
北太平洋の水産資源の保護を議論する「北太平洋漁業委員会(NPFC)」の年次会合が13日、札幌市内で始まった。
日本はサンマの乱獲防止へ向けた初の漁獲規制を提案したが、中国や台湾の反発は避けられず、15日の閉幕までに合意できるかどうかは不透明だ。
NPFCは日本と中国、台湾、ロシアなど北太平洋で漁業を行う主要な8か国・地域で作る国際機関だ。水産資源の長期的な保護や利用について
議論している。
今回の会合の焦点となっているのが、サンマの漁獲規制だ。日本の漁獲量は2015年、16年と2年連続で11万トン台で、例年の半分程度という
記録的な不漁となり、関係者の危機感が高まっている。
北太平洋のサンマ漁は、2000年以前は年間20万〜40万トン規模だったが、中国や台湾の漁船の急増で30万〜60万トン規模に拡大した。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170714-OYT1T50024.html