
加計学園の獣医学部新設(愛媛県今治市)に関し、
前川喜平前文科省事務次官が「行政が官邸によってゆがめられた」と発言した背後には、2015年からの官邸VS文科省の暗闘がある。
第1幕は、新国立競技場新設案件だ。
文科省は、ザハ・ハディド案を採用した新国立競技場の総工費膨張と白紙撤回で、世論の袋叩きに遭い、
日本スポーツ振興センター(JSC)ともども首相官邸から“無能”呼ばわりされた。
その結果、再コンペは官邸と国土交通省に主導権を奪われてしまった。
「2015年7月17日の安倍首相によるハディド案の白紙撤回会見から11日後の定例異動の発表で、
新国立担当の事務方トップ、久保公人スポーツ・青少年局長(現:尚美学園大学長)の辞職が発表されました。
文科省からは『定年まで1年半もある久保局長の辞職などありえない。
下村博文文科相(当時)のスケープゴートにされた』という恨み節が続出したのです」(文科省記者会記者)
首相官邸VS文科省の争いは「新国立競技場白紙撤回」からだった
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