ガチャン!
風呂場の押戸を開けて親が心配した顔をしながらこちらに何か話しかけていた。
あぁ、また風呂で寝てしまっていたのか。
この時は意識も朦朧としていたのでハッキリと思い出せないけれど、もう風呂で寝るなとは言われたと思う。
しかし、僕はあの融けていくかのような感覚が忘れられなかった。
いつの間にか自分は、風呂で意識が解けていく状態になることに対して快楽を感じはじめていた。この頃の僕はおかしかった。
このころには自分でも色々と再現できないかと試していくようになり、解けていくのに必要な時間は短くなっていった。