グビグビッ
果南(22)「はぁ…うぅ~///」
曜(21)「果南ちゃん、飲みすぎだよ…また気持ち悪くなって吐いても知らないよ?」
果南「うるしゃいなぁ…あひたはひごと休みなんだからいいでしょ」
曜「そうだけど私は大学あるし…」
果南「そんなに言うなら帰ればいいじゃん!」
曜「いつもそう言って帰れなくなるじゃん…」
果南「今日は大丈夫なのぉ~」
曜「はぁ…東京の大学に行った千歌ちゃんが来週帰ってきたらなんていうか」
果南「……!千歌は関係ないでしょぉ」
曜「関係あるよ、幼なじみなんだよ?私たち」
果南「ふんっ……生中もう一杯!」
曜「まだ飲むの?」
果南「ん…なんか眠くなってきたかも…」
曜「も~だから言ったじゃん!」
果南「うるさい…よ……zzz」
曜「あーあ寝ちゃったよ…すみません、タクシーお願いします…」
ブロロロロ
バタン
果南「ん……」
曜「やっと起きた…果南ちゃん、家着いたよ」
果南「曜…泊まるでしょ?」
曜「泊らないって!私は明日学校があるの!わかる?」
果南「いいからいいから…ほらはぐぅ…」
曜「もう…果南ちゃんが千歌ちゃんのこと好きなのはわかってるから…
いつまでもこんな事してちゃダメなんだよ?」
果南「うぅ……///」
曜「来週果南ちゃんの家に千歌ちゃん泊まるんでしょ?
1年ぶりぐらいに帰ってきて久しぶりに会う果南ちゃんがそんなんじゃ千歌ちゃんも呆れちゃうよ」
果南「ぅ~わかったからぁ!」
曜「おやすみ~」
果南「おやすみぃ…」
バタン
果南「はぁ……どうしてこうなっちゃったんだろ…」
回想中…
果南 「えっ?東京の大学に行く?」
千歌「うんっ、大学に行って勉強したいことがあるんだ」
果南「勉強って…でも勉強なら静岡の大学でも…」
千歌「それじゃダメなんだよ、勉強もそうだけどひとり立ち出来るようにもなりたいし…」
果南「で、でも…曜や梨子ちゃんは…」
千歌「2人とも応援してくれてるから…果南ちゃんにも応援してほしいよ」
果南「千歌と離れ離れになっちゃうの?」
千歌「ずっとじゃないし、たまには帰ってくるよ?」
果南「……ん…わかった…」
千歌「ありがと♪」
千歌「じゃあ、そろそろ帰って勉強しなきゃだから…またね!」
…………
………
……
…
曜「果南ちゃんいる~?」コンコン
ガラッ
曜「おじゃましま…って酒臭いっ!」
曜「果南ちゃんお酒飲んでるの!?」
果南「私は曜と違ってもう飲めるからね~」
曜「こんな昼間からお酒なんて飲んでたら身体に悪いよ?」
果南「む…いいじゃん…」
曜「何かあったの?」
果南「曜には関係ない~」
曜「はぁ…千歌ちゃんの大学のこと?」
果南「……」
曜「東京の大学に行ったとしても海外に行くわけでもないし、たまに帰ってくるって言ってたでしょ?」
果南「………だけど…会えないじゃん…」
曜「そりゃ毎日は会えないかもしれないけどさ…」
果南「毎日でも会いたいのにぃ…」
曜「…もしかして果南ちゃんって千歌ちゃんの事が好きなの?」
果南「……」コクッ
曜「えっ…えぇぇぇぇぇぇえ!?」
曜「嘘だぁ!全然そんな素振り見せなかったじゃん!
なんなら鞠莉さんの事が好きそうな感じだったじゃん!」
果南「鞠莉はセフレじゃんかぁ…本当に好きなのは千歌だよ…」
曜「セ、セ、セ…///」
果南「あ、そっか曜はそういう話苦手なんだっけ」
曜「誰でも苦手だよ!!」
果南「こんなにスケベな身体してるのに…男の子から告白された事ないの?」
曜「あ、ある…けど…///」
果南「返事は?」
曜「して、ない……というか……///」
果南「ん?」
曜「梨子ちゃんと付き合ってるから……さ…///」
果南「へー」
曜「へーって興味無いの!?
…って、私のことはどうでもよくて!」
曜「とにかく!千歌ちゃんがいま果南ちゃんのことどう思ってるかはわからないけどこんな果南ちゃんじゃ嫌われちゃうよ!」
果南「……ヒック」
曜「と、とりあえず大学勉強は応援してあげようよ、それから先はこれから考えるとして…」
果南「協力してくれるの?」
曜「果南ちゃんの為なら、もちろん♪」
果南「じゃあひとつ聞いてもいい?」
曜「なに?」
果南「曜って週にどれぐらいエッチしてるの?」
曜「ば、バカぁ!///」
果南「うそうそ、冗談だよ」
………
……
…
千歌「果南ちゃん!大学合格したよ!」
果南「そっかぁ、よかったね」
果南 (本当は落ちてほしいって思ってたけど…千歌にとってはこれが良かったんだよね…)
千歌「それ…でね…明日からあっちに引っ越さなきゃいけなくなっちゃって…」
果南「明日!?」
千歌「うん…だからね、明日からしばらく果南ちゃんに会えなくなるから…」
果南「じ、じゃあウチに泊まりなよ!
ウチでパーティしよ!」
千歌「う、うん!」
果南「ほら、夜ご飯準備できたよ」
千歌「ありがとう♪」
果南「……食べな?」
千歌「んっ…おいしい!」
果南「そっか」ニコッ
千歌「………」
果南「………」
千歌・果南「あのさ…」
千歌「ん?なぁに?」
果南「どうでもいい事だったからいいよ、千歌は何を言おうとしたの?」
千歌「うーんとね…果南ちゃんって私とひとつしか歳が変わらないのに凄い大人っぽいなぁ…って」
果南「そんなこと…」
千歌「料理もうまいし…スタイルもいいし…」
果南「そんなことないよ…千歌は千歌なりのいい所があるよ」
千歌「…そうかな…」
果南「千歌は怖いもの知らずだから……だからきっと東京でも上手くやれるよ…」
千歌「……ありがとう♪」
果南「そろそろ寝よっか」
千歌「うん…目が覚めたら明日になっちゃうんだ…」
果南「?」
千歌「明日になったらしばらくみんなに会えなくなるんだ…なんだか眠りたくないなぁ」
果南「……眠らないと…」
千歌「え?」
果南「寝ないと引越し作業も大変になっちゃうから……だから寝ないと」
千歌「ん……そうする…」
果南「おやすみ」
千歌「おやすみ」
果南「千歌?」
千歌「……すぅ……」
果南「寝ちゃったか……」
果南「……私ね、本当は千歌と離れたくないな……ちっちゃな時からずっと一緒にいた千歌が遠くに行くなんてやだよ…」
果南「……私はひとりっ子だから…昔は私に妹ができたらこんな感じかなって思ってたけど……私ね、気付いたよ、千歌の事が好きなんだって」
千歌「ん……?」
果南「……好き…」ギュッ
千歌「………///」
(・8・)チュンチュン
果南「朝、か……」
千歌「ん…おはよう果南ちゃん」
果南「ん、おはよ」
千歌「ねぇ果南ちゃん」
果南「ん?」
千歌 (昨日の夜のこと、本当?
…なんて聞けないよね)
千歌「ううん、やっぱり何でもない」
果南「…そっか」
果南 (いま口に出して直接好きですなんて言えたらどんに楽なんだろう…
千歌に想いを伝えた途端…今までの関係が壊れちゃいそうで…)
千歌「…着替えてそろそろ行かないと…」
果南「……そっか…」
千歌「じゃあ…またね」
曜「元気でね?」
梨子「いつでも電話してきていいからね?」
千歌「ううん、ひとり立ちしなきゃだもん」
曜「果南ちゃん?」
果南「……」
千歌「果南ちゃん、またね?」
果南「……バカ千歌……」ボソッ
プシュー
千歌「バイバイみんな!またね~!!」
静岡と東京ってめっちゃ近いよな
東京来て初めて実感したわ
梨子「果南さん…」
果南「……っ…千歌…」
曜「梨子ちゃん、そっとしておいてあげよ?」
梨子「うん……」
果南 (いま思えばあれからやたらとお酒を飲むようになった気がする…あの時告白できていたら違ったのかな)
そして1週間後
果南「……」ソワソワ
曜「果南ちゃんソワソワし過ぎだよ」
果南「久しぶりに千歌に会えるんだよ?」
曜「そうだけどさ」ソワソワ
果南「そういう曜だってソワソワしてるじゃん」
曜「だって…」
プシュー
果南・曜「!!」
千歌「わっ、果南ちゃん!曜ちゃん!」
果南「千歌っ!」ギュッ
千歌「く、くるしい…よ…果南ちゃん…」
果南「ずっと寂しかったんだから…バカ…っ…」
千歌「あはは…」
曜「ちょっぴり大人っぽくなったね」
千歌「そう、かな?」
果南「……電話ぐらいしてくれればよかったのに…」
千歌「それじゃひとり立ちできないでしょ?」
果南「……ふんっ」
千歌「怒っちゃった」
スクフェスイベントに物凄いちかなん爆弾が投下されたと聞いて