ネッツトヨタ和歌山(和歌山市湊)は、レースに出場する車両に、市立和歌山高校デザイン表現科2年の
梅本青空(そら)さん(16)のデザインを採用した。同校でお披露目され、梅本さんに感謝状が贈られた。
車両は7月1日、岡山国際サーキット(岡山県)で開催されるレースに初参戦する。
同社は今年度からモータースポーツ活動に参加。デザインの募集は、若者の車離れが進む中、
レースや車にあまり関心のない高校生ならではの斬新なアイデアを募ろうと、今春、同校の授業の一環で
制作された。ペンキをかけたような躍動感のあるものや和柄など計19作品が寄せられ、社員投票で
「スピード」をテーマにした梅本さんの作品が選ばれた。
走る車が風をきる様子と、タイヤ周りに火が出るほどのスピードをイメージしたというデザインは、
赤や濃淡の青を使い、流れるように速く走る姿が表現されている。
感謝状贈呈式で、梅本さんは「車のデザインは初めてだったが、ミニカーなどを参考にし、
楽しく取り組めました」。実際に乗り心地を試し、「将来、運転免許が取りたい」と笑顔で話した。
同社の三宅正明さんは「サーキットで走ったときに必ず映えるデザインなので、レースが楽しみ。
高校生に車そのものや、設計などの職業に興味を持ってもらえたら」と話していた。
http://www.sankei.com/west/news/170630/wst1706300031-n2.html