安倍政権との距離感が近い。石垣市である。
言葉の言い換え、オリンピックを言い訳にするやりかたも似ている。
最も遠いのは翁長県政だろうか。ゆえに「東京都石垣市」と皮肉る人も
▼前市長を含め歴代石垣市長で首相官邸に出入りした方は記憶にない。
表敬訪問ならいざ知らず、自衛隊配備という重い政治課題を抱えての訪問である。何を話し合ったのだろう
▼中山市長は昨年末、約束したはずの周辺4公民館とは会わずに首相官邸へ赴き、直後に陸上自衛隊の「受け入れ」を表明した。
官邸からすればさぞや「お友だち」
▼石垣港が変貌を遂げている。
国内最大規模を誇る海上保安庁「巡視船基地」である。専用ふ頭に停泊する大型巡視船群の威容は、全国のどこにも例のない海上警察力の集積だ
▼昨年の総理大臣所信表明演説は、その石垣港を取り上げた。異例の言及ゆえか、クルーズ船バース整備計画が5万d級から20万d級に拡大変更された。国の直轄事業である。
「距離の近さ」の証しだろうか。今年の所信表明演説は新石垣空港国際線のにぎわいを取り上げている。
2年連続の異例も異例、あり得ない
▼海上警察力では何が不足か。訪日客は果たして「標的の島」を訪れるだろうか。
軍事と高品質のリゾートは並立するか。立ち止まって静かに考えたい。(慶田盛伸)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/31953/