大村崑さん「『喜劇の長老』として元気に」
旭日小綬章を受章する大村崑さんは、神戸市出身の86歳。高校卒業後、
神戸・三宮のキャバレーでボーイなどをしたあと、昭和32年、26歳のときに大阪の劇場の専属
コメディアンになりました。
黒ぶちの丸眼鏡をずらしてかけたユーモラスな風貌ととぼけた芸風で、放送が始まったばかりの
テレビの喜劇番組に次々と出演し、「崑ちゃん」の愛称で爆発的な人気を得ました。また、出演した
炭酸ドリンクのコマーシャルでは、「うれしいと眼鏡が落ちるんですよ」というセリフが人気を呼び、
眼鏡にソフト帽姿の大村さんの看板が全国各地に設置されました。その後もコメディアンや俳優として
テレビのドラマや舞台などで活躍を続け、「日本喜劇人協会」の八代目会長も務めました。
大村さんは「ここまで来ることができたのは支えてくれた妻のおかげです。私の演技はすべて
藤山寛美さんや森繁久彌さんら先輩たちから教わったことをアレンジしたものです。この年齢になっても
ドラマ出演のオファーをいただきますが、大村崑は『喜劇の長老』として元気にやってるよ、使ってもらっても、
へたばれへんよと皆さんにわかってもらえるとうれしいです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171103/k10011209121000.html?utm_int=news_contents_news-main_003