反安倍勢力の「やめろ」ヤジに聴衆「うるさーい」と反撃 背景に民進分裂、北朝鮮情勢…妨害下火に
22日投開票の衆院選で安倍晋三首相の街頭演説中、批判的な勢力の関係者らが「やめろ」などと
ヤジを飛ばすことに対し、一般の聴衆が「選挙妨害だ」と憤りの声を上げるケースが相次いでいる。
このため、かつては演説を中断させることもあった“反安倍勢力”の活動が下火になっているようだ。
背景には、同じく政権批判を展開してきた民進党の分裂や、北朝鮮情勢をめぐる有権者の危機意識の
高まりがあるとみられている。
安倍首相は17日午前、自民前職の応援で秋田県入りした。街頭演説を始めると、「少子高齢化
(対策)はどうするんだ」とヤジが飛んだが、聴衆から「うるさーい」と反発する声が上がり、ヤジは
収まった。
選挙戦に突入後、同様のケースが増えている。
12日の新潟市、15日の札幌市、16日の大阪市での演説でも、一部で「お前が国難」と書かれた
紙が掲げられたり、ヤジが飛ばされたりした。しかし、聴衆から「選挙妨害だ」などと批判されると
ヤジは収まり、拍手が起きるなどの光景もみられた。
公安関係者は「批判勢力の背後関係のほか、同調する国会議員や著名人らがインターネット上で
知られつつあり、抵抗感を持つ国民が増えている可能性がある」と話す。(略)
一方、今回の衆院選では一般聴衆の反発を受け、ヤジなどが下火になっているのも事実だ。
政治評論家の小林吉弥氏は「安倍政権の最大批判勢力だった民進党が事実上崩壊し、反安倍を訴えて
きた人たちには一種の“あきらめ”が生じているのではないか」とし、活動意欲が低下した可能性を
指摘する。実際、野間氏は民進党と希望の党の合流を受けた9月末、ツイッター上で「あと10年くらい
安倍でいい」「どうでもよくなった」などと発信した。
小林氏は「北朝鮮への強硬対応を多くの国民が望んでいる中、下手に『反安倍』を訴えることで、
国民からそっぽを向かれることも懸念しているのではないか」と分析した。
http://www.sankei.com/politics/news/171018/plt1710180003-n1.html