http://www.afpbb.com/articles/-/3154829 【AFP=時事】イラクのハイダル・アバディ首相は9日、過去3年間に及んだ同国軍とイスラム過激派組織「イスラム国」の戦いにおける勝利宣言を行った。
ISは2014年、電撃的な奇襲攻撃を仕掛けて同国北部と西部の広い範囲を制圧し、その全盛期にはイラクの国家としての存在さえ危ぶまれていた。
アバディ首相は同国首都バグダッドで開催された会議で、「イラク・シリア国境地帯は完全にわが軍が掌握した。従って、ダーイシュ(ISのアラビア語名の略称)との戦争が終結したことをここに宣言する」と述べた。
また、同首相は国防省での演説で、イラクの次の闘いは汚職の根絶だと言明した。
イラク当局は10日を「勝利を祝う」祝日に制定すると公表した。
一方、米国務省はISによる「卑劣な占拠」の終結を歓迎したものの、同組織との戦いはまだ終わったわけではないとして警戒を呼び掛けた。
また専門家らはアバディ首相の勝利宣言にもかかわらず、ISは反体制組織として、潜伏工作員を利用した大規模な爆弾攻撃を仕掛ける能力を維持していると警告した。
ISがシリアのイドリブ県に再進出、約4年ぶり
【12月10日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は9日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が
シリア北西部イドリブ(Idlib)県で敵対するイスラム武装勢力との戦闘を経て県内の村を掌握したと明らかにした。ISが同県に支配地を持ったのは約4年ぶり。
(後略)
http://www.afpbb.com/articles/-/3154833