
ロシア極東部の都市ハバロフスクで54個(27組)の切断された人間の手が発見された。おぞましすぎる事件にロシア全土が恐怖に慄くなか、
警察は事件性はないと公表。事件の裏に一体何があったのか?
■ヤクザor解剖医の犯行?
【閲覧注意】ロシアで「54個の手首」が入った謎のバッグが発見される! 仰天の警察発表に国民困惑…背後にネオナチか?の画像1
画像は「Daily Mail」より引用
露紙「The Siberian Times」(9日付)によると、今月、中国国境からわずか30km離れたアムール川付近で54個の切断された人間の手が入ったバッグが地元住民に発見された。
発見当初は、日本のヤクザや中国マフィアなどの犯罪者集団が、犠牲者の身元特定を避けるために切断したのではないか、あるいは、盗みを働いた罰として切り落とされたのではないか、
といった憶測が飛び交っていたが、捜査開始間もなく地元警察が「事件性はない」と公式に発表した。
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http://tocana.jp/2018/03/post_16287_entry_2.html
地元警察によると、発見された手は法医解剖医が身元不明の遺体から切り取ったものだというのだ。ロシアでは、
遺体埋葬後も指紋照合による身元の特定を可能にするために、手を切り取って保存しておく慣わしなのだという。
今回発見された手も何らかの理由で“不適切に”破棄された身元不明の遺体の手だというのだ。
バックの中からは医療用バンデージやビニール製の靴カバーも見つかっていることから、
医療関係者による犯行(不法投棄?)だとする警察の見解は一貫性があると言えるだろう。さて、これで一件落着だろうか?
ロシア国民は納得していない様子だ。海外各紙も、指紋照合のために手を切り取り保存するという方法は、
「ほとんど使われていない」「誰も知らない」と報じているように、指紋照合が目的ならさっさと採取して電子データベースに登録してしまった方が、
手そのものを保存しておくよりもずっと都合が良いはずだ。
■深まる謎…
やはり犯罪集団が関与しているのではないだろうか? 米誌「Newsweek」電子版(8日付)は、かつて中国国内で政治犯が臓器売買目的で殺害された事件に言及し、
今回発見された手も違法な人体売買に関与している可能性を指摘している他、
ハバロフスクに拠点を持つ反同性愛者のネオナチグループ「Stoltz Khabarovsk」の関与もほのめかしているが、確たる証拠はない。
びっくり事件の宝庫であるロシアのニュースだけに、一周まわって警察発表が正しい気もしてくる。指紋照合のために手を切り取り、
あまつさえそこら辺に廃棄するなど信じがたい話だが、ロシアの極東地域は合理性や常識が通用するほど甘くないのかもしれない。
しかし、やはりどこか釈然としない。事件性がないのならば、それはそれで良いことだが、このもやもや感を払拭する理路整然とした常識的説明が欲しい……。
(あまり期待できないが)今後の続報に期待するしかなさそうだ。
(編集部)