アップル、中国のネット規制順守を擁護 VPN削除めぐり
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は1日、中国政府の求めに応じて、VPN(仮想プライベートネットワーク)ソフトウェアを中国のアップストアから削除した同社の決断を擁護した。
アップルは、多くのVPNアプリを削除したことで厳しく批判されており、中国の検閲当局に加担したと非難された。
VPNはしばしば、インターネットの利用に厳しい規制が敷かれる国で検閲や監視を回避するために使用される。
アップルは中国の立場には反対だが、同国の法律を順守する必要があったと話した。
クック氏は、「もちろんできれば、アプリは削除したくない」と話した。
「だが他の国でもそうしているように、我々は事業を行う場所のどこでも、その場所の法律に従う」
死亡したテロリストが持っていたiPhoneのロック解除を要請したFBIに対して、アップルが協力を拒否したことをめぐり、昨年米国で行われた裁判と今回の件を比較するのは、不公平だとクック氏は指摘した。
クック氏は、「この2つは、かなり違う」とし、「米国の件では、米国の法律が我々が正しいことを裏付けていた。非常に明快だった。
中国の場合でも現地の法律は非常に明快。米国でも法律を順守するように、米国の法律が変われば、両方の場合において法律を順守しなければならないだろう」と語った。
http://www.bbc.com/japanese/40799148