千葉県銚子市の路上で昨年12月、ベトナム国籍で同市のアルバイト、グェン・ディン・リェンさん
=当時(21)=の遺体が発見された事件で、殺人罪などに問われたタイ国籍で同市の
水産会社従業員、パーントーン・アーノン被告(24)の裁判員裁判の初公判が12日、
千葉地裁(高橋康明裁判長)で開かれた。
同被告はグェンさんを殺害したことを認めたが、「殺すつもりはなかった。自分を守るために
やった」と述べ、正当防衛にあたるとして無罪を主張した。
冒頭陳述で検察側は、同被告が喧嘩などを経てベトナム人グループに敵意を持っていた
ことなどを指摘し殺意があったと主張。一方弁護側は、グェンさんが棒状の凶器で同被告を
攻撃しており、「やらなきゃやられる」という状況であったと主張した。
起訴状などによると、同被告は昨年12月25日、同市の路上で、グェンさんに対し、
殺意を持って包丁で背部を突き刺すなどして死亡させたとしている。
http://www.sankei.com/affairs/news/171213/afr1712130024-n1.html