■罪名
オンラインゲームのキャラクターが中傷された場合は、以下のものです。
刑法230条名誉毀損罪(刑事)
刑法231条侮辱罪(刑事)
民法711条による、損害賠償請求(民事)
■被害者の定義
かつて中傷誹謗は本名などの実在個人情報に限られました。
けれど現在の法解釈では、イニシャルや固定ハンドル、オンラインゲームのキャラ名も、個人を特定するものとして、処罰されます。
■内容
「頭おかしい」「悪徳」「腐っている」などの罵倒語だけでなく、
「BOT」「多重」「電波」「DQM」などのゲーム用語や2ちゃんねる用語も、有罪です。
中傷文のコピーペースト、中傷目的のリンクなど、書き手のオリジナルでない文章も、有罪です。
自分の側も中傷発言をしていたら、罪が相殺され、双方無罪です。
■書込み場所
多数の目に触れるかどうか、が分かれ目です。
友人と2人きりで喋るなら、何を言おうと無罪です。
掲示板に書くのは、有罪です。
読む相手が1人しかいない手紙は、無罪です。似た内容の中傷手紙を大勢に送れば、有罪です。
■賠償金額
損害賠償や慰謝料は、程度にもよりますが一般論では、1件につき上限100万円といわれます。
実際に取れるのは20万から60万程度が主流ですが、たった1件の中傷から数百万も取れた事例もあります。
1人の加害者が、大勢のプレイヤーを中傷していることもあります。
その場合、被害者全員が集団訴訟を起こせば、弁護士費用は一人前ですが、取れる賠償金は被害者の人数分です。
ある日いきなり加害者のもとへ数百万にのぼる損害賠償が請求され、自宅が差し押さえになることもあります。
■2ちゃんねるについて
すこし前までは、インターネットは無法地帯でした。
このわずか数年で劇的に法整備が進み、ネットの世界にも良識や法律が届きつつあります。
2ちゃんねるは匿名ではありません。
固定ハンドルを叩く行為も基本的には禁止です。違反し、警察等から要請があった時にはIP公開することも、規約に明記されてます。
■■■最後に■■■
本レポートは、卑劣な匿名犯罪の被害者救済を目的として作成しました。
転載、リンク、印刷配布、ご自由にどうぞ。
http://cabin.jp/miyomiyo/file3.html (引用元)