2020年東京オリンピック・パラリンピックのマスコットは、最終候補となった3つの作品から、小学生の投票により市松模様が特徴的な「ア」の作品に決まった。
中国メディアの今日頭条は2日、中国国内ではこのマスコットを「日本らしさがよく出ている」と好意的に受け入れられているとする記事を掲載した。
マスコットを全国の小学生が選ぶ試みは、オリンピック史上初だという。国内外の1万6000校余りのおよそ20万のクラスが票を投じたが、
全国の小学校の数が約2万ということを考えると、参加校が非常に多く注目が高かったことが分かる。
最終的に選ばれた「ア」の作品は、伝統と近未来がひとつになった温故知新な紺色のキャラクターと、桜の触角が特徴的なピンク色のキャラクターだ。
残りの2つの作品は、招き猫とキツネ、神社のこま犬をモデルにした「イ」と、キツネやタヌキをモデルにした「ウ」で、いずれも日本らしさが出ておりレベルの高い作品だったと言えるだろう。
記事によると、この決定は中国では好意的に受け止められており、さすが日本と評価されているという。ネット上には「本当に二次元だ」、
「ひと目で日本の作品だと分かる」といった称賛の言葉が並んでいるとした。それぞれ、「赤と青という昔からの定番」を踏襲していて、
キャラクターもはっきりしていることから、キャラクター設定を「日本人はよくわかっている」、「中国とは違う」と言われているという。
日本に関して、ここまで称賛の声が上がるのは中国では珍しいようだ。もちろん反対意見もあるものの、全体的に好意的に受け止められていることから、
今の中国の若者は非常にアニメが好きで、「新しいものを受け入れる」柔軟性もあることが分かると分析した。
中国でも称賛されている東京オリンピック・パラリンピックのマスコット。マスコットの完成度の高さに加え、
最終的に子どもたちに選んでもらうという試みが話題と好感を呼んだのも事実だろう。開催成功に向けて一歩大きく前進したと言えそうだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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