危険 "横断歩道ない道路" 杖つき渡る男性が… 日没早い晩秋 急増する事故 北海道
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171102-00000007-hokkaibunv-hok
日没時間が早くなるこの時期、北海道でも歩行者を巻き込んだ事故が増える傾向にあります。なぜ、この時期、歩行者事故が増えるのか実態を検証します。
10月、帯広市で道路を横断していた女性が、車にはねられ死亡しました。
北海道で、過去5年間の死亡事故の発生状況を調べると、歩行者がはねられる事故は、9月ごろから増え始め、11月にピークを迎えます。
特に、日の入り時刻が一気に早まるこの時期。
ドライバーは、周囲の暗さに対応しきれず、歩行者の発見が遅れてしまいがちだといいます。
北海道警察交通企画課 米原良己調査官:「日暮れが非常に早い。歩行者が買い物をする時間なので、横断する人が多く事故が増える」
こちらは札幌市内の道道です。
商業施設やバス停が道路の両脇に立ち並び、以前から歩行者の横断が問題になっています。
このため、中央分離帯にポールを取り付け、対策をとりましたが…。
記者:「男性が左右を確認しています。信号は青で、かなり車通りは激しいようですが…。いま車の間を縫って、男性が渡っていきました」
杖をつきながら道路を渡る男性。
こちらの女性は車とすれすれ。
こうした危険な横断、実は、まちのあちらこちらで見られます。
歩行者:「きょうは、たまたま」「左右の信号を見て渡っている」「良くないですね。大丈夫だと思っているんですが」
一方、札幌市内の他の場所に、10月完成したのがこちらです。
記者:「商業施設の手前の歩道に設置されたのが、こちらの柵です。横断歩道の手前まで続いています」」
しかし、こちらも柵の間を縫って、道路を横断する人が10分間で14人も。
こうした無理な横断が、事故の危険を招いてしまいます。
道警交通企画課 米原良己調査官:「最短距離で横断したい人が多い。横断歩道以外だと(ドライバーの)歩行者の発見が遅れる」
歩行者、特に高齢者は一般的に歩く速さが遅くなるものの、そのことを自覚せず、事故に遭うのが要因の一つと考えられています。
一方、輸送繁忙期を迎え交通量が増えています。
ライトの早め点灯や、交通ルールの順守など、より一層の注意が求められます。
※横断禁止の標識
自動車専用道路以外でこの標識が無ければ中央分離帯があろうが片側3車線だろうがどこでも渡って問題ない。