ワシントン(CNN) 米フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件に関連し、トランプ米大統領は21日、教師や学校職員を銃器などで武装させる案を提示した。
トランプ氏はこれに先立ち、ホワイトハウスで事件の被害者や犠牲者の遺族らと面会し、学校安全の向上を求める訴えに耳を傾けており、出席者の多くからはこの案を支持する声が上がった。
トランプ氏はこの中で、「火器の扱いにたけた教師がいれば、非常に早い段階で襲撃を終わらせることができただろう」と指摘。
学校の襲撃を図りかねない「おかしな人物」を阻止するため、学校側は最大で20%の教師を武装させることも可能だと述べた。
トランプ氏はこうした施策について、対象となるのは銃の扱いに手慣れた人物のみだとし、教師は銃を隠して携行する形になるだろうと強調。
「教師は特別な訓練を受けて学校にいることになる。誰も銃を持たない場所は無くなるのではないか」と述べた。
犯人は銃で応戦される可能性がない場所を選んで襲撃するとも指摘した。
トランプ氏の発言を受け、今回の事件で犠牲になった女子生徒の兄弟は、引退した警官や訓練を受けた教師の20%が火器を携行していれば、「状況はまるで違っただろう」との見方を示した。
また事件を生き延びた生徒の父親は、緊急対応要員の到着を待つよりも、校舎内に火器をしまっておく方が効率的だったのではないかと話した。
ただ、2012年のサンディーフック小学校乱射事件で当時6歳の息子を亡くした母親はトランプ氏に対し、教師を火器で武装させるよりも、銃撃を未然に阻止する方策を講じてもらう方が望ましいと指摘。
「未然の対応について語りましょう」「今回のような事態に至る前にこうした人物を助けるため、我々にはできることが多々ある」と話した。
https://www.cnn.co.jp/usa/35115110.html