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安藤ハザマ、原発事故の除染費不正取得か 領収証を改竄、8千万円超
2017.6.7 07:00
東京電力福島第1原発事故をめぐり、複数の自治体が発注した除染事業を元請けとして受注した
準大手ゼネコン「安藤ハザマ」(東京)が平成26〜27年、作業員の宿泊人数や宿泊単価を改竄(かいざん)した領収書を作成し、
自治体側に提出していたことが6日、複数の関係者への取材で分かった。
領収書上の改竄額は8千万円を超える。除染事業完了後の最終精算時に、改竄された領収書に基づいて除染費が不正に取得された疑いがある。
産経新聞の取材に、同社は社内調査を始めたとした上で「現時点では回答できない」としている。
除染費を不正に取得していた場合、安藤ハザマの行為は詐欺罪や有印私文書偽造・同行使罪に抵触する恐れがある。
また、公共工事に一定期間参加できなくなる指名停止などの行政処分が科される可能性もある。除染費の原資は国費。
安藤ハザマは福島県内の自治体や国が発注した除染に共同事業体を組むなどして参加。
国が実施中の浪江町の除染も手掛けている。
領収書の改竄が確認されたのは、いわき市が発注し、
24年10月に同社が落札した除染事業(約27億円)と、
田村市と同社が25年8月に随意契約を結んだ除染事業(約40億円)。
産経新聞が入手した安藤ハザマと、1次下請け会社の1社(千葉市)の担当者間の電子メール記録によると、
いわき市での除染終了後の26年9月、安藤ハザマ側から1次下請け側に
「宿泊費の領収書を指示通りに作成してほしい」との依頼があった。
この1次下請けは除染事業への参入に当たり、いわき市内の旅館を買い取り、作業員用の宿舎として運営する子会社を設立。
1次下請けと子会社は一体で、領収書の作成は自在だった。
※以下略
http://www.sankei.com/affairs/news/170607/afr1706070006-n1.html
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