代表的な仮想通貨ビットコインが日本時間24日夜に分裂し、新通貨「ビットコインダイヤモンド」が誕生した。
ビットコインの分裂は8月と10月に続き3例目。ビットコイン保有者には1ビットコインにつき新通貨10単位が割り当てられる予定だ。
安全対策などの詳細が現時点で不明のため、国内の仮想通貨取引所は新通貨を扱うかどうかを慎重に見極める。
ビットコインの分裂は8月と10月に続き3例目
ビットコインは投機マネーの流入で今年に入り取引が急増。当初の設計には取引データの容量に制約があり、送金に時間がかかるようになった。
世界の開発者が送金をスムーズにする改良版の開発を競っており、新通貨の分裂が相次いでいる。
「ダイヤモンド」はデータ容量をビットコインの約8倍に拡大。開発した匿名のグループによると世界で28取引所が扱う。
すでに中国の取引所では日本円換算で1万円前後で売買されている。
国内取引所は慎重姿勢だ。安全対策などが不明で利用者のビットコインが盗まれる可能性を否定できないという。
「実際に決済や送金で使われるのか不透明」(取引所関係者)との見方もある。
日本の大手取引所で配布方針を現時点で明らかにしているのはBTCボックスのみ。
ビットバンクやテックビューロ、ビットポイントジャパンなどは未定としている。
ビットコインがまた分裂 新通貨「ダイヤモンド」登場
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23909760V21C17A1EA1000/