
ルーマニアの首相が安倍晋三首相の訪問前日に辞任したことを受け、同国のソーシャルメディア上では17日、首相会談ができなくなったことを安倍氏に謝罪する国民の投稿が相次いだ。
安倍首相は、日本の首相として初となった16日のルーマニア訪問で、ミハイ・トゥドセ首相と会談する予定だった。
だがトゥドセ首相はその前日の15日夜、与党・社会民主党のリビウ・ドラグネア党首との権力闘争により辞任。首相同士の会談ができなくなった。安倍首相は代わりにクラウス・ヨハニス大統領と会談した。
在ルーマニア日本大使館のフェイスブックページには、安倍首相に向けて謝罪したり、「礼儀や敬意を欠く行為を深く恥じています」と表明したりする投稿が100件以上寄せられた。
ヨハニス大統領は17日、ビオリカ・ダンチラ氏を新首相に指名した。議会の承認を経て就任する見通しで、同国初の女性首相となる。
ルーマニアでの首相交代はここ7か月で2回目。昨年6月には当時のソリン・グリンデアーヌ首相が社民党の不信任動議を受け辞任している。
ドラグネア氏は選挙不正で有罪判決を受けているために公職に就くことはできないものの、現在も社民党党首として影響力を行使しており、トゥドセ、グリンデアーヌ両氏の辞任は同党首との対立が原因だったとみられる。【翻訳編集】AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3158945