【沖縄県北谷町】海兵隊員として23年間仕えるケビン・コクラン曹長は1月8日正午前、病院での予約に向かって車を走らせていると、交通量の多い道路の路肩に横転している白い小型バンに気づきました。
横転したバンがふさぐその道路は、沖縄の主幹道路である国道58号線から県道130号線に交わる補助車線です。
コクラン曹長は「幸いにもバンは炎上していなかったし、燃料漏れやその他の災害になりそうな要素は見受けられませんでした。
地元女性2人が車内の男性を助け出そうとしていましたが、横転した車のドアを開けられずにいました」と当時を振り返り説明しています。
コクラン曹長は予約の時間も迫っていたのですが、困っている人を見過ごすことはできませんでした。
「ひっきりなしの車の流れで、車から降りるとすぐに交通誘導を始めました。すると、ひとりの男性が自らの車で車の流れを止めてくれたので、その間に、憲兵隊と地元警察に電話することができました。
そしてバンに飛び乗り、助手席側のドアを何とかこじ開けることができました」と当時の状況を説明しました。
地元住民の数人が横転したバンを気にかけて集まり、二次災害を防ぐため現場での車の流れを監視していました。
コクラン曹長は「そのカーブは本当に危険で、私自身、毎日のように通る道ですが、そこは国道から県道へ合流する狭い道路なので、肩越しに車の流れがどうなっているのかしか目に入らないんです」と事故現場を説明しました。
幸いにも横転した車に乗っていた男性は軽傷で、コクラン曹長が交通誘導を買って出たことが、二次被害を防いだのかもしれません。
コーリー・クルーム上級曹長は「コクラン曹長を昔からよく知っています。彼が事故にあった車から男性を助け出したと聞いても別に驚くほどのことでもありませんでした」と話しています。
http://www.okinawa.usmc.mil/news/180126-save.html
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