16年前、東京・新宿歌舞伎町のクラブで、店長が殺害され現金などが奪われた事件で、
警視庁は、不法に入国したなどとして逮捕・起訴された38歳の中国人の男が、
ほかの男らとともに事件に関わったとして、8日にも強盗殺人などの疑いで逮捕する方針です。
平成13年8月、新宿区歌舞伎町の「クラブヴィーナス」に男5人が押し入り、店長の
伊藤隆三郎さん(当時59)が包丁で刺されて殺害されたうえ、客と従業員が
粘着テープで縛られ、現金200万円余りなどが奪われました。
警視庁は、他人名義のパスポートを使って不法に入国したなどとして、逮捕・起訴された
兵庫県姫路市に住む38歳の中国人の男のDNAの型が、現場に残されたものと
一致したことなどから、事件に関わったと見て捜査を進めていました。
その結果、警視庁によりますと、男が、ほかの4人とともに、従業員らに抵抗された場合は
用意していた包丁を使うことを示し合わせて押し入っていたということです。
警視庁は、8日にも強盗殺人などの疑いで逮捕する方針です。
警視庁によりますと、これまでの調べに対し、男は店に押し入ったことを認めたうえで、
「殺すつもりはなかった」などと供述しているということです。
この事件では、すでに別の中国人の男3人が中国国内で身柄を拘束され、このうち、
警視庁が主犯格と見ていた男は死刑判決を受けているということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170308/k10010902361000.html