神戸市消防局は9日、須磨区の集合住宅に住む70代の男性から119番を受けた司令課職員が、誤った部屋番号を救急隊に伝え、到着が7分遅れたと発表した。
男性は心肺停止の状態で見つかり、病院で死亡が確認された。
同局は病院の医師の説明から、「到着遅れと死亡との因果関係はない」としている。
男性は1人暮らし。同日午前5時15分に「息苦しい」と通報した。
男性は正しい部屋番号を伝えたが、司令課にある発信地情報を表示するシステムでは、2軒隣の部屋番号が示され、出動の指令が出たという。
同29分に到着した救急隊員が部屋が違うことに気付き、通報内容の録音を聞き直した後、通報元の部屋に入ると男性は心肺停止だった。
同局によると、男性は致死性が高い症状だったという。
発信地情報は、電話回線の契約時に通信事業者が登録しており、本来は参考情報として扱い、通報内容との確認が必要という。(若林幹夫)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201802/0010972874.shtml