スペイン北東部のカタルーニャ州では1日、スペインからの独立の賛否を問う住民投票が予定されています。
中央政府が憲法違反だとして投票を中止させるために実力行使も辞さない姿勢を示す中、州政府が投票を強行するか注目されています。
スペイン第2の都市バルセロナを中心とする北東部のカタルーニャ州は、独自の言語や文化を持ち長年スペインからの独立運動が続いていて、1日、独立の賛否を問う住民投票が予定されています。
しかし、住民投票をめぐっては憲法裁判所が差し止め命令を出しているほか、スペインの中央政府は憲法違反だとしていて、投票を中止させるため地元警察に対し投票日当日の朝に投票所を閉鎖するよう求めるなど実力行使も辞さない姿勢を示しています。
これに対し、州政府はあくまで投票を実施するとしていて、投票日前日となる30日には、独立を支持する市民が少なくとも160か所の投票所となる施設を占拠したということです。
このうちバルセロナ郊外の住宅街にある小学校では地元の住民などが集まって寝袋やテントを用意し、施設が閉鎖されないように学校で一晩過ごすとしています。
訪れていた男性は「学校を守るため多くの人たちが集まっています。必ず住民投票はできると思います」と話していました。
中央政府と州政府の対立が深まる中、住民投票が実施されれば混乱が広がりかねないという懸念も出ていて州政府が投票を強行するか注目されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171001/k10011163621000.html