あれ? なんだろ、この写真」
写真の海をかきわけて進むのに疲れ、そろそろ『プレスタ』チェックをやめるかと思っていた茜だったが、
ある1枚の写真が目に止まった瞬間、跳ねるように体を起こしてスマホの画面を見直した。
女性がふたりで前に腕を突きだしたポーズを決めている、ありきたりな写真。
どちらも同じデザインのニットワンピースを着て、
鮮やかなオレンジ色のカラータイツに包まれた脚線美を惜しみもなく披露していた。
メイクもちょっと濃いめながら、マスカラとアイラインで目元を強調したギャルっぽいものでとてもよく似合っている。
そんな、どこにでもあるような双子コーデの写真が、なぜか彼女の心を惹きつけて離さなかったのだ。
「あ、これ『双子コーデ』じゃなくて『親子コーデ』なんだ……って、え? なに!?」
最初はどこにでもある、友達同士で同じデザインの服を着て撮影する『双子コーデ』だと茜は思っていたのだが、
キャプションでこれが『親子コーデ』ということに驚き、
さらにこれが母娘ではなく父娘による写真であることを知ってさらに驚く。
「ふむふむ、なるほどねぇ……。お父さんと同じ格好をして『親子コーデ』してるわけだ」
茜はこの写真の主にしてやられたと思い、迷わず「いいね!」を押した。
自分にはなかった発想をする子には素直に敬意を表すると決めているのだ。
だが、同時にこのアイデアに対する嫉妬心と、
自分もやってみたいという好奇心が心を支配しはじめた。
「……2着持ってる服って、なんかあったっけ?」
茜は部屋の隅に山積みになっている「どうでもいい服」や、
クローゼットにきちんとしまってある「お気に入りの服」を漁り、
同じデザインの服がだぶってないかチェックしはじめた。
小一時間ほど探した結果、それぞれ色違いではあるものの細いボーダーのカットソーとプリーツスカートが見つかった。
これで自分も『親子コーデ』ができる。
そう思った茜は、すぐに父親の部屋へと向かった。
「ねえお父さん! ちょっとお願いがあるんだけど!」
茜の父・幸太郎は、なにやら仕事をしているところだったのか、
キーボードをカタカタとリズミカルに叩いていた。
忙しいところを娘に呼ばれ、ちょっと不機嫌そうに、
それでいて精一杯の笑顔で振り向く幸太郎。
「なんだ、茜? 小遣いならやらんぞ」
「んーと、今日はそういうのじゃなくってね……」
茜はかくかくしかじかと、いままでの経緯や自分がやりたいこと、
そして父親にやってほしいことを逐一説明をした。
最初は呆れ顔で聞いていた幸太郎だったが、
段々と興味を示したような素振りを見せはじめ、
最後は身を乗り出すようにして茜が語る計画に耳を傾けていた。
「よし! それじゃあさっそくやってみるか!」
そこそこ人気のある小説家であり、好奇心が人一倍旺盛な幸太郎は、
娘が語るアイデアに感服し、その計画に対して二つ返事でうなずいた。
そして、茜から着替えを受け取った幸太郎は、さっそく着替えはじめた。
ピンク色の細いボーダー柄の白いカットソー、
裾に白いラインが2本入った淡い紺色のプリーツスカート、
透明感のある繊細な肌色に近いストッキング。
それぞれを身にまとい、茜にメイクを施してもらう。
男らしさを少しでも消すため、普段の茜がしているものより濃い、
それこそギャルっぽさのあるぱっきりしたメイクが幸太郎の顔を彩っていく。
最後にふんわりしたプラチナベージュのロングヘアのウィッグをかぶせると、茜は満足そうに微笑んだ。
「じゃ、ちょっと待っててね」
そう言って部屋を出て行った茜は、しばらくすると着替えを終えて戻ってきた。
彼女もまたボーダーのカットソーにラインが2本入ったプリーツスカート、ストッキングといった
幸太郎が身にまとっているものと同じような出で立ちだった。
しかし、カットソーに入ったボーダーの色はピンクではなくネイビーとなっており、
プリーツスカートのラインと色はちょうど幸太郎が履いているスカートと配色が逆だった。
ウィッグの髪色こそプラチナベージュと同じだったが、
ゆるやかなウェーブがかかったショートヘアになっており、
ナチュラルメイクもあわさってどこか幸太郎よりも幼くボーイッシュな印象を受けた。
「まったく同じに真似しても面白くないしね。じゃあ、さっそく撮ろ?」
親子2人で目のそばにチョキを横型に置くいわゆる“ギャルピース”をして、
スタンドに立てたスマホのセルフタイマー機能を使って何枚も撮影していく。
そのうち、一番うまく撮影できたと思うものを『プレスタ』にアップし、キャプションをつける。
親子コーデ 初チャレンジ!
お父さんと一緒にやってみたよ!
かわいいよね、親子コーデ!
茜がアップした色違いの『親子コーデ』は、
たちまち『プレゼン』でバズって女子中高生などファッションや流行に敏感な若者に拡散していく。
当然、同じように『親子コーデ』を真似して『プレスタ』にアップする女子中高生も爆発的に増加し、
なかには、過去に流行った『双子ダンス』と『親子コーデ』を組み合わせるツワモノまで現れた。
これにより、娘からスカートを履くことをせがまれた父親は、
次第に女子中高生が着るような服を身にまとうことに対して抵抗が少なくなっていった。
このときから『JKオヤジ』は一段階上のステップにあがったのだが、
この影響が色濃くでるのはもう少しだけ後の話となる。
>>634
トイレの仕方の逆転、いいですね!
前に別のSSでやったのですが、また書いてみたくなりました。
海水浴、美容院、流行の遊びなど、ネタストックだけ溜まっていく・・・・・・
続き乙です
立場交換スレのトイレネタすごい好きなのでこっちの方も楽しみです
水着も変わっていく過程が面白そうですね
JKがトップレスになるにつれておじさんは胸を隠していくとかって感じかなぁと想像するだけでたまらないですね
ドスコイ系女子ブームの影響で太った女性が強さとカッコよさの象徴に
マシュマロ系男子ブームの影響で太った男性は可愛らしさと美しさの象徴に
いつの間にか男女の服装や美醜の価値観が逆転みたいな
《2年9か月前》
金曜日の深夜。
中学3年生の中川七海は、受験勉強の息抜きという名目で
明日の昼間に友達と遊びに行くための服を選んでいた。
パーカーワンピース、Tシャツにスカパン、ブラウスにハイウェストのジーンズ、
オフショルダーのチュニックにプリーツスカート……。
クローゼットの中身をフリーマーケットのように並べ、
どういうコーディネートでいくか頭を悩ませていたが、
やがて悩むのをやめたかのようにベッドに身を投げ出した。
「うーん、どれもビビッとこないなぁ」
お年玉を使ったり、誕生日に買ってもらった
ミドルティーンに人気のファッションブランドが多数を占める自慢のワードローブだったが、
最近はなんとなく“かわいくない”と思えてしまう。
「ユッキやハルちゃんは、どんな服着てくるのかなぁ……」
明日いっしょに遊びにいく友達が着てくる服は、きっと今流行しているもののはず。
おしゃれな2人に挟まれ、ちょっとトレンドからはずれた服を身にまとっている自分を想像し、恥ずかしそうに首を振る七海。
「やっぱり、ふたりともスーツ着てくるんだろうなぁ……」
おしゃれでトレンドに敏感な友達2人は、きっとスーツを着てくるに違いない。
そんな2人の横に、こんな“流行遅れ”で“おじさんっぽい服”で並ぶことなんてできない。
できるはずがない。
そう思った彼女は、出していた服をすべてクローゼットにしまいこんだ。
今、女子中高生ファッションのトレンドは、“男性用スーツ”だった。
父親と娘で同じデザインの服を着て写真を撮る『親子コーデ』が大流行した結果、
父親は家庭では娘世代である女子中高生が好むようなデザインの服を着ることが多くなった。
そして、それが日常的になったため、次第に女子中高生の間で
“かわいらしい服はおじさんっぽい”という雰囲気が漂いはじめた。
そんなとき、あるファッションモデルが写真投稿型SNS『プレゼングラム』に投稿した1枚の写真が、
同世代の女子中高生に衝撃を与えた。
ミドルティーンの少女のお手本ともいえるそのモデルが身に着けていたのは、彼女の父親のスーツだったのだ。
ぴしっとした仕立てのよいスーツを着こなすその姿は大量の「いいね!」とともに『プレスタ』で拡散し続け、
投稿から数か月経過した今、街には彼女の真似をして父親のスーツを着た少女であふれていた。
トレンドに敏感な女子ほどスーツを着る傾向が強く、
ミドルティーンからハイティーンにかけての少女たちにとって、
もはやスーツこそが女の子らしい服であり、身にまといたい服であり、そして欲しい服となっていた。
「やっぱり、パパにスーツ借りよっと」
あこがれのファッションモデルや街を闊歩する同年代の少女たちと同じく、スーツを着てみたい。
着たい。
いや、着る。
そして、自分がスーツを着ている姿を想像してうっとりとした七海は、
その空想を現実のものに変えるべく父親の部屋を訪れた。
「パパー、スーツ貸して〜♪」
七海が父親の部屋のドアを開けると、父親の恭介はベッドの上に寝転がりながら雑誌を読んでいた。
父親がページをめくる雑誌を覗きこむと、
そのページではかわいらしい服を着た七海と同年代ぐらいの女の子たちが笑顔でポーズをつけていた。
七海にも見覚えがある記事だ。
「道理で七海の部屋にないと思った! 持ってくなら、ちゃんと言ってよ!」
「悪い悪い。どうしても読みたくてさ」
体を起こし、娘の方に向き直る恭介。
彼が読んでいた雑誌は、七海が買ってきた女子中高生向けファッション誌『ステラ』だった。
『親子コーデ』の流行によって『ステラ』読者層の父親世代がミドルティーンのガールズファッションを身にまとうことが増えた結果、
30代後半から50代ぐらいの男性に『ステラ』の読者が急増していたのだ。
その新規読者層である30代後半から50代ぐらいの男性を対象にしたファッションアドバイスコーナーまで設けられており、
かわいらしいファッションに目覚めたおじさんたちを導くバイブルとして支持を受けているという。
これと同じ潮流は、ハイティーンガール向けファッション誌『エイティーン』、
ギャルファッション誌『シャイニー』、ロリィタファッション専門誌『ロリィタ・エヴァンジェリウム』にも押し寄せており、
今や世の中のおじさんたちの関心事は
“自分の娘たちのようにかわいくなる”ことにあるといっても過言ではない状況になっていた。
「まぁ別にいいけどさ……。どうせなんとなくで買ってるだけだし」
おじさん層の読者が大きく伸びた一方、
本来『ステラ』や『エイティーン』などが対象としている七海のような10代の女の子は、
これらのファッション誌を購入することが少なくなってきた。
『親子コーデ』は流行から定番化を経て常識へと変化し、
それにともない父親世代が自分たちと同じような格好をすることが普通となった。
その結果、従来のようなかわいらしい服は、
彼女らの無意識下に“おじさんが着る服”として刷り込まれていくこととなり、
かわいらしさが売りだったブランドは“おじさんっぽいデザイン”と認識されるようになっていった。
事実、『ラブ・ポイズン』『メリーアン』『ヒプノティックガール』『フェミニントレジャーズ』など、
女子中高生向けのファッションを展開しているブランドは既に売り上げの半分以上がおじさんであるということが判明し、
最近では当初からおじさん世代の体型にあわせたラインナップを展開しているという。
娘世代がスーツの良し悪しを吟味し、父親世代はスカートを履いてかわいらしさを追求する。
それが今の時代なのだ。
「で、さ。パパ、スーツ貸してよ」
「どれでも好きなの着ていっていいぞ。ただ、汚すなよ?」
「そんな、この前のパパじゃあるまいし……」
「あれは本当に悪かったって。あれは井上のヤツがふざけるから……」
「はいはい、言い訳は無用♪」
この前、恭介が会社の同僚との休日飲み会に出席するとき、
娘から貸してもらった『フェミニントレジャーズ』のベストとスカートのセットアップを汚してしまったことを、
七海はからかうようにほじくりかえした。
ばつが悪そうにする恭介だったが、これ以上なにか喋ると藪蛇になると気づいたのか、
黙って『ステラ』の続きを読み始めた。
「うーんと、どれにしようかなぁ……。
このピンストライプのはこの前借りたし、こっちのグレーのスーツはシンプルすぎるし……ってあれ?」
七海は父親が並んでかかっているクローゼットをかきわけ好みのスーツを探していたが、
そのスーツのなかにあって一際異彩を放つ服が混ざっていることに気がついた。
赤ワインを思わせるような独特の風合いの赤を基調としたレジメンタルストライプのジャンパースカートに、
繊細なレースがふんだんにあしらわれた襟元に大きなリボンがついているブラウス。
いわゆるクラシックロリィタと呼ばれるジャンルのこの服が、
良し悪しがそこまでわからない七海ですらスーツに匹敵するほど高価なものだと一目でわかった。
「パパ、この服どうしたの?」
七海ですら袖を通したことがない高価な女性用衣服が、
なぜ父親のクローゼットにしまわれているのか。
そんな疑問は、父親の答えで一発解消された。
「カワイイだろ、このジャンパースカート。
この前、服を買おうとアカマルに行ったとき、一目ぼれして思わずお迎えしちゃったんだよ」
満面の笑みで服と七海をみつめる恭介。
その瞳は、憧れの服を手に入れた少女のようだった。
聞けば、このブラウスとジャンパースカートにあわせるための
デザインタイツやレースの手袋、ハットなども購入したらしい。
「ついでに、冬の新作も予約しちゃったんだよなぁ……」
数か月後に届くであろうかわいらしいデザインのワンピースに思いをはせ、うっとりとする恭介。
心は完全に“かわいいもの”のとりこになっている。
しかし、彼だけが異常なのではない。
今は彼のようにかわいらしいファッションに夢中な中高年男性がほとんどなのだ。
「じゃ、七海はこのスーツとシャツを借りてくね。明日、行く前に時計とか鞄も借りるかも」
「うーい」
自分が買ったもののように女子中高生向けファッション誌をむさぼり読む恭介は、
七海の問いかけに対して生返事を返す。
通勤にしか着ていかない“かわいくない服”など、もはや彼の眼中にないのだ。
「ホント、来月から『ステラ』は自分で買ってほしいな。
七海のおこずかいだって多いわけじゃないんだから」
そんな“正常な中高年男性”にためいきを吐きながら、
七海はシックなブラックのスーツをクローゼットから取り出して恭介の部屋から去った。
「とりあえずスーツは用意できたし、あとは着こなしだな〜」
自分の部屋に戻ってきた七海は制服のスカートの横にスーツをかけ、ベッドに転がり1冊の雑誌を広げはじめた。
それは、今では最先端ファッションを着こなす女子中高生たちの新たなバイブルとなった
中高年男性のライフスタイルを提案する総合誌『Dan-DEE』だった。
七海も多くの同世代女子の例に漏れず、この雑誌に載っているダンディな着こなしを
真似しようと躍起になっていた。
かつて“かわいく見えるメイク”や“かわいい服”が好きだった女の子たちは、
そっくりそのまま“かっこいい服”や“ダンディな振る舞い”を追求するようになっていた。
父親がメイクやファッションでかわいくあろうと努力し、娘はかっこよくダンディに振舞おうと心がける。
そんな逆転の時代にあっても、“女子中高生は流行に敏感”ということだけは変わっていないようだ。
《1年1か月前》
さまざまなタイプの少女たちが、フリルやレースが多用された
パステルカラーやピンクのふりふりなドレスを身にまとった伝説の戦士
“ミラキュア”に変身して人々を襲う魔物に立ち向かうといった内容で、
女児向けアニメの王道作品として人気が高い『ミラキュア』シリーズ。
最終回まであと数週間といったところで、今年もまた新しいミラキュアが発表された。
今年はどういうテーマを組み込むのか、女児があこがれるかわいらしい衣装なのか、
主役声優は誰が起用されるのか……など、
さまざまな角度から注目が集まる“新ミラキュア”発表だが、
今年は例年をはるかに超えるサプライズが仕掛けられていた。
どこにでもいるような中学2年生の女子3人組。
1人はドジだけどがんばり屋で歌手になることを夢見る雪谷歌葉。
1人は頭脳明晰でクラス委員長を務める月山かおり。
そしてもう1人は現役モデルにして超がつくお嬢様の花小路クララ。
そんな性格が異なる3人が、伝説のミラキュアに選ばれて、
人々の夢を食らいつくそうとする悪の妖魔“ワルモンダー”と戦うというスタンダードな設定だったが、
視聴者はその変身後の姿と番組名に度肝を抜かれた。
例年ならば、主役の歌葉は赤やピンクといった女の子然としたカラー、
頭脳キャラのかおりはサックスブルーやアクアブルーなどクールなイメージのある配色、
クララはペールイエローやオレンジといった明るいイメージと、
キャラクターポジションにあわせたイメージカラーを割り当てられ、
そのイメージカラーを基調としたフリルやレース、リボンをたっぷりと使った
ミニスカートドレスがミラキュアの衣装だった。
しかし、今年は根本から違っていた。
彼女らが身にまとう衣装の色は、歌葉が変身する“ミラクルシャイン”はネイビー、
かおりが変身する“ミラクルスパーク”はグレー、
そしてクララが変身する“ミラクルフラッシュ”はブラウンと、
いいように表現すればシックな、有り体に言えば地味すぎる色使いだった。
色だけではない。
そもそも、彼女らの衣装はスカートではなかった。
腕や胸元、額などにアクセサリーをつけているが、歌葉たち“ミラキュア”のコスチュームは、
なんとビジネススーツそのものだったのだ。
「「「私たち! ダンディ☆ミラキュア!」」」
従来のかわいらしさよりも、かっこよさ、ダンディズムを前面に押し出したデザインを採用し、
スーツを身にまとい、歌い、踊り、そして戦う彼女たちは、
今までのミラキュア、いや、女児アニメの常識から大きくかけ離れていた。
しかし、ミラキュアの主人公たち女子中学生のファッションは今やビジネススーツを基本としており、
かつてのようにスカートを履くことは皆無といっても過言ではなくなっていた。
その“常識”を反映したキャラクターデザインは、未就学の女児の瞳には“あこがれのお姉さん”として映っていた。
事実、キャラクター造詣に流行を大胆に取り入れた『ダンディ☆ミラキュア』は、
近年のテレビ番組ではありえないほどの高視聴率をマークし、
なりきりグッズをはじめとした関連玩具も女児を中心に爆発的な売り上げを記録した。
この『ダンディ☆ミラキュア』の大ヒットを受け、
トップアイドルを目指す人気アニメ『ドルパフォ』などほかの女児アニメも従来の路線から、
今時の女子中高生が目指している“かっこよさ”や“ダンディズム”を基本とした路線に切り替わっていった。
このように、幼いころからスカートを履かず、スーツなどの服にあこがれを抱くようになった女の子たちは、
自分の父親たちが着ているものこそ、かつて少女たちが身にまとうのが常識だった服だということを知らずに成長していくのだった。
大胆に変化したのは『ミラキュア』だけではない。
男児向け特撮番組の雄『仮面ファイター』シリーズの新番組
『仮面ファイター ドリーム』にもまた、大きな変革の波が押し寄せてきた。
毎年、作品テーマにもつながるモチーフを組み込んだ新ファイターのデザインは賛否両論あるのだが、
今年はその論争が例年以上に盛り上がることとなった。
昔話をモチーフにした今年の仮面ファイターは
アタッチメントを切り替えることによってさまざまなモードに変化することができるのだが、
そのモチーフとなる昔話が従来とは大きく異なっていた。
今までならば男児向けということで桃太郎や金太郎、
あるいはアーサー王などの英雄譚の登場人物をモチーフにするところなのだが、
今年はなんと白雪姫やシンデレラ、かぐや姫といったお姫さまが変身モチーフに採用されたのだ。
そして、仮面ファイターのスーツも、それにあわせてピンクや水色などのパステルカラーを採用し、
リボンやレース、フリルを使ったミニスカート風となっていた。
まるで、前年までのミラキュアのようなかわいらしいデザインに誰もが驚いたが、
ターゲット層である男児にとってこのようなキュートでポップな格好は
身近な大人の男性である父親のイメージにつながるものであり、あこがれの対象だった。
賛否両論だったデザインも、いざ放送が始まると昔話を引用した重厚なストーリー展開と派手なアクションにより印象が良化、
ウェディングドレスをモチーフにしたファイナルフォームも話題を呼んで、初期シリーズに迫る視聴率や玩具売り上げを記録した。
その結果、『仮面ファイター ドリーム』以降、仮面ファイターはふりふりのスカートを身にまとったかわいいヒーローとなり、
男児ヒーローの“かっこよさ”と女児ヒロインの“かわいさ”が入れ替わった状態で番組が作成されることとなった。
このように、服装の逆転はじわりじわりとおじさんや女子中高生以外にも広がっていき、
いつしか逆転した状態こそが“正常”となるのだが、それはまたもう少し先のお話である。
なんか、思いついたネタをどんどんぶっこんでいくせいか、
シリーズ初期と少しずれてきた気もしないでもないですが。
>>650
こういう「異常」を常識として受け入れているの、大好きなんです
《2年半前》
「あれ? このシャンプー、いつからあるんだろ?」
一日の疲れと汗を流そうと風呂に入っていた中川七海は、
バスルームの片隅に置かれていたシャンプーボトルのなかに見たことないものが混ざっていることに気がついた。
ローズピンクの透明なボトルに入ったそれは少し前まで女子中高生に大人気のブランドのシャンプーで、
七海も欲しかったがちょっと高めだったので手がでなかった代物だった。
「これ、バラみたいなにおいがして、ちょっとゴージャスな気分になれるんだよね」
数か月前、親友である彩花の家に泊まりに行ったときに使わせてもらったのを思い出した七海は、興味深そうにボトルを眺めた。
世界的アニメ映画のヒロインがプリントされているボトルは
蛍光灯の光を受けてまるで宝石のようにきらきらと輝いており、
その隣には同じデザインだが不透明のボトルに入ったトリートメントが並んで置いてあった。
このシャンプーとコンディショナーのセットは果実のにおいから
段々と華やかな花の香りへと変化していくという香水的要素以外にも、
ノンシリコンにも関わらず髪の毛がきしまないで皮脂がきちんと落とせるというのが人気の秘密だった。
その隣にあるクリスタル製の花瓶を髣髴させるデザインのボトルも、
洗いあがりだしっとりとしていてスキンケア効果が高く、
ふんわりと肌から漂うバラの香りが人気のボディシャンプーで、
小物棚に無造作に置いてあるチューブも化粧水による保湿と乳液のトリートメント効果が期待できる洗顔フォームだった。
どれもこれも女子中高生に人気の高いボディケア商品だったが、
七海自身に買った記憶はないし、母親用のものは別に置いてあった。
「あ、これってパパのなんだ……」
これらの見覚えのないシャンプーやトリートメント、ボディソープなどは、
すべて父親の恭介がそろえたものだということに七海は気がついた。
最近、女子中高生をターゲットにしているヘアケア製品やボディケア製品などは、
本来の層よりもむしろ彼女らの父親世代である30代後半から50代にかけての男性に支持されているという。
このフルーツとフローラルの香りで人気が高いシャンプー類も、
高い洗浄力のおかげで髪に脂っぽさが残らず、かつ加齢臭など気になる体臭が抑えられると
おじさんたちに大人気だという。
「ふぅん……パパも服だけじゃなくて、きちんとこういうケアもするようになったんだ、感心感心」
イマドキのオジサンの例に漏れず、娘とおそろいの服を身にまとうのが普通になってきた父親である恭介が、
かわいい服以外にもこのように髪や肌の手入れに力をいれはじめたことを七海はほほえましく思えてきた。
小物置き場には髭剃り以外にムダ毛処理用のシェーバーもあり、
恭介がすね毛やわき毛などのムダ毛を処理していることも当然ながら知っている。
「ナイロンタオルでゴシゴシしないと気持ちよくないのにね。
ホント、なんで今までコレ使うの嫌がってたんだろ?」
ボディケアに力を入れるようになった父親世代とは逆に、
七海たち女子中高生の間では凝ったボディケア製品を使わずに
昔ながらの固形石鹸を使って体や顔を洗うのがブームとなっていた。
最近の彼女たちのファッションにおいて重要なキーワードである
“かっこよさ”と“ダンディズム”がそうさせているところもあるが、
女子中高生のカリスマ的存在であるモデルの結城茜が自身のBlogやプレスタで
固形石鹸を愛用しているということを公表したのも大きな理由のひとつといえよう。
同様に本来は中高年を中心に男性が愛用するトニックシャンプーも、
ノンシリコンで髪にもよく、メントール配合ですっきりする洗いあがりが病みつきになると、
今や女子中高生が愛用するようになっていった。
さっぱり感を重視するためにトリートメントをつけないという人の割合も増えており、
なかにはタオルドライしたあとにヘアトニックなどをつけて、
頭皮の皮脂分泌を抑える子もいるという。
そのせいか、最近の女子中高生の間ではロングヘアよりショートヘアが人気の髪型となっていた。
「ふぅ……さっぱりした」
風呂から上がった七海は、髪の毛をわしわしとタオルドライしながら
Tシャツにハーフパンツといったラフな格好でリビングにやってきた。
リビングでは大きなブランドロゴがプリントされたロングTシャツワンピース風のルームウェアを身にまとった父親が、
化粧液などで風呂あがりのスキンケアを行っていた。
それは、少し前までの七海の姿でもあった。
「うーん、やっぱりそろそろひげを永久脱毛したいなぁ」
おじさんの間では、メイクするときにひっかかるひげを永久脱毛するのが流行りだという。
その流れに乗ろうとしているのか、恭介もまた毎日のように伸びるうっとうしいひげをどうにかしたいと思っているようだ。
「いまさらひげをなくしたところで、パパはそんなにかわいくならないと思うな」
「ひどい言い草だな! これでも俺は社内では“かわいい”ことで有名なんだぞ!」
「はいはい、パパはかわいい。パパは美人」
「うー……」
自分の軽口に対して憤慨する父親をかるくいなしながら、
七海は居間とつながっているオープンキッチンに移動して冷蔵庫の扉を開け、
冷えた麦茶が入ったボトルを取り出した。
「しかし、パパもすっかりかわいくなってきちゃったな……」
七海がコップに注いだ麦茶を飲み干しながらリビングの方に視線を向けると、
スキンケアを終えた恭介が鼻歌まじりに専用のやすりで爪の形を整えていた。
綺麗な弧を描き、つややかに磨かれた爪を満足そうに見つめる恭介の瞳は、
七海にとってどこに出しても恥ずかしくない自慢のかわいい父親だった。
「規約違反」って、なにがあったんだろう・・・・・・。
好きだったんだけどな、あの作品
《1年3か月前》
「おっと、今日が予約日だったか」
毎日のように残業を繰り返していた繁忙期も過ぎ、珍しく定時で帰宅できることとなった週末、
中川恭介は自分のスマホのリマインダーに予定の通知が届いていることに気がついた。
「ようやく、この長いだけの髪ともおさらばか。どういう髪型にしようかなぁ」
恭介は先日導入された企業制服である紺色のセーラー服とそれの上に羽織る白いブレザーにあわせるため、
髪の毛を伸ばし続けていた。
それを今日、娘の七海に紹介してもらった美容室でカットしてもらうのだ。
生まれてはじめて訪れる美容室。
そこでどれだけかわいくしてもらえるのか。
会社を出る前から、恭介の心は一昔前の女子高生のようにときめいていた。
「19:00から予約している中川ですが」
「はい、中川恭介様ですね。おまちしておりました」
美容室の受付で店員に声をかけると、性別年齢ともに不詳の美容師が彼を歓迎した。
案内されるまま椅子に座って待っていると、さきほど恭介を案内した美容師がいくつかのヘアカタログを手にやってきた。
「今日はどういう髪型にします?」
「うーん……なるべく、この制服に合うような髪型にしたいんだけどなぁ」
ヘアカタログに並ぶ自分と同年代の男性たちは、
内巻きやふんわりしたデザインパーマのボブやナチュラルウェーブのセミロング、
毛先の方に向かってゆるやかにパーマがかったロングヘアなど、
流行の髪型でほほ笑んでいた。
数年前まで若い女性の髪型としてもてはやされていたこれらのヘアスタイルは、
今ではどれも中高年男性が好んでカットしてもらうものに変化していた。
中高年男性におけるかわいらしいフェミニンなヘアスタイルの流行は、
いわゆる『親子コーデ』の流行をきっかけに浸透していったところもあるが、
ビジネスマンの服がスーツからいわゆる企業制服に変化したということが一番大きな原因だろう。
今までの典型的なおじさんの髪型では、セーラー服やブレザーといった制服にはまったく合わず、
違和感を消すためにウィッグをかぶる人も多かったが、
いつのまにか自分の髪を伸ばして美容室でカットしてもらうのがあたりまえとなっていた。
「おじさんの制服だったら、こういうのもかわいいと思うんだけどな」
どの髪型にするか悩みに悩む恭介に助け舟を出すかのように、美容師がある髪型を指示した。
肩に届くほどの長さに切られた髪はおでこを出したセンターパートに整えられ、
コテを使ったカールとパーマの組み合わせのおかげで
ナチュラルかつ無造作な印象のあるふんわりとしたウェーブを描いていた。
「……うーん、ちょっと派手すぎる気がするけど」
「大丈夫大丈夫。イマドキのおじさんだったら、このぐらいかわいい髪型普通だってば」
「そうなのかな……。じゃあ、これでお願いします」
本当は紺色のセーラー服に合うような清楚な髪型にしてもらいたかったという気持ちも強かったが、
恭介は美容師に押し切られるようにフェミニンなヘアスタイルにカットしてもらうことに決めてしまった。
「そうだ、いっしょにカラーリングもしてみない? この髪型は、黒いままだとちょっと重い感じがするんだよねぇ」
「じゃ、じゃあそれもお願いします」
「この髪型だったら……こういうカラーリングはどうかな?
サンプルは人工毛だからちょっとだけ色味が違っちゃうけど、大体雰囲気はつかめると思うんだ」
美容師は恭介の前にヘアカラーカタログを広げると、ヘアサンプルから少し黄味がかった赤い髪を指し示した。
「いわゆるマーメイドラベンダーアッシュってヤツで、人気が高いカラーなんですよ。
これを基本の色にして、毛先に向かって明るくなっていくようにグラデーションをいれていきますね」
「お、お願いします」
はじめて聞く専門用語に気圧されながら、それでもプロのやることだからひどいことにはならないだろうと、
恭介は美容師のいうままヘアカラーを決めた。
生まれてはじめてのヘアカラーはどういうものかドキドキしながら待っていると、
美容師のアシスタントが恭介の体を隠すようにビニール製のケープを巻いた。
ヘアカラーのにおいだろうか、立ち昇る独特の臭気に顔をしかめていると、
手にビニール製の使い捨て手袋を装着した美容師がやってきた。
「それでは、薬剤を塗っていきますね〜。
最初はちょっとしみますけど、どうしても痛かったら言ってくださいね」
そういうと、美容師は毛先の方から薬剤を少しずつ塗り始めた。
少しずつ、少しずつ毛先から根元の方へと塗り進めた美容師は、
続いて大きな櫛のようなもので髪の毛をとかすように薬剤を伸ばしていった。
しばらく同じような作業を続けていた美容師だったが、
塗るのが終わったのか今度は恭介の頭にラップのようなものを巻きつけていく。
薬剤がべっとりと塗られた髪の毛を覆うように巻かれたラップはぴっちりと恭介の頭を覆いつくしたところで、
美容師はひとつ大きく息をした。どうやら作業が終わったようだ。
「このまま、しばらく時間を置きますね。どうぞ、こちらに置いてある雑誌などを読みながらお待ちください」
「あ、はい」
言われるがまま、恭介は近くにあった雑誌を手に取る。
それは政治や芸能、風俗など中高年男性が好む話題を多く取り扱った週刊誌で、
恭介も時間つぶしのためによく読んでいたのだが、
紙面構成はそのままに受験や恋など女子中高生向けの話題ばかりが掲載されていた。
どうやら、気づかないうちにリニューアルされて女子中高生向けの情報週刊誌に生まれ変わっていたようだ。
セーラー服やチャイナ服などを着た人物がいわゆるセクシーポーズをとっているグラビアページもあったが、
モデルの名前を見ると“高橋優一”とあり、恭介はこれが女子中高生がおじさんの艶やかな姿を見るためのページだということを直感的に理解した。
どうやら、女子中高生はかつての中高年男性たちのように、かわいくなったおじさんを性的な目で見始めたようだ。
「なんか、えらい時代になってきたな……」
自分たちが子供世代に性的な目で見られることに対してそこはかとない恐怖心を抱いた恭介だったが、
それでも自分の格好やカットしてもらう髪型などには一切の疑問は抱いていないようだった。
「ただいま〜」
「パパ、おかえりなさい〜……って、もしかして髪切った?」
「お、わかるか?」
恭介は美容室でカラーリングやカット、スタイリングなどを終えて帰宅したのは、
夜の10時を大きく回った頃だった。
リビングでテレビの映画を見ながらくつろいでいた彼の娘である七海は、
恭介の髪型が朝とまったく異なっていることに気がついた。
「どうだ、かわいいだろう」
ドヤ顔でにこりと笑う恭介の髪型はヘアカタログにあったようにおでこを出したセンターパートのセミロングヘア
――いわゆるドレープボブになっており、ヘアアイロンとパーマで形作った自然なウェーブが
小顔効果をともなって恭介の顔をよりかわいらしく見せていた。
髪色は分け目付近は地毛に近い濃いブラウンだが、
毛先の方に行くにしたがってグラデーションをつけるように透明感のある明るい赤みがかった色に変化していた。
眉毛も綺麗に整えられており、髪の中ほどの色と同じカラーに染まっている。
「うわぁ、なんかすごいイメージ変わっちゃったね。なんかモデルみたい」
「そうだろそうだろ。時間かかったんだぞ」
かきあげるようなしぐさをして、カットしたばかりの髪型を誇る恭介。
それは、数年前までの若い女性によくある姿だった。
「実はね、七海も髪切ったんだよ?」
「お、言われてみれば。ずいぶんとかっこよくなったなぁ」
「でしょでしょ? やっぱスーツには、こういうピシっとした髪型のほうが似合うからね」
嬉しそうににんまりとほほ笑む七海。
その髪型は、綺麗に切りそろえられた髪がゆるくなでつけられるように七三分けにセットされたもので、
数年前に恭介と同じ年代の大人気ハリウッド男優が大ヒット映画に出演した際にしていた髪型と同じものだった。
このように、かつて父親世代がしていた髪型は娘世代である女子中高生のスタンダードとなり、
逆に父親世代は数年前まで若い女性が好んでしていたヘアスタイルにセットするのが普通となっていた。
身だしなみや服装に続いて髪型まで入れ替わった形になったが、
それこそが現在の“普通”であり“常識”であった。
「ところでさ、パパ」
「なんだ?」
「そんな派手にカラーリングしてパーマまでかけたら、校則違反じゃないの?」
「なんだ、そんなことか」
七海の素朴な疑問に対して、恭介はなにも問題ないと言わんばかりにほほ笑んだ。
「会社には『校則』はないからな。どんな髪型しても大丈夫なんだ。
もちろんスカート丈も自由だからな。ほら、ちょっと改造して短くしてみたんだ」
その場でくるりと回り、スカートのすそを翻す恭介。
その丈が太もも半ばよりも短くなっており、
黒いオーバーニーソックスとあわさって“絶対領域”が出来上がっていた。
「ふーん、なんかズルいね」
何の制限もなく、自由に髪型やスカート丈をいじれることにずるさを感じる七海。
しかし、この数年後、世間の流行にあわせて恭介の会社にもいわゆる“社則”が導入され、
髪型やスカート丈、アクセサリーなどが厳しく制限されるとは、この時点では誰も知る由もなかった。
入社式もよさげだけど
本来来ていたはずの服を着て恥ずかしい感じになってるのとかツボなんだけど
《10か月前》
「こっちのスカート、かわいいなぁ……。あ、このブラウスもいいなぁ。
そろそろ新しいワンピースも欲しいし、おこづかいの使い道、悩むなぁ」
金曜日の夜、中川恭介は自室でくつろぎながら発売したばかりの『ステラ』を眺めていた。
先々月号から起用され始めた自分と同い年ぐらいの男性読者モデルは誰もがかわいらしく、
また今までの女子中高生モデルと違って同年代ばかりのためモデルにも親近感がわいてきて
“彼らのようになりたい”という憧憬の思いすら抱くようになっていた。
「んー、やっぱりみんなステキだなぁ。俺……じゃなかった、ワタシもあんな風になりたいなぁ」
『ステラ』を閉じ、ベッドに寝転がりながら憧れの読者モデルたちのように
かわいらしい服装を身にまとった自分の姿を想像してうっとりとする恭介。
最近は世のお父さんと同じように、化粧水やパックといったスキンケアやストレッチなどの美容体操のほかにも、
口調や歩き方、ふるまい、習慣、ちょっとしたしぐさに至るまで、外見から内面まですべてがかわいくなるよう努力していた。
一人称をワタシに改めたのもその努力によるもので、ほかにも笑い方やお昼のランチで食べるメニューなども、
恭介自身がかわいいと思うもの、あるいは雑誌などで“かわいい”と紹介されているものに変更していた。
「そだ、動画でも見よっと」
誰に聞かせるわけでもなくつぶやくと、恭介はスマホで最近人気が急上昇中しているアイドルグループのPVを再生しはじめた。
さわやかな薄水色のセーラー服風ワンピースをひるがえしながら、歌い、踊り、そしてほほ笑むアイドルたち。
「やっぱりかわいいなぁ『アル商』。いろいろでてきたけど、やっぱり『アル商』がイチバンだよね」
恭介が見ていた動画は、『アル商』こと『アルカディア商事総務部』のものだった。
かわいい衣装を身にまとい、キュートでセクシーな振り付けのダンスを踊る“彼ら”は
メンバー全員が恭介とほぼ同い年である40代中盤のおじさんたちで構成されているのが最大の特徴で、
デビューして約3か月でまたたく間にアイドル界の頂点まで駆けのぼった文字通りのトップアイドルだった。
本来“かわいい”の本丸ともいうべき女子中高生が“かっこよさ”と“ダンディズム”を追求している昨今、
『アル商』のようなおじさんアイドルはそれこそ雨後の筍のように次から次へとデビューを果たしていたのだ。
このようなかわいい“おじさんアイドル”は、同年代の男性だけでなく娘世代である女子中高生にも強く支持されていた。
彼女たちがよく買う雑誌には、かつての女性アイドルがそうだったように、
かわいらしい格好やセクシーな衣装に身を包んだおじさんアイドルたちのグラビア写真が掲載されるようにまでなっていた。
「なぁ親父……ちょっといいかな?」
「どうしたの? 七海ちゃん」
恭介が3回目となる『アル商』のPV再生をしようとしたときノックとともに部屋のドアが開き、隙間からひげまみれの顔がのっそりと姿を見せた。
恭介の娘の七海だ。
裾が少しくたびれたネイビーのTシャツと、ベージュのハーフパンツ、脂っ気がなく少しぼさついた髪。
一昔前の“家でくつろぐお父さん”といった感じの身なりだったが、
あごひげだけは流行りの人工ひげである『ベアード&マスタッシュ』なのでピシっと決まっていた。
「なに、急にあらたまって」
「いや……その、なんというか……親父に頼みがあるんだ」
後頭部をポリポリと掻きながら、すこしばつが悪そうに七海は苦笑いを浮かべた。
最近、女子中高生を中心に爆発的に広まっている話し言葉である、いわゆる『ネオ・ギャル語』を使う七海は、
服装だけでなくふるまいや言葉遣いまでも数年前の恭介そっくりだった。
「で、頼みってなに? パパにもできることとできないことがあるんだけど」
ベッドに座り直し、七海のお願いを聞こうとする父親。
その格好は最近お気に入りのナイトウェアであるブルーにホワイトのラインが入ったボーダー柄のロングTシャツワンピースだった。
風呂あがりなのでノーメイクだが、綺麗に整えられた眉や美容室でカットしたヘアスタイル、
そしてスキンケアやふるまいなどもあいまって“親父臭さ”は一切感じられず、
それどころか全身から“かわいらしさ”がにじみでてきており、
もはや恭介のかわいらしさは一昔前の女子中高生にもまったくひけをとらないものとなっていた。
「頼みというのは、その、俺と『クローゼット交換』をしてほしいんだ」
「くろーぜっとこうかん?」
聞きなれない単語に小首をかしげる恭介に対し、身振り手振りで『クローゼット交換』を説明する七海。
「ふぅん……そんなの流行ってるんだ。パパ、知らなかった」
十数分にわたる娘の説明で、ようやく合点がいった恭介。
振る舞いや服装の嗜好などが父親世代と入れ替わった形になったとはいえ、それでもやはり女子高生。
彼女たちの発想と感性は、変わらず瑞々しいものだった。
「どうだろう? 親父にも悪い話じゃないと思うんだが……」
「スーツなんてもう着ないし、別にいいよ。交換しちゃって。
ただ、作業は七海ちゃんが全部やってね! パパ、そんなめんどくさいことしたくないし」
「ありがとう! ありがとう親父!」
七海は恭介の手を取ってぶんぶんと振り回して喜んだかと思うと、すぐに自分の部屋に取って返した。
ほどなく七海は段ボール箱を恭介の部屋に運び込み、続いて恭介のクローゼットの中身を両腕に抱えて持ち去っていく。
それを何度か繰り返すこと約10回。
段ボール箱の搬入作業が終わったと思ったら、今度はその中身を恭介のクローゼットの中へと詰め込んでいく。
「終わったぁ!」
作業の所要時間約2時間。
ようやく作業を終えた七海は、喜びのあまりガッツポーズを作って喜んでいた。
「お疲れ様、七海ちゃん」
「ありがとう親父! これで俺も明日からクラスメイトに笑われないで済むよ!」
重労働から解放された七海はTシャツの裾で汗をぬぐい、満面の笑顔を恭介に向けた。
その顔は、まるで重大な仕事をやりとげた男のように見え、恭介は少しだけドキッとした。
「あ、そうだ。親父が買ったワンピースとかはそのままだから」
そう言い残し、七海は部屋から出ていった。
ひとり残された恭介はそそくさとクローゼットに歩み寄り、扉を開けた。
そこには恭介が袖を通さなくなって久しいスーツは1着もなく、
代わりにブラウスやチェックのプリーツスカート、ケープのついた白いコートなど女性ものがずらりと並んでいた。
下の段にあるプラスチック製の衣装ケースには、今まで入っていたトランクスやTシャツなどは姿を消し、
カラフルなショーツやブラジャー、キャミソールなどが収められていた。
「これが今日からワタシのものになるのかぁ……」
今までおこずかいをやりくりしたり、七海のものを借りてしのいでいた恭介のワードローブが、この数時間ほどで一気に充実した。
いや、充実というのは間違っているかもしれない。
このクローゼットの中にあるものは、すべてついこの間まで娘が自分のために買いそろえ、そして身に着けていたものばかりなのだ。
そう、最近流行している『クローゼット交換』とは、
父親と娘がそれぞれ所持している服をそっくりそのまますべて交換するという行為なのだ。
この交換には制服やスーツのような日常的に着る服だけでなく、
下着やアクセサリーに至るまですべて取り換えるのが基本となっていた。
このブームによって女子中高生は一気に服装のオヤジ化が進み、
反対にオジサン世代は買いづらかった下着などもすべてかわいいものでそろえることができたのだ。
「せっかく自分のものになったんだし、さっそく着替えてみようかな?」
恭介はレースがあしらわれたブラジャーとショーツのセットを手に取り、それを身に着け始めた。
娘が身に着けていた女性ものの下着を嬉々として着る父親。
数年前ならば“変態”の誹りを免れない行為だったが、これこそが現在の“普通”だった。
これで追記分として予定していた内容はほぼ消化。
ストックネタはあと3つほど(現代に至るまでの2エピソードとラストエピソードにあたる近未来の話)となっておりますが、
ネタがわけばまだ増えるかもしれません。
>>668
公共の場の光景、きちんと書いてみたくはあります。
>>669
父親と娘世代に絞ってしまったせいで、そちらまで手が回っておりません。
ネタ(ストックとは別)はあるにはあるのですが
>>670
【その15】で書いたように、設定上は男子大学生から30代ぐらいまでの男性は「女児」と服が交換された状態にあるので、
入社式に小学校の卒業式やピアノ発表会に着ていくようなドレスで出席するフレッシュマンとか想像するとドキドキします
>>671
最後のエピソードとして「近未来」を1本考えていたんですが、この近未来ネタもいいですね!
ちょっと考えてみます
《1年9か月前》
「なにを着ていけばいいんだろう……」
高校1年生の男子、浅井翔太は悩んでいた。
明日は幼馴染で彼女である春日井凛とのデートが控えているのだが、
いったい何を着ていけばいいのかまったく思いつかなかった。
近頃、凛は世間一般的の女子高生がそうであるように
外出する際の私服は男性向けのスーツばかりになっており、
たまに違う服を着ていると思えばポロシャツにチノパンといった
“休日のお父さん”のような格好をすることが多くなっていた。
「前みたいに、スカートとか履いてくれれば楽なんだけどなぁ」
はじめてデートした頃のようなお嬢様然とした白いサマーワンピース姿の凛を想像して、
翔太はひとつ深い溜息をついた。
凛はバレーボール部所属だけあって部スレンダーで身長も高かったが、
軽やかに舞う艶やかな黒髪とまつ毛の長いアーモンドに似た形の綺麗な目のおかげで
誰もが美少女と認める、文字通り名は体を表す凛とした美しさを誇っていた。
事実、一緒にデートをしていたとき、芸能プロダクションのスカウトが声をかけてきたこともある。
そんな自慢の幼馴染が、彼女が、恋人が、いつのまにか長い髪をばっさりと切り落とし、
かつて自分の父親がしていたような格好でデートに現れる。
それが今の流行りだとわかっていても、どうもしっくりこなかった。
「下手に格好つけても、あっちの方がかっこよくなっちゃうしなぁ」
普段通りジャケットにジーンズを着たとしても、
仕立てのよいスーツを身にまとった凛の横に立つと、
恋人同士どころかまるで父と息子にしか見えない。
翔太としては、すれ違う人々から理想のカップルだと思われたいのだ。
「どうすっかなぁ……。何を着ようかなぁ……」
スマホを眺めながら、引き続きデートに着ていく服のコーディネートに頭を悩ませる翔太だったが、
偶然見かけた『プレスタ』の写真が彼を心の迷宮から解き放った。
「よし、これで行こう! 母さん、かあさーん! ちょっとお願いがあるんだけどー!」
着ていく服を決めた翔太は、居間でテレビを見ている母親に話しかけた。
最初は驚いた母親だったが、翔太の真剣なまなざしと熱意に押され、彼の望むものをすぐに用意してくれた。
「よし、あとは明日デートに行くだけだ!」
彼女の驚く顔と2人で手をつないでデートする姿を想像しながら、翔太は眠りにつくのだった。
「翔太、そろそろ来るはずなんだけどな……」
左腕につけたシルバーの男性用アナログ腕時計を見ながら、春日井凛はひとりごちた。
そして革靴を履いた足をいらいらとした様子でぱたぱたとせわしなく動かしながら、
道行く人々の顔をひとりひとり確認しては、小さくため息をついた。
日曜日の朝9時半に駅前の交番脇にある市街地図の前。
相当遠い場所に出かける場合ではない限り、これが凛と翔太がデートをするときの待ち合わせ場所と時間だった。
そして、翔太は予定の15分前に待ち合わせ場所に姿を現し、
凛は彼に5分ほど遅れて待ち合わせ場所に到着するというのが定番だった。
それが、今日に限って待ち合わせ時間になっても翔太が現れないのだ。
「もしかして、なにかあったのかな?」
いつも律義にSNSでメッセージを飛ばしてくる翔太が、連絡なしに遅れるなんて考えられない。
もしかして事故にでもあったのでは……。
そんな不安が凛の胸に渦巻く。
「で、電話しよう。電話すればわかるはず」
不安に押しつぶされそうになる心を少しでも軽くしようと翔太に電話をかけようとしたそのとき、
聞きなれた、そして聞きたかった恋人の声が凛の耳に届いた。
「ごめん! ちょっと遅くなった!」
「遅くなるなら遅くなるって言って……って、翔太、なにその格好!?」
安心と喜び、そしてちょっとした怒りをこめて遅くなった翔太の顔を見た凛は、
意外な服装に身を包んだ恋人の姿に思わず絶句してしまった。
黒いリブ地のタートルネックセーターに、タックが2つ入ったマスタードイエローのタイトスカート。
脚は黒いストッキングに包まれており、靴は低めだがヒールのあるパンプスを履いていた。
短めの髪の毛はヘアワックスで整えられており、顔にはうっすらとメイクが施されている。
首には上品なパールのネックレスが下がっており、手には黒い革製のハンドバッグを下げている。
それはまるで……。
「驚いた? これ、母さんに一式借りたんだ。……変かな?」
「ううん! 全然! 翔太、すごい似合ってるよ!」
服装を誉められ、はにかむように笑う翔太。
そう、彼がデートに選んだ服は、自分の母親が外出着としてそろえていたものだった。
最近、彼女がスーツなど父親世代の服を着ているため、
それに釣り合う格好として男子中高生の間で母親世代の服を着るのがひそかに浸透しはじめていた。
それを知った翔太は、自分の母親から服を借りてデートに現れたのだ。
「これでようやく凛の隣に立つのにふさわしい男になれた……かな?」
「もちろん! やっぱり翔太は最高の彼氏だよ!」
彼女にいいところを見せようとした翔太の頬にキスをする凛。
頬に触れたくちびるからは、ほのかにファンデーションの香りが漂ってきた。
「じゃあ、そろそろ行こうよ。映画はじまっちゃう」
「あ、もうこんな時間か。遅くなってごめんね」
「ううん、ちゃんと待ち合わせ時間通りだし」
いつものようにふたりで手をつなごうとしたそのとき、凛はふと思い立って翔太の方に肘をそっと差し出した。
それが何を意味するのか察した翔太は、身を預けるように彼女の腕に抱きついた。
傍からは仲のいい熟年夫婦が腕を組んで休日デートを楽しんでいるようにしか見えなかったが、
その実、夫の方が女子高生で妻の方が男子高生という逆転カップルの誕生だった。
今でこそこのような光景は少ないものだったが、わずか1年後にはこれが一般的な高校生のデート姿となるのだった。
そのうちガーターベルトとか着けて彼女を誘惑するように
《4か月前》
「どれにするかなぁ……」
純正女子高等学校に通う高校生・中川七海は、若い女性に人気のファッションビルに特設された水着売り場にいた。
来週末の家族旅行で着るための水着を買うためだ。
もちろん七海も学校指定の水着は持っている。
しかし、それはいわゆる“スクール水着”ともいうべきもので、リゾートの場にはふさわしくなかった。
「これもいいし、こっちもいいなぁ……」
いくつもの水着を手に取りながら、お気に入りの一着を選び出そうと頭を悩ます七海。
周囲には彼女と同年代か、あるいは少し年上の女性たちが七海と同じように水着を選んでいた。
「おお、七海じゃないか!」
聞きなれた声のする方に振り向くと、そこには同級生の春日凛がいた。
彼女もまた、両手に何種類かの水着を持っており、最高の一着を選ぼうと思案していたようだ。
「凛も水着を買いに来たのか?」
「来週、家族と一緒に旅行することになってな。そっちは?」
「俺は彼氏とプールデートに行くんだが、具合のいい水着がなくてな」
「ああ、翔太だっけ? あの清楚そうな彼氏とプールに行くのか。うらやましいな」
“ネオギャル語”とも呼ばれる、女子中高生に普及し始めている新しい話し言葉でしばらく他愛のない話をしていた2人の女子高生だったが、
2人でお互いに似合う水着を選ぶことに決まり、広い水着売り場を別々に物色することになった。
「凛のヤツはああ見えてスタイルがいいからなぁ……。
こう、大胆なデザインのものでもいい気はするけど、あれはあれで恥ずかしがり屋だから嫌がるだろうなぁ」
ハンガーにかかった蛍光グリーンのラインが入った水着を手にした七海は、
これを突きつけられた凛の姿を想像してひとりにやりと笑った。
繁華街を歩けば芸能プロダクションのスカウトに何度も声を掛けられる自慢の友人は、
高身長で筋肉質、そして胸が小さいという、今時の女の子なら誰もが憧れるプロポーションの持ち主だった。
その体型を活かしてスーツも完璧に着こなしており、そのダンディさは純正女子高内のみならず、近隣の高校にも知れ渡っていた。
そんな彼女に似合う水着となると、なかなかに難しい。
「これはネタとして確保するとして、あともう1着、ちゃんと選ばないといけないな」
あらためて七海は特設水着売り場を見渡した。
通路には七海と同様にスーツを着た女子中高生や、
オックスフォードシャツにジーンズなどラフで動きやすい格好をした女子大生などが、
リゾートやプールに持っていくための水着を物色していた。
今年のトレンドは毎年のようにビキニやタンキニ、あるいはワンピースといった従来のものと大幅に異なるため、
誰もが自分に似合う水着がどんなものなのかピンときていない様子だった。
「じゃあ、こいつとこいつを……っと」
凛のために選んだ水着を数点手にした七海は、そのままの足で試着室ブースの前に移動した。
そこには、七海と同じように水着を選び終えた凛が、やはり水着を数点手にして立っていた。
「では、お互い気に入った水着を試着してくる……ということでいいんだな?」
「それで問題ない」
七海と凛、それぞれ試着室前に用意されていた紙製のアンダーショーツを1枚取り、試着室に入っていった。
「さてと……どれがいいかな?」
カーテンを閉めながら、七海は凛が選んだ水着をまじまじと見つめた。
紺色に明るい赤のラインが入った競泳タイプのブーメランパンツに、やはり紺色のバミューダパンツ。
そしてアロハのような南国風のプリントがされたバミューダパンツ。
どれも下半身のみの水着で、上半身を隠すものは一枚もなかった。
そう、今年の女性用水着のトレンドは、ブーメランパンツやバミューダパンツといった、
かつて“男性用”といわれた水着だったのだ。
上半身に何もまとわず、下半身にだけ水着をつけるスタイルこそが“かっこいい”とされていたが、
さすがに上半身が裸だというのは恥ずかしいという人も多く、
そういう人はラッシュガードを身に着ける傾向にあった。
なんにせよ、もはやビキニやワンピーススタイルの水着を女性がつけることはほぼなくなり、
そのような水着は女性用水着売り場から完全に姿を消していたのだ。
「よし、これでいいかな?」
七海はあらかじめ用意しておいた水着用インナーを履き、その上から紙製の試着用アンダーショーツを重ね履きした。
そうしたうえで凛が選んだアロハ風プリントバミューダパンツに足を通し、
上着やシャツを脱ぎ捨ててから鏡に自分の姿を映した。
「ふむ、なかなか似合ってるな」
「うわっ! 突然覗くんじゃない!」
突然カーテンがわずかに開き、隙間から凛がにゅっと姿を現した。
彼女もまたすでに水着の試着を済ませており、蛍光イエローのラインが入った競泳パンツを身に着けていた。
すらりとした筋肉質の凛にとても似合っており、一昔前の男子水泳部員を髣髴させた。
「さすが凛だな……。
それ、ネタで選んだんだがな」
「俺はこういう泳ぎやすい水着が好みだからな。一も二もなくこいつを選ばせてもらったよ。
そういう七海は……やっぱりそれを選んだか」
わずかに膨らんだ筋肉質の胸板を少しだけそらしながら、凛は楽しそうに笑った。
世間一般の女性の例に漏れず、胸部に多くの贅肉がついている七海にはスポーティーなものはあまり似合わない。
そして、どちらかといえば派手好きな性格を考慮して、
凛は七海がこれを選ぶと確信してアロハ風プリントのバミューダパンツを混ぜておいたのだ。
「うるせぇ。どうせ俺にはムダ肉がついてるよ」
理想的なプロポーションを誇る親友に対して、すねるように愚痴る七海。
スーツならばアンダーシャツなどで胸部の贅肉はその主張を減らせるが、
水着のような体のラインが出るような服ではごまかしようがない。
毎日筋トレをしたり脂肪をとらないようにしたりと努力を続けているが、
ようやく効果が出始めたばかりだった。
「やっぱりこんなみっともない裸をさらすのは恥ずかしいな。
仕方ない、俺はラッシュガードも買っていくことにするよ」
「ま、そっちのほうがいいな。さて、俺も七海が選んでくれた水着を買うか」
2人の少女は試着室に戻ってスーツに着替えなおし、それぞれ試着した水着をレジに持っていくのだった。
「おおー! 海だああああ」
どこまでも続く白い砂浜。打ち寄せては砕ける波。
眼前に広がるのは、はるかかなたまで広がる碧く澄み渡った海。
七海は生まれてはじめて訪れた沖縄の海に、思わず大きな声を上げてしまった。
「七海ちゃ〜ん、ちょっとぐらい手伝ってよ〜」
後ろには、ビーチパラソルを砂浜に立てたりレジャーシートを広げたりと、
家族のための休憩所を作る父親である恭介の姿があった。
彼が着ている水着はイマドキのオヤジが着る水着の定番ともいえる、
胸元が2段のフリルになった白いトップスと紺の花柄のボトムスを組み合わせたガーリーなビキニだった。
もちろん、脇や腕、腹、脚などに生えているはずのムダ毛は綺麗に処理されていて、
さわやかな色気を周囲に振りまいていた。
メイクだって忘れてはいない。
海水浴ということで気合こそ入れていないものの、ファンデーションやリップ、マスカラなど
いつも使っているブランドのコスメをウォータープルーフのものに替え、
メイクが崩れにくくなるメイクプロテクターを吹きつけていた。
万全の準備で海に臨んでいる恭介もまた、この沖縄の海を全力で楽しもうとしているようだ。
「そっちは親父がひとりでやっててくれ! 俺はちょっと軽く泳いでくる!」
「んもう! 七海ちゃんったら! これじゃ、ワタシは遊びに行けないじゃん!」
駆け出していく七海の背中を見つめながら、頬をぷぅと膨らませる恭介。
移動で疲れた妻はホテルの部屋で休んでいる。つまり、荷物は恭介が見張っていないといけないのだ。
「ツマンナイけど、しばらくここで休んでるかぁ……」
パラソルの陰に隠れながら、恭介はトートバッグからドリンクの缶を取り出して、プルタブを開けた。
ごくりと飲み干すトロピカルなカクテルは、まさしく夏の味だった。
「さて、ちょっと泳ぎますかね」
水着にラッシュガードといった格好の七海は打ち寄せる波にしばらく足をさらしていたが、
軽く柔軟体操をして海に入っていこうとした。
「ねぇそこの彼女〜。ちょっといいかな?」
「お兄さんたちといっしょに遊ばない?」
急に呼び止められて声のした方に振り向くと、そこには2人の青年が立っていた。
薄い1人はピンク地に花柄があしらわれた、腰にスカート状のフリルがついたワンピースタイプの水着を着ており、
もうひとりは胸元と腰にフリルのついた大きな白いドット柄の紺色のワンピースタイプの水着を身にまとっていた。
どちらもプラスチック製の飾りのついたヘアゴムで髪をまとめており、
ピンク水着の方がポニーテール、ドット柄の方がツインテールにしていた。
一昔前は女児の定番だった水着と髪型から、彼らが七海よりも大体5歳ぐらい上の、
大学生か新社会人ぐらいの男性だということが見て取れた。
格好こそ女児そのものといった感じになったが、
青年が波打ち際でナンパをするということだけは変化なかった。
「すまん。今日は家族といっしょに来ているんだ」
ナンパされて少しうれしかったが、だからといって家族と来ているのについていくわけにはいかない。
それに、彼らはタイプではない。七海は軽くあしらい、海に入っていった。
「ちぇーっ。家族連れかぁ。ちょっとかわいかったのになぁ」
「ケンちゃん、次の子に声かけよ?」
シルエットだけならば波打ち際ではしゃぐ2人の幼女にしか見えない2人の青年は、残念そうにつぶやくと、次のターゲットを探しながら浜辺を歩き始めた。
「ちょっとうれしかったけど、ああいう輩は遊んでいるからな。断って正解だったか」
遠ざかる彼らの背中を横目でちらりと見ながら、七海は先ほどのナンパ経験を反芻するように思い出していた。
この思い出は、絶対に凛に報告してうらやましがらせよう。
そう考えながら、七海ははじめて体験する海パンでの水泳を満喫しはじめた
当初の予定では、中高年男性と女子中高生の服装交換以外はほとんど書く予定はなかったんですが、
男子高校生の服装変化にも手を出してしまいました。
いずれ、セクシーな下着やドレスで誘惑するようになると思うと、ドキドキしてきます
男子小学生化するお姉さんや熟女も見てみたい
キャビンアテンダントの制服が人気で、それで進学先を決める男子も出てくるとか
《8か月前:秋葉原》
「へぇ……ここが秋葉原かぁ」
「ほら、そんなにきょろきょろするな! 恥ずかしいだろ」
「すまない……」
中川七海は、友人の春日凛に連れられて秋葉原までやってきていた。
かつて電気街と呼ばれていたこの街は、その面影を残しつつも今ではアニメとマンガ、
ゲームなどオタクのメッカとして世界中に知られていた。
「それにしても……」
七海は、隣にいる自慢の親友を上から下へ嘗め回すように眺めた。
その行為に対して、頬を染めて照れる凛。
「今日もお前はばっちり決まっているなぁ。
並ぶと自分のカッコ悪さにため息がでてくるよ」
そう言って、七海は本当にため息をついた。
今日の凛は、シャドーストライプが入ったダークネイビーのスリーピーススーツを見事に着こなしていた。
Vゾーンからは糊の効いたペールブルーのシャツが覗き、
深いグリーンのドット柄ネクタイが襟元を引き締めていた。
手入れが行き届いた茶色いプレーントゥの革靴はつま先だけが磨きあげられており、
これだけでも凛のファッションに対するこだわりとダンディズムが強く感じられた。
「そういう七海だって悪くないじゃないか。もうちょっと自信を持て」
「そう言われてもなぁ……」
あらためて七海は自分の格好を確認した。
確かに父から譲り受けたグレーのスーツはぴったりだったし、シャツやネクタイ、
革靴のチョイスだって間違ってはいないと思う。
しかし、彼女の胸部には専用のアンダーシャツでつぶしてもつぶしきれないほど大きな贅肉のかたまりがあるため、
どうしてもそれがスーツの下から自己主張をしてしまいシルエットが崩れてしまうのだ。
それ以外は完璧な着こなしではあるのだが、この一点がコンプレックスとなってしまっていて、
七海は自分の着こなしにどうしても自信が持てなかった。
「それはそうと、今日はどこに行くんだ?」
「ええとだな、有り体に言えば“喫茶店”だな。
これから行く店はとても素晴らしくてな、なんとしても七海を連れていきたいと思って」
「ふうん……喫茶店ね」
七海は話題を変えようと凛に今日の予定を尋ねると、彼女はどうやら喫茶店に行きたいということのようだ。
颯爽と歩く凛のあとを、とぼとぼとついていく七海。
大通りをしばらく歩いていくと、目的の場所についたのか凛の足が止まった。
「ここだここだ。まだ行列もできてないみたいだし、ラッキーだったな」
笑顔を浮かべながらいそいそと雑居ビルの階段を上っていく凛と、それについていく七海。
凛が店の扉を開けると、どこか鼻にかかった舌足らずな、
それでいて無理やり作った感じのする甘くかわいい声が響いてきた。
「おかえりなさいませ、ご主人様♪」
扉の向こうにははにかんだような笑顔のかわいらしいおじさんが立っており、
お決まりの文句で2人を出迎えていた。
「ここって……」
「ご察しの通り『メイド喫茶』だよ」
凛が七海を連れていきたかった喫茶店とは、メイド喫茶だったのだ。
店員は全員が少し光沢のある紺色のワンピースに白いエプロンをつけ、
ミニスカートの裾はパニエで膨らんでいた。
そのスカートから伸びる脚は白いニーハイソックスに包まれており、
彼らが店内を動き回るたびにまばゆい絶対領域がちらりちらりと見え隠れしている。
地毛なのだろうか、みな前髪を切りそろえたロングヘア
――いわゆる姫カット――やツインテールなどの“アニメ的なかわいらしい髪型”をしており、
頭にはホワイトブリムと呼ばれるメイドさんの象徴ともいえるヘッドドレスを装着していた。
「ご主人様、こちらへどうぞ♪」
メイドさんのひとりが、2人を席へと案内する。
腰にはハートの形をした名札をつけており、丸っこい独特の文字で「ゆうじ」と書いてあった。
それを見た七海は、このメイド喫茶がどういう場所であるか瞬時に察するのだった。
「おい、ここってもしかして……」
「そりゃ当然だろ? あんなかわいい格好、おじさん以外の誰がするんだ」
そう、この店のメイドさんは全員中高年男性なのだ。
女子中高生の“かわいい”と中高年男性の“かっこよさ”が入れ替わった形になった昨今、
メイド喫茶のメイドさんも女性からおじさんへと変化していったのは当然の流れともいえる。
もちろん、この現象はメイドさんだけ現れたものではない。
そろいの衣装を着て歌い踊るアイドルグループやレースクイーン、グラビアモデルなどの“若く美しい女性がやる職業”も、
そのほとんどが女性から中高年男性へと切り替わりつつあった。
当然だろう。若い女性にとってスカートをはじめとした“かわいらしいファッション”や“女性らしいスタイル”は、
もはや“男くさい服装”であり“おじさんの格好”となってしまっているのだ。
そして、かわいらしい格好をしたおじさんを愛でることが一種のステータスとなり、
このようにおじさんメイドだらけのメイド喫茶に通ったり、
あるいはおじさんアイドルグループを応援したりするのが“普通”となっていた。
「やっぱり「ゆうじ」ちゃんはかわいいなぁ。
いや、「たかゆき」ちゃんもかわいいし、やっぱこの店のメイドはレベル高いわ」
店内をせわしなく動き回るメイドを鼻の下を伸ばしながらみつめる凛。
その姿は、一昔前のエロ親父を髣髴させた。
「お前、彼氏いるのにいいのか?」
「彼氏とメイドさんは別腹に決まってるだろ!
ああ、でも翔太にメイド服着せてもいいな! 帰りに買っていこうかな?」
「さいですか……」
七海がのろけともとれる凛のつぶやきにあきれていると、
トレイに料理を載せたメイドが2人のテーブルまでやってきた。
「おまたせしました〜♪ こちらメイドさんのあつあつオムライスです〜♪
こちら、今から魔法をかけますので、いっしょに唱えてくださいね」
そう言うと、メイドは体を器用にくねらせながらリズムをとるように“魔法”を唱えはじめた。
「おいしくな〜れ♪ おいしくな〜れ♪ 萌え萌えキュン♪」
「萌え萌えキュン♪」
両手で作ったハートマークを突き出すようにオムライスに向けるメイドと、
それにあわせて同じようにハートマークを作る凛。
この店の常連である凛は、このような“お約束”も照れずにきちんとこなしていた。
「こちらのご主人様のオムライスにも魔法をかけますね♪
おいしくな〜れ♪ おいしくな〜れ♪ 萌え萌えキュン♪」
「も、もえもえきゅん……」
しかし、このような店に来るのははじめてだった七海は、
どうしてもこのようなセリフを口にするのは恥ずかしく、ついつい照れがでてしまう。
「おいおい、こういうのは照れずにやった方が恥ずかしくないんだぞ」
メイドがテーブルから離れると同時に、七海をたしなめる凛。
確かに、このようなものは照れると逆に恥ずかしくなるのは間違いない。
しかし、それでもはじめての体験は、顔から火が出るほど恥ずかしいもので、
できることならば二度としたくないと七海は思っていた。
「それではご主人様! お待ちかねのジャンケンタイムで〜す!」
店の隅にあるちょっと高くなった特設ステージにメイドが立ち、マイクでなにやら話しはじめた。
どうやら店内の客とメイドでジャンケンをして、
最後に勝ち残った客にプレゼントが贈られるというミニゲームが開催されるようだ。
七海は傍観するつもりだったが、凛にうながされるように席を立ってジャンケンに参加することになった。
「勝ちだけですよ? あいこと負けは失格です〜♪」
みなさん、ズルはなしですよ? 準備はいいですか?」
「「「「はーい」」」」
どこか無理に作っている感じのするメイドさんの高い声に続いて、店内のご主人様たちが一斉に声を上げる。
「せーの! ジャンケンポン!」
掛け声に合わせ、七海はパーを出す。メイドさんはグー。どうやら勝ったらしい。
「ちくしょー! 負けたぁ」
チョキを出してしまった凛をはじめ、店内にいた半分以上のスーツ姿のご主人様が椅子に座ってしまう。
「それでは、次いきますよ〜。ジャーンケーンポーン!」
続いてのジャンケンではメイドさんはチョキを出し、七海はグーを出した。
その次、またその次と順調に勝った七海は、決勝ということで勝ち残った別の客と直接対決することになった。
「それでは、せーの!」
「「「ジャーンケーンポーン!」」」
とくに興味はなかったが、ここまで来たら負けるわけにはいかないと、
魂を込めて出した七海の手はチョキ。
対する七海と同い年ぐらいだと思われるスーツ姿の客はパー。
なんと、七海はじゃんけん大会で優勝をしてしまった。
時間開けて、投下いたします
「それでは、見事勝ち残ったご主人様に拍手〜」
店内はまばらな拍手に包まれ、居並ぶご主人様たちはねたましく思いながらも七海の勝利を祝福していた。
「それでは、賞品のメイドとのチェキツーショット権ですが、誰といっしょに撮りますか?」
「ええと……。じゃあ「ゆうじ」ちゃんと」
「ワタシと撮ってくれるんですか? うれしいです〜♪」
両手を胸の前であわせてぴょんぴょん跳ねるゆうじちゃん。
この店にはじめて訪れた七海には、誰が誰だかまったくわからない。
したがって一番近くにいた彼を選ぶほかなかったが、それでも選ばれたことをとても喜んでくれるゆうじを見てると、
七海はなぜか心がじんわりと温かくなってきた。
「それじゃあ、撮りますね? いいですか? はい、チーズ!」
メイドのゆうじは七海の腕にぎゅっと抱き着き、インスタントカメラを持った反対側の手を伸ばしてツーショットを撮影した。
ゆうじからふんわりと漂うコスメや香水のにおいと体臭がまじりあった甘い香りは
七海の下半身から湧きあがる本能的な情動を強く揺り動かし、
柔らかな体から伝わる体温はその情動をさらに強いものへと変えていった。
――ゆうじちゃん、かわいい……っ!
この瞬間、七海はゆうじのとりこになってしまった。
席に戻ってからも、帰り道も、彼とのツーショットチェキをにやにやと笑いながら眺め、凛からたしなめられる始末。
この後、七海はバイト代やおこずかいなどをメイド喫茶
――いや、ゆうじにつぎ込んでいくこととなるのだが、それはまた別の話である。
通常ネタはこれで終わりとなり、あとはエピローグ2本となります。
>>691
今回は「おじさんと女子中高生」にスポットを当てて書いたため、
そっちにはほとんど踏み込めませんでした。
>>692
OL事務服で登校する男子学生・・・・・・たまらん
【その85】
朝。一日のはじまり。
安息日明けの月曜日だけあって、駅はセーラー服やブレザーなどの制服に身を包んだかわいらしいおじさんに混じり、
学ランを着た40代ぐらいのキャリアウーマンやスーツ姿のダンディな女子中高生、
赤いランドセルを背負った丸襟ブラウスに吊りスカート姿のフレッシュビジネスマンまで、
駅のホームはさまざまな人々であふれかえっていた。
数年前までの“転換期”と異なり、スーツを着たおじさんやスカートを履いた女子中高生はもやは見当たらない。
男性なのにスーツを着るのが好きだったり、逆に女性にもかかわらずスカートを履いてメイクをするといった服装倒錯の趣味を持つ人々は、
ひっそりと自分の家や専門のサロンなどで『異性装』を楽しんでいるという。
服装にあわせてか、それぞれの年代の嗜好も大きく変化を遂げていた。
ホームや駅で週刊誌や駅売りの新聞を読むのは女子中高生の特徴となっていたし、
スマホでゲームをしたりマンガ雑誌を読むのは中高年女性ばかりだった。
逆にかわいらしくあろうと努力をする中高年男性は電子書籍版のファッション誌をスマホで読んだり、
あるいは昨日見たテレビ番組のことや妻への愚痴、上司の悪口などの他愛のない話題をSNSを通じてやりとりしたり、
あるいはスマホで動画を見たりして時間をつぶすのが普通となっていた。
『んもう……。ああいうエッチなページを堂々と広げるなんて、ホント女子高生ってスケベで恥ずかしい存在よね』
身動き一つとれない満員電車の中、女子高生であろうスーツ姿の女の子が
周囲の迷惑を顧みず広げたスポーツ紙が目に入った中川恭介は、その内容に顔をしかめた。
そのページはいわゆる『お色気ページ』であり、
恭介と同年代ぐらいの“年頃のおじさん”たちが半裸、あるいは水着姿でセクシーなポーズを決めていた。
アイドルやグラビアモデルを務めるのが若い女性から中高年男性に変わっていった関係からか、
成人向けの写真やビデオの被写体も中高年男性が務めるのが普通となっていた。
自分の父親ほどの男性がセクシーな下着をまとってあられもない姿をさらしているさまを見て
女子中高生や女子大学生は興奮を覚え、若き劣情の滾りを自らの手で慰めているという。
そう、もはや中高年男性は性の対象として見られる立場になり、
女子中高生はその中高年男性を性的な目で見る“エロ女父”と化していた。
服装から始まった世代間の逆転は、とうとう性的なものまで浸食しつくしたのだ。
「……っ!」
スポーツ新聞のエッチなページを読みふけるエロ女父から目をそらそうと強引に体の向きを変えようとした恭介だったが、
ふいに下腹部に予期せぬ刺激を感じてびくりと体を震わせた。
『かばんでもあたったかな?』
身動きすることすら困難な満員電車。
胸や下腹部などのデリケートな部分に誰かの手やカバンがうっかり触れてしまうこともある。
その程度で目くじらを立てるほどではない。
何事もなかったかのようにぎゅうぎゅう詰めの満員電車に揺られる恭介だったが、
しばらくすると再び下腹部に得体の知れない刺激を感じた。
まるで彼のペニスを愛撫するかのように蠢く物体。
その気持ち悪い感覚の正体はなんなのか、真っ白になった彼の脳はやがてひとつの答えを導き出した。
『――痴漢、いや痴女だ!』
そう、恭介の下腹部を襲う性的ないたずらは、まぎれもなく痴女の仕業だった。
目の前にいるスーツ姿の女子高生か、あるいは斜め前にいるスポーツ新聞を読む女子高生か。
そのどちらがやっているかは恭介からはわからなかったが、犯人は彼女らで間違いなかった。
『こ、声を出さなきゃ……捕まえなきゃ……』
そう思うものの、妻にしか触らせたことのない男の一番大事なところを触る痴女の悪辣な仕業に、
恭介は声を出すことはできなかった。
あまりにも不快で卑劣な行為は、次の駅に停車するまでのわずかな時間の出来事だったが、
恭介にとっては無限に続く地獄の責め苦のように感じられた。
「……なんでこんなことに」
会社の最寄り駅ではないにも関わらず電車を降りた恭介は、
その足でトイレに駆け込み、個室でひとり泣いた。
このような中高年男性を襲う痴女行為は、年々増加の一歩をたどっているという。
しかし、被害を受けたことへの恥ずかしさからか、痴女行為を訴える中高年男性はほとんどおらず、
その実態は闇に葬られる形となって表に出ることはほとんどなかったという。
この満員電車における中高年男性の痴女被害はやがて明るみに出て社会問題になるのだが、
それはまだまだ先の果てしない未来の話である。
《6年前》
「お父さん、もうちょっと娘さんの方に寄ってください」
「こ、こうですか?」
「娘さんはもう少しだけ前に出てください」
「これでいいの?」
「はい、ばっちりです!」
白い壁紙を背に立つ中川恭介、あゆみ、七海の3人は、カメラマンの指示に従ってその立ち位置を微妙に変えていく。
家族は近づき、離れ、また近づく。
そのような行為を何度か繰り返していたが、
ようやくしっくりするポイントを発見したのかカメラマンはオーケーサインを出した。
「それでは撮影しますよ……はい、チーズ!」
瞬間、まばゆいフラッシュがまたたき、ぱしゃりと小気味良いシャッター音が静かなスタジオに響く。
もう1枚、もう1枚とカメラマンは何度もシャッターを切り、家族の肖像をカメラに収めていく。
「はい、お疲れさまでした。写真を確認しますか?」
「はいはい! するするー♪」
「ははは……。あまりはしゃぐなよ、七海」
娘の七海はまるで子犬のように駆け出し、今しがたカメラマンが撮影したデジカメの写真を映し出したタブレットを覗き込む。
向かって右側には、仕立てのよさそうなグレーのピンストライプ地のスリーピーススーツを着た父の恭介が真面目そうな顔をして立ち、
その横にはレディーススーツを身にまとった母のあゆみが幸せそうに微笑んでいる。
そしてその間には、紺色のブレザーにジャンパースカートを着用した娘の七海が満面の笑みを浮かべながら立っていた。
「うん、バッチリ!」
七海は画面に映る自分の姿を見て、満足そうに微笑んだ。
入学式など人生の節目には写真館で記録を残すというのが、中川家の恒例行事だった。
今日も娘の七海が中学校に入学した記念として、家族写真を撮影しに来たのだ。
「では、今回の写真も店頭に飾ってよろしいでしょうか?」
「はい、こちらこそよろこんで」
写真館の主人の問いかけに、一も二もなく了承の返事をする恭介。
七海が生まれてから12年。
七五三や入学式など節目を迎えるごとに増えていく記念写真は写真館のショーウィンドウを飾っており、
今回撮影したものも当然のように額縁に収められて飾られることが決まった。
「いつまでこの記念撮影が続けられるかわかりませんが、できればずっと続けたいですね」
父親の父親の、そのまた父親……もっと前から綿々と続く中川家の伝統を、ずっとずっと続けたい。
恭介はタブレットに映る家族の笑顔を幸せそうな顔で見ながら、そう決意するのだった。
《現在》
「お父さん、もうちょっと娘さんの方に寄ってください」
「これでいいの?」
「娘さんはもう少しだけ前に出てください」
「こ、これでいいのか?」
「はい、ばっちりです!」
白い壁紙を背に立つ中川恭介、あゆみ、七海の3人は、カメラマンの指示に従ってその立ち位置を微妙に変えていく。
家族は近づき、離れ、また近づく。
そのような行為を何度か繰り返していたが、
ようやくしっくりするポイントを発見したのかカメラマンはオーケーサインを出した。
「それでは撮影しますよ……はい、チーズ!」
瞬間、まばゆいフラッシュがまたたき、ぱしゃりと小気味良いシャッター音が静かなスタジオに響く。
もう1枚、もう1枚とカメラマンは何度もシャッターを切り、家族の肖像をカメラに収めていく。
「はい、お疲れさまでした。写真を確認しますか?」
「はいはい! するするー♪」
「ははは……。あまりはしゃぐなよ、親父」
今しがた撮ったばかりの写真を早く見ようと駆け出す父親の恭介をたしなめるように、娘の七海が笑う。
デジカメから写真が転送されたタブレットには、家族3人の“今”という瞬間を切り取った姿が映し出されていた。
向かって右側には、襟に白い2本のラインが入った紺色のセーラー服の上から白いブレザーを羽織った父親の恭介が満面の笑みを浮かべ、
その横には金ボタンがまぶしい黒い学ランを身にまとった母のあゆみが幸せそうに微笑んでいた。
そしてその間には、グレーのピンストライプ地のスリーピーススーツを着た娘の七海が真面目そうな顔をして立っている。
「うん、ちゃんとかわいく撮れてる!」
タブレットに映る写真をしばらく眺めていた恭介は、出来栄えに満足そうに微笑んだ。
入学式など人生の節目には写真館で記録を残すというのが、中川家の恒例行事だった。
今日も娘の七海が高校を卒業した記念として、家族写真を撮影しに来たのだ。
「では、今回の写真も店頭に飾ってよろしいでしょうか?」
「もちろん♪ ちゃーんと目立つところに飾ってね」
写真館の主人の問いかけに、一も二もなく了承の返事をする恭介。
七海が生まれてから18年。
七五三や入学式など節目を迎えるごとに増えていく記念写真は写真館のショーウィンドウを飾っており、
今回撮影したものも当然のように額縁に収められて飾られることが決まった。
「あれ? この写真ってもしかして……」
タブレットをいじる指がどこか変なところを触ったのか、画面がスライドして別の写真が表示された。
スーツを着た男性とレディーススーツを着た女性、そしてその間には制服を着た小さな女の子が立っていた。
どうやら、中学校の入学式のときにここで撮影した家族写真のようだ。
「うわぁ……これ、七海ちゃんが中学校に入ったときのヤツだ。なつかしー」
「どれどれ……うわ、俺がスカート履いてるよ!」
懐かしそうに画面を眺める恭介のうしろから覗き込んだ七海は、自分が今のようなスーツではなく中学校の制服を着ている写真を見る羽目になってしまった。
「だってこれ、七海ちゃんが中学校に入ったときのヤツだから6年前だよ? その頃は七海ちゃんだって普通にスカート履いてたじゃん」
「そうだったかなー。もう覚えてないなぁ」
恥ずかしいのか照れくさいのか、写真から目をそらす七海。
無理もない。今の時代、女子中高生がスカートを履くということはまずありえないことであり、
それが“おじさんたちが着るもの”と化した中学校・高校の制服となればなおさらだ。
たった数年前まで着ていた服のはずなのに、あらためてスカートを履いている姿を見せられると恥ずかしくてたまらない。
これは今時の女子なら誰もが抱く正常な感情だった。
「いいから早く帰ろう。俺は腹が減ってるんだ」
まるで無理やり男装させられている写真を見せつけられているような気分に陥った七海は、ここから立ち去ろうと両親を追い立てた。
「この頃の七海は、まるでお父さんみたいにかわいいな」
「ホント、七海ちゃんもまたスカート履いてみればいいのに。きっと似合うよ」
「それにしても、ホントに大きくなったよね、七海ちゃん」
「昔はこんなに小さかったのになぁ……お母さんもうれしいな」
恭介に呼ばれたあゆみも写真を覗き込み、昔の娘の姿を見ながら夫婦できゃいきゃいと笑っていた。
父親がかわいく装い、娘がかっこよさを追求する。
そのように時代が変わっても、着る服が父と娘で入れ替わっても、両親が子供を思う気持ちだけは変化しないようだ。
改行の方が問題だったようです。
長々だらだらと続いた一連のお話は、これでおしまいとなります。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
あべこべ物といっても美醜逆転とか貞操逆転が多い中久しぶりに正統派の男女あべこべ物で最高の出来で読み進めるのが本当に楽しかったです
ありがとうございました
>>710
お読みいただき、ありがとうございました。
今回は「世代間の逆転」も組み込み、やや変則的な内容になってしまいましたが、
大好きなんです。世代間コミの男女逆転。
いずれ、またなにか思いついたら書いてみたいと思います。
そのときは、またよろしくお願いいたします。
過去作だとヤンキー高校とお嬢様高校の入れ替わりが特に好きです
直接コメント欄で言えば良いのでは?
【 】です。
自分の書いたものを気に入っていただき大変うれしいのですが、
できれば、こちらに投稿していない作品については投稿した場所に感想を書き込んでいただけるとありがたいです。
この機会に垢作ってブクマといいねしよう
おじかわいいなる言葉があるそうな
あんな世界来ねえかなぁ
http://phoebe.bbspink.com/test/read.cgi/pinkplus/1505579143/
【話題】奇習! 妻が“夫を犯し”夫は“女装で咽び泣く” 月に一度『新月の日』に「男女あべこべ」で交わる夫婦和合―近畿
戦争に負けて強制的に男女逆転させられた国での第二次性徴期の話で
逆転している描写なんかは少なかったんだけど結構興奮できた。
これとか「変わりゆくセカイ」のように、外圧で強制的に男女逆転する話もいいなぁ
外圧変化もいいよね
AVやグラビアはおっさんが出演するものが普通で、援助交際は女子中高生がおじさんを買う。
満員電車ではスーツの男性がいたずらされ、夜道ではおじさんが露出狂の幼女にタテスジを見せつけられる事案が発生。
一部の若い女性はおじさんの服を着る「女父さん(おじさん。こちらでいう男の娘)」がブームになっている。
・・・・・・と、ここまで考えて、いわゆる貞操逆転世界だということに気がつく。
男女逆転ネタを考えるの、難しいなぁ。
たしかにギャップやビジュアル的には分かりやすいけど
同年代同士できっちり逆転してるほうが好きだ
主人公がこの逆転状態を当たり前のことだとして自分もその価値観で生活してるならありだと思うけどな
よくある貞操逆転物って主人公だけは逆転してなくて女の子とヤリまくりみたいなのが多いけどそれだとあべこべ要素薄すぎてあんまり好きになれないんだよなぁ
男(はぁ、今日も電車混んでるなぁ。痴女にあわなきゃいいんだけど…)
上司「お、男君。おはよう。今日も混んでるな」
男「上司さんおはようございます。この時間高校生も結構多いんですよねぇ」
そんな他愛もない話をしていると後ろに並んだ女子高生の話し声が聞こえてきた。
JK1「ねぇねぇ前のおじさんのお尻ヤバくない?あんなぴっちりしたスーツ着てるなんて絶対うちのこと誘ってるよね」
JK2「めっちゃエロいよね。隣のお兄さんもガッチリしてて首筋とかセクシーじゃない?」
JK1「あのエロさはクラスの男子じゃありえないもんね。あーあ、あんなおじさんとヤリまくりな世界になったらいいのになぁ」
JK2「ないない、AVの見過ぎよ」
なんて会話が聞こえてきてこのまま電車に乗るのが少し不安になってきた。
男「歳とってきてから女の子からの視線が結構キツくなってきてるんですけど中々慣れないですね。上司さんとか街歩いてたら凄い見られるんじゃないんですか?」
上司「俺も君ぐらいの歳の頃はそんな感じだったよ。だいぶ慣れたけどさ」
男「いつもぴっちりしたスーツ着てますけどよく着てられますね。僕は視線に耐えられなくてとてもじゃないけどそんな体のラインが出るの着られないですよ。」
上司「この方が落ち着くからな。見られはするけどだからって着たくないものを毎日着たくはないからな」
そうこうしていると電車がホームに入ってきた。
が、目の前に停まった車両の様子がおかしかった。
扉が開くと40代ぐらいの女性が女子高生の腕を掴んで引っ張りながら降りてきた。
JK3「ちょっと引っ張らないでよ。私は何もしてないわよ!」
女性「痴女した人はみんなそう言うのよ。おとなしく着いてきなさい」
電車の中を見ると痴女をされたと思われるおじさんにその同僚と思しき人が話しかけていた。
同僚「大丈夫か?」
おじさん「あぁ、怖かったけどなんとかな。」
殊勝に応えてはいたが涙声で足は恐怖で少し震えているようだった。
上司「俺たちもああならないように気をつけないとな」
男「そうですね。されたことはないですけどやっぱり怖いですもんね」
一方男の後ろに並んでいた女子高生たちは、
JK1「うわぁ、やっちゃってるじゃん。でもあのおじさんもあんなエロい格好してたら仕方ないよねぇ。うちも魔が差してやっちゃうかも」
JK2「だからってやらないでよ?私も庇いきれないよ」
JK1「やらないわよ。でも今日のおかずは痴女物かなぁ」
拙い文章でアレですが例えばこんな感じはいかがでしょうか?
いいなぁ! ありがとう!
別のパターンも見てみたい。
>>724
同年代逆転もいいんだけど、供給は少ないよね。
自分が書くなら年齢差コミの逆転になるんだけど。
セクシーな色気たっぷりの熟女が短パンタンクトップで鼻水たらしながら遊びまくったり立ちションしたりエロ本拾ったり
その場合幼児と老人はどうなるかというところが無視されがちだからモヤっとする
たしかに幼児とか老人の扱いは難しいですね
例えば>>723のネタだと老人になるとロリ・ショタ的な扱いをされるのかとか元々思いついたネタと外れる部分を考えるのが結構難しい
自分はとりあえず1ネタ思いついたら設定とかあまり決めずに思いつくままに書いちゃうので元々思いついた所から離れたキャラの扱いに困って続いてないのが溜まっちゃってます
もし俺が男女立場服装逆転に行ったら、こっちでいう腐女子みたいな嗜好かも
なんにせよ新作が投下されるのが一番うれしい
正体は、その筋では有名なビジュアル系バンドのボーカル・谷琢磨だったんだが。
こういうのを見ると、現実でも実際に男女の服装逆転が進んでいるのかなぁ・・・・・・と思えてきてしまう。
前に長々とやったけど、またおっさんと若い女性のファッションの格好などが逆転している世界の話を書きたくなってきた。
似たような話になってしまうのは否めないけど
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1477761699/l50
そういう系になるとこっちに行ったほうがウケがいいかも
もはや性別より年齢や立場が重視されてるし
2匹目のどじょうを狙って男性用女性服、男性用女性下着などが開発され、それが当たり前になり「女装」という言葉が消えるみたいな妄想が浮かんだ。
まぁ中身がどうこうってより男性用女性下着って言葉の響きになんとなく燃えるものがあっただけであべこべなのかすらもよくわからないんだけど
服装もメイクも同じようにしてもちろん下着もお揃いでってカップルが街に溢れてるみたいな異常なことが当たり前だとされることに滾るものを感じる
最近スレに動きがなかっなので妄想を垂れ流してみました
長々と失礼しました
エロになった時なんで女はほとんど受け身だったり
らめー!とかになるんだろうなあ。
そこが不満。
結局男が強引だったりリード取る。
違和感ありまくりでさ。
それはあべこべ物の皮を被った貞操逆転物とか美醜逆転物でしょ
このスレはああいうのに否定的な人が多い気がするけどどうだろう
たいてい主人公だけはこの世界から転移したとかで、痴女ものと全く変わらない
会って即ヤリ!お小遣いももらえます!どっかの出会い系広告と同じ
男が少数で女が多数で、男が絶対権力をもってるみたいな作品を
「逆転」と呼ぶのは勘弁願いたい
単にエロの口実にしてるだけなら楽しめるんだけどミソジニーとか
ミサンドリーをこじらせ過ぎてるのはついていけないんだよね
なろうの小説とか、柳の下のドジョウな同人作家の貞操逆転はダメ
まあ要は『男女逆転』をエロの導入としてくそ雑にやられるのは嫌やよなあ
天原さんが原作について貞操逆転世界に女の子が飛ばされてしまったってやつの1巻を見たけどあれは良かった
連載だからってのもあるんだろうけど心理描写とかもじっくりやってくれてて今のところはいい感じだと思う
いきなり男が強くでてもその世界の女は、
なんだこの男?猫被ってたのか?
ってなる方が多い筈で
あへ、らめですぅ、、とか女がなるのは何故?
M女ならあるのかもしれんが
その心理描写の流れがわからない。
だから、「貞操逆転」では女性が受けになってもおかしくないし
「貞操逆転男尊女卑」系は女性が攻めになっているのが中心
「男女逆転」が一番好きなんだけども
それは身体の仕組みとかによるからじゃないの?
男性より女性の方が快感が強いと言われてるし
で、貞操逆転女尊男卑の世界の場合、通常は女性の方がリードしてるから自分の都合のいいように動けるけどそこに違う価値観を持った男が現れて思うように攻められないどころか逆に攻められてしまっていつもよりも感じてしまうみたいな風に解釈すればいいんじゃないかな
例えば逆転の過程として『女権国家への途』みたいな男性の身体の仕組みを変えてしまうような描写があったりするなら言わんとすることもわかるんだけど
あといきなり強く出た男が元々その世界観の中で生まれて世界に適応したメンタリティを持った男なのであればおかしいとは思うけど別の世界のメンタリティを持った男なら別に不思議ではないだろう
男性のヤル気の過程が作者の腕の見せ所なのか。
快感がつよいならもっともっと!とリードとりたい
女性だっている筈なのにほとんど女性が言われるがままアヘェってなる作品ばかりだった。
このスレに来て「男女逆転」をTSのことかと認識するのはどうなのさw
どうもこれも、貞操逆転が普及しまくってる影響よねえ
「貞操逆転は逆転じゃない」とするのはちょっと無理があると思う
次スレ立てるときにテンプレ変えるかか、貞操逆転物も取り入れたスレにするか
どっちかにしたほうが良いと思うけどなー
貞操逆転自体はあべこべになった場合に生じる要素だとは思うけどそこだけを取り上げられると本来あべこべもので見たいものから外れてしまうってだけだと思う
特にこのスレだと単純な本番シーンよりあべこべになった日常に重きを置いた方が好まれる傾向にあるからそこが嫌われる理由じゃないかな?
俺は貞操逆転そのものは否定しないけど貞操逆転のみを採用してるのにあべこべものを装ってるのを見るとそれは違うだろと思ってしまう
今んところはどっちもそんなに勢いないしなー
とりあえず妄想垂れ流してくれ、男女が逆転すればなんでもありだし
筋肉の質の逆転とかどうよ
男は柔らかく弱い筋肉で、女は固くたくましい筋肉
ってのが大きいと思うんだよなあ。
もし妊娠を選べたら女性が強いと思うんだが。
昔は男尊女卑だったが事後でも良いノーリスクの避妊薬薬が出来たおかげで
出して終わりの男性より、性に開放的になった
女性が、って小説誰か。
力のもんだいなら上の人が言ってくれた設定もありだし女性は集団が恐怖、なんて。
体も強靭になるので妊婦同士でプロレスしようが胎児に影響なし
俺は見た目も変化を付けるのも好きなんだけどね
ガチ目の美醜逆転は「普通の世界でもそこまで顔の造形にこだわらんでしょ」
ってくらいイケメンとかブサイクにこだわってて作者の闇を感じて楽しめない
ライトな美醜逆転はただのハーレムの言い訳だからそれはそれでつまんない
性格の悪いグロメンがしゃしゃり出て絵面が悪いし綺麗な人がわざと不細工にするし
結局主人公をイケメン扱いしべたぼれする自分に自信の無い(こっちで言う)絶世の美女クラスがいるぐらいのメリットしかない
若干立場交換寄りだが
で、この作品はこういう世界設定か、とか色々あるのが面白い。
オチが見つけにくいからエタるのばかりだけど期待したい。
ちな、逆転世界のファンタジーだと僧侶は
ドラクエ3の僧侶の男版で
ピッタリしたモコシパンツに前後ろにフンドシみたいなのかけてんのか?絵面すごいな。
180cmでガタイと切符の良い居酒屋店員の女の子が主人公なんだが
彼氏が150cmくらいの可憐で奥ゆかしい男の子って設定で、
逆転世界が舞台ではないが逆転モノのようだった
逆転モノ抜きにしてもコメディとして良かった
上のおじさんと女子高生のあべこべ作品の世界観をお借りして書いてみました
拙い文章ですがお付き合いいただけると幸いです
女の子視点で父娘の小説になります
次レスから開始します
「えー?いいよー。そこのクローゼットからテキトーに取ってって」
そんな風に父に服を貸すようになったのはほんの二週間くらい前だった。
「じゃあ、このチェックのミニスカと黒のストッキング借りてくぞ」
「んー。あ、ついでにお母さんに今日のお夕飯はカレーライスがいいって言っといて」
別にこのときはまだ何とも思っていなかった。
アイスを咥えながら流行の女性雑誌に夢中になっていた私は何気なく適当に返事をしてしまう。
父の異常なお願いに気づかず、赤の他人でもないし、姉妹がいる人にとっての姉や妹に服を貸すという感覚で、初めて服を貸したにもかかわらず全くといっていいほど抵抗感がなかった。
「ああ、それはいいが夕飯の前にそんなもの食ってたりしてたら母さんのメシが食えなくなるんじゃないか?」
「んー?大丈夫だって。いいから早くお母さんに言ってきてよ!もう作っちゃうかもしんないじゃん!」
「はいはい、それじゃ、お前の服持ってくからな」
普通の家庭に生まれた私は普通の両親と普通の一軒家で過ごし、もちろん今までも普通の16年間を生きてきた。
ちょうど中学くらいから始まった反抗期も終わり、父と母に親しく接することにも慣れてきたかなぁと思えるようにもなっていた。
父が部屋をノックすることもなく勝手にドアを開けて入ってきた。
その時点で以前の私ならブチ切れていただろうが、その日はなんとなく何もイライラしなかったのだ。
父が私の服を借りていくことより、
(うーん、お父さんに服を貸すのかぁ。お父さんが着れるようなサイズの服あったっけ?)
ぐらいにしか感じず、また雑誌を読みふけってしまった。
フツーに服を貸したその日はカレーライスを食べて何事もなく一日が終わった。
その次の日も父は服を借りに来た。
「今日はこのキャミソールとワンピースを借りてもいいか?」
父はほかの人と比べるとけっこう厳しい人だった。
礼儀正しくいまどき珍しい亭主関白な人で口数も少なくどっしりと腕を組んでいるのを見かけるのが家でも多かった。
そんな父が学校から帰ってきた私に、部屋で収納タンスを開きながら聞いてきたときにはさすがに驚いてしまった。
「……ええと、まぁ別にいいけど。お父さん会社は?」
家に帰ってから手を洗いそのまま自室に向かった私は、ドアを開けた瞬間、目の前にいた父にびっくりして思わずそんな風に聞き返してしまった。
自分が学校に行っている間に許可なく部屋に父が入り込んでいるのだ。驚くのも無理もない。
「ああ、今日は早く仕事が終わったんだ。ところでほかにもこの下着も何着か借りてっていいか?どうも昨日のミニスカートだと俺のトランクスがはみ出てしようがないんだ」
「う、うん。いいよ。…ってかなんでいるし!ココ私の部屋!」
「?別に問題ないだろ?おまえの父さんなんだから」
当然のように返されてしまって逆にこっちが困惑する。
「ええ…?まあ、そう言われちゃうとそうなんだけど…。と、とにかく!それ全部貸してあげるから早く出てってよ!」
父の背中を押して部屋から一刻も早く追い出そうとする。父は腕いっぱいに私のキャミソールやらパンティなんかを抱えてようやく自分の寝室に戻ってくれた。
(もーう!私がいないのに勝手に部屋に入って来るなんて!別になんの問題はないけどプライバシーとデリカシーとかあるでしょ!?)
私は心の中で怒りながら父が散らかしたタンスの片付けを始める。
不器用な父がやったこととはいえ誰かが片付けなくてはいけないのだ。
広がった服をたたみながらタンスに詰めていくと、元々いっぱいに詰まっていたはずの収納は半分ほどのすき間が空くようになってしまった。急にスカスカになったタンスを見下ろして私は少し違和感を感じた。
「あれ…?なんでこんなに服が…?いや、服はいまお父さんに貸していて……?」
どれだけ考えても頭のなかで整理が出来ず、その日は結局違和感に答えが見つからず眠ってしまった。
「あっ!」
目を覚まして着替えようとすると
(どうしよう……着ていく服がない……)
目の前にあったのはガランとなったタンスとからっぽのクローゼットだけだった。
清楚系なブラウスも春色のフレアスカートもお気に入りだったデニムのショートパンツもなくなってしまった。
(そうか…、全部お父さんに貸しちゃったっけ)
二週間前からほぼ毎日父に貸していたせいで私の部屋にあった服はすべて父の部屋にいってしまったのだろう。
アウターやズボンだけでなく下着類、ブラジャーやパンティ、ストッキングや靴下までも残っていなかった。
(もう今着てる下着くらいしか残ってない……。そろそろお父さんに服を返してもらないと…)
私は意を決して父の寝室にむかいドアにをノックする。
「お父さんー!服借りていいー?」
父に服を返してもらうはずだったのに、ドアを開けたとたん私の口から出たのはどういうわけかそんな言葉だった。
「なんだミヨコか。構わんぞ。父さんも最近使っていないから好きに持ってきなさい」
ベッドに腰かけ新聞を読んでいた父は私の素っ頓狂な質問にさも当然のように答えてくれた。
「…………。ええと…、お父さんの服、ほんとに借りてっていいんだよね?」
「うん?いいって言ってるだろ?おまえ、熱でもあるのか?」
自分でもおかしな質問をしたと思い、もう一度聞き返しても同じような答えを返されてしまう。
私は父の自然な態度に気圧されさっきまで言わんとしていたことをすっかり忘れてしまった。
「う、うん。それじゃあ借りてくね」
混乱する頭で言われた通り、父のクローゼットを開けると後ろから声がかかる。
「おっ、それならここで着替えてやってくれ。その下着前々から着たいと思ってたんだ。今日の会社に着ていくのにピッタリだ」
「ええ!?」
思わずそんなことを言われ大きな声を上げて振り向いてしまう。
「な、なんだ…でかい声を出して。父親が娘の服を着て会社に行くのは普通のことだろう」
まただ。またこれだ。当たり前のことを言われてるはずなのにどうしても引っかかる……
「ううん…。なんでもない。そうだよね、私の服をお父さんが着るのは当たり前だよね……」
おかしいと思いつつもそう納得してしまい、私は父の見てる前で着替え始める。新聞をそばに置き、私の体、というより下着を見つめワクワクとした表情で待つ父。
(うう…。がっつり見られてるよ。お父さんの前で裸になるなんて…!)
後ろ手でホックをはずすとまだ体温で温かいブラを手渡しで渡す。
大きくなってから男の人に裸なんて見られたことのない私は顔を真っ赤にして必死におっぱいをかくそうとする。
なんでこんなことに、と思いつつもパンティを脱いで素っ裸になる。
まる出しになった身体を見られないようにとモジモジしながら渡すと父は私の体なんかに目もくれないようで、もらったブラとパンティをしみじみと眺める。
「うーん。やっぱり可愛いな。今まで見逃してたのが惜しいくらいだ。ああ、ミヨコ。その恰好じゃ風邪引くだろうしこれを着なさい」
父はそう言って洗ったばかりの白ブリーフとワイシャツを渡される。
だがどう見てもそれは、私の記憶の中の父が毎日着用しているものに違いなかった。
私が渡された服に逡巡しているとおもむろに父が着替え始める。
上から羽織っていたピンク色のネグリジェを脱ぎ、もらった下着を身に着ける父の姿に少しの間、私は見とれてしまった。
まず、父が身に着けたのはシルクでできた小さなリボンが特徴なピンクのパンティだった。さっきまで履いていたはずのそれは不思議なことにスルスルと父の足を通されていく。
私より大きな腰回りなはずなのにピッタリのサイズで父のお尻を包みこむ私の物だったパンティ。
朝立ちだろうか少し大きくなった父のアソコはパンティからはみ出ないように少し横にズラしたチンポジで収まっている。が、しかしそれゆえにくっきりとパンティから男性器の形が浮き出てしまい、かえって色っぽさを引き出していた。
衝動で書いたので続きはあんまし考えてません
ここで終わりだなんてもったいない
異常に思いつつもそれを受け入れていく様がいいですね
【 】の人みたいに説得力をもって変わっていく様子も良かったけど、この催眠をかけているかのような強引な常識改変も不条理さが際立っていい
ここで終わらすにはもったいないですが勢いだけで書き始めて続かないのは自分もよくやるので気持ちはよくわかります
また思いついたらぜひ見たいです
@口調そのままでおっさん(女装)がスーツの女子高生に支払う
A口調逆転しておっさん(女装)がスーツの女子高生に支払う
B口調そのままでスーツの女子高生かおっさん(女装)に支払う
C口調逆転してスーツの女子高生がおっさん(女装)に支払う
の4パターン考えました
皆さんはどれがいいですか?
人気ないけど想像してみたら1も滑稽で悪くない
射精が止まらないって、、、よくよく考えるとやべぇ
(アマゾンの電子書籍)は、上半身だけひっくり返ってて男がセーラー服着てた
下半身や髪型がそのままだから住民的に物足りなさはあるだろうけど
ただ作中での言葉遣いが「大丈夫→大丈婦」とかに変えててそういうところは良かったな
でも挙げられるのはこれくらいだなぁ……昔の小説とか探しても意外と無い
ジャンルとして別に新しいわけじゃないけどアレがキッカケで一気にSSなんかも増えた気がする
ここにいる人達は文字面だけで勝手に補完できるだろうけど興味ない人には本番シーンよりも世界観の描写が主になってくると想像しづらいんだろうし
絶倫の主人公が子供作りまくって人工授精でも子供作りまくって
孫が1億人超えで世界の救世主としてあがめられる みたいな話とかですか?
うわぁ…KTCとかが出してるエロラノベでありそう
貞操逆転は否定しないけど転生してきた主人公がそれを利用してヤリまくりみたいなのは嫌い
逆転した世界を見てたいのにオメーは邪魔だよとしか思えん
現状、今の貞操逆転モノは男のほうが逆転してないんだよ
女に迫られたら「やめて!許してー」じゃないと逆転とは言えない
天原はちゃんとエロさとはなにかわかってる
http://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=1rctd024/
http://soekiba.net/rev/
男女の胸を出す出さないがあべこべなのいいよね…
そういうシチュを作りたいなら男女あべこべなんて回りくどいことせずに催眠とか常識改変とかで攻めるわな
なんかまたベストなタイミングでまた同じネタがきたわ
わかるよー
でも俺にとってはあくまで『男女が逆転した世界』ってのが重要だからなあ
逆に言えばパッと普段は差異がないからこそ面白い? >胸を出す出さないの逆転
主人公は実は2週間前くらいからそんな世界に来たのだが気づいていないで、あるひテレビで女優が胸をさらけ出しているのを見て…って感じとか
その辺は何を主軸に置くかの差なんだろうな
俺はあくまで男女があべこべになった世界の「日常」を見てたいからそういう「非日常」な要素は最低限でいいんだよね
『男女あべこべへの世界』で書かれてる程度の描写量で十分
でも実際そうなんだよね、SEXシーン突入するのが多すぎんのよね…w
ほんとそれ
別にSEXシーンが入っててもいいんだけどそれを見たいわけじゃなくて日常生活の中のスパイス的な感じで入れ込んでほしいんだよね
懐かしいw
ドラマ版ウォーターボーイズの2話
懐かしいっていう程前だっけ?と思って確認したらもう4年半も前の作品なんだな
変わりゆくセカイの方は更新がないか未だに毎日チェックしてるから日付見てたけど他は日付まで見ないからもっと最近のもんだと思ってたわ
あべこべものの最高傑作の一つだと思うわ
http://reimeikyokai.sakura.ne.jp/mtsg/mtsg.cgi?mode=view&no=12&id=AAAA
これ?
作者の人は打ち切ったぽいけど。
同じ世界観で、自分で書いてみては?
まあ俺もSS書きたい書きたいと思いつつ見て感想つけるだけの底辺だけど
これこれ
まぁ俺ももう続きなんてないだろうなと思いつつも何かの気まぐれである日急に更新されてたりしないかなぁと思って確認してるだけなんだけどね
ネットで書いてる小説なんて所詮趣味なんだからちょっと忙しくなったとかで更新されなくなるのなんてよくある事だと思うし
ただ必要に迫られて書いた物じゃないなら何かのキッカケで戻ってきてもおかしくないかなと思って
あと自分で書くのは無しだな
一応自分で書いて投稿とかしてるけど自分の技量じゃあの感じを再現できない
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