インドの大詩人タゴール と アインシュタインの対決
タゴール:
この世界は人間の世界です。
世界についての科学理論も所詮は科学者の見方にすぎません。
アインシュタイン:
しかし、真理は人間とは無関係に存在するものではないでしょうか?
たとえば、私が見ていなくても、月は確かにあるのです。
タゴール:
それはその通りです。
しかし、月は、あなたの意識になくても、他の人間の意識にはあるのです。
人間の意識の中にしか月が存在しないことは同じです。
アインシュタイン:
私は人間を越えた客観性が存在すると信じます。
タゴール:
しかし、科学は月も無数の原子がえがく
現象であることを証明したではありませんか。
あの天体に光と闇の神秘を見るのか、
それとも、無数の原子を見るのか。
もし、人間の意識が、月だと感じなくなれば、
それは月ではなくなるのです。
NHKアインシュタイン ロマン
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