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南城市の斎場御嶽も同様のサイトで「子宝スポット」と紹介されている。同御嶽でガイドをするアマミキヨ浪漫の会の石田英明会長(70)は「そういういわれはない」と断言する。
御嶽はそもそも、地域の人々が神に祈り、地域の繁栄や豊作、無病息災などを願う場所。
「家族の幸せという意味では間違いではないが、子宝祈願のような限定的なお願いをする場所では本来ない」と言う。
参拝客が殺到し、立ち入りを禁止する場所も出ている。
今帰仁村の古宇利島にあるハマンシヌ御嶽は、2006年に同島を秋篠宮さまが訪れ、その直後に紀子さまが妊娠したため、「ご夫妻が子宝祈願をした場所」といわれるようになった。
しかし御嶽に詳しい関係者は「皇族が子宝祈願を公言するとは思えない。後付けだろう」と指摘する。区長の宮城博政さん(49)によると、御嶽で写真撮影やごみのポイ捨てが増え、数年前から通路に門を立て、案内板は撤去している。
7月から立ち入り禁止となった本部町の「備瀬のワルミ」。崖の割れ目の間にある高さ約1・5メートルの岩の突起部に触れると子宝に恵まれる、と口コミで広まっている。
地元住民によると、20年ほど前に不妊に悩む人のためにここで祈った地元女性がおり、最近まで別の女性(52)が祈願をしていたという。この女性は「なんとかしてあげたい一心だったが、今は騒がしくなったので祈る気持ちはなくなっている」と話した。
おしまい