◎正当な理由による書き込みの削除について: 生島英之とみられる方へ:
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鉄の掟
・選択は原則「早い者勝ち」
・ただし、あまりな展開となると例外として「リコール」が適用されることもある。
・例え選択者本人でも選択の修正はできない
・「リロード」推奨
・sage進行で
補足の八項目
喧嘩をしない
早さと技を競い合おう
選択肢は好きなものを選んで構わない
言いたいことがあれば、書き手に回ろう
思いやりの心を忘れないこと
『空気』を読もう
気楽に楽しんで参加しよう さて、この場に留まっていても僕たちにはやることがない。
普通の学生である僕には、生憎壊れた機械を修理できるような知識はない。
多分彼女も同様だろう。だからこの場は彼一人に任せてもいいと思う。
その間、僕らは犯人を割り出す聞き込みを続けることにしよう。
「……では、後はよろしくお願いします」
「ああ、任せておけ。修理が終わり次第警察には連絡する」
「頼みましたよ。……では、僕らは行きましょうか」
「はい。他の従業員の部屋に行くんでしたよね?」
従業員の彼女についてきてもらうのは忘れない。
ここで僕一人で行動して、もう一度殺されたんじゃたまらないからね。
そういうわけで、僕と彼女は一階の男性従業員の個室へと向かう。
場所は突き当たりだ。事件現場である台所からはそう遠くない。
「私は他の方々が犯人だとは思えませんよ。皆さんいい方たちばかりですし」
「…………」
従業員の言葉に、僕は返事を返せなかった。
僕も考えていたのだが、この事件に限っては
犯人に動機などというものは存在しないんじゃないかと思えてきたのだ。
理由は以前にも話したとおり、僕とオーナーとの共通性の無さである。
いくら僕が犯人の近くに偶然出くわしていたとしても、すぐに殺害に結びつくのはおかしい。
人一人殺すというのは大変だ。証拠が残る可能性もある。
それに僕は先ほどの2回とも犯人の顔すら見ていない。
なのに理不尽に殺されたということは、
犯人は”殺害”という手段と”動機”という目的が摩り替わっているのではないだろうか。
殺害に快楽を覚える精神異常者の犯行という考え方が、今までの結果から見て一番自然な考え方だ。
そう決め付けるのは早計だ。
だがこの事件については、動機を除外して考えても構わないかもしれない。
とにかくアリバイの無い者を洗っていき、現場などに残された痕跡から犯人を割り出すしかない。 「よっ。どうしたんだい、こんな時間に?」
一人目の男性従業員の個室を訪ねたところ、
明るい雰囲気が好印象の青年が出迎えてくれた。
年は僕より幾分か上だ、おそらく大学生だろう。休みを利用してバイトしている、といったところか。
「あの、私が用があるんじゃなくて……この人が話を聞きたいらしくて」
「ふーん……まあ、そんなところとは思っていたけど。
君、確かさっきいろいろ話してくれてた人だろ? とすれば……聞きたいところってのは事件のことか」
彼が僕のほうに向き直る。
まあ先ほどの状況説明は殆ど僕がしていたのだから、覚えられていて当然か。
「久瀬です。及ばずながら、事件の犯人を突き止めようと思いまして。
それで、このロッジの従業員であるあなたに、いくつかお聞きしようと参りました」
「なるほどな、確かに頭良さそうだもんな。
俺なんかはどっちかというと、肉体労働のほうが得意だけどさ」
「……無論、あなたが拒否をするのであれば、深く聞くことは致しませんが」
「オーケー。別に疚しいことをした覚えはないし、じゃんじゃん聞いてくれ。
頑張って犯人を推理してくれよ、探偵君」
彼は割りと気さくに質問することを許してくれた。
なるほど、確かに彼女がいい人だと言うのも頷ける。印象は総じて悪くない。
さて……何を聞くか。
A 八時過ぎから九時ごろまでのアリバイ
B オーナーとの関係
C 犯人の心当たり
D 従業員の女性のスリーサイズ
選択は「D」です 「では……手始めに、彼女のスリーサイズでも教えてもらいましょうか」
僕はまず場を和ませるため、あまり品が良いとはいえない冗談で攻めてみた。
そこ、変人だと思わないでくれ。信頼を込めたジョークだ。
まだ少ししか話していないが、彼女は割りと冗談の通じる人間だ。
この程度の話を軽く受け流せるだけのスキルはあると見ている。
「それも操作の一環ですか、久瀬さん?」
「うむ。僕は事件に重大な関係があると見越しているのだ」
「なら言わなくちゃいけませんね……ってなるわけないですよ。そんなこと言う人嫌いです」
予想通り彼女は精神的に大人だった。
僕が本気で言っていないのを見越して、冗談に乗ってくれる。
やはり会話を弾ませるのなら彼女のように、
ある程度以上こちらの真意を察することの出来る人物がいい。
こんな感じでこの話題は終わるはずだった。ところが……
「う〜ん……俺の見たところ、79・53・80って所か」
「ははは、そんな当てずっぽうで言われても」
彼が数字を適当に羅列した瞬間、彼女がぴしりと固まった。
……待て、ちょっと待て。まさかとは思うが……当たってしまったのか。
どれだけ低い確率を引き当てたというのだ、この男は。
彼女の肩は小刻みに震えている。……何やら嫌な予感がするのは気のせいか。
「お、当たった?
やっぱりな〜。俺さ、目もかなり良い方だから自信あったんだよ」
この男、空気を全く読めていない。
駄目だこいつ、早くなんとかしないと……。
だが、僕がフォローを考え付くよりも早く、彼女は恐ろしい形相で彼に詰め寄った。
「嫌いです嫌いですそういうこと言う人大嫌いですっっっ!!」
「ま、まさかマジで当たってたの!?
ゴメン! 悪かった、俺が悪かったよっ!!」
「……あんまりですっ! 気にしていたのにっ、しかも暴露までされて!!
さては一昨日の夜お風呂場で私がうっかり洩らしちゃったの聞いてましたね!?
最低です、人類の敵です! 乙女の秘密も台無しです!!」
「い、いやそれは誤解だって! まさか俺も完全に一致するとは思わなくて……!!」
彼女が凄い剣幕で次々に要らぬことまでまくしたてる。 本当に隠したいのなら、知らん振りしておけばばれなかったものを。
気にしているところを突かれたからか、そんな簡単な事実にも気付けないのだろうな。
この男も災難だな。天文学的な運の悪さだ。
この話題を振った僕にも責任の一端がある気がしないでもないが、とにかく忘れよう。
ちなみに、まともに話が出来るようになるまで数十分の時間を要した。
「……で、聞きたいことって? アリバイなら俺はずっと部屋にいたからないよ」
彼女に散々変態扱いされたからか、ふてくされ気味で男性従業員が答えた。
ちなみにまだ誤解は解けていない。まあ、僕が気にすることじゃないが。
彼の質問の答え方が投げやりになっているが、それは仕方の無いことと割り切ろう。
「アリバイはなし……か。犯人の特定には遠いな」
「あ、そうだ。そういえば、宿泊客の一人に医者がいてさ、
さっきその人がオーナーの検死をしたって言ってたんだ。話を聞いてみたらどうだい?」
医者と検死結果か……。確かに聞く価値は十分にある。
例え検死から何も分からなかったとしても、一人でも多くの人間に話を聞いたほうがいい。
僕はその医者の部屋番号を聞き、男性従業員の個室を後にした。
時計を確認してみると、もう11時30分近くになっている。
今日中には次で回る場所は最後だな。これ以上遅くなっては相手にも失礼だろう。
A もう一人の男性従業員の部屋に行く
B 検死をしたという医者の部屋に行く
C 電話を修理している電気工の様子を見る
D 第一発見者の女性の様子が気になる
E 今日はもう寝てしまおう
251 名前:名無しさんだよもん:2007/12/26(水) 02:55:38 ID:s5a404rL0
選択は「D」でお願いします。
とりあえずEはフラグだよなぁ。 そういえば、あの第一発見者の女性はどうしてるだろうか。
彼女からは既に大体の話は聞いている。
アリバイは無いが、動機も無い。
おそらく先ほどと違う答えは返ってこないとは思うが、僕は彼女のことが気になった。
「……これから第一発見者の方の部屋へ行ってみようと思いますが」
部屋を出てすぐに、僕は一緒に部屋を出た従業員の女性に提案した。
「どうしてですか? その人の話はもうとっくに……」
もちろんそれには理由がある。
一番最初にオーナーの死体を見たということもあり、彼女は酷く動揺していた。
一人で思いつめている可能性もなきにしもあらずだ。
無論僕は自分が生き残るのが最優先だが、犠牲者の数もなるべく減らしたい。
これ以上無駄な犠牲を出したくは無かった。
そのことを彼女に話すと、
「確かにそうかもしれないです。……久瀬さんって、意外と思いやりのある人ですね」
どうやら良い印象を抱かれたらしい、好意的な返事が返ってきた。
意外とという言葉が妙にひっかかるが、元来僕は人に好かれるタイプじゃない。
だからその言葉は当たらずも遠からずじゃないか。と妙に納得してしまい自嘲した。
そういうわけで、僕は第一発見者の女性の部屋の前までやってきた。
従業員の女性も一緒についてきてもらっている。
夜分遅くに男一人が女性の宿泊部屋に訪れるのは体裁が悪いし、
くどいようだが一人で行動して死亡フラグを立てたくない。
さて、どうしようか。
先ほどの彼女は大分動揺していた。
そして自慢じゃないが、僕はそういう人間を元気付けるのは不得意なのだ。
だからここは天の声に任せよう。一番最適な方法はなんだろうか。
A 「少し様子を見に来た」という形で、雑談でも促す
B 「事件の真相を調べている」と話し、少し真面目な雰囲気を形作る
C 従業員の女性に打ち解けてもらう
D いきなりドアを開けてワイワイ騒げば不安も消えるだろう 「……彼女とは、まずあなたが話をしてもらえませんか?」
「私ですか?」
天の声を聞いて、僕はひらめいた。
何も僕が苦労する必要は無い。ここに従業員の女性がいるのだ。
同じ女性なのだ、僕よりも話を合わせやすいに違いない。
彼女にまずは任せるのが一番の得策だろう。
「ええ。僕だと警戒心を持たれる恐れがありますからね、同じ女性のあなたにしか頼めないことです」
「私にしか出来ない……ですか。分かりました、なんとかやってみます」
よし、作戦成功。
人に頼みごとをする場合は「その人にしか出来ない」などと言葉を付け加えて、
相手の自尊心を擽るのが一番だ。大抵は二つ返事で了承してくれる。
「それじゃ、まず準備が要りますね」
「準備……ですか?」
「相手のところにおしかけるんです。お茶とお菓子ぐらいは用意するのが礼儀です」
なるほど、そういう部分には全く目が向かなかった。
流石彼女は僕とは違う。気配りというものを心得ていると見える。
僕らは二人で台所へ向かい、紅茶と人数分のケーキを用意してから戻ってきた。
ちなみに、台所のオーナーの死体は下ろしてから彼の部屋に寝かせてある。
流石に吊るしっぱなしにはしてないさ。
……まあ、それでもここで殺人があったわけだから、
誰も好き好んで台所に足を運ぼうとする人など皆無なんだろうが。
そういう意味でも彼女の神経は図太い。彼女の精神力は僕も見習うべきだろう。
用意済ませ、落ち着いてノックする。
すると、数秒の沈黙の後に「どうぞ」という声が聞こえてきた。
どうやらまだ起きてくれてはいたらしい。妙な疑心暗鬼にも陥っていないようだ。
中に入ると、椅子に悲痛な面持ちで腰掛けている女性がまず目に付いた。
どうやらあれからずっとこうやって塞ぎこんでいたらしい。
そういう意味でも、訪れて正解だったと言える。 「従業員さん……こんな時間に、どうかしたんですか?」
「いえ、大した用じゃないんです。ただ、少しお話しようかと思いまして。
お茶とケーキも持ってきましたから、一緒に食べましょう?」
従業員の彼女は努めて明るい声で、優しく語り掛けるように話した。
なるほど、そうやって相手の警戒心を解くわけか。今度僕も使ってみよう。
発見者の女性は僕らに敵意がないことが分かると、少し表情が柔らかくなった。
おそらくは今まで恐怖で泣いていたのだろう。
彼女の掛けている眼鏡の奥に、涙の痕がうっすら見える。
それからは、持ってきた菓子を食べながらの雑談となった。
上手く明るい雰囲気を作れたのは、従業員の彼女の力が大きい。
彼女は相手を上手く自分のペースに引き込むのが得意なようだ。
正直、彼女がいれば僕にはやることがあまり無い。精々たまに話を振られて相槌を打つぐらいだ。
「ところで、従業員さんは学校では、何かクラブなどをやってらしてるんですか?」
「あはは、残念ですけど何もやってないんです。あなたはどうですか?」
大分打ち解けたらしい彼女らが、そんな話題で盛り上がる。
従業員の彼女の返事は、事情を知っている僕としては意味深に聞こえてならなかったが。
「私は、一応生徒会に所属してます」
「……ほう、それは奇遇ですね。僕も学校では生徒会長を務めさせてもらってますよ」
「えっ、そうだったんですか!?」
いや、これは奇妙な偶然もあるものだ。
僕がその事を話すと、従業員の女性も一緒に驚く。
……そういえば、話していなかったか? 「言われてみれば、確かに久瀬さんにはそんな雰囲気があります」
「そうですね、どこと無く雰囲気も私のところの会長に似てる気もしますし」
「ははは、生徒会長をやろうとする人間など少ないですからね。
どうしても同じような人間が生徒会長を務めてしまうものなんですよ」
「……久瀬さん、今度私の学校の生徒会と親睦会をやりませんか?」
「え?」
「ここで会ったのも何かの縁だと思いますし……どうでしょうか?」
大分彼女も元気になっている。
やはりこんな時に、彼女のような芯の弱そうな人間を一人にしてはいけないのだろう。
とすると、僕も彼女の雰囲気を壊すようなことはいえない。
今の雑談で少しだが彼女の心を開くことは出来たと思う。
こんな時は、まず彼女を安心させるようなことを話してやるのが一番だと思う。
無論、僕は心理学者などではないから、それが本当に彼女にとって一番なのかは知らない。
だが人としては、それが最も正しい選択であることは言える筈だ。
……はは、僕らしくも無いな。人の気遣いなんて。
だが、この状況の中で、人間関係の維持はかなり重要な要素のはずだ。
だからやっていて損は無い。それに犠牲を増やしたくないというのは紛れも無い本心だ。
「そうですね……」
A 考えておきましょうか
B ここから生き残れたら是非やりましょう
C 前向きに検討しておきますよ
「考えておきましょうか」
「良い返事を期待してますよ?」
僕は無難にそう答えたが、正直あまり乗り気じゃない。
なにせ、僕の学校は今いろいろ問題を抱えているからね。
とても他校との交流会をやってる余裕は無い。
冬休みが開けたら舞踏会もあるし、卒業式やなんやらで生徒会は無茶苦茶忙しい。
加えて不良生徒の問題もあるからな。
川澄さんめ、学校のガラスを何だと思ってるんだ。
そういえば冬休み明けに転校生が一人来るらしい。その転校生が問題児でないことを切に願おう。
それから暫く雑談に興じて、この日はお開きとなった。
従業員の彼女はこの部屋で一夜を明かすそうだ。
すっかり目撃者の女性と仲良くなったらしい。
確かに一人でいるのは不安がある。それは悪い判断じゃないだろう。
僕は僕で、眠たくなってきた頃にお暇することにした。
僕も誰かと一緒にいた方が安全だとは思ったが、
流石に女性の部屋に泊まるのは抵抗がありすぎる。
とりあえず運良く彼女の部屋と僕の部屋は近かったので、
一人で戻ってもどうにか死亡フラグで殺されずには済んだ。
こんな僅かな時間一人になっていただけで殺されたら、僕としてはたまったものじゃないが。
さて、明日にはいろいろやることがあるぞ。
電気工の人に電話について聞きたいし、医者に検死結果も確認したい。
更にまだ他の従業員や客に聞き込みは終わっていないのだ。
明日はどれから片付けるか……僕はそんなことを考えながら眠りにつくことにした。
「……さん、久瀬さん!!」
「ん……?」
誰かに呼ばれて、僕は目を覚ました。
ベッドから起き上がると、カーテンから朝日が差し込んでいる。
どうやらもう朝だ、少し寝過ごしてしまったらしい。
眼鏡を掛け、僕を呼ぶ声の主が誰か確かめると、
それは昨日僕が一緒に行動してもらった従業員の女性だった。
「どうしました? まだ、朝食には早い時間帯だと思うのですが」
「それどころじゃないんです! とにかくこっちへ!!」
彼女の様子は変だった。顔色は真っ青で、妙に焦って僕の腕を引っ張る。……なにか、あったのだろうか。
彼女に引っ張られて、僕はとある客室に足を運んだ。
何人かが客室の入り口に屯している。……おや、この部屋は確か。
僕がそう思っていたところ、昨夜話した従業員の男性と目が合った。
「……ああ、君か。大変なことになっちまったよ……」
昨夜の能天気ともとれる明るさがどこにもなくなってしまっている。
どうしたことかと思い、僕は部屋の中を覗きこんだ。
すると……僕の目に信じられないものが飛び込んできた。
ベッドで倒れているらしい電気工の男と、そして何かを調べているらしい白衣を着た女性。
白衣の女性はおそらく昨日従業員の彼が話してくれた医者なのだろう。女性とは思わなかったが。
電気工の男の頭部に、殴られたような痕。
そして、医者の診るのではなく、調べているような挙動。
……僕はそれで全てを理解した。
「私が昨日の電話の件についてお話を聞こうと、部屋を訪ねたときにはもう……。
……帰ったら結婚するって言っていたのに、どうしてこの人がこんな目に」
言い難そうに、従業員の彼女が言葉を濁した。
とうとう出てしまった、二人目の犠牲者が。いや、僕を二人目と数えれば彼は三人目か。
改めて、自分達が危機の真っ只中にいることを再確認する。今更ながらに、それに恐ろしさを感じてきた。
A 医者の女性に死因を聞く
B 電話がどうなったか調べに行く
C 成り行きに任せる
D まずこの場を離れる 変にキャラ伏せるから皆誰として書いていいか自信なくて続き書けないんだね…… でも本当に誰が誰やら分からん。
芳野以外はサッパリだ。 ……そうだ、彼が昨夜直していた電話はどうなったのだろうか。
嫌な予感しか浮かばなかったが、僕はまずそのことが気になった。
もしも電話が直っていれば、外部との連絡を取ることが出来る。
そう考えて、僕は弾かれたように部屋を飛び出した。
やはりというか、なんというか、
大方の予想通り電話は壊されていた。
しかも今度はグシャグシャに壊されている。これでは修理の仕様がないだろう。
……まあ、あの電気工の男性以外に、電話を修理できるような人間がいるとは思えないが。
「この電話は今朝にはもうこうなってたらしい。……犯人の奴め、今度は念入りに壊しやがって」
僕を追ってきたらしい、従業員の男性が忌々しげに、吐き捨てるようにそう言った。
くそっ、こんなことなら、昨日彼と一緒にいれば……彼は無駄に命を落とさずに済んだかもしれないのに。
僕は自分の迂闊さを呪う。……どうする、一度死んでやり直すか?
いやいや待て待て。僕はふと頭によぎった恐ろしい考えを振り払う。
もしも今がラストチャンスなのだとしたらどうする? そんな恐ろしい手段実行できるはずがない。
僕は黙って電気工の彼のことを考えた。
昨日微笑みながら、嬉しそうに結婚相手の話をしていたことが思い出される。
さぞや無念だったろう。……きっとあなたを殺した相手は僕が突き止めますよ。
「彼の頭部に殴られたような痕があったが、直接の死因はこれじゃない。
おそらくそれは倒れた拍子に出来たものだと私は推測する。
致命傷となっているのは左胸を刺し貫いた傷だ。それによる失血死で亡くなったものだと思う。
それに体のあちこちに弄られたような切り傷があった。犯人は彼にそれほど恨みでもあったのか、それとも……」
朝食が出来るまでロビーで、医者が検死結果を僕らに説明する。
医者の説明は実に分かりやすかった。医学知識のない僕らのためにと、専門用語は避けて説明してくれている。
それに推測もなかなか参考になる。上着の下に通天閣と書かれた怪しげなTシャツを着ていて、
外見は怪しい女以外の何者でもないが、内面はマトモな医者のようだ。
医者は最後に言葉を濁していたが、言いたいことは何となく分かる。
やはりこの事件の犯人は殺人自体が目的なのだ。
被害者の共通点の無さから言っても、もはやこれは疑いようが無いだろう。
そして……このロッジの宿泊客・従業員の中に犯人が潜んでいることも。
オーナーについては自殺に見えたこともあり、昨夜の時点では皆どこか余裕があった。
だが、今度の電気工殺しについては、明らかに他殺。つまりは、この中に殺人者がいるかもしれないのだ。
表面上はさして問題は起こっていないようだが、皆の中に懐疑と恐怖が着々と根付いていっている。
……そして、それは僕も例外じゃない。
この場にいるのは、何年来からの友人ではない。昨日今日あった者ばかりだ。
どんな人間かも分からないし、迂闊に信用は出来ない。
もしも犯人と二人きりになどなってしまったら、間違いなく殺されてしまうだろう。
くっ……頭がどうかなってしまいそうだ。疑い出したらきりが無い。
もう一度落ち着いて考えてみよう。
まず宿泊客は僕を含めて四人だ。僕、生徒会役員の彼女、医者、そして……電気工の男。
従業員も四人いた。オーナー、昨日話を聞いた女性、少し軽い雰囲気の男性。それから、話を聞きそびれた男性。
きのう話を聞けなかった従業員の男性は僕の前の席に座っている。ちなみに他の二人の従業員は朝食の準備中だ。
年は僕と同じくらいだろう。その割りに、ポケットから取り出したタバコで一服しているが。
生徒会長としては見過ごせる行為じゃないが、
彼は僕の学校の生徒ではないし、ここは学校じゃないので黙認することにする。
彼はかなり落ち着いている。生徒会役員の子は泣き出しそうな顔で俯いていて、
医者ですら落ち着かないようにロビーを行ったりきたりしているというのに、彼に動じている雰囲気は無い。
気だるげにタバコを咥え、吹雪いている窓の外を眺めたままだ。
「皆さん、とりあえず朝食にしましょう。準備できましたから」
「後のことは食べながらでも考えようぜ」
と、そこへ朝食の準備に行っていた従業員の二人が戻ってきた。
僕はここでも違和感を覚える。
この従業員達の落ち着きようはなんだ?
人が殺され、次が自分かもしれないと言うのに、何故こうも落ち着いていられる?
彼女については一応理由が無いわけじゃない。だが他の二人はどうしてだ?
どうしてこの状況で余裕のあるような、明るい態度を崩さずにいられる?
何故こうも大したことが起こっていないかのような、そんな態度でいられる?
従業員達の怪しさに、僕は思わず身構えてしまう。
「はい、久瀬さんの分ですよ。しっかり食べて、しっかり考えてくださいね」
彼女が自然に僕の前に朝食を出す。
この自然な態度は演技なのか、それとも……。
A とにかく朝食を取る。後のことはそれから考えよう
B 従業員……明るい態度を崩さない彼に話を聞く
C 先ほどから気だるげな態度の従業員を問い詰める
D この中に殺人犯がいるかもしれない。一緒に食事をとるのは危険だ 76 名前:名前を選択してください:2008/01/04(金) 21:22:48 ID:s8YKlKKM0
自分が書くSSなら、そういったお遊びもいいだろうけどさ。
選択形式は他の人が選び手になることを前提としている以上
必要以上に無駄に情報をクローズドにするのは
百害あって一利なしだと思うがどうだろうか。
だから続きが書かれないでFA
せいぜいお遊び大好きな今の書き手はシコシコひとりで頑張ってチョ
自分から他の人が書く道を絶ったんだから今更キャラ名書いたり
吐いた唾飲まないように この程度でやる気無くすんなら妙な試み混ぜなきゃいいのに 2週間経ってしまったなら、これを書かざるを得ないか……
A リコールする
B 即死扱いにする
C 続ける(※但しこれを選ぶ場合は>>24-25の続きも添えてください)
A:こんな悲惨な作品残しておくと今回の出演者がかわいそうだ!とファビョる
B:こんな悲惨な作品でもなくなってしまったら今回の出演者がかわいそうだ!とファビョる 普通に打ち切りでいいんじゃね?
即死というほどには短くないし。 このスレの動かなさを見ると「好きの反対は無関心」なる言葉を思い出す
そんなわけで最早嫌いな奴がテンプレを貼って促さないといけない事態のようだ
A 誰彼
B White Album
C ナイトライター(with 雀鬼's)
D リトルバスターズ!
E うたわれるもの
F Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
G 鎖
H CLANNAD
I フルアニ
J Kanon
K Routes
L ONE
M Filsnown
N テネレッツァ
O 雫
P 天使のいない12月
Q まじかる☆アンティーク
R こみっくパーティー
S ToHeart2
T 痕
U Tears to Tiara
V To Heart
W AIR
X MOON. 主役選択
A 相沢祐一
B 月宮あゆ
C 水瀬名雪
D 沢渡真琴
E 川澄舞
F 美坂栞
G 水瀬秋子
H 天野美汐
I 美坂香里
J 北川潤
K 久瀬
L 倉田佐祐理 皆さん、ご無沙汰しております。天野美汐です。
先日の雪山ロッジ殺人事件はどうやら未解決に終わったようで甚だ遺憾ですが、過去のことにあまりこだわりすぎるのはあまりよろしくないと存じます。
え? 私が言う台詞ではない? そんな酷な言い方はないでしょう……
それはさておき、今の私の状況ですが……
A今、私は旅をしています。
B困ったことに、私も殺人事件に巻き込まれてしまいました……
C実は、タイムマシンの発明に成功したんです。
D何ということでしょう……突如現れた国籍不明機により私の街が空爆を受けています……! 端的に申しますと、今、私は旅をしています。
まあ、単に旅というだけですと、皆さんの頭の中では実に様々な旅模様が想像されるとは思いますが。
ちなみに今回の私の場合は、
A一人で気ままに
B真琴と二人で
C気になる男の方と一緒に
Dそれなりの人数で連れ立って
a温泉めぐりをしています。
b海外旅行をしています。
c行商人の仕事をしています。
dあてもなく放浪しています。 こととん、こととん、とレールが鳴ります。
支線に乗り換えて二時間あまり。
ローカル線の古びた車両に、お客は、私と、真琴の二人だけ。
真琴は、出かけるときに少しはしゃぎすぎたのか、おべんとうを食べてすぐ、向かいの
席で窓にもたれて、眠ってしまいました。今もすやすや眠っています。
窓の外は一面の雪の原、ちらちらと小雪が降っています。
今日はこれから二人で、皆さんのあまり知らない、温泉を訪ねてゆくのです。
勤めを持って、少し自由になるお金が増えてから、私は、人里離れたひなびた温泉を、
好んで訪ねるようになりました。
林の木々のざわめきや、せせらぎの音、小鳥の声を聞きながら、ひとり、岩の間から
湧く温泉に身をたゆたえる心地よさ。癒し、というのでしょうか、身体の疲れがとれるの
はもちろん、ささくれだった心も洗われて、すがすがしい気分になれます。
私が泊まるのは、たいてい粗末な宿ですけれど、小さな部屋で、ときにはほかの泊まり
客ともまじって、宿の人達の素朴なもてなしを受けるのは、一人暮らしの私にとって、
とてもうれしいことなのです。 でも辺鄙なところばかりじゃないですよ。この前は、大きな観光旅館にも行きました。
隆山温泉の鶴来屋です。ここは、皆さんもご存じでしょう?
旅行代理店のプランを適当に選んで、試しに出かけてみたのです。
着くと、新館のきれいな部屋に通されて、すぐにお風呂に行きました。
夏休みのことでしたから、大浴場も、外湯めぐりも、家族連れの子供たちであふれて、
その騒がしいことといったらありません。
気持ちの休まる暇もなく、あわただしくお湯につかって、部屋に戻ってくると、
待ちかまえていたように、さっとお膳が出ました。
私はお酒をほとんど飲みませんから、勺取りの仲居さんもそうそうに引き上げて、
12畳敷きの広いお座敷のまん中に、私ひとり、ぽつんと残されて。
女将の妹さんが板長を務めるという、評判のお膳は、たいそうおいしかったけれど、
それがとても豪華なだけに、ひとりでつつくわびしさが、いっそう身に染むようでした。
そんなわけで、こんどはこの本をたよりに、真琴を誘ってでかけることにしたのです。
真琴なら、一緒にいても、お互い気を遣わなくて済みますから。妹みたいなものですし。
……妹ですよ。誰ですか? そこで笑っているのは……
まだ着くまで時間がありますね。もう少しお話をしましょうか……
A. 真琴のこと
B. 本のこと
C. 鶴来屋のこと
現状のままではダメな事が分かったので
厳密に進行を管理するために追加します
補足の十項目
喧嘩をしない
早さと技を競い合おう
選択肢は好きなものを選んで構わない
言いたいことがあれば、書き手に回ろう
思いやりの心を忘れないこと
『空気』を読もう
気楽に楽しんで参加しよう
穴埋めに書けない選択肢を出さないようにしよう New!!
書く時は選択肢の後に次にレス出来る日時を書こう New!! ごめんなさい。次投は、この土日位に予定しています。4〜5レスになりそうです。
たいした内容ではないのですが、文才がない上に遅筆ですし、あまり早いペースでは進められません。
それでよければ、もうしばらく続けさせてください。お願いします。 真琴、ですか?
そうですね……真琴は、今は、土地の小さな銀行で、窓口の係をしています。
秋子さんのはからいで、大検をうけて、短大に行って。
この春からのことですから、もう半年以上になりますか。
就職祝いも、あげたんですよ。それなのに、真琴ったら、毎週、休みのたびごとにうち
に来て、マンガやら菓子くずやら、ちらかし放題にして帰るくせに、そんな話はちっとも
してくれないんですから。
それで、秋子さんに教えてもらって、お昼休みに、ちょっと様子を見に行きました。
公園のそばの、支店です。いいわけに、積み立て口座を作ると言って。
待合室の一番後ろの、隅っこの席に座って、斜め前の窓口を見たら、そこに真琴が
いました。さらさらの長い髪をイギリス結びに結い上げて、縁なし眼鏡に薄化粧、リボン
タイをきちんと締めて。
お客様への対応も、物腰やわらかく、あか抜けていました。
私は、うちとは違う真琴の様子を、ただにこにこと見つめていました。
やがて、私の番号が呼ばれ、真琴の前に立ちました。すると、
「毎度ご利用ありがとうございます。今日はどのようなご用件……」
凍り付いた笑顔のまま、真琴は、私を指さして真っ赤になって喚きました。
「……って、あ゛ーーっっっ!!」
がたりと立ち上がって、わたわたと足踏みすると、
「ちょっと、あとおねがいッ!!」
近くにいた掃除のおばさんを椅子に座らせて、そのまま、ひらりと窓口を飛び越えて、
「美汐ッ、こっちッ!」
私の手をぐいぐい引いて玄関先へ連れ出しました。
皆、あっけにとられて見ています。あっという間のことでした。 「あーっっ、もうっ、何で美汐がここにいるのよぅッ!」
玄関先で、真琴は、私におっかぶさるようにして、がみがみと言いました。真琴は
すらりとして、私より背が高いのです。真っ赤になって、ふくれて横を向いています。
私はすまして言いました。
「何で、って、口座を作りにきたの」
「……へ?」
「そ。お客様」
私がにっこり笑うと、真琴は、どん、と足踏みをして、大声で喚きました。
「あ゛ーっっ、何でうちの銀行なのよぅ。ほかに大きいのがいっぱいあるでしょお、
ほらぁ、○○銀行、△△銀行、××銀行っっ!!」
次々に指さします。この通りには、大きな銀行もいろいろ並んでいるのです。
「あら、どの銀行にしようと私の自由よ」
「う゛っ、じゃあ何で、何でうちの支店なのよぅ。もっと近くにいっぱいあるでしょお、
ほらぁ、○○支店、△△支店、××支店っっ!!」
「あら、だって、いないもの」
「いない……って」
「そ。真琴」
「うあ゛ーーーーっっっ!!!」
にっこり笑って答えた私に、真琴は、とうとう切れたようでした。なんのかのと理由を
つけて、私を無理矢理、追い返そうとします。
じたばたと足踏みをして、拳を振り回すたびに、真琴の、大きな胸が、ふるふる揺れ
ます。真っ赤になって、必死です。
その照れた様子がかわいくて、私は、うつむいて笑いを堪えていました。
通りを行き交う人たちが、くすくす笑って通りすぎていきます。
そうして、真琴はついにとんでもないことを言いました。
「……だーかーらぁ、美汐はうちに口座なんか作っちゃ、ぜぇぇったいダメ!
うちはぁ、不良債権が山積みでぇ、赤字続きのぉ、つ、潰れかけなんだからあッ!!」
と、拳を握りしめて叫んだところで、
「沢渡さん」
真琴の後ろでどすの効いた声がしました。
顔を上げると、怖い顔をした制服姿の年増な女性に、真琴が耳を引っ張られて
うめいていました。困った笑いの、小柄なおとなしそうな娘さんが一緒です。 「……つたたた、主任っ、痛い、痛いです」
「お客様、たいへん失礼いたしました。そのようなことは、決してございません。
必要なら、詳しくご説明いたします」
主任さんらしいその女性は、真琴の耳をぐいと引っ張ったまま、慇懃に言いました。
私が恐縮して、いいえ、と言うと、
「では、こちらのものから、今日のご用件をお伺いします。さ、竹内さん」
「はい、主任」
「沢渡さんッ。あなたにはたっぷり言ってきかせることがあるわ。さあッ、きりきり
歩きなさいッ」
主任さんは、真琴の耳をぐいぐい引っ張って連れていきます。
玄関から出てきたおじいさんが、真琴の様子を見て、のんびりと言いました。
「まこちゃんよぅ。また叱られとるのう。もっときばらにゃあ、いかん」
あはは、と玄関先が笑いに包まれました。いつのまにか、人垣ができていたのです。
この銀行のお客さんも、たくさん混じっているようです。とても明るい笑いでした。
「ご案内します。こちらへ」
竹内さんに促されて、後について行きかけると、どうやって主任さんの手をすり抜けた
のか、真琴がさっと近づいて、
「美汐、お昼、まだでしょ? 12時半に、噴水で。お小夜も、いい?」
私達が頷くと、真琴は、微笑み返す暇もなく、
「沢渡さんッ。まったく、油断も隙もないんだからッ。さあッ」
主任さんにまた手をつかまれて、ぐいぐいと引きずられていきます。
「ね、沢渡さんって、いつも、ああなの?」
私がひそひそ聞くと、竹内さんは、小さくかぶりを振って、
「……たまに、です」
そう答えて、かわいい声で、くすくすと笑いました。
それが聞こえたのか、真琴は、玄関の扉の前で振り返ると、私たちに向かって、
おもいきりあかんべをしました。そうして、
「沢渡さんッ!!」
主任さんに、げんこつを一発くらって、扉の向こうに消えていきました。
私たちもその後に続きます。
玄関先の明るい笑い声は、しばらくやみませんでした。 約束の時間に、公園の噴水で待っていると、真琴が竹内さんを連れてやってきました。
芝生にビニールシートを敷いて、三人で、お昼を食べました。
うららかに晴れた秋の午後です。花壇にはコスモスがたくさん咲いていて、空には、
玉遊びの笑い声が響いていました。
真琴は、自分で作ったのだという、お弁当をくれました。小さなお弁当箱をあけると、
そぼろごはんに、たこさんウィンナー、ポテトサラダ、ブロッコリー、プチトマトなど、
いろいろ入っています。これが、なかなかおいしいのです。時々、お弁当の交換をしたり
するので、手が抜けないのだ、と真琴は言いました。
別の小さなタッパーには、うさぎさんりんごを入れていました。
真琴は、買ってきた肉まんをかじりながら、大好きなマンガや、アニメや、TVゲーム
なんかの、とりとめもない話を、身振り手振りで、愉快そうに話します。
竹内さんは、にこにこして頷きながら、真琴の話すのを聞いています。時々、真琴に
ふたこと、みこと答えて、くすくすと笑っています。
竹内さんは、小夜子、といいます。真琴とは同期入社で、研修の時に仲良くなった、
と言いました。同じ支店に配属されたのが、とてもうれしそうでした。
と、ぴぴぴ、とポケベルが鳴りました。楽しくて、いつのまにかお昼休みはとうに過ぎ
ていました。同僚が焦れているようです。苦笑いして、私が、帰る、というと、
「ほら、まこちゃん」
真琴は嫌がっていましたが、小夜子さんに一生懸命促されて、二人、並んで私の前に
立ちました。そうして、ちょっと居住まいを正して、
「お客様」
にっこり笑って、声をそろえて、
「本日はご来店いただき、まことにありがとうございました。またのご利用を、
お待ちしております」
そう言って、深々とお辞儀をしました。
赤くなった顔を上げて、真琴は、えへへ、と照れくさそうに笑いました。
そうして、私が公園を出るまで、手を振って見送ってくれました。 それからは毎月、お給料が出るたびに、積み立て口座の通帳を持って、公園の支店の
窓口を訪ねます。ATMは、使いません。
真琴は、いつも、きっと私だけにする、特別な表情で、私を迎えてくれます。
小夜子さんが、くすくす笑っています。
主任さんは、渋い顔をします。
そうして、真琴は、まるで宝物を扱うように、大事に、通帳を返してくれて、
またお越しくださいませ、とお辞儀して、えへへ、と照れくさそうに笑います。
私は、その時の真琴の笑顔を、とても、気に入っているのです。
客車は山の裾にかかって、少し寒くなりました。
渓流に沿った切通しに引かれた線路を、一両ぽっちで、エンジンを震わせながら、
ごとごとと登っていきます。
外は、雪がしんしんと降っています。視界が悪くなってきたのか、気笛を、何度も
鳴らしています。
車掌さんは、車掌室で、所在なさげに窓の外を眺めています。
真琴は、あいかわらず、すやすや眠っています。
だけど、ゆるんでるなぁ。お口が半開き。ふふっ、お弁当がついていますよ……
あっ、お話は退屈ではなかったですか? もう少し続けましょうか……それとも……
A. 真琴の話をする
B. 美汐の話をする
C. 車掌さんと話をする
D. 本を見る
E. 真琴にちょっかいを出す 週一、土日ごとに入れられたらいいのですが、無理かもしれません。
二週以上に投入期間が延びそうなら改めて連絡します。 私はそれまで読んでいた本を閉じると、あらためて真琴の様子に目をやりました。
銀行で見たスーツ姿もなかなかどうしてきまっていたものですが、今は旅行中ということで真琴のOL姿はお預け。
クリーム色のセーター、黒のプリーツスカートに薄いカーキ色のカーディガンを羽織ったその姿は、真琴にも
少しずつ大人の女性らしさが現れ始めているのを実感させてくれます。
もっともこれを真琴に見立ててあげたとき、本人は
「ちょっとおばさん臭くないかなぁ」と渋っていましたが、それでも今では気に入っているようでなにより。
それでもかすかにウェーブのかかった狐の毛の色の長い神と、それをまとめた
二つの赤いリボンは私と初めて出会った頃のままで、何か真琴の深い思い入れが垣間見えます。
しかし、それにしても、です。
無防備です。あまりにも無防備すぎます。
特に頬にご飯粒をつけたまま少し涎をたらして「あぅ〜、もう食べられないよぅ〜……」と
寝言をつぶやいているのなんて破壊力高すぎです。反則です。一発退場ものです。
私の胸の奥に、これまで感じたことのなかったかすかな悪戯心が湧きあがるのが感じられました。
私は、
A 真琴の頬をつねってみました
B 真琴に暗示をかけてみました
C 真琴の胸を揉みしだきました
D 真琴の額に油性マジックで文字を書きました(文字指定)
E 真琴の髪形を変えてみました(髪型指定) 私はゆっくり席を立って、真琴の隣にすわりなおしました。
真琴は、そろえた膝を斜めに崩して、手を投げ出して、窓にもたれて眠っています。
「真琴……」
ささやいて、頬にかかる長い髪をそっと払って、真琴の寝顔に見入りました。
涼しげな額に、形の良い眉、透き通るような白い肌。頬は、ほんのり紅をさした
ように、薄桃色に染まっています。うっすら開いた唇の間から、並びのいい白い歯が
覗いていて、甘やかな寝息が漏れています。
「真琴……」
もう一度ささやいて、真琴の手に手を重ねて、胸が合わさるほどに身を寄せました。
顔をうんと近づけて、息がかかるくらいに……
(ふふっ。ごはんつぶ……)
ほっぺたのお弁当をそっと取って、口に含んで……
(ん……)
指先ごと舌でころがして、すりつぶしていきます。真琴の唇をみつめながら……
(やわらかそう……)
口からぬらぬらと濡れた指を出すと、そのまま、真琴の、
淡い色の口紅を引いた、つやつやした唇にはわせて、そっと形をなぞりました。
呼吸が次第に深くなって、レールの音が遠くなっていきます。
(ふふっ、こんな感じのキャンディ、あったよね……)
滑らせた指で真琴のあごを押さえて、
(ぷにぷにで、あまぁい……)
目を閉じて、真琴の唇をついばもうとして、
− ごとん!
客車が大きく揺れました。レールの隙間の広いところがあったのでしょうか。
はっと身を引いて、後ろを見遣ると、車掌さんは、あいかわらずぼんやりと窓の外を
眺めて、あくびをしています。
「んん……」
真琴はちいさく呻いただけでした。まだ眠り続けています。
(よかった……)
思わず、ほぅ、と息をつきました。人目もあるというのに、あやうく劣情の波に押し
流されるところでした。あぶない、あぶないw
さぁ、気を取り直して……
A. 真琴を起こす
B. 車掌さんと話す
C. 美汐の話をする
D. 本を見る
E. ああ、でも、やっぱり……
いや明らかに選択無視じゃん。
胸もんだっていってんのにそんな描写欠片もないし
これはリコールだな。つうか前のレス読む気さらさらねえだろ。
このいつもの週末オナニー作者。 んー、胸をもむ前に思いとどまった、ってことですが。なので、選択肢Eを残しました。
あと、私もひとつ抗議させてもらえば、秘湯、降雪、山中とあって真琴のこの薄着はなんでしょう。
もはやお呼びでないなら引っ込みます。では。
81 名前:名前を選択してください:2008/02/02(土) 20:31:54 ID:bTx27z0Q0
本スレのID:UOLIQNWm0、少しは落ち着け。
選択が反映されていないのが気に入らないのは分るがそこまで怒る事か?
例の陵辱厨による雪緒贔屓の為の選択無視なんかと違って、胸を揉む描写がないのが進行を妨害してる訳じゃないし、
前の話から四日も経ってるんだから……無闇に癇癪を起こさなくてもいいんじゃないか?
うっせーよ!!いっとくが俺はあのときなんも選択無視なんざしてねえんだよ!そっちが勝手にファビョってフィガロ起しただけじゃねえかよ!
まあいいさこんな糞スレもう死んでることだしな。ケケケ。また復活してもその度に潰してやるぜ。 ,,_ -' ̄  ̄``ヽ、 / 7 /77
/ 八百屋 ヽ. /ニ ニ7
/ ,/二`i l.| /_// /
| ヒ二--'┴──----、.| | /_/ /77
/ / ,彡ミ、 、__,=≡z|`ヾ、 y――ー┐
> 7 ./'Q)` `シ9``ヽ ) 丶  ̄  ̄/ /
く / ー/ 丶 ミー´>,. ―-、> /_/
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/:::::::::::::::::::::::::/ ̄~''''ー――‐''"~ _,.ヘ::lヾ_i_/l --―--x,
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|/ ,.┴、:::::::::::::l――---、――-、 ,- '"゛i ノノリ从ソ ! .i_
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.| /つ::::::::::::::::::`ー'----ノ / ,‐゙,/. r'⌒と、j ヽ |
ヽ__(___.......... -―<__,,i´ |、 ゙'''ノ ,.ィ' `ヽ. / .l゙
\ `ー---‐'"ノ |, `^/ i!./ ,l゙
 ̄ ̄ ̄ ̄ `≒---(_,. 創価 // 丿 A ナイトライター(with 雀鬼's)
B Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
C 誰彼
D MOON.
E Routes
F White Album
G 雫
H CLANNAD
I フルアニ
J テネレッツァ
K うたわれるもの
L To Heart
M 天使のいない12月
N Kanon
O 鎖
P Filsnown
Q まじかる☆アンティーク
R AIR
S ToHeart2
T Tears to Tiara
U ONE
V 痕
W こみっくパーティー まぁ待て、今から俺が何とか上手い事続けてみるから。 というかさ、書く人いるの?
このスレ
読み手ばかりがくれくれ言って話求めたって何もかわらんよ 私はとにかく気を紛らわそうと、もう一度本を開いて内容に集中しようとしました。したのですが……
一度火のついた私の煩悩は、私をあらぬ妄想に駆り立てます。
ほら、今にもわずかな客車の揺れで、目の前の二つのふくらみがプルルン!と美味しそうなほどに大きく揺れて……
「〜〜〜〜〜〜〜っ!」
駄目です、さっきはちゃんと理性で踏みとどまったんです!
頑張れ私、負けるな私。
え―と、早く次のページへ!81ページ、81……
そういえば真琴のバストはたしか81センチ。
数字の上では私と1センチしか違わないはずなのに、ずっと艶やかで美しく、張りも格段に良く見えるから不思議です。
いっそのことその秘密をこの手で調べて……
ぶんぶんぶんぶん!
何を考えてるんですか私は!
いえ、そうじゃないんです。きっとこの本が悪いんです!
こうも都合よく連想させるようなページ数になるなんて絶対何かの悪意です!陰謀です!
私はページが乱れるのも構わずにすごい勢いで本をカバンの中に突っ込むと、何か気を逸らせるものを探します。
そう、とにかく景色とかそういうものを見て気を紛らわせるんです!たとえばあの遠くにある二つの大きな山とか……やま……ふたつの……おっぱい型の……
んがーーーーーーー!
大体暑すぎるんですこの客車っ!
いくら冬だからってこんなにガンガン暖房かけることもないでしょうに!
きっとさっきから私が暴走してるのも周りが熱すぎてヒートアップしてるからなんです!
その証拠に私たち二人ともコート脱ぎっぱなしで真琴なんか首筋にうっすらと汗までかいちゃって、首筋がその、色っぽいというか首筋が首筋でおっぱい…… そのとき、そうやって危ない橋を渡りながらも何とか最後の一線を死守していた私に対し、真琴からトドメの一撃となる寝言が発せられました。
「んん……がまん、できない……よう……」
ぷちっ。
私の中で今、何かが音を立てて切れるのを感じました。
我慢。真琴の発したそれが何を指したものなのかは私にはわかりませんが、「我慢」「出来ない」という二つのフレーズが、私の頭の中心をぐわんぐわんと打ち鳴らします。
我慢……ふふふ、そうですか。私は我慢していたのですね。我慢は体に悪いんです。やめちゃいましょう、そうしましょう。
そう、きっとこれは運命なのです。どこかの誰かが55でCを選んでしまったその時から、私が真琴の胸を揉むのは避けられ得ぬ運命だったのです。そうなのです。ふふふふふふ……
私は両手のひらを開くと、そのまままっすぐに真琴の二つのふくらみに手を伸ばして……
むにっ。
ああ、やわらかい……
これこそが私の求めていた感触。弾力。そして手にジャストフィットする大きさ。まさしく至高です。
ああ、さようなら私の理性。
そのままむにむにと胸を揉んで……
A 「……あ、あうっ!? 何してるのよ美汐っ!?」はっ! 真琴が目を覚ましてしまいました!
B 「……お客さん、何をなさってるんですか?」通りかかった車掌さん(人物指定)に冷静なツッコミを頂きました。
C そうこうしているうちに、なんと肝心の降りる駅を通り過ぎてしまいました……私としたことがっ!? >>71
A アロウン
B リアンノン
C アルサル
D モルガン
E オガム
F リムリス
G エルミン
H エポナ
I スィール
J ラスティ
K オクタヴィア
L タリエシン
M ドルウク
N ガイウス
O クレオン
P レクトール
Q ミルディン
R プィル
S プリムラ T
まだ前のが続いてるのに邪魔するなよ・・・・・これだからTtT厨は wikiはエロが引っかかったのが誰かが悪さしたのかトップ消されてるしな。
最早何をどう支援してくれているのやら…… >最早何をどう支援してくれているのやら……
何この殿様気分
おまいはこのスレに何を求めてるんよ
愚痴るだけならみなきゃいいやん 死因は何だろうね
一回ちゃんと反省しないと先に進めないぽ >>73-74
たいそうおもしろうございました。続けてくださってありがとうございます。
ですが、あのぅ、真琴は21〜22才に育っちゃってるんですが。
胸も、ぺったんこの美汐とは1cmどころの差ではないのですw
それで、まだ温泉がどんなところかすら書いてないんですが、
なんか、大人になった真琴のイメージがうまく共有できてないので、
(私の筆がつたないせいですが)これ以上リレー形式で続けても、
まとまりのあるお話にはできそうにないです。ごめんなさい。
ネタは暖めておいて、また機会があったらということで、お許しください。
どうもスレ汚しですみませんでした。 ああ、そうか。
中断期間とかのせいで、新しく入ってくる人に選択スレの価値観がちゃんと伝わってなくて
VIPの安価スレみたいにスレ主シアターが基本って価値観になってるのか。
だからすぐ頓挫するのか…… テレホタイムに4,5人くらいの書き手と選択肢狙いの住人が先を奪い合ってたなんて過去の話ですよ >>83
まさかこんな思考してる奴がいるとはさすがに想像もせなんだわ だから自意識過剰じゃなくて、昔の住人の「これが当然」が黙ってては通用しない状態なんだよ。
学校の先生とか会社の上司でひとりくらいいるでしょ?
事前に言ってなかった事で突然「こうするのが当然だから間違ってる」と
理不尽に怒鳴り出して皆に嫌われてる人。
そこで逐一説明するのは匿名板のノリじゃないって時代は終わったんだよ。
時代が変われば人も変わるし文化も変わる。
割り込んでリニューアルの可能性を潰した>>73-74は反省して欲しい。 >>86
想像出来ないからこそ、乖離して実際にいる住人と
かつていて、今は住人というよりご意見番になってる人たちが
乖離して上手く回らなくなったんだと思うよ。
避難所で過去作品の内輪ネタで揉めてた時期あったけどさ、
多分あの辺で新しい事をやろうとしてた人が見限っちゃったんだろうね。
病の根は深いよ。俺もどちらかというとその病が嫌いな性質だから
アドバイス以上の介入はしたくないけどね。
また頑張ったところを見殺しにして、後から文句言われるんだろうしさ。 みんな、とりあえず助け合いの精神は忘れないようにしようぜ。 お前らせっかくのこのエネルギーをもうちょっと良い方向に使えんのか…… >>86
どう見てもそこはストーリー潰そうとした>>69が反省すべきところだろ…荒らしに反省求めても無意味だろうが
荒らしにめげずに続けようとした>>73-74はほめられたっていいぐらいだ なんでこんな歪んだ人間しか残らなくなってしまったんだろう 何かあるごとに責任の擦り付け合いしかできん糞どもが溜まってるんだもん。
こうなるのは必定。 下手打った奴が叩かれるのは黎明期からあっただろ。
別に雪緒に限ったことじゃないんだから意固地になるなよ。 自分では書きもしないくせにぶー垂れるしか脳の無い乞食どもが集えば
結果は自ずから明らかだわな。自分の気に入らない展開になりゃ無理矢理に打ち切って
それで後作を盛り上げるかと思えば徹底放置。そんなこと繰り返せばいやでも廃れる。 バックアップいじりゃ誰でも直せるwikiを誰も直さない時点で
見放されてるんだよこのスレは。多少なりとも熱意のあった奴らは
支援板の糞どもにスッカリ愛想をつかしただろうからな。 単純に荒らしになって貼り付いてる例の雪緒の人がしんどい 過去何度もまずいって言ってきたけど
そのたびに大丈夫だ大丈夫だ抜かして、結果この有様ですから
アンチとしてスレがなくなるまで張り付きますよ。
ツンデレならぬデレツンですね。 昨日の「ジャンプ!○○中」見てたら、やっぱリレー小説って面白いなぁって思ったんよ。
藤森の「着替え」と「包丁で脅し」を後二人が受けて、しかもグダグダになるあたりとか(w
ジュニアの展開も面白かったけど、アレは主役不在だよなぁ、とか。
まあとりあえず、ちょっと続けてみるよ。
>>73-74受けて>>75選択で。 そうこうしているうちに、なんと肝心の降りる駅を通り過ぎてしまいました……私としたことがっ!?
……いえ、ここは冷静に考えましょう。そう、逆に考えるんです。
「真琴の胸を揉む時間が無期延長された」と考えるんです。
そういうわけで私は真琴の胸を揉み続けています。
周りの人が見ても変に思われないように。真琴が目を覚まさないように。
友達同士がじゃれ合ってる感じで。ソフトに、デリケートに揉み続けます。
もう何というか、至福の時間です。鼻血が出そうですが、止める暇があるなら揉み続けるべきだと私は考えます。
……そんなパラダイスタイム(顔を微妙に赤らめた真琴が目を覚まさないあたり、かなりのパラダイスです)も、終わりを告げる時はやってきます。
そう、電車が終点に差し掛かりつつあるのです。
耳に届く車内放送。揉む手を止めず、私は聞き、考えました。
A.「終点到着後、当電車は車両基地に入りま〜す」……でしたら一旦電車から降りる必要がありますね
B.「終点到着後、当電車は車両基地に入りま〜す」……ということは、上手くやればエンドレス揉みingタイム!?
C.「終点到着後、当電車は折り返しま〜す」……だったら当初の目的地に行けそうですね
D.「終点到着後、当電車は折り返しま〜す」……ならばいっそ、この駅で降りて真琴とアドベンチャーしてみますか 「終点到着後、当電車は折り返しま〜す」
車内放送によると、どうやらこの電車は終点まで着いたら折り返すそうです。
……そうだ、私は温泉に向かう途中でした。
放送を聴いてやっとというか、ようやくというか、私は本来の目的を思い出しました。
良かった、どうやら想定される最悪の事態だけは回避できたみたいですね。
時間を確認してみれば、今から向かっても旅館のチェックインには問題はありません。
私は内心ホッと胸を撫で下ろしました。
いくら真琴が可愛らしく美しいからとはいえ、まさか理性を手放しかけるなんて……。
まだまだ私も修行が足りません。反省しなければなりませんね。
さあ深呼吸、すー、はー、すー、はー。
素数です。素数を数えましょう。2,3,5,7,11,13,17,19……
……大分、落ち着きました。
先ほどまで淫らな行為に耽ってはいましたが、当初の予定を忘れたわけじゃありませんよ。
えっ? 完全に忘れていたじゃないかって?
そんなこと言う人嫌いですよ。
重ねて言いますけど、今私達は温泉街隆山に向かっています。
二十代女性では珍しいでしょうが、私は温泉が大好きです。
北は登別から南は別府まで、各地のありとあらゆる湯を堪能してきています。
職場の同僚からはよく婆臭い趣味だと笑われもしますが、好きなのですからどうしようもありません。
さて、目的地に戻るまで、今回私達が泊まる鶴来屋旅館について軽く説明いたしましょう。
鶴来屋旅館と言えば、隆山でも随一の高級旅館ですが、この旅館は……
A グループの会長が代替わりしたばかりだそうです
B 血生臭い事件が起こったそうで、客足が遠のいてるそうです。……だから安くなったんですがね
C 実は私の友人が経営者の親戚だそうで、そのコネで安く泊めてもらえるそうです
つい半年ほど前に隆山一帯で猟奇殺人事件があったことを覚えているでしょうか。
まだ犯人が捕まっていないということもあって、今隆山に旅行に向かう人は殆どいません。
それは温泉街にとっては深刻な被害と言っていいでしょう。
隆山にある旅館はこぞって宿泊値段を下げたり、サービスを向上したりと必死です。
それは老舗といわれる鶴来屋でも例外ではありませんでした。
何と異例の半額サービスです。
これはもう泊まるしかないでしょう。
今現在の私の給料では、鶴来屋旅館など夢のまた夢でしたから、活用しない手はありません。
同僚の中には、隆山に行くのは危険だと言っていた方もいらっしゃいました。
ですが考えてみてください。もう半年も経っているんです。
そんな事件に出会う確率などほぼありません。
空からおかしが降ってくる確率と似たようなものです。
ですから危険はほぼありません。旅館の人もホームページでまず危険はないと仰ってました。
大体いちいちそんなことに怯えていたら外など歩けませんよ。
真琴の持っているマンガに出ていた方も仰ってました。命はもっと粗末に扱うべきだと。
『次は、隆山。次は、隆山』
気付いたら、もう隆山の手前まで来ていました。
そろそろ降りる準備をしないといけませんね。
「真琴。もうすぐ着きますよ、起きてください」
「ん……?」
私が声を掛けると、まだ眠たげに瞼をこすりながら、真琴が顔を上げます。
その動作の愛らしさに私の理性が飛びそうになりますが我慢です。
私は真琴にとって頼れる姉というポジションでいたいのです。
真琴の前で不用意な行動は出来ません。無理なんてしてません。きっとしてません。
さて、そういうわけで私達は隆山へとやって来ました。
この辺りでは雪はもう止んでいるようですね。晴れ間すら見えます。
さて、まずこの隆山でやることといえばなんでしょうか。
A 鶴来屋にチェックイン
B 雨月山など有名な観光地めぐり
C おいしい料理屋に足を運ぶしか 「ね、ね、美汐。おなか空いちゃった、ご飯食べよっ!」
「そうですね……長旅でしたし、お昼にしましょうか」
ちなみに予定よりもいくらか時間が掛かったことは真琴には内緒です。
隆山で有名なものは温泉だけじゃありません。
雨月山などの観光地の他、何よりも料理も美味しいと評判なのです。
LF97をプレイした方なら説明するまでも無くご存知だとは思いますが、
山にも海にも面していて、いつでも新鮮な山菜や魚を味わえるのです。
そういうわけで、私達はまず腹ごしらえをすることに決めました。
もちろん鶴来屋の料理も美味しいのですが、それは今夜の楽しみに取っておきましょう。
私達は駅からそう遠くない料理店に足を運びました。
ガイドブックにも載っている、ちょっとしたお店です。
地元の人に親しまれている、隠れた名店だとか。
本に載っている時点でちっとも隠れていないようにも感じますが、
所詮はガイドブックの謳い文句ですし、あまり気にしないことにしましょう。
ですが、ここで大きな障害にぶつかりました。それは……
A 真琴が読んでいたマンガの影響で「このアライを作ったのは誰だぁっ!!」と厨房に怒鳴り込み……
B 店の前に行き倒れが一人……見捨てるのは人として不出来なのでしょうか?
C 見知らぬ男性に声を掛けられました。……所謂ナンパというものでしょうか そう、それは発端は些細なことでした。
私と真琴は料理店に足を運び、料理に舌鼓を打っていました。
運ばれてくる料理は申し分なく、殆どの人間が満足できる程の料理でしょう。
事実私も真琴も、途中までは何の不満もなく料理を楽しんでいました。そう、途中までは。
とある料理に箸をつけた途端、真琴の目がくわっと開かれました。
その恐ろしい憤怒の形相に、長年の付き合いである私も思わず度肝を抜かれてしまいました。
そして、何を思ったのか、真琴はドスドスとけたたましい足音を立てて厨房の方に入って行ったのです。
「あ、いけません! 真琴!!」
私が声を掛けたときにはもう手遅れでした。
私は慌てて真琴を追いかけます。
「このアライを作ったのは誰だぁっ!!」
厨房には真琴の怒鳴り声が響きました。
ですが……想像してください。
海原先生ならいざ知らず、真琴が怒鳴ったところで怖いですか?
私は怖くありません。寧ろ可愛らしくて悶えてしまいます。
そういうわけで、急に怒鳴られた厨房の方々は皆ぽかんと口をあけたままです。
……真琴、マンガの読みすぎですよ。
いくら料理に不満があるとはいえ、あのマンガのように直接言い過ぎるのは良くないことです。
とはいえ……今の状況は非常に不味いです。
このままでは最悪真琴は逆上した店の方に袋叩きにされる可能性すらあります。
というかあのマンガで山岡さんはそうなりそうになったことが何度もあります。
……いけません、私もマンガの読みすぎですね。
とにかく、ここはフォローしなければ。何か上手いフォローを……。
A 「す、すいませんでした!」と言って逃げるように去る
B 「真琴はとても感激しているんですよ!」と、うまく言い訳する
C 「ネタは最高、シャリも最高。だがオヤジ、お前の腕が最低だ」……口が滑りました 「真琴はとても感激しているんです。
このお店の料理がとても素晴らしいものですから……どうもお騒がせしました」
咄嗟に口から出たのは、そんなでまかせでした。
見る人が見れば私の口は曲がってるのがはっきりと見て取れるでしょう。
私のような凡人なら問題なくここの料理には満足できました。
ですが真琴は違います。
ああ見えても真琴は非常に愛らしい狐です。嗅覚がまず人と違います。
そして美味しん○と鉄○のジャンとクッキング○パと焼きたて○ャパン以下省略を読んで
料理に対する知識と、味覚を極限にまで鍛えてます。
マンガを読んだだけで味覚まで鍛えられるのかという疑問を抱く方もいらっしゃるかと思いますが、
そこはそれ、真琴は人間じゃないですからなんでもありなんです。
おそらく展開から考えてアライからタバコの臭いを感じ取ったのでしょう。
真琴は正直な子ですから、思ったことはつい口に出しちゃうタイプなんです。
決して場の空気が読めない子じゃないんです。ほんのちょっと自分に正直なだけです。
だから真琴にはフォローが必要なんです。そう、私のような……。
……あっと、話が脱線してしまいましたね。申し訳ありません。
とにかく、私のフォローでこの場は事なきを得ました。得たことにしました。
私は真琴の口を必死に押さえています。お店の方は乾いた笑みを浮かべてらっしゃいます。
焼け石に水という言葉が頭に浮かびましたが、それは意図的に無視することにしましょう。
とにかくこの場を収めれば何でもいいです。
真琴はまだ何か言いたそうですが、お願いですから自重してください。
これ以上ボロが出ないうちに、私達は早々に退散することにしましょう。
そう思って私が真琴を連れて厨房を出ようとした、その時……
A 「ちょっと待ちな、お客さん」と引きつった笑みでお店の方が。……やはり、怒ってらっしゃる?
B 「待ってください。その方の仰る通りです」と真琴を支持する新たな乱入者が
C 店の外から大きな悲鳴が。ま、まさか……起こる筈もない確率の事件が起こってしまった!? 「ちょっと待ちなよ、お客さん」
ぎくり。
上手く誤魔化せたと思っていたのですが、やはり世の中はそう甘くないみたいです。
ゆっくりと振り返ると、引きつった笑みを浮かべたお店の方が。
やはりというかなんというか、相当怒っていらっしゃるようで。
「厨房に乗り込んだ挙句に言いたい放題なんて、いい度胸してるじゃないか」
「い、いえ、ですから、そういうつもりでは……」
「じゃあ、どういうつもりだったんだい?」
もはや店の方は聞く耳を持たずといった感じです。
まあそうでしょう。いきなり仕事の邪魔されてかつ言いたい放題言われたら大抵の人は怒ります。
「あ、あの……では、私達はどうすれば?」
「……形のあるもので謝罪して誠意を示せ! もしくは、声が枯れるまで謝り続けろーーっ!!」
「…………」
こうなってはもう、相手の気が済むまで謝るしかないですね。
……そこ、情けないなどとは言わないでください。
人間関係に要らぬ波風を立てぬための基礎技術ですよ、平謝りというのは。
結局、声が枯れるまで謝り続けることで何とか事なきを得ることが出来ました。
ただ昼食をとっただけだというのに、なんだかどっと疲れたような気がします。
ああ、早く温泉につかってこの疲れを落としたいものです。
とはいえ……チェックインには些か早すぎる時間帯ですね。
それまでは真琴と二人でのんびり観光でも楽しむことにしましょう。
さて、何処へ行きましょうか?
A 観光といえば歴史資料館でしょう
B アーケード街で買い物でも楽しみましょう
C お寺で精神修養をするのが吉です というわけで、アーケード街へとやってきました。
隆山では一番賑わっている場所らしく、中々人の数の多い場所です。
「真琴、迷子にならないように気をつけてくださいね」
「分かってるわよ、子供じゃないのよ!」
真琴に注意を促したら怒られてしまいました。
ああ、でも怒った真琴も可愛い……。
さて、どこから見て回りましょうか。……そう思ったその時でした。
「…………!」
「どうしたの、美汐?」
前から向かってくる方に、私は只ならぬ気配を感じました。
私はこう見えても、物や人を見る目には自信があるつもりです。
初めて真琴と会った時にも、真琴が人ではないことを一目で見抜くことが出来ました。
その私の目が言っているのです。……そこの人は人間ではない、と。
「……いえ、ただあの店のお人形など素敵ではないかって」
「え? どれ、どれ?」
私は真琴の注意を横に逸らし、自分は前に向き直りました。
……これでいい。向かってくる相手に敵意が存在するか否かは読めませんが、
人外は人外を惹きつけるともいいます。真琴を狙ってるのかもしれません。
来るなら来ればいいです……真琴だけは、私が命に換えても守ります!
人ごみの中、目が合ったその人は……
A ごく普通の大学生みたいな男性。あまり敵意は感じませんが……
B スーツに眼鏡の男性。……何か、悪寒を感じます
C おかっぱ頭のセーラー服。考えてることは……読めません
D アホ毛の目立つ女の子。ひょ、拍子抜けしました…… その姿はごく普通の女の子でした。
セーラー服姿で、おかっぱ頭。ややつり目の無表情。
ですけど、どこか常人と違う。
変わった人という意味ではなく、人間とは何かが違う……そんな気配。
真琴の時もそうでしたけれど、どうして他の人たちは彼女の正体に気付かないのか疑問に思います。
人か人でないか、種族的に自分達の仲間であるか否か、他の人はどうして見極められない?
こんなにも……私たちと違うというのに。
「…………何か?」
私と目が合ったこの女の子は、少し怪訝な目で私を見ました。
なるほど、確かに急に睨まれてはそう反応するのも無理からぬこと。
その自然な反応に、私の早とちりであった可能性も頭をよぎりました。
ですが……私は彼女が恐ろしい。
彼女は人ではない、それは分かります。
ですが……考えてることが全く読めない。
敵意や殺意といった感情を抱いているのかや、好意や悪意といった感情すら見せない。
どう動いていいのか……分からない。
A 何でもありません、とその場を取り繕う
B 敢えて直球を投げてみる
C 真琴を連れて逃げるように去る なんでこの書き手はバトル前提なんだ?
明らかに無理矢理敵を作ろうと作ろうとしているようなんだが。
「……あなた、人間ではありませんね?」
「…………」
「こんな街中に人の姿を模して現れるなんて……目的は何ですか?」
「…………」
私の問いかけに、この女の子は眉をピクリとも動かしません。
……読めない。本当に、読めない。
時間にして十秒ほど経ったころでしょうか。
「……ああ、病院の場所が聞きたかったのですね。それならその道のすぐ先です」
女の子はそれだけ言うと、くるりと向きを変えて去っていきました。
私はおろか真琴にも目もくれません。
…………あれ?
これはどういうことでしょうか。
まさか私の早とちり……いやいや、見間違えるわけは無い。
おそらくは図星を突かれたので話をはぐらかしたというところでしょう。
だったら何であんな人外が、どうして正体を隠してこんな街中に……。
いやいや、そんなことはどうだっていい。
今あの子何て言いました?
事もあろうに私をまるで○○○○みたいに扱いませんでした?
そっちの方が許せません。万死に値します。
「行きますよ、真琴」
「ど、どうしたの美汐、買い物は?」
「お土産の購入は帰りにするものですよ。それにもう一つ用事が出来ました」
私は真琴を引っ張りつつ、さっきの女の子の後を追いかけます。
……絶対に、正体を暴いてやる。私を○○○○扱いしたことを後悔させてやりましょう。
私が女の子の後をつけてみると……
A 民家の中に入っていくのが見えました。彼女の家……なのでしょうか?
B 偶然? 私の宿泊予定の旅館、鶴来屋に入っていきますが……
C 急に振り向かれてバレました。す、鋭い…… とある民家の中に入っていくのが見えました。
立派な門に大きな敷地、かなり裕福な家です。
表札を確認してみますと、柏木と書かれていました。
「ここが彼女の家なのか、それとも……」
「……ねえ、美汐。もういいでしょ、早く旅館に行きましょうよ」
「まあ待ちなさい、真琴。真琴は今まで追いかけていた人に何か感じなかった?」
「え? う〜ん……そりゃ、何かおかしいような気はしたわよ」
グッドです。
流石真琴、野生の勘は冴え渡っています。
「先ほどの少女、明らかに人間ではありませんでした。
なのにどうして人の姿を模し、家を持ち、人間社会の中に紛れているのでしょうか」
「な、何が言いたいのよ?」
「つまりはあの少女が……」
A 人に危害を加える可能性があるかもしれないということです
B 真琴の仲間みたいなものである可能性があるかもしれないということです
C この家を乗っ取った化生の者である、ということです 「この家を乗っ取った化生の者である、ということです」
「えっ……」
人でない者が人里にいる理由など、それ以外に思いつきません。
昔話などでもよく聞く話でしょう。
長年飼っていた飼い猫が妖猫となり家人を食い殺して取って代わったり、
山姥などが人に化けて、嫁として家に入り込んだり。
それらの存在は災いをもたらすことが殆どです。
真琴のような、愛を求めて私たちの前に姿を現す人外の者は非常に稀有な例でしょう。
「それって、つまり……この家の人たちが危ないってこと?」
「断定は出来ませんが、おそらく。
もしかしたら、もうあの者に食べられたり殺されたりしてるかもしれない。
妖怪の類が相手では、警察などの国家権力も全く役に立ちません」
「それなら早く助けないとこの家の人が死んじゃうかもしれないじゃない!!」
「……そう言うと思ってましたよ」
ああ、やはり真琴。あなたは最高です。
自分の身にも危険が及ぶかもしれないのに、
見ず知らずの者を助けようというその気高き精神、気品、美しさ……。
無論私だって真琴の意見には賛成です。
人の命がかかっているこの状況で、見て見ぬ振りは人として不出来でしょう。
それに放っておいたら犠牲者が増えないとも限りません。
私たちだけで退治は出来なくとも、せめてこれ以上の被害を阻止したい。
一番の早道は正体をどうにかして周囲に悟らせること。
難しいことですが、それさえ出来れば彼女は人里に居られなくなるでしょう。
その為には……
A 手っ取り早く尻尾を掴むのが吉。家の中に侵入する
B 敵を知り己を知れば百戦危うからず。過去に似た事例がないか、この地方の伝承などを調べる
C 付近の住民にこの家について聞き込む そもそもこの家が一体どのような家なのか、私は知りません。
物の怪の類に付きまとわれる理由や、近所での風評など、
正体を探る前に抑えておきたい情報はいくつかあります。
「真琴。逸る気持ちは分かりますが、私たちには情報がありません。
物の怪の正体を暴くというのは存外難しいことです。まずはこの家を知ることから始めましょう」
「う、うん……それぐらい、分かってるわよ」
というわけで、私たちは近所の住民に聞き込みをすることにしました。
もちろん怪しまれない程度にですので、大したことが聞けるわけではありません。
ですがこの家について軽く知るぐらいなら十分でしょう。
数十分後、私と真琴はお互い得た情報の交換を行いました。
まず第一に、この家はなんと今回私たちが泊まるあの鶴来屋のオーナーなのだそうです。
四人家族で長女、次女、三女、四女と住んでいる者は女性だけ。
両親は以前に不幸な事故で亡くしたのだとか。
代わりに面倒を見てくれていたという叔父も夏に事故で亡くなったそうです。
そして私が見た人外の者はこの家の三女、柏木楓。
……これ以上は聞けませんでしたが、
近所のおばさん方の話しぶりから察するに、評判は悪くないようですね。
両親や叔父の事故についても、近所では同情的。
不幸があっても姉妹力を合わせて健気に生きる良い家族。
概ね近所ではそのように見られているようです。
なるほど、相当な社会的立場があり、加えて親戚を亡くしている。
他の姉妹さえどうにか出来れば比較的乗っ取りやすく、そしてメリットもある。
襲われる条件としては十分ですね。
では……
A 家の中を気取られぬように調べてみましょう
B 少し家の前を張り込んでみましょう
C 今日のところはもう鶴来屋に向かいましょう さて、私が柏木家前に張り込んでから、既に2時間が経過しています。
何故このようなことになったかというと、真琴の思い付きからでした。
私たちはあの女性……柏木楓、
もしくは柏木楓に化けている物の怪(ややこしいのでそれでも柏木楓と呼ぶことにします)
の正体を暴くべく、聞き込みを行いました。
そして真琴には聞き込みの後には張り込みという固定観念があるようです。
……ああ、真琴。刑事ドラマの見過ぎです。
でも意味が無いわけじゃないので、結局張り込みを行っている私も私でしょうか。
で、当の真琴は……
「ヤス、コーヒーがないわよ」
「誰がヤスですか。普段コーヒーなどそんなに飲まないでしょう?」
「こういうのは雰囲気が大切なのよ」
成り切ってます。完璧に。
しかも私は部下役らしいです。ですがその名前だと犯人が私になってしまうじゃないですか。
……すみません、話が逸れましたね。
とにかく、今の私たちは人の出入りを調べるために柏木家前で張り込んでます。
近所で妙な噂が立ってない以上、この家は表向きは何の変化もないということ。
つまり少なくとも柏木楓以外の家族は無事に日常生活を送っているわけです。
家族の顔ぐらい覚えておいて損はありません。また、どんな来客があったかも判断材料になります。
そう思いつつ張り込みを続けたところ……
A 柏木楓の妹と思しき子が帰宅したのを確認した
B 柏木楓を超える人外の気配に、私は思わず後ろを振り向いた
C ……家人に気付かれた。撤退です
D 何も起こらずに夜になってしまいました。これはひどい空振り 少女が一人、柏木家の門をくぐる所を確認した。
明るい声で「ただいま」と言葉を発し、家の中へと消えていく。
おそらくは話に聞いた柏木楓の妹、柏木初音だろう。
「あの子も可愛そうよね、いつの間にかお姉ちゃんが別の何かと摩り替わってるなんて」
「ええ。でも……」
「どうしたの、美汐?」
「いえ、何でもありません」
けれど、今あの子……柏木初音にも、まるで柏木楓と同じような気配を感じたような。
遠目だから良く分からないのが悔しいです。
化生の者に接したからそんな雰囲気を醸し出すようになったのかも知れないし、
おそらくは私の思い過ごしだと思います。
何故なら、人に成り代わる化物というのはその殆どが単独で行動します。
理由は単純、近くで何人も入れ替わると違和感が増し、鋭い人間に悟られる恐れがあるからです。
柏木楓は今のところ、家族に手を出すつもりはないようですが、
これからどうなることやら……早急な対策を考えねばなりません。
日も落ちたので、私たちはひとまず旅館でチェックインを済ませました。
この鶴来屋の会長をしてらっしゃる柏木千鶴さんと会って、
それとなく注意を促したりしたかったのですが、流石に個人がそう簡単に会える人じゃないみたいです。
とにかく今は柏木楓の正体を暴くことに集中しましょう。
そもそも柏木楓とは何者なのか。
人間ではない。
私の見たところ、あれは……
A 鬼……ですね。確かそんな伝承がこの地域にあったことを覚えてます
B 化け猫でしょう。どう見ても猫っぽいです
C 死人、でしょうか。まるで生気が感じられませんし
D 天狗じゃ、天狗の仕業じゃ! 「天狗じゃ、天狗の仕業じゃ!(AA略)」
「ど、どうしたの急に?」
私の涙ながらの力説に驚いたのか、真琴が面食らって聞き返してきました。
柏木楓の正体、それは天狗に間違いありません。
分からないから適当に詭弁で誤魔化してるわけじゃありませんよ。
私の第六感が働いたんです。セブンセンシズです。
「いいですか真琴、柏木楓の正体は天狗に他ならないんです」
「お、落ち着きなさいよ美汐。天狗なんて出ない……」
「何故そう言い切れるのです? あの子が天狗でない証拠があるのですか!?」
私の仮説に否定的な真琴に私はそう言い返しました。
重ねて言いますがこれは詭弁じゃありません。全ては天狗の仕業です。
私の熱意のこもった言葉に真琴も心打たれたのか、
「……あーもう分かったわよ。はいはい、天狗のせい天狗のせい」
と最後には私の仮説に納得してくれました。
「で、あの人が天狗なのは良いとして、これからどうするの?
どうやって正体を暴くの? どうやってあの家の人たちを助けるの?」
「良い質問です。いいですか、それにはまず……」
A 本物の柏木楓を助け出せば万事解決です
B 鶴来屋グループの会長にして柏木家の長、柏木千鶴に会う必要があります
C 天狗は山に住むものです。雨月山に行けば何かが分かります 「本物の柏木楓さえ助け出すことが出来れば、全て解決するでしょう」
「……無事でいるの?」
「今はそう信じるしかありません」
昔話などでは、立場を乗っ取られた家人の多くは食べられたりしていることが多いです。
なるべく考えないようにはしていますが、私の勘ではおそらく楓さんは……。
いえ、ここで多くを語るのは止めておきましょう。
楓さんが私の想像通りの状態であっても、
骨の一本や二本でも見つけることが出来れば化けの皮をはがすことは出来ましょう。
どちらにせよ、怪しいのは柏木家内部です。
証拠などは自分の手の届く範囲で常に見張っておきたいのが黒幕の性というものでしょうから。
つまり柏木家内部を探索すれば自ずと相手の尻尾はつかめるということです。
……今、私の論理が破綻していると思った方、少し表に出てください。そうでない方はこのままお聞きください。
敵の正体を掴むためにも、私は柏木家の中を調べたい。調べたいのですが……ご存知日本は法治国家です。
私達がこっそり他所の家に忍び込めば、めでたく住居不法侵入罪という前科が頂けるでしょう。
それが問題なのですが……
A そんなの関係ありません。こっそり入ればバレずに済むでしょう
B 人の良さそうな柏木楓の妹さん……柏木初音を上手く騙せばどうにかなるでしょう
C 真琴、あなたの出番です。狐の姿に戻ればいくらでも侵入し放題です 深い設定も無し、その場のノリと勢い重視でネタっぽくやってみるか。
一度ならず数度は死んでるスレだ、楽しめればラッキーくらいで。
とりあえずアンカー置いておくんで、レスよろしく。
>>151 主人公は?(葉ならこみパ以前、鍵ならAIR以前)
>>153 設定は?(学園ラブコメとか能力バトルとか。書けんなら無視するでな)
>>155 好きな漫画をいくつか並べて。知ってたらその流れを取るかも。 ホワルバのリメイクにあたって出演者(?)にスキャンダルとかないか素性調査 ガンスリンガーガール
クロノクルセイド
神無月の巫女
マニアックですまん ルネッサーンス!(挨拶)
ああ、俺だ。伯斗龍二だ。今は探偵をやっている。
探偵なんて言っても、ドラマみたいな仕事がしょっちゅう飛び込んでくるわけでもない。
最近は「ウチからいなくなった飼い猫を探して欲しいざます」って依頼を3件連続で受けたくらいだ。
だが、今日受けた依頼はちょっとしたヤマになりそうだ。
半年先のクールでドラマ化される「ホワイトアルバム」って作品の、出演者の素行調査らしい。
浮気とか二股とかが関わる恋愛ドラマらしいんで、役者のトラブルは面倒な事になるらしいな。
さらに言うとこのドラマ、出演者の芸名と作品内の役名が同じという、ある意味斬新なアイデアを採用する予定だそうで。
そりゃプロデューサーも素行調査したくなるってモンだろう。
さて、とりあえず誰から手がけようか。まずは主役級からだろうな。
A.主人公:藤井冬弥
B.メインヒロイン:森川由綺
C.サブヒロイン:緒方理奈
D.実はメインヒロイン:緒方理奈
E.実はサブヒロイン:森川由綺 >>151
初心に帰りすぎ。
>>154
ないね。まあ10レスごとよりは良かったかと。
>>155
悪いが全くわからん(w
というわけで>>158、好きな漫画をいくつか並べて。知ってたらその流れを取るかも。
1日1レスあったらいいなペースで、こっそり続いたらいいなスレ、ということで。 せっかく人形娘や絵画娘が仲間にいるんだし
「人形草紙あやつり左近」
「京極堂」みたいなのもいいかな 森川由綺って娘からいってみようか。劇中の役としては
「主人公・藤井冬弥の恋人で人気上昇中のアイドル、仕事が増えるにつれ多忙になり、冬弥と会う機会が減っていき……」
減っていき、どうなるんだ。浮気するのかされるのか。メインヒロインじゃないそうだから、される方か。
まあ半年前の情報だとこんなもんか。これから話を作る部分もあるだろうしな。
で、そんな森川由綺役を演じる芸名・森川由綺ってのはどんなヤツなんだ?
A.一般オーディションから選ばれた現役大学生、今回は奇跡の大抜擢
B.劇中役と同じく、デビュー間もない駆け出しアイドル
C.子役タレント上がりの実力派女優
D.なんか違和感があるグラビアアイドル 劇中役と同じく、デビュー間もない駆け出しアイドルらしい。
今回のドラマをきっかけにブレイクさせたいって事務所の寸法かねぇ。
まあいいさ、俺は俺の仕事をするだけだ。さて、まずはどうするかな?
A.調査の王道、まずは尾行から
B.調査の本道、まずは周辺への聞き込みから
C.調査の正道、まずはインターネットで下調べから
D.調査の邪道、まずは知り合いの特殊能力者に手助けを依頼してみよう 仲魔を有効活用する探偵葛葉ライド…もといのごとくD 調査の邪道、まずは知り合いの特殊能力者に手助けを依頼してみよう。
まあ邪道といっても、持ってる能力を使ってるに過ぎない。持ってるのが俺じゃなくて知り合いだとしてもね。
さて、素行調査だ。能力次第で向き不向きはあると思うが……誰に頼んでみるかね?
A.(依頼する相手と、どの能力に期待するかを指定してください)
B.やっぱり自力でやろうじゃないか 意外と探偵に役立つ技能が思い浮かばない雀鬼の仲間…
Aでメイフィアの錬金術工房に何か役に立ちそうなアイテムがないか聞きに行ってみる レスの遅さと選択肢Bで察してやればいいのにA選ぶ辺りがこのスレの歴戦の兵w 誰に頼んでみるかと考えてみるが……なかなか思いつかん。
俺の本来の仕事、探偵業を助けてくれそうな能力持ちか……そうだ。
メイフィアならいろんなアイテム持ってそうだな。一応訪ねてみるか。
「ってなわけでメイフィアさんよ、素行調査に使えそうなアイテムはないのかね?」
長年……ってほど長年じゃないが、それでもそれなりに長いつきあいの相手だ。唐突に話題を切り出してみる。
「素行調査ねぇ……要するに弱点を握りたいのよね? だったらいくつかあるけど……支払いはどうするの?」
支払い……まあ現時点では現金は皆無、簡単に借りられる相手もいない。となると……どうしようかね?
※アイテムを>>170、支払い方法を>>171が選択してください。出来れば別の人が。
A.アイテム『どこでもマド』(任意の窓の向こうの景色を覗ける)
B.アイテム『スニーカー』(尾行用の、足音を完全に消せる靴)
C.アイテム『ドラゴンボール』(あと6個集めたら願いが1つ叶う)
D.アイテム『メイフィア』(メイフィア が なかま に なった!)
1.とりあえずツケといてくれ
2.依頼主に交渉してみる、それでどうか?
3.カネだけじゃない、俺達にはもっと大切なモノがあったじゃないか!
4.おれ が メイフィア の どれい に なった! >>166
訓練された歴戦の兵なら「A.往人の人形遣い」とか言ってくれたんじゃないかと思うのは俺だけかな(w もう選択肢すら読んでないしな。
俺はもうこうなると書かせるほうがいじめだと思うんで
書き手のために選ばないで停滞させてるんだが。 3で
>>171が選択してないんで一応変わりに選択しておこう 「今なら『スニーカー』ってのがあるけど」
「ちょい待て、スニーカーってその辺の靴屋で普通に売ってるあのスニーカーか?」
俺のツッコミに、しかし動じずメイフィアは答える。
「まさか。『スニーカー』って言葉の本来の意味は『忍び寄る者』なの。
というわけで、『尾行用の、足音を完全に消せる靴』なんだけど……使ってみる?」
ほう、こりゃまた面白い。使い勝手も良さそうだし、今回の依頼の後でも使えそうだな。
「じゃあそれを頼む。で、値段を聞く前に言っておきたい事があるんだが」
「ん、なに?」
「カネだけじゃない、俺達にはもっと大切なモノがあったじゃないか!」
「あるけど、それはそれ、これはこれよね。で、支払いはどうするの?」
あっさり返されてしまった。そりゃそうだよな。じゃあどうするかな。
A.今回の報酬から払うから、少しだけ待ってくれないか
B.ちょっと近くの雀荘で稼いでくるぜ
C.身体で払うよ
D.(任意の言い訳をどうぞ) 「今回の報酬から払うから、少しだけ待ってくれないか」
サラッと言ったが、内心はマジでドキドキである。
「つまり、ツケ?」
「掛と言ってくれ」
「そうね、まあ実績と信頼もそれなりにあるしね」
結局、帰ってきた返事は……
A.「わかったわ、掛にしておいてあげる」
B.「それでいいけど、とりあえずお目付役をつけさせてもらうわ」(お目付役を指名して下さい)
C.「だが断る」
D.「せっかくだし、ツケでも値段の倍を払ってくれるなら、全力でサポートしてあげるわよ」 えー、図書委員長って誰ー? リトバスあたりのキャラ? TH2の愛佳シナリオにでてくる図書委員長。書庫を潰してCDコーナー作ろうとし、
書庫保全を訴える愛佳とは真っ向から対立する。自己顕示欲が強く嫌味な人物だが
決して間違ったことは言っていない。Kanonの久瀬みたいな感じの人。 >>180-181
とりあえず把握した。一人称は「俺」でいいのかね? まあ確かに別キャラが図書委員長やってても
解釈としては間違ってないな。 「それでいいけど、とりあえずお目付役をつけさせてもらうわ」
そう言ってメイフィアがポンポンと手を叩くと、店の奥から一人の男?が現れた。
男かどうかは正直断言出来ない。ただ、俺より背丈はある。
マントを羽織った上に深いフードを被っていて、表情も人相も人柄も性別も全くわからない。
「……誰だこいつは?」
「図書委員長よ。今はこれ以上言えないけど、役に立つ機会もあると思うわ」
そんな紹介を受けて、図書委員長は一礼した。なんなんだこいつは。
「スニーカーは図書委員長の分も用意してるわ。支払いに期待してるわよ」
図書委員長が仲間になった!(BGM略)
さて、どうするかね?
A.図書委員長と作戦会議
B.さっそく調査対象の森川由綺について調査を開始する
C.図書委員長の正体について考えてみる 普通にホワルバ勢の素行調査でよかったろうに
なんでいきなり無駄にドラマとか役者とか足しちゃうかな
ずっと肥大化が問題点だ言われ続けてるのに さっそく調査対象の森川由綺について調査を開始する
むむっ!あそこに見えるのは?
A 森川由綺
B 緒方里奈
C 平野綾
D 水城奈々 「ふん!ふん!はっ!はっ!」
おお、平野綾がビンタの素振りをしてるじゃないか。
あれはホワルバ原作でも屈指の名場面だからな……
どうやらかなり気合が入ってるようだ。
「えぐりこむように!うつべし!うつべし!」
さて、こうして見てる限りは名声に溺れない真面目な役者のようだが……
A なにやら移動を開始した、ついていってみよう
B 図書委員長がトイレ休憩を求めてきた
C 「……そろそろ来る頃だと思ってたわ」なに、こちらに気がついた?
D パシリが焼きそばパンと青汁を買ってきた(人物指定) パシリが焼きそばパンと青汁を買ってきた.
「ひぃい!」
おお、早速いびられてる。いびられてる。なんかヘタレっぽい金髪だな。
それはさておき俺は
A トイレにいきたくなった
B 飯が食いたくなった
C 眠たくなった
D 女を犯したくなった それでは女を犯しにいくか。同行の図書委員長もノリノリだ。
さてとりあえずの目的地は
A 東鳩市
B 蔵等士
C 華音市
D 尾根市 選択肢がつまらん。もうちょい工夫しろ。どうせ陵辱系しか書けないだろうがな。 尾根市にいくか。とりあえず交通手段は
A 歩きで
B タクシーで
C 電車で
D 犬で
俺と図書委員長はゲンジマルに乗って尾根市に向かう事にした。
もちろん私ががに股で乗り、委員長はその後ろでジョジョ立ちしている。
夕焼けをバックに颯爽とかける我々をバックにオープニングテーマが流れる・・・
<歌詞>
>>203
>>204
>>205
>>206
>>207 そんなこと言って下はもう準備OKなんじゃないのぉ〜〜? もっとセックスする!
ああ それが男の誓い (俺たちのメッセージ)
だが断る
やがて来る過酷も
(そんなこと言って下はもう準備OKなんじゃないのぉ〜〜?)
図書委員長(括弧内)とのハモリも完璧に、俺は尾根市についた。
さて誰とセックスしようかな。
キャラを選んでください 何度か綺麗に幕を引くタイミングもあったろうに
あれだけ新支援板で頑張ろういってたのはどうなった? あれだけ新支援板で厨が臭い、もとい中学生日記やってた正義漢はもういないんだな。
結局見苦しい過疎状態で半端に残されてどんな気持ちなんだろうか?
もう見てないから平気だとしたら、彼らは本当にこのスレを愛していたと言えるのだろうか。 グダグダ文句つけるだけで書き手も読み手も萎えさせる害悪でしかない連中だったからな。
批評家ぶる奴が跋扈するとネタ系のスレは廃れるもんだ。 とどめとばかりに荒らしになって貼り付いたヤツまで出てきたからな。
復活したら荒らすなんて宣言されりゃ誰も遠ざかる。 >>219
じゃ、何をしたいのよ?晒し目的?
というか今の葉鍵板ならdat落ちはないぞ いや、単にレスがあったからつっこんだだけの人だったり
スレが終わっていてもよくわからずに保守レスするのがいたからちょっとつっこんでみた
レス取得めんどい 今年もよろしくお願いします!
こんなに盛り上がってるんですからね! 多分このスレがある限り毎日粘着が張ってる
おまけに続けようとする香具師がいないか反応を見たくて保守という名の煽りレスを入れる
反応するのが居れば粘着し、居なければ満足→そして頃合を見計らって保守という名の(ry
スクリプトと化した香具師がいつか飽きてスレが落ちるまでは二度と回らないだろう
落ちたら落ちたで続ける香具師などもう誰もいないから回ることもない
つってもはたからみれば舞と魔物の関係にしか見えんが 悲しいが、さすがにもう復活はないだろう。
人いないし、古いゲームを知っているのはさらに希少だ。 そこで問題だ! この過疎化した状況でどうやってこのスレを盛り上げるか?
3択−一つだけ選びなさい
A ハンサムの>>246は突如盛り上げのアイデアがひらめく
B >>248-250が来て助けてくれる
C 思いつかない。現実は非情である。 何度もあったやめられるチャンスでもあーだこーだ言ってつづけたんだから
この程度でこの良スレが終わるわけはないよな?
終わる時だけ終わろうとしても楽には終わらんよ。 VIPに「選択形式スレがまだある件について」スレでも立てて
コピペブログに載れば、あれだけ正義の自治厨しておいて
今は存在すら忘れて安寧としてる人間の心に後悔を突き刺せるのでは?
まさか今の体たらくを見て良心痛まないなんてことはないだろうな? ハンサムの>>246は突如盛り上げのアイデアがひらめいた!
それは! 「自分が知ってる作品のキャラしか出さない」という、アイデアというよりはむしろ制限事項であった!
しかし一度は死んだスレ、実験的に試してみてもよかろうと>>246は自分に言い聞かせたのだった!
○○○制限事項○○○
・keyは「ONE」「Kanon」「AIR」はどうにか。
・Leafは「痕」「To Heart」「WHITE ALBUM」「こみっくパーティー」「天使のいない12月」はどうにか。
・「雫」「まじかるアンティーク」「誰彼」はギリギリレベル。
・設定思い出すor調べるのに時間掛かるから、話の進行は遅いと思うよ。
ではとりあえず、やれるだけやってみようではないか。
まずは以上の作品の中から、次の話の主人公を選んでみてくれ。
A.(主人公は?) やあ。私は霧島聖。海沿いの小さな町で小さな診療所をやっている。
風邪に頭痛に切り傷擦り傷、寂しいご老人の話し相手から簡単な手術、場合によっては犬や猫でも診るぞ。
そんな私だが、最近ちょっとした悩みがあってな。それは……
A.診療所の経営がやや危うい兆候にある
B.最愛の妹に好きな人が出来てしまったらしい
C.手持ちの「通天閣」Tシャツの最後の一枚が破れてしまった
D.夜中にバイクの騒音がうるさい事が時々があり熟睡出来ない
E.最近ちょっと気になる男性がいるんです ああ、そうそう。
気になる男性がいるんだ、名前は妹に聞いていたはずで確か…
A 国崎往人とかいったな
B 芳野祐介だったか
C 棗恭介のはず
D マスク・ザ・斉藤に違いない
E ジェット斉藤なんて名前だったか そこへ彼が現れた
キラキラと太陽に照らされた水上バイクの眩い輝き
まるでその光りが波そのもののようである
「ヘイ!来ないのかーい!」
A ついていく
B 断る
C こんなやつ知らない 私は彼の水上バイクに跨った。
さすがはジェット斉藤、自慢のご機嫌マシンを自らの足の様に扱い
診療所を飛び出し、そのまま海岸へと突っ走っていく。
あまりのスピードと衝撃とで、いつもは気丈な私も眩暈がしてきた。
A ここは女性らしく可愛い悲鳴をあげながら助けを求める。
B ここは女性らしく可愛いメスで彼に悲鳴をあげてもらう。
C 話が続きそうにないので、もう一度主人公から決めなおす。 ここは女性らしく可愛いメスで彼に悲鳴をあげてもらおう。
彼の背中にしがみつくふりをして、私は彼の首筋にメスを突きつけた。
もちろん彼に気付かれなければ悲鳴は出ないので、わかりやすく大きめのメスを使う。
「ギ、ギャアアアアアアア!!!」
イマイチ色気に欠ける悲鳴を上げて、彼はスロットルを全開に開けた。
水上バイクの船首が一瞬浮き上がり、猛スピードで逃げようとする彼。吹っ飛ぶ私。
着衣のままなので泳ぎづらいが、どうにか水面に浮かび、水平線に消えていった彼を見送った。
全く、あれしきの冗談が通じないとは。これはきっとアレだな。
佳乃より先に男性とくっつこうとしたバチが当たったのだろうな。
さて海上にひとりぼっち。とりあえずどうしよう?
A.陸地の方に向かって泳ぎ出す
B.近くに見える島に向かって泳ぎ出す
C.しばらく海上ひとりぼっちを楽しむ
D.なんと! さらに深く潜った! しばらく海上ひとりぼっちを楽しむ事にしよう。
診療所での日々の疲れをこういう形で発散するのも悪くあるまい。
プカリプカリと波の中。降り注ぐ日差しが眩しい。
A.ふと気がつくと、日が西に傾きつつある
B.通りすがりの船に乗っている人が話しかけてきた
C.海中から自分に迫る動物の気配を感じた
D.10分と待たず海に沈んだ。やはり着衣での遊泳は無理があったようだ プカリプカリと波に揺られていた私だが、すぐに様子がおかしい事に気付く。
水上に浮かべなくなってきたのだ。最初は洋上に横になっていたのが、
足が沈み腰が沈み、縦になって浮かんでいる状態になってしまった。
それもつかの間、身体全体が重くなったかのように、海中に沈んでしまう。
やはり着衣での遊泳は無理があったようだ。しかしこのまま沈むわけにもいかない。何とかせねば!
A.メスなどの常備している医療器具を捨てればどうにか浮かべそうだ
B.水中で見事な生着替え、下着のみの姿で浮かぶ事にしよう
C.たまたま通りすがった動物が助けてくれた。何故だ?
D.そのまま私は意識を失った…… 何とかせねば! しかし身体は全く思い通りに動いてはくれない。
一瞬、子供の頃の自分、若かった頃の自分、ちょっと昔の自分が脳裏に浮かぶ。
まずい、これは走馬燈って奴か!?
そんな脳裏に浮かんだ自分の横には、いつも佳乃がいた。最愛の妹、佳乃。
そうだ! 佳乃のためにも、私はこんなところで沈むわけにはいかん!
私は必死にもがき続けた。どっちが陸でどっちが海底かもわからぬまま。
そのまま私は意識を失った……ああ、佳乃……
「………………すか…………ぶですか? ……大丈夫ですか?」
私の頬を打つ手。誰かの声が耳に届き、私の意識は戻ってきた……た、助かったのか?
私は目を開けた。薄ぼんやりとした視界の中、焦点が合う。そこにいた人物は……
A.「大丈夫ですか?」と書かれたスケッチブックを持った、大きなリボンの少女
B.羽根飾りが付いたリュックとカチューシャが特徴的な少女
C.同じ町に住む酔いどれライダー、神尾晴子女史
D.「柏木」と書かれたネームプレートを付けた、妙齢でスーツ姿で貧乳の女性
E.三つ編みで眼鏡で巨乳でセーラー服姿の少女
F.今をときめくスーパーアイドル、緒方理奈
G.某スネ夫みたいな前髪が特徴的な眼鏡ボーイ……なんだそのギザギザな眼鏡のツルは? 「おお、気付かれたか」
安堵の表情を浮かべた青年。年の頃は大学生くらいだろうか。
特徴的な前髪と、特徴的なツルの眼鏡が印象的だ。
「見た感じ外傷も無いし、水を飲んで軽く溺れただけかとお見受けするが……身体に不調などは?」
そう言われて、自分の身体をチェックしてみる。
……恐らく、海水で呼吸器と喉を痛めたくらいだろう。胃にもダメージがあるかもしれないが、たいしたことはなさそうだ。
「大丈夫のようだ、ありがとう。そうだ、私はいったいどうなっていたんだ?」
私の問いに青年は答える。
A.たまたま通りがかった海岸に、私が打ち上げられていたらしい
B.海上に浮かんでいたのを、波乗り中の彼が発見したらしい
C.なんか空からペッカーと光が差し込み、フワフワと私が降ってきたらしい
D.「それは……今はまだ言えん」……何故? 「ふむ……と、その前に。我輩は九品仏大志。女史の名前を伺ってもいいかな?」
九品仏とは珍しい名字だな。まあ名前を名乗るくらい問題はあるまい。
「ああ。私は霧島聖。小さな診療所で医者をやっている」
「では説明しよう、霧島女史。我輩がこの海岸を散歩していると、突然天空からペッカーと光が差し込んできたのだ」
……ん? 何を言っているんだ?
「そしてその光に乗って、霧島女史がフワフワと我輩の目の前に舞い降りてきたのだ。
我輩は目を疑ったが、とりあえず何故かずぶ濡れの霧島女史の安否を確認したと、そういうわけだ」
……なんだその余りに疑わしい話は? この男の喋り方がやたらと演技がかっているのも気になるぞ。
「初対面の人間を疑うのも失礼かとは思うが、その話、本当なのか?」
私は単刀直入に聞いてみた。彼の答えは……
A.「本当だ。なにせ我輩も、同じようにこの海岸にたどり着いたらしい」
B.「本当だ。恐らく霧島女史は、我輩の世界征服計画の為に神が使わした使徒に違いあるまい」
C.「というのが我輩の想像というか希望だが、実際には単に海岸に打ち上げられていただけだ」 「本当だ。恐らく霧島女史は、我輩の世界征服計画の為に神が使わした使徒に違いあるまい」
……世界征服計画? 使徒? 何を言っているんだ?
私はただの人間だ。多少医療の知識はあっても、救えない人だっているし、空だって飛べるわけではない。
それは自分が一番わかっている。だがこの男は私を「神が使わした使徒」などと言っている。
彼の言葉を聞いて、私はこう判断した。
A.彼は嘘をついて、私を使徒とやらに担ぎ上げようとしている
B.彼は夢見がちなヲタクで、ちょっと大きな事を言ってみたかっただけだ
C.私は夢を見ているんだろう
D.私は溺れた事により、新たな力に目覚めたのかも知れない……きっと、佳乃のために
E.私は溺れた事により、新たな力に目覚めたのかも知れない……きっと、世界征服計画のために 私は溺れた事により、新たな力に目覚めたのかも知れない……きっと、世界征服計画のために。
彼に助けられた事も、全ては運命だったに違いない。いや、ジェット斉藤に一目惚れした事すらも運命か!
得心が行った私の表情の明るさに、彼もまた明るく話しかける。
「霧島女史、とりあえず近くの喫茶店ででも詳しい話をいかがかな? 財布をお持ちでないなら、ここは我輩がおごろうではないか」
言われてはじめて、私は何の手荷物も持っていない事を思い出した。
つまり、懐の中にある物だけが今の私の持ち物という事だ。私は懐を確認した。
次の選択肢の中から、霧島聖の懐中にあった物を選んで下さい。複数選択可能。「無し」という選択も可能。
ただし、それらの物は海水で濡れている可能性があります。
A.財布
B.携帯電話
C.携帯用医療キット
D.メス数本(投擲可能)
E.佳乃の写真
F.厚手の小説
G.携帯食料
H.ぴこぴこと鳴く毛玉
I.その他(1つだけお書き下さい) 懐から取り出したのは一枚の写真。そこには佳乃の笑顔がある。
私の大切なお守りだ。財布やメスを失っても、これだけは失ってはいけない。
……いや、財布やメスは家に置いてきたかな? あわてて家を出たからな。
それと、白衣の内ポケットには毛玉が入っていた。つつくと「ぴこ〜」と鳴き声(?)が聞こえる。
……なんでこんな狭い空間に収まっているんだ? まあとりあえず、苦しそうではないので入れたままにしておく。
「さあ、ここが我輩の行きつけの喫茶店だ」
彼の案内で、さほど遠くない場所にある喫茶店に辿り着く。どんな喫茶店かというと……
A.若い女性から妙齢の女性まで揃うメイド喫茶
B.若い男性から初老の男性まで揃う執事喫茶
C.ツンツンからデレデレまで揃う猫喫茶
D.普通の喫茶店のようだが、何故か一押し商品は「田舎雑炊」
E.店名は「エコーズ」、アイドルが時々お忍びで来るらしい
F.店名は「百花屋」、現在イチゴデザートキャンペーン中 「お帰りなさいませ、ご主人様〜♪」
下は高校生、上は主婦っぽい層のメイド姿の女性が甲高い声で出迎える。
噂には聞いた事がある、これがメイド喫茶というモノか。
九品仏大志、彼は確かに常連なのだろう。メイドの一人と言葉を交わすと、奥の個室に恭しく案内される。
「本来ならば彼女らの接待を霧島女史と共に楽しみたいところではあるが、今日は事が事だ。個室を用意してもらった。
話す事はいろいろあろうが、とりあえず飲み物や食べ物はいかがかな?」
A.飲み物をオーダーしよう(ご注文をどうぞ)
B.食べ物をオーダーしよう(ご注文をどうぞ)
C.いや待てよ、そういえばメイドの一人に見覚えのある人物がいたな(人物指定をどうぞ。制限事項は>>255)
D.水で結構。とりあえず世界征服計画について詳しい話を聞こう
E.せっかくなのでメイドの接待とやらを楽しみたい
F.はじめてのメイド喫茶の雰囲気に、緊張してピクリとも動けない 「話す事はいろいろあろうが、とりあえず飲み物や食べ物はいかがかな?
……ん? どうした、霧島女史?」
彼の言葉が聞こえていないわけではない。ちゃんと理解はしている。
ただ単に、緊張で指も動かず声も出ないというだけの話だ。
いや確かにこういう非現実的な、一種の「仮想空間」に身を置いたのははじめてではあるが、
まさかこの私がこうまでも緊張しようとは、自分でも想定外だ。
そんな私の緊張を、一瞬で解いてくれたのは……
A.九品仏大志
B.ポテト
C.メイドさん
D.佳乃(の幻)
E.全く緊張は解けない。現実は非情である どう動こう、どうしよう、どうしよう……
想定外の極度の緊張で動けなくなってしまった私。
そんな私に語りかける声があった。
(お姉ちゃん、大丈夫だよ)
声に反応して空(実際にはメイド喫茶の天井)を見上げると、そこには最愛の妹、佳乃の顔があった。
(メイドカフェのメイドさんは優しいから、好き放題言ってもきっと大丈夫だよ、お姉ちゃん)
そう言い残して、笑顔でキメたまま、佳乃の幻は霞んで消えていった。
佳乃の言葉を違えるわけにはいかない。私は勇気を持って、メイドさんに話しかけた。
A.○○お願いします(食べ物or飲み物を指定)
B.○○お願いします(アルコールを指定)
C.霧島佳乃をご存知でしょうか?
D.君の名は?
E.彼(九品仏大志)について伺いたいのだが 「リアルうんこチョコお願いします」
……え? 私は今、何を言った?
「リアルうんこチョコおひとつですね、少々お待ち下さいませ」
……え? この注文通るのか?
「流石は霧島女史、お目が高い」
……え? お目が高い? そうなのか?
「当店名物、リアルうんこチョコ、お待たせしました〜」
さほど待たずに運ばれてきたそれを見て、私は言葉を失った。それほどにリアルだったのだ。
私は医者なので、こういうモノに対して抵抗感はさほど無い。説明しよう。
白い皿の上にブラウンのリアルうんこチョコが3点盛りになっている。
3点とは、太い一本モノ、とぐろ巻、そして半固体半液体の下痢状。
下痢状のモノには、トウモロコシとグリーンピースが2粒ずつ混じっている。なかなかのリアルさだな。
まあ、説明に抵抗感はなくても口にするには抵抗感はある。当然だ。私はお冷やだけ頂く事にした。
ちなみに九品仏大志はホットのストレートティーを飲んでいる。リーフは彼のオリジナルブレンドだそうだ。
「さて、霧島女史」
紅茶を半分くらい飲み、九品仏大志は軽く身を乗り出す。
「我輩から詳しく話す前に、まず霧島女史に疑問があるならばそれを解消しようではないか」
A.「世界征服計画」の目的
B.九品仏大志自身について詳しく
C.私が今いるこの街について
D.リアルうんこチョコを食べた事は?
E.九品仏大志とは呼びづらい、私は君を何と呼べばいい?
F.特に疑問はない。九品仏大志の話を聞こう 「現状では特に疑問はない。むしろ君の話を聞いて、それから質問したいのだが」
私がそう答えると、九品仏大志は大きく頷いた。
「承知した。それではお話ししよう……『世界征服計画』について……」
彼は語り出した。時に熱情的に、時に囁くように。
「世界征服計画」。改めて聞くと、まさに荒唐無稽というより他にない。
だが、内容に納得は出来ずともとりあえず理解を試みることにした。
理解し、行動すれば、結果は自ずとついてくるだろう。
「……と、そういうわけだ。ここまではご理解いただけたかな?」
話が一段落し、彼は私にそう問いかけた。
「そうだな……つまり、『世界征服計画』とは簡単に言えばこういう事なんだな?」
A.「センドウカズキ」を中心とした、同人漫画界の征服計画
B.「サクライアサヒ」を中心とした、アイドル界の征服計画
C.オタクのオタクによるオタクのための、オタク界の征服計画
D.なんとかレンジャーの一員として秘密結社と戦う、ヒーロー界の征服計画
E.秘密結社の一員としてなんとかレンジャーと戦う、武力による世界征服計画(まずはこの町から) 「秘密結社の一員としてなんとかレンジャーと戦う、武力による世界征服計画」
そう確認した私に、彼は大きく頷く。
「その通り、流石に理解が早い。まずはこの町を拠点に、いずれは世界を征服する計画だ」
彼の話によれば、昭和時代後期あたりから秘密結社となんとかレンジャーの争いは存在していたらしい。
ただ、「極力姿を隠す&一般市民に迷惑をかけない」という不文律があるせいで、一般には知られていないそうだ。
「では改めて質問しよう。まず、世界征服の目的は?」
そう聞くと、彼は目を伏せた。
「……それは今は答えられない。いずれ必ず答えよう。今はとりあえず、我輩を信じてもらいたい」
「……まあいいだろう。次の質問、秘密結社の組織はどんな感じだ?」
彼はまた目を伏せた。
「我輩は一応の司令官だ。我輩の上にボスがいるが、お会いした事はない。時折指令が下りてくるのみだ。
そして同士は霧島女史の他に2人、理由あって現在この町を離れている。同士はまだまだ増員予定だ」
……頼りないとは思うが、表情には出さない。
「もう一つ聞こう。この町のなんとかレンジャーについて詳しい話を」
ようやく彼は私と目を合わせて話す。
「この町のレンジャーはたった3人と聞いている。その名は……」
A.この町のなんとかレンジャーの名前を決めて下さい。
また、そのリーダーを決めて下さい。制限事項は>>255。 いいんちょキャラというとしのぶの他は
ToHeartの保科智子、おなじく2の小牧愛佳……他に誰いたっけ? >>255の中だと委員長はToHeartの保科智子とKANONの美坂 香里だけだな
でも別に本当に委員長であることにこだわらなくてもいいんじゃね? 「その名はいいんちょレンジャー。リーダーの榊しのぶを筆頭に、委員長っぽいメンバーの3人組だ」
いいんちょ……聞く限りでは武闘派っぽいイメージではないな。いや、文武両道いいんちょも有りか?
「霧島女史には、まずは彼女らを撃破してもらいたい。
ちなみに各レンジャーを撃破する事で、ボスから当結社に物品や人員が支給される事になっている」
……そういうのがシステム化されているのか。非効率的な気もするが面白いといえば面白い。
「以上、当面の目的などはご理解いただけたかと思う。他に質問などは?」
「そうだな……武器などは支給されるのか?」
彼はまたまた目を伏せて答える。
「それが……現在は強化戦闘服が数着あるのみだ。いいんちょレンジャーを倒せば、次は武器が支給されると聞いている」
なんというか、120Gとひのきのぼうしかくれないどこかの王様みたいだな。
「都合の良い事に、強化戦闘服の中に白衣タイプがある。これと、素性を隠すための派手なマスクを進呈しよう」
「白衣がある? ちなみに他には何が?」
「セーラー服、OLっぽいスーツ、メイド服、あとは男性用の黒い全身タイツが数着だ」
……白衣で良しとするか。私は自分の白衣から、佳乃の写真とぴこぴこ鳴く毛玉を新しい白衣に移し替えた。
しかしこの毛玉、今日はやたらと大人しいな。
「他に質問などは?」
A.適当に武器を見繕いたいのだが、現金はいただけるのか?
B.一旦家に帰りたいのだが?
C.いいんちょレンジャーの本拠は?
D.(他に質問があればご自由にどうぞ)? 「おならぷう」
ふと私の口からそんな言葉が出てきた。
「……ん? 霧島女史、今、何と?」
「おならぷう。神の言葉で『こんにちは』という意味だ」
それを聞いた九品仏大志の瞳が熱狂の色を帯びる。
「なんと、神の言葉であったか! で、神は他に何と?」
「犬を、特にプードルを大切にせよと仰せだ」
「プードルだな! よし、今この瞬間より我らが結社は『プードル団』と名乗る! 我らは今、最高の名を得た!」
そんなわけで、結社の名前は「プードル団」と決まり、エンブレムもプードルを基調に作られる事になった。
九品仏大志は感極まって涙を流し、叫び、全身で喜びを表現し、やや落ち着き、座り直し、目を閉じ、深く息を吐き、こう言った。
「他に質問などは?」
A.適当に武器を見繕いたいのだが、現金はいただけるのか?
B.一旦家に帰りたいのだが?
C.いいんちょレンジャーの本拠は?
D.(他に質問があればご自由にどうぞ)? 「適当に武器を見繕いたいのだが、現金はいただけるのか?」
私がそう問うと、
「そういえば女史は財布を持ってないのであったな。少額ではあるが我輩が出しておこう」
そう言って彼はポケットから財布を取り出した。
「自腹なのか? 組織の資金は?」
その質問に、彼は寂しげに笑う。
「今は雌伏の時だ。いずれ高笑い出来る時も来るだろう。それは霧島女史、貴女にかかっている」
3,500円を手に入れた!
「申し訳ないが、公共交通の利用などもその金額でやりくりして頂きたい。
まあ、この町はさほど広くはないので徒歩でも問題ないとは思うが」
彼がそう言うのを待っていたわけでもないと思うが、個室のドアが開き、メイドが一人入ってきた。
「ご主人様、お嬢様。そろそろお出かけのお時間です」
要するに個室の利用時間が終わったらしい。私はメイド達に見送られ、九品仏大志と共に店を出た。
日は傾き既に夕刻。さてどうしたものか。
A.武器を見繕うべく、店に向かう
B.とりあえず今夜の宿をどうするか考える
C.場所を改めて、もう少し九品仏大志と話す
D.一旦家に帰ろうとする
E.いいんちょレンジャーの本拠地を聞いて奇襲を仕掛ける 「九品仏大志、いいんちょレンジャーの本拠地を教えてくれ」
「む? 突然どうした? とりあえず下見か?」
「小規模の相手に長々と関わり合うのも面倒だ、さっさと落としてこようと思ってな」
私の言葉に、彼は驚きを隠さない。
「おお、なんと頼もしい! だが無理はしないでくれたまえ、明日には同士がこの町に戻ってくる予定なのだからな」
そう言って彼は、いいんちょレンジャーのリーダー・榊しのぶが通う高校の場所を教えてくれた。
「この時間ならまだ学校で委員長活動をしている事だろう。だがくれぐれも無理は禁物だぞ」
「承知した」
十数分後、私はその高校に到着した。部活にいそしむ生徒や喋りながら下校する生徒が多く見受けられる。
さて、どうやって榊しのぶを捜そうか?
A.そこらにいる生徒に「榊しのぶ」について聞いてみる
B.そこらにいる生徒に「委員長活動」について聞いてみる
C.正面玄関近くで校舎の地図を捜してみる
D.とりあえず校内をフラフラと歩いてみる
E.白衣が似合う場所、保健室に行ってみる 白衣が似合う場所、保健室に行ってみるか。
だいたい保健室というものは職員室の2,3個隣の部屋と相場が決まっている。
というわけで職員室がありそうな方向に行ってみると……予想通り、2つ奥の部屋が保健室だった。
一応ノックをして保健室に入る。そこにいたのは……
A.白衣姿の校医らしき人が机に向かっていた
B.ベッドで生徒が一人眠っていた
C.不良生徒のたまり場になっていた
D.榊しのぶと他一名が委員長活動についての会合を開いていた
E.誰もいなかったが、机の上に気になるモノがあった
>>308
知らないキャラ(例:ジェット斉藤)が出ると話が動かせなくなるんで、
結果として一人で回す形になってしまって申し訳ない。 B
>>309
ってことは>>255守ってれば手伝うのは構わない?
昔、恵美スパで爆笑させてもらった思い出深いスレだから
できれば何らかの形で再興に関わってみたい。 標準的な広さの保健室。誰もいないかと思ったのだが、
よく見ればベッドに一人の生徒が眠っていた。
胸元を少し楽に開いてはいるが、着ているのは間違いなくこの学校の制服だろう。
枕元には簡単なカルテがぶら下げられている。生徒の名前も書いてあった。
A.気になって生徒の名前を見てみた(人物指定、制限事項は>>255)
B.気にはなったが、それ以上に気になるモノが保健室にはあった
C.眠っている生徒に関わっている場合ではない、保健室を出る
>>310
それはもう大歓迎でございまするよ。
昔みたく「数分差で書き負ける」時が来る事を楽しみにしております(笑)。 そのカルテによれば彼女は名前を“保科智子”というらしい。
2年生、女性、16歳。平熱36.4℃。カルテだけあって、医療と無関係な身元や素性に関してはあまり有益な情報は載っていない。
さて、私も一応医者の身分である以上、自然と彼女の容体の方に興味が向いてしまうわけだが、
症状の欄によれば、彼女は……
A.バレーボールの最中に転倒して脳震盪を起こしただけのようだ。
B.我々医師でなければ知らないような重篤な病名が記載されている……
C.弁当を忘れて空腹で倒れたらしい。なんだか間抜けな話だ。
D.「戦闘中に負傷」だと!? これは一体…… D
だとこの保健室の主、あるいはこの高校自体がいいんちょレンジャーの活動について感知してるっぽくなるね
全然関係ない別の戦闘かもしれないけど 「戦闘中に負傷」だと!? これは一体……
可能性として一番高いのは、彼女がいいんちょレンジャーの一員だという事。
あるいは逆に、我らがプードル団の一員である可能性もある。
この学校では戦闘の授業が存在する、という可能性も、まあ、ゼロではないな。
それと彼女のカルテを書いた人物も気になる。その人物は彼女の「戦闘」について知っている……?
カルテを見つついろいろ考えていると、
「……ん、んんーん……」
彼女は目を覚ましたようだ。焦点の合ってない瞳で私の方を見つつ、こう言った。
A.「先生、私、やったよ。頑張って敵を一人、やっつけたよ」
B.「……あ、違うんよ先生。この怪我はちょっと友達とふざけてる時に、うっかりやらかしただけなんや」
C.「……あれ、先生ちゃう? アンタ誰や?」
D.「眼鏡眼鏡……」(横山やすし風に) 「眼鏡眼鏡……」
そう言って彼女はあたりを手探り始めた。お約束通り眼鏡は額の上にある。
「おでこのところ」
私がそう言うと彼女は手探りをやめ、
「なんや、ここにあったんか。先生おおきに……って先生ちゃうやん。アンタ誰や?」
眼鏡をかけ、私の方を訝しげに見ている。私は答えた。
A.校医の方に頼まれて、補佐のために来た者だ
B.ただの通りすがりの美人女医だ
C.この学校の卒業生だ
D.それはこっちの台詞だ
E.訳あっていいんちょレンジャーという連中を捜している者だ 「ただの通りすがりの美人女医だ」
私のその答えに、彼女は笑って答える。
「自分で美人言うかぁ? でも、そう言うてもバチ当たらんくらいの美人さんやね」
なかなか聡明そうな答えだな。
「で、その美人女医さんが、この保健室に何の用で来たんや?」
彼女は笑顔で、しかしその奥に鋭い眼光を秘めて(気のせいかも知れないがそう感じた)、私に聞いてきた。
A.本当に通りすがっただけだ。ではまたな
B.この美しさで男子生徒を誘惑しようと思ってな
C.ちょっと医療器具をお借りしようと思ってな
D.いいんちょレンジャーという連中を捜していてな
E.榊しのぶという生徒に用があってな 「榊しのぶという生徒に用があってな」
そう言うと彼女は笑顔のまま、
「へぇ、榊ちゃんに。でも多分、もう帰ったと思うで」
むぅ。ならばどうしたものかと腕を組んで考えていると、
「せやったら、明日の放課後、待ち合わせする? 私が榊ちゃん連れてきてあげるわ。
せやなぁ……夕方4時半、校舎裏にある小さな森でどないや?
それか、言付けとか物を渡すとかやったら、私が預かってもええけど?」
口ぶりからして彼女と榊しのぶは親しいんだろうか。尋ねてみると、
「うん、友達やねん。榊ちゃん、ちょっと生真面目でぶっきらぼうやけど、ええ子やと思うよ」
笑顔を全く崩さず、彼女はそう答えた。
さて、どうしたものか。彼女の親切に頼ってみるか。
しかし深読みするなら、彼女もいいんちょレンジャーの一員で私を罠にかけようとしている可能性もあるな。
A.彼女の親切に頼り、明日夕方に待ち合わせする
B.彼女の親切に頼り、榊しのぶに手紙を書いて渡してもらう
C.急ぎたいからと、彼女に榊しのぶの家の住所を聞いてみる
D.唐突にカルテに書いてあった「戦闘」について聞いてみる
E.また改めて来ると言って、今日は帰る 「そうだな、どうしたものか……ところでカルテに書いてある『戦闘』とはいったい何なんだ?」
何の脈絡もない私の質問に、彼女は軽くプッと吹いた。あわてて自分のカルテを確認する。
「……いけずやなぁ……これ、見たん?」
「見た」
「そっか……なんて言うか……説明難しいんやけど……」
言葉を選びつつ、彼女は言った。
A.……あかん、ゴメンけどやっぱ言われへんわ
B.この学校には昔から『戦闘同好会』ってのがあってな
C.なんか突然、知らん輩に襲撃くらってもうてん
D.実はナイショやけど、私らなんとかレンジャーやっててん
E.逆に聞くけど、アンタ九品仏んとこの人やろ? 「……あかん、ゴメンけどやっぱ言われへんわ」
困った表情で彼女は言う。
「言ってもうたらアンタみたいな『普通の人』には迷惑かけてまうかもしれんねん。ほんまゴメンな」
純粋に私を心配している表情、に見える。これ以上曖昧に問い詰めても、情報は得られないだろう。
A.それでも、秘密結社の名前を出してでも彼女を問い詰めてみる
B.適当に別れを告げて保健室を後にする
C.明日夕方に、榊しのぶと待ち合わせ出来るように頼んでみる
D.話のお礼がてらに、彼女の怪我の手当をする
E.保科智子を敵の一員と見なし、卑怯承知で不意打ちする 今となっては廃墟の支援板だがかなり酷いことになってんな。 いや酷さの質が違うと言うか今は業者コピペだらけだし。 俺も2ch型掲示板cgiいくつか持ってるけど、どれもこれも業者コピペが酷いね。
業者用の自動プログラムがあるんだろうけど。
どうにかしたいと数年前は思ってたけど、今じゃ管理用パスワードも忘れちゃって、自然消滅を待つしかない始末。
まあそれはそれとして……。 話のお礼がてらに、彼女の怪我の手当をしようか。
「よし、ちょっと傷の具合を見せてみろ」
「えっ!? と、突然何なん?」
「私も医者の端くれだ。話のお礼がてら、ちょっと見てやろう」
「そっか……ほな、お願いするわ」
というわけで私は彼女の怪我を診てみた。
それなりに手当はしてあったが、私から見ればまだ治療の余地はある。
結果、全治2日(推定)の怪我を全治1日(推定)にまで出来た。
「ホンマにありがとうな」
「お互い様だ、気にするな」
そう言って私は……
A.「縁があればまた会おう」と言い残し、保健室を去った
B.加療した事だし、カルテに筆を入れた
C.改めて、榊しのぶと待ち合わせ出来るよう頼んでみた
D.意味もなく彼女とハイタッチした ひと段落したところで、私は再び本来の目的であった榊しのぶについて訊ねることにした。
「それで、さっきの榊しのぶという子の話に戻るんだが、明日なら確実に会えるだろうか?」
「そやね、あの子は部活入ってへんし、明日は委員会活動もない日のはずやから多分大丈夫やと思うよ」
委員会活動……か。やはり『いいんちょレンジャー』と何か関係がある活動なのだろうか。
「そうか、だったら是非待ち合わせの言付けをお願いしたい。明日の放課後4時半、校舎裏の森、でよかったかな」
「うん、ええよ。あとでメールしとくわ……あ、せっかくやしメルアドも交換しとこっか? あとでお互い連絡とれたほうが安心やろうし」
「ご厚意のところすまないが、あいにく私は今携帯をもっていないのでな(>>281)……とりあえず待ち合わせの約束だけお願いしとくよ」
とりあえず榊しのぶと対面する算段はついた。さて、これからどうするか……
A.まだしばらく保科智子と話をしてみる
B.このまま校舎の中を調べてみる
C.とりあえず今夜の宿をどうするか考える
D.学校を出て、所持金(3,500円)で身支度をする とりあえず無事に翌日を迎えなきゃいかんな。
Cで。 ふと外を見ると、夕闇が迫り薄暗くなりつつある。
とりあえず、今夜の宿をどうするか考える必要があるな。さてどうしたものか。
A.一応は宿っぽいところで休みたい。安価なカプセルホテルでも探す
B.ネットカフェで漫画でも読みつつ仮眠するか
C.どうにかして、この保健室で一晩過ごせないものか
D.宿はとりあえず置いといて、夜の繁華街をふらついてみるか
E.九品仏大志の家に空き部屋はないのか? 九品仏大志の家に空き部屋はないのか? もしあれば、宿の問題は解決ではないか。
そう考えた私は、とりあえずここを出る事にした。
「それでは私は帰る。明日はくれぐれもよろしく頼むよ」
「うん、また明日な。怪我の治療、ホンマありがとうな」
そう言葉を交わし、私は高校を後にした。
数分町を歩き、ふと重要な事を思い出す。
九品仏大志の家はどこだ?
場所は知らない。連絡手段もない。これは困った。
一旦出てしまったので、また保健室に戻るというのも格好が付かない。さてどうしたものか。
A.一応は宿っぽいところで休みたい。安価なカプセルホテルでも探す
B.ネットカフェで漫画でも読みつつ仮眠するか
C.宿はとりあえず置いといて、夜の繁華街をふらついてみるか
D.どうにかして九品仏大志の家を探す 宿はとりあえず置いといて、夜の繁華街をふらついてみるか。
別に酒に溺れる趣味もホストを侍らす趣味も無いが、なにせ私は秘密結社の一員だ。
享楽的な趣味を嗜むのも悪くはあるまい。
というわけで私はこの町の「夜の繁華街」に行ってみた。そこで見たものは……
A.落ち着いた感じの一大歓楽街と、パトロールする九品仏大志
B.雑然とした感じの一大風俗街と、高笑いする九品仏大志
C.スナックや小料理屋が並ぶ小さな通りと、客寄せする九品仏大志
D.ガード下に並ぶ飲み屋街と、酔っぱらいと酔っぱらいと酔っぱらい
E.若者で賑わう居酒屋街と、呼び込みするメイドカフェやネットカフェの店員たち そこはスナックや小料理屋が並ぶ小さな通り。繁華街と呼ぶのも憚られるような小さな路地だ。
もう少し賑やかな街の方が好きだが、まあ一杯飲んでいくのも悪くないか、と思っていると……
「ふむ、そこを行くサラリーマン風のお二方。優秀な雰囲気を漂わせるお二方に相応しい店があるのだが」
なにか尊大な物言いの客引きの声が聞こえる。どこかで聞いた口調、どこかで聞いた声だ。
「おお、そこを行く女史。今なら女性限定のお得な……」
そしてどこかで見た顔でもあった。九品仏大志は私を客引きしようとして、絶句している。
「ふっ……客引きのバイトに明け暮れる我輩を笑わば笑うがいい。だが、我輩の夢までも笑ってくれるな」
近くの喫茶店ででも話をしようかと思ったが、バイト中だと彼は固辞した。というわけで立ち話をしている。
まあ要するに、プードル団の運営資金の確保のためにバイトをしていたという事らしい。
もちろん笑ったりはしないが、しかしそこまで運営が切迫していたのか。
「我輩がバイトの身から抜け出すためにも、一刻も早くいいんちょレンジャーを撃破してくれたまえ、霧島女史」
そう言って彼は胸を張る。その心意気には答えねばなるまいと、私も気合いを入れ直す。
A.報告がてら、今日の行動について話してみる
B.今夜の宿について、九品仏大志の家に空き部屋がないか聞いてみる
C.バイト中の九品仏大志に、さらなる現金を要求する
D.彼と別れ、改めて今夜の宿を探す
E.彼が客引きしている店に行ってみる >>342
プロバイダの規制がやっと昨日解除されたのよ。
とりあえず下書きしといたの(>>343)を出したけど、2ヶ月くらい前の執筆意欲が戻ってくるかどうかは不安。 「もっと金をよこせ」
「それは無理というものだ。マイシスター」
むう、仕方ない。それならば
A 諦める
B もっと頼み込む
C 殺してでも奪い取る A ナイトライター(with 雀鬼's)
B Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
C 誰彼
D MOON.
E Routes
F White Album
G 雫
H CLANNAD
I フルアニ
J テネレッツァ
K うたわれるもの
L To Heart
M 天使のいない12月
N Kanon
O 鎖
P Filsnown
Q まじかる☆アンティーク
R AIR
S ToHeart2
T Tears to Tiara
U ONE
V 痕
W こみっくパーティー 反省会を始めよう
意見のある者は挙手をして発言しなさい 古い作品まで網羅してるヤツが書き手も読み手も希少になってく一方だったからな。
今やリトバスすら旧作になろうとしとる。 もう終わってるからキリのいいところでスレを終えようという意見は何度も出た。
根本で変えてみようという意見も何度も出た。
終わるのも否定した。
根本から変わるのも否定した。
それがこの結果だ。
このスレを愛していた人間はさぞ満足だよね? このスレは俺が守る!!!
うおおおーーーーーっ!! >>365
少しくらいは彼らも良心は痛んでいないのだろうか? かつてのここの住人が、気紛れでもまたこの板を覗いたとき。
まだこのスレがあって、かつての失敗の残した醜い残骸が目に入り
少しは良心が痛むように。 まったり進めてみますか
A >>352から続ける
B 新しく主人公を決める 作品を選んでください
A 誰彼
B Filsnown
C こみっくパーティー
D Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
E Routes
F 痕
G リトルバスターズ!
H To Heart
I うたわれるもの
J MOON.
K ONE
L テネレッツァ
M ToHeart2
N AIR
O 君が呼ぶ、メギドの丘で
P 鎖
Q まじかる☆アンティーク
R 雫
S ナイトライター&ナイト雀鬼
T White Album
U Tears to Tiara
V Kanon
W フルアニ
X 星の王子くん
Y CLANNAD
Z 天使のいない12月 ここでクドわふとか言ってみるといきなり終わってしまうんだろうか? 出されたものを素直に食べるのが長続きの秘訣
選択はQで んじゃあ主人公を選んでくれ
A 高倉みどり
B 因幡ましろ
C 江藤泰久
D 牧部なつみ
E 宮田健太郎
F スフィー
G 高倉宗純
H 長瀬源之助
I リアン
J 江藤結花 やっほー、スフィーだよ。
けんたろのお店に来てから幾らか時間が経ったし、大体のマニュアルは把握してきたつもり。
でも、今日やってきたお客さんは今まで応対したことの無い、妙な人だったの。
そのお客さんとは・・・
A この店で一番高い物を出せという海原○山みたいな人
B 和服姿で無口な幼い子
C いい仕事してますね〜と言いながら店を歩き回るおじさん
D 風呂敷に包まれたものを差し出し、金を貸してくれと連呼する人 そう、和服姿の幼い女の子だった。
少女は黙ってお店をきょろきょろと見回す。
「そこのおぬし」
「わっ」
ずっと黙っていた少女が突然話しかけてきて、思わずあたしらしからぬ声を出してしまった。
「おぬしがここの店主か?」
年齢不相応な口調でこちらに語りかけてくる。
「ええっと・・・あたしはここで働いてるだけなの」
「そうか。ならば呼んできて欲しいのだが」
どうしよう・・・けんたろは少し前に出掛けて行ってるし、かと言って追い返すのも悪いし・・・。
「とりあえず、お名前聞いてもいいかな?」
「ああ、わたしの名か。わたしは
A 因幡ましろだ。
B 因幡まくらだ。
C さくやだ。
D しのさいかだ。
ちなみに現在のスフィーのレベルは?
E レベル1
F レベル2
G レベル3
H レベル4 「因幡ましろだ。おぬしの名も聞いておこう」
「あ、あたしはスフィー。よろしくね、ましろちゃん」
「スフィー殿か。おぬしの様な若者が骨董に興味を持つとはのう」
ましろちゃんの方が年下だと思うんだけど・・・。一応今のあたしの外見は高校生くらいだし。
「それはそうと、店主はおらんのか?」
「えっとね、けんたろは1時間くらい前に出掛けちゃって、今あたししかいないんだ」
「ううむ・・・ならばおぬしに聞くが、この店に置いてある皿は、ここにある分で全てかの?」
どうやらましろちゃんはお皿を探しているらしい。そういう事ならあたしにも出来そうだ。
「ちょっと待っててね、在庫を見てみるから」
A 皿の在庫はたくさんあった。とりあえず全部見せてみよう。
B 倉庫に皿は1枚も無かった。
C けんたろの字で『絶対に開けるな!!』と書かれた箱が気になる。 あたしは倉庫にお皿を探しに行った。しかし・・・
(うーん・・・見つからないなあ)
あたしがここに来てから整理整頓が行き届いた倉庫。
だからお皿はすぐに見つかるだろうと思っていたけれど、どこにも見当たらない。
仕方なく戻ろうとしたところ、枕棚の奥の方に見慣れない箱があることに気付いた。
木目の入ったやや大きめの箱。
その前面にはけんたろの字で大きく『絶対に開けるな!!』と書いてあり、南京錠まで施してある。
いつからあったか知らないけれど、埃がかっているから事から考えると、最近じゃないっぽい。
きっと、レベル3になったから見つけられたのだろう。
何も無いよりはと思い、少し重かったけど持ち出すことにした。
「お待たせ、ましろちゃん」
「おおスフィー殿、手間をかけさせて悪かったの。で、皿は?」
そのましろちゃんの問い掛けにあたしはその箱を差し出す。
不思議そうな顔をしながら覗き込むましろちゃんをよそに、あたしは魔法で鍵を外して蓋を開けた。
そこに入っていたのは
A ウサギの装飾が施されたお皿が何枚か入っていた。
B 宝の地図らしき巻物が入っていた。
C 中身は空っぽだった。
D こ、これって・・・エッチな本だよね・・・。
E おならぷう
//文字数制限と連投規制きついなあ あのね、書き手払底のこのごろだもの
エンディングが見たければ意識して書き手さんに優しい選択をしなきゃ
たぶん本命はB、一回休みならDと思ったけど、仕方ないね(ふぅ)
おならぷう
「スフィー殿、ちょっと説明してもらうぞ」
「そ、そんなこと言われても」
開けるべきではなかったんだ。
けんたろはこうなる事を予想して警告していたんだ。
それをあたしが無視して・・・。
(あれ? でもおかしいなあ)
それなりに重量感のある箱なのに、中身と全く釣り合っていない。
「もしかして・・・!」
横から見ると、明らかに箱の底の位置が高すぎる。
「そうか、ましろちゃん、これは二重底だったんだよ」
「むむっ、そのような絡繰が施されているとは、よほどの貴重品と見受けるぞ」
「よーし、もう一度開けるよっ」
A ウサギの装飾が施されたお皿が何枚か入っていた。
B 宝の地図らしき巻物が入っていた。
C しかし中身は空っぽだった。
D その時、健太郎が慌てて戻ってきた。 二重底の仕掛けを開けると、一本の巻物が入っていた。
「なんだろ、掛け軸かなんかかなあ」
括られた紐を解いて広げてみると、グニャグニャとした文章が何行も書かれていた。
さらに、左端には地図らしき絵と×印が点々とあり、なんとも意味深だ。
「うーん、何が書いてあるか読めないなあ。けんたろに聞いてみないと・・・」
「なんじゃ、スフィー殿にはこれが読めぬのか」
「ましろちゃん、読めるの!?」
「全部が全部というわけではないがの、ここは私に任せておれ」
ましろちゃんはそう言って笑みを浮かべた。初めて見る笑顔かもしれない。
「この印のある場所で願いを述べるとそれが叶う、という事のようじゃ」
「へえ・・・なんだか宝の地図みたいだね」
でも、この地図はあまりにも大雑把に描かれていて、一体どの場所を指しているのか手掛かりが掴めない。 A とりあえずもう少しましろちゃんに解読を頑張ってもらう。
B この古文書の事は諦めよう。そういえば皿がどうとか言ってたよね。
C なんと箱は三重底だった! そこには現代文で書かれた文章が!
D そんな中お店に○○がやってきた。(人物指定) 「場所とか、地名とかはどう?」
「どうも回りくどい書き方をしているようじゃ。少し待っておれ」
解読できるのが彼女だけな以上、もう少し頑張ってもらう事にしよう。
それにしても・・・。
「ましろちゃんって大人びてるよね。口調もそうだし、こういう難しい文字も解読しちゃうなんて」
「・・・・・・」
巻物に集中しているのか、あたしの言葉も耳に入らないらしい。
刻一刻と過ぎていく時間。
あたしはその間、掃除や手入れをしながら待ち続けた。
時計の長針が1周半したところで、弾んだ声が店内に響いた。
「スフィー殿、スフィー殿、この地図が示す場所は
A ぐえんでーなという場所らしい。
B とうすくるに宝は隠されているそうだ。
C 少女が眠る巨木の下、とある。
D 天上学園という学び舎を指している。
E 五月雨堂らしいが、スフィー殿は知っておるか? 「どうやら、ぐえんでーなという地方を指しているようじゃ」
「ぐえんでーな・・・それって、グエンディーナの事!?」
「それじゃそれじゃ。まったく、外来語は舌を噛みそうで困る言葉よ」
驚いた。まさかあたしの故郷に、こんな隠された秘密があったなんて・・・。
「スフィー殿、そのぐえんでーなとやらはどこにあるのかのう?紅毛か?琉球か?」
「それは、その・・・」
どう説明すればいいんだろう。
あたしたちの故郷、魔法世界グエンディーナの事はこの星の人達には内緒だし、だからと言って
誤魔化すのも彼女の努力を無駄にするようで気まずい。
色々と言葉を探しているのを察知したのか、ましろちゃんが口を開いた。
「まあよい。私の目的はこれでは無いからのう。ところで皿は?」
「え? ああ、その、それが、倉庫には無くて、今店頭に出ているもので全部だったの」
「そうか・・・」 少しだけ目を伏せる彼女の姿が、あたしの心に重くのしかかる。
結局、あたしに出来ることは何もなかったのだから。
「スフィー殿、もし今後黒いうさぎの絵皿を見かけたならば、取り置きを頼みたい」
「え? うん、いいけど、連絡先は?」
「大丈夫。私の方から伺うからのう。動物の勘というやつだ」
そう言ってましろちゃんは店を後にした。
一人残されたあたし。手元には巻物。
決めた。
あたしがこの場所を突き止めて、ましろちゃんの願いを叶えてあげるんだ。
今すぐグエンディーナに帰る方法は無いけれど、きっと何か方法があるはず。
A けんたろに相談する。
B リアンに相談する。
C 一人で考える。 あたしはしばらく後に帰ってきたけんたろに相談することにした。
その前にこっぴどく怒られたけど。
そりゃあ、あたしが勝手に開けたのは悪かったけど、女の子のほっぺたを引っ張るなんてけんたろ酷いよ。
「・・・っへいうほほあっはんはへほ、ほうひはならないはな、へんはろ」
「もっとはっきり話してくれないと何もわからないぞスフィー」
「はっへぇ・・・」
開けるななんて書いてあったら、誰だって開けるに決まってるのに。
少しふてくされながら、巻物を箱に仕舞いなおした。
「しかし、あの謎の古文書を解読できるとは、そのまひろちゃんとやらは只者ではないな」
「ましろちゃんだよ、けんたろ」
まだジンジンする頬に気を遣いながら話す。
まずけんたろに聞きたいのは
A 巻物の入手ルート
B どうして箱に仕掛けを施したのか
C 今のあたしの姿をどう思うか
「今のあたしの姿をどう思う?」
「上から2番目くらい」
うわ。けんたろのやる気のない返事。
他に興味がある事があるといつもこんな空返事。まあ仕方ないか。
「で、そのまひろちゃんは次はいつ来るって?」
んー、どう答えたもんだろ?
A いつ来るかわからないと答える
B 逆に巻物の入手ルートを聞く
C 逆にどうして箱に仕掛けを施したのかを聞く
D 「まひろじゃなくてましろ」とツッコむ(2度目) 「いつ来るかはわかんないよ。なんかの勘が働いたら来るって言ってたっけ」
それを聞いたけんたろは腕組みをしてちょっと考え、うなずき、店を出て行こうとする。
「けんたろ、どこ行くの?」
「ちょっと調べ物。もうちょい留守番頼むよ」
そう言って店を出ようとするけんたろに、あたしは声をかけた。
A 「この巻物、グエンディーナと何か関係あるの?」
B 「そうだ、黒いうさぎの絵皿に心当たりある?」
C 「いってらっしゃーい」
D 「お土産にホットケーキよろしくね〜」 「けんたろ、この巻物、グエンディーナと何か関係あるの?」
あたしがそう聞くと、けんたろは……
A 「え、な、何でそれを?」と慌てた様子
B 「……何言ってるんだ?」とわかってなさそうな様子
C 答えずそのまま出て行った 「……とりあえず、行ってくる」
けんたろはあたしの質問に答えることなく出て行こうとする。
「けんたろ、あたしはっ」
バタン。扉を強めに叩きながら、店を後にした。
また一人残されたあたしは、もう一度巻物を開いて見直してみることにした。
けんたろとの食事中に、気になることがあったからだ。
ましろちゃんの言ってる事が正しければ、この地図はあたしの故郷グエンディーナを指示しているはず。
なのに、地図に描かれている地形や海岸線を見てもピンとこない。
魔法世界グエンディーナ。
決して狭いわけではないけれど、長い間過ごしてきた世界。あたしが知らない場所があるとは考えにくい。
それに…。
「『願いの叶う場所』の伝説なんて、おかあさんから聞いたこともないし…」
考えれば考えるほど、頭がこんがらがってくる。
こういう時は
A そうだ、ホットケーキを食べに行こう。
B もう一度念入りに調べなおしてみよう。
C リアンに聞いてみよう。
D そうこうしているうちに店に来客が(人物指定) 「――というわけ、リアンは何か知ってることって無い?」
「あの、もう少し詳しい説明がないと困るんですけど、姉さん」
「つまり……」
あたしは呼び出したリアンに一通り事の経緯を伝えた。
「わたしも聞いたことはないですね」
「やっぱりかぁ」
「それに、そんな話があればグエンディーナ中に知れ渡っているはずですよ」
「だよね〜…」
結局、謎の解明には一歩も近づくことは出来ず仕舞い。
「そうだ、とりあえずこれ見てみてよ」
そう言ってあたしは仕舞った巻物を取り出した。
ダメもとでもいい。何か掴める事があれば…。
そして暫く眺めた後、リアンはこう言った。
A「さっぱり分からないです」
B「この地形、どこかで見覚えがあります」
C「これは、グエンディーナを指していないような気がします」
D「姉さん、これ知らないんですか?学校の授業でやったじゃないですか」 「この地形、どこかで見覚えがあります」
「ホント!?それ、どこだか思い出せない?」
思わずあたしはリアンに詰め寄る。
「同じ物かは分かりませんけど…」
リアンの話によるとこういう事らしい。
グエンディーナの学園の資料室にある本で見かけたのと似ている。
その資料室は本来非公開で、頻繁に訪れていたリアンは特別に入れてもらえた。
あたしが知らなかったのも、それが理由とのこと。 「でも願いが叶うって事は聞いたことないのであまり自信無いですよ」
「だいじょーぶ!あたしの妹なんだから、自信持っていーの」
徐々にではあるけど、情報は集まってきた。
グエンディーナと関係があるのは間違いない。
ましろちゃんのためにも、頑張らなくちゃ。
Aグエンディーナに行く方法を考える。
B「そろそろ見当付いたかの」とましろちゃん。
Cそのころ、健太郎は…(視点変更) 過去の書き手は本質がそうして自分を潰しにかかってるものだと自覚した
今回もまた>>422がこれで自覚した
結局一度参加者の敵になってしまったスレは元には戻らないのだ だからやめるべきなのにわざと苦しんで貰う為に続きを書かせようとする
>427なんかは真性のサディストなんですね
人としてどうかと思います あけましておめでと
今年こそ復活の年にしたいですね ちょっと再開したと思えばすぐ辞める。
過去の住人へのリスペクトがないばかりか、いたずらに彼らの成果を踏みにじる行いですね。 なんとかして全日本人にこのスレの現状を知らせたいものです。
かつての参加者は少しは良心も痛むでしょうから。 不人気ネタはすぐ打ち切れ。回転率を上げろ
昔はそうしていただろ 懐かしくなって見に来て、まだあったと思ったら…これはひどいorz 素晴らしい
そのレスで選択スレが蘇るのですね
頑張ってかつての栄光を穢す人間を追い出して
書き手をいたぶり続けた歴史を再開してくださいな comment6, <a href="http://www.f1gamers.com/">find out more</a>, [url="http://www.f1gamers.com/"]find out more[/url], http://www.f1gamers.com/ find out more, =-[[[, じゃあ俺が>>422-423の続きを書いてあげよう。
グエンディーナに行く方法を考えよう。
うーん…思いつかない。
うんこしよう、ぶりぶり。
A はーすっきり。
B あ、紙が無い!
C げろも吐いておこう、げろげろ。 これガチやで
知らずに利用してるやつ多すぎw
今んとこ断トツでコスパ良いわ
0==2==2==i==t.n==e==t/1/608.jpg
=は削除 「駐車禁止違反です。後で罰金の手続きを進めてください」
切符を切ると目の前の運転手が観念したように頭を抱える。一通りを済ませたところでパトカーに戻ると慣れた手付きで報告書類をまとめ上げる。
ちらりと腕時計に視線を投げると
「タカヤマ13、戻ります」
無線で連絡をつけ、署へと戻る。無事何事もなく今日の番も完了した。
――――駐禁、スピード違反。その程度であれば「何事」の範疇には入らない。
「先輩、おつかれさまでした」
「お先に失礼します」
「明日は非番になりますので、よろしくおねがいします」
上司や同僚、後輩らへ丁寧に挨拶し建物を出る。
着任当初は礼儀以前の――――言葉遣いや報・連・相、そして何より市民への態度の問題で多大な迷惑を周囲の人間にかけたが、粘り強い教育と、本人の熱意。
そして何より「コネ」先に迷惑をかけてはならない一心で本人も態度を改め、どうにかこうにか一人前としては認められるようになってきていた。
川澄舞。
濡鴉のようなポニーテールは短く切り上げてハイにまとめ、今は隆山警察署の交通課に務める婦人警官である。
「ただいま」
スニーカーから踵を抜きながら自宅の奥へ声をかける。年齢等を考えるとローファーなりの方が適切なのだろうが、動きやすさを優先しずっとスニーカーを押し通してきていた。
「おかえりなさい、夕食できてるわよ。それともお風呂にする?」
帰ってきたのは母親の声。
「ご飯……かな」
「わかった。ちょっと待っててね」
そのまま自室に戻り、学生時代から使い古したジャージに着替える。若干筋肉量は増えたものの、学生時代の体操着をそのまま着られるほどに体型は変わっていない。
このあたりは母親の遺伝かな、とも思うが化粧台に並ぶスキンケア用品の顔ぶれを見ていやいやと頭を振る。
粗食と運動量のおかげか体型の崩れは少ないが、激務と不規則な生活のせいか肌は相応に齢を重ね、髪もかつてのように石鹸のみとはいかなくなっている。
「舞、準備できたからいらっしゃい」
「うん」
呼ばれてリビングへ移動する。小さな仏壇に線香を添えて父へ手を合わせた後、テーブルへ着く。
「「いただきます」」
その遺伝元である母親――――旧姓立川郁美、現川澄郁美と一緒に、珍しく普通の時間の夕食をはじめることができた。
母親の容姿年齢については……あまり詳細に言及する必要はないだろう。
ただ、かつては一緒に出かけると姉妹に間違えられたが、最近は一周して母子に「間違えられる」ケースが増えた、とだけ記しておく。
「明日はお休みよね」
「うん。非番」
リゾットを口に運びながら静かに食事を続ける。川澄宅は食事中にテレビを点けない。
一時期は深刻だった郁美の心臓も、紆余曲折の末日常生活をおくれる程度には回復し、こうして独身娘の世話を続けられるようになっていた。
母親に家事を任せきりにするのは舞としても抵抗感はあったが……激務という現実はいかなる不思議な力をもってしてもいかんともし難く、郁美に頼らざるをえない状況だった。
「なにか予定はあるの? それとも休む?」
「友達と会う。久しぶりに」
「まあ珍しい。誰? ひょっとしてや……」
「ううん」
親しい人ではあると思うが、その人は友達ではないだろう。
一息に郁美の言を否定したところで、スマホから着信音が鳴った。
「……」
マナーが悪いなと思いつつ、食卓でスマホを開く。ちょうど明日の待ち合わせ時間確認のメッセージが入ってきた。
既読にしてしまったからにはとスマホを手に取り、それに答える。
相手は
A 月島瑠璃子
B 川名みさき
C 柏木初音
※選択がない場合そのうち適当に続けます。 わざわざ無視してセルフ見殺しにするために再開するとは『魔物』よりも性質悪いっすねえ せっかくここという良スレがあるのに板が先に終わりそうだなんて
lud20241214012430
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