【平安名純代・米国特約記者】「全米アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)」が2003年に公表した飲酒をめぐる調査で、18歳〜25歳の米一般市民の多量飲酒率15・3%に対し、米海兵隊員は35・4%と約2倍に達していたことが分かった。
専門家は背景に独身で孤独な環境があるとしている。
沖縄県内では在沖海兵隊の上等兵(21)が那覇市で飲酒運転し死亡事故を起こした疑いで逮捕されるなど、飲酒がらみの事故があとを絶たない。
調査は、4軍と一般市民の男女を対象に実施したもので、30日以内に少なくとも週に1度以上、1回につき5杯以上と多量に飲酒する割合をまとめたもの。
同データによると、多量飲酒率が最も高かったのが米海兵隊の35・4%、次いで陸軍27・6%、海軍26・0%、空軍19・8%で、4軍全体では27・3%となっている。
男性だけを見ると、米海兵隊員38・6%、次いで米陸軍の32・8%、海軍31・8%、空軍24・5%、4軍全体で32・2%と数値はさらに高くなっている。
同報告書は、過度に飲酒する割合が高いのは高校卒業程度の学歴の独身または配偶者と離れて生活する白人男性で、ストレスや孤独に加え、アルコールの入手が容易な環境が起因していると指摘している。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/173765