
防衛省、地上配備型イージス導入へ 対ステルス機レーダー試作に196億円 平成30年度概算要求
防衛省がミサイル防衛(MD)強化に向け、イージス艦の迎撃システムの
地上配備型である「イージス・アショア」を中心とした新装備の取得を
平成30年度予算案の概算要求に盛り込む方針を固めたことが17日、分かった。
ステルス機や弾道ミサイルの早期発見のため、国産の次期警戒管制レーダー
「MIMO(マイモ)」の試作費約196億円も計上する。政府関係者が明らかにした。
MD新装備の導入や新型レーダー整備は、核・ミサイル開発を進める
北朝鮮の脅威に対し、抑止・対処能力を向上させる狙いがある。
イージス・アショアの概算要求は、開発した米政府の協力が必要なため、
額を明示しない「事項要求」とする。ワシントンを訪問中の
小野寺五典(いつのり)防衛相は17日午後(日本時間18日未明)に
マティス米国防長官と会談する予定で、取得に向けた協力を要請する方針。
(中略)
一方、中国の衛星破壊兵器や宇宙ごみ(スペースデブリ)を念頭に、
空自に宇宙状況監視(SSA)運用部隊を設置する。
自衛隊では初の宇宙専門部隊となる。30年度に米軍主催の宇宙作戦に
関する多国間演習「シュリーバー演習」に初めて参加する方針で、
関連経費を概算要求に盛り込む。
また、同年度内に宇宙監視レーダーの設置場所の選定も行う。
政府は米政府とのSSA協力を進めており、34年度までに
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米軍の間でシステムの連携を
完成させる計画だ。
http://www.sankei.com/politics/news/170817/plt1708170017-n1.html