全国体力テスト、女子が過去最高の体力合計点
スポーツ庁は平成30年2月13日、平成29年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を発表した。体力合計点は小中学校で女子が過去最高値となり、小学校男子はここ数年でもっとも高い値となった。
平成29年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、国立・公立・私立の小学5年生全員と中学2年生全員を対象に、実技に関する調査と運動習慣や生活習慣などの質問紙調査を行った。調査の実施時期は平成29年4月〜7月。
小学校
小学校で平成20年度の調査開始以降、過去最高値を示した種目は、男女の20mシャトルランと上体起こし、男子の長座体前屈、女子の反復横とび、50m走だった。一方、男女とも握力とソフトボール投げはここ数年、低い値で推移している。
体力合計点は、女子が過去最高値の55.7点となり、男子は最高値であった平成22年度の54.4点には及ばないものの、ここ数年でもっとも高い54.2点となった。
中学校
中学校で平成20年度の調査開始以降、過去最高値を示した種目は、男子では持久走と50m走、女子では握力とハンドボール投げを除くすべての種目だった。一方、過去最低値を示した種目は、男子の握力とハンドボール投げだった。
体力合計点は、女子が過去最高値となり、男子は最高値だった平成24年度の42.1点には及ばないものの、平成28年に続き42.0点と、高い値となった。
都道府県別「体力合計点」
体力合計点を公立学校都道府県別にみると、小学校は男子・女子とも福井県が最高だった。それぞれ、男子は57.92点(全国平均54.16点)、女子は60.04点(同55.72点)。中学校も、男女ともに最高は福井県だった。それぞれ、男子は45.89点(全国平均41.96点)、女子は54.28点(49.80点)。
小中学校ともに、上位・下位の5都道府県の体力合計点の平均値は、いずれも上昇している。特に下位5県の平均値の上昇率は、上位5県と比べて高かった。
https://resemom.jp/article/2018/02/13/42845.html