来年度から5カ年の次期県食育推進計画を検討する県の策定評価委員会は25日、県庁で初会合を開き、現計画(2013?17年度)の達成状況を確かめ、次期計画作りに向けた意見交換をした。
県は現計画に掲げた指標91項目の現状を報告。「1日の食塩摂取量」など50項目は目標達成か改善が見られた一方、「毎日朝食を食べる児童」など8項目は悪化した。
「毎日朝食を食べる小学6年生」の割合は16年度90%で、目標の93%に及ばないばかりか、現計画作成時の12年度から1ポイント減った。
一人または子どもだけで朝食を食べる「孤食」の児童・生徒の割合は「変化なし」で、特に子どもへの施策充実が課題となっている状況が浮かんだ。
このほか、「1日の野菜摂取量」は20?49歳が「悪化」。「変化なし」は計28項目だった。
次期計画に向けた意見交換では、「小中学生に食育の授業をしても親に伝わらず、食卓に変化がない」などの意見が目立ち、県は「若い世代の食育を新たな柱の一つにしたい」と説明した。
公募委員の県短大(長野市)の学生は、会員制交流サイト(SNS)に食事の写真を載せる若者が多いことから、「手軽で写真映えする朝食メニューを提案すれば、朝ご飯を食べる学生が増える」と提案した。
委員会は9、11月にも会合を開き、年内に次期計画案をまとめる予定。
毎日朝食を取る子の割合 小6で90% 食育計画 県が報告
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